8インチタブレットって、好きなんですよ。
今回紹介するのは、8インチの中でも格安、それでいてG99というチップセットを採用しているので、日常遣いには期待できそうなバランスのタブレット。
正直特筆して凄いと感じる要素は無いのですが、この価格、8インチで、G99で実現できているのが結構特徴的。金額を考慮するとまぁ確かにこの仕様でも妥協できるな、のギリギリを攻めているタブレットです。
販売ストア
・Amazon
価格は通常価格が 20,900円で、5月19日〜23日までセールで15,900円とのこと。
動画版
スペック&主な特徴
TECLAST T50 Mini とは
TECLASTは、手頃な価格で高性能(?)なタブレットやノートPCを展開する中国ブランドです。T50 Miniはその中でもコンパクトで、日常使いから動画視聴、軽めのゲームまで対応するコストパフォーマンス重視の8インチクラスモデルです。
このタブレットの仕様は、Android 15 を搭載、ディスプレイは 8.7インチ 1340×800 (HD+)、120Hzリフレッシュレート に対応。チップセットには MediaTek Helio G99 を採用し、メモリは 8GB(仮想拡張で最大20GB)、内部ストレージは 128GB(UFS)。MicroSDスロットも搭載しており、最大1TBまで拡張可能です。
また、5,100mAh のバッテリーを搭載、USB Type-Cでの充電に対応。Wi-Fi 5 と Bluetooth 5.2 に対応し、デュアルSIM対応(4G LTE)。Widevine L1 にも対応しており、NetflixなどのHDストリーミングも視聴可能です。カメラはリア13MP/フロント5MP。
カラーはクリアブルー、シンプルなメタリック仕上げで約330gの軽量設計となっており、持ち運びにも適しています。GPSも内蔵しており、ナビ用途などにも対応。モバイル通信も可能なSIM対応機で、外出先でも使える点が特徴です。
開封&内容物
では早速開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱はこちら。白ベースのシンプルなデザイン。匠心ってなんだろう。たくみのこころ?

内容物はこちら。USB Type-CとSIMピン、電源、説明書、本体です。
本体外観

本モデルは今となっては馴染み深い8インチクラスのコンパクトタブレットサイズ。あれとか、あれとかと同じくらいのサイズ感です。
デザインもちょっと個性的ではありますが、要素としてはほぼほぼ同一、アルミバックパネルに存在感のあるカメラユニットの組み合わせ。側面まで一体のパネルですが、上下の一部はプラスチックの構成です。堅牢感は少し怪しめで若干の軋みあり。
カメラは横並びの2眼風ですが、片方はAIサブカメラと書かれています。AIサブカメラってなんだ?

本機は8.7インチなので、縦横サイズは他の8.4インチに比べるとわずかに大きめ。というか長手が大きいように感じます。厚みは実測値で8.7mm。
重量は実測値で約368グラム。400グラムを切っていてギリ片手で操作できる重量、サイズ感やバッテリー容量を考慮すると妥当でしょう。
背面素材はサラッとしたブラスト仕上げな金属で良いです。爽やかなライトブルー。

横持ちを基準に上下左右を見ていきます。
上側面には電源ボタン、ボリュームボタン、SIM&MicroSDスロット。小さい穴はマイクでしょうか。
下側面には何もありません。

右側面にはスピーカー、中心にUSB-C、スピーカー。イヤホンジャックはなく、一応2基スピーカーがあるものの、横にした際には片側スピーカーな配置となっています。
他製品との比較
どうしてもサイズ感が伝わりづらいと思うので、他製品と並べてみました。

こちらがAlldocube iPlay60mini Turbo。やはりこうして並べてみても、細長い印象です。実際手に持ってみても、ワシっと掴みやすいようなバランスで、短手の幅はiPlayが126mmなのに対して本機は125mmでした。1mmの差ってことはもうほとんど錯覚ですね。ありがとうございました。
画面・スピーカー
画面

ディスプレイは最初から保護フィルム貼り付け済みの状態で、画面上部にインカメラあり、明るさ自動調整は可能です。
保護フィルムはいつも通り傷つきやすいものなので、貼り替え推奨です。何かしら付け替えたいとは思っています。ガラスフィルムが浮くのかどうかは未検証です。

本機は解像度1,340×800なので、アスペクト比は5:3もしくは15:9となり、かなり独特な比率。16:10よりもやや横長なディスプレイとなっています。
そしてリフレッシュレートは120Hzまで対応しているものの、結構解像度低めで正直結構荒いなと感じます。コストダウンがここに来ているような感じでしょうか。まぁ使っていれば慣れますが、より高解像度ディスプレイの端末で慣れてしまっている方は気になるかも。
画面輝度もちょっと低めで、バチバチ明るディスプレイで遊びたい民にとってはちょっと物足りない印象です。
スピーカー
スピーカーはデュアルスピーカーではあるものの片側で、こもった音で、低音高音が弱め。耳に刺さることはないものの、スピーカーで映画などを楽しむには物足りない音質です。音量は出ます。
基本的にはBluetoothイヤホンやスピーカーなどを外部接続して楽しむのが良いでしょう。
Bluetooth対応コーデックは
・LDAC
・AAC
・SBC
使用感
指紋認証非対応・顔認証対応

指紋認証には非対応ですが、顔認証には対応しています。
ついでに指紋認証にも対応してくれるとありがたいですが、この価格を考慮すると妥当でしょうか。
Widevine L1 & Netflix対応
今回のモデルはWidevine L1、Netflixやプライムビデオの高画質再生に対応しています。
ベンチマーク
本機のAnTuTuベンチマークは
総合スコア 399467
CPU 121346
GPU 63071
総合スコアが約40万、CPUが12万、GPU6万でした。他のG99搭載機種と同程度で、基本操作は快適で、重量級のゲームは厳しいかな、という感じの性能です。
バッテリー持ち
バッテリーの持続時間を測るためPC Markで計測してみたところ、100%から20%までで 7時間 14分でした。実際に使っていても特に問題なく感じます。動画視聴は1時間で、60Hzは 18%減少、120Hzは 23%減少。
充電速度は15Wであまり早くはありません。
OS・動作感

性能的には基本的な操作は割とストレスなく行えます。カクついたりすることはほとんどありませんし、リフレッシュレート120Hzはでかい。解像度は低いけど。
OSは独特で、タブレット操作を考慮したナビゲーションバーのようなものが存在しています。それを除いては、標準的な使い慣れたAndroidといった印象です。縦に長いことを考慮してのこのUIなのでしょうか。
ゲーム

試しに原神を動かしてみると、多少画質設定を下げれば快適といった具合ですが、下げたら下げたで解像度の低さが気になってしまい、あまり快適ではないと感じます。
あくまで日常遣い、そして+軽めのゲームといったバランスで使うことを想定しておくと良いでしょう。
カメラ

カメラは相変わらず特別良くはないので、まぁ付いてる、メモやバーコード読み用くらいに思っておきましょう。
感想
本機はおそらくG99を搭載した最安値の8インチタブレット。コストダウンのための仕様を節々に感じますし、最低限のスペックのものを安い金額で購入できる、といったことを分かった人向けの端末だと思います。
使用感としてはG99を搭載しているので、この価格としてはちょっと昔だとありえないくらいに快適だとは感じます。
物足りないなと感じる点は色々ありますが、割り切って使ったりする分には案外アリな気はします。