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エミュレータ機

【レビュー】5.5インチの定番スペックAndroid機『Powkiddy X28』

エミュレータ機

かなり昔に取り上げるだけ取り上げてスルーしてきたPowkiddyの携帯ゲーム機、X28を覚えていますか?今となってはかなりおなじみ、Unisoc T618を搭載したAndroidゲーム機です。

RGB30を結構気に入って触っていて、もしかしてPowkiddy結構良くなってる・・・?と気になり、検証してみることにしました。

結果は・・・まぁ、相変わらず気になる点がまぁまぁ多いです。

販売ストア

・Banggood

POWKIDDY X28 5.5インチIPSスクリーン携帯ビデオゲームコンソールAndroid11.0 T618 8コアサポートWiFi BT5.0 Android OSゲームプレーヤーコンソール
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動画版

スペック&主な特徴

Powkiddy X28とは

Powkiddy X28とは、Powkiddy社による横型の携帯ゲーム機で、OSにAndroidが搭載されているのでAndroid用ゲームやエミュレータで遊ぶことができます。

5.5インチディスプレイで、Switch Liteのようなサイズ感が特徴的です。

グリップも付いているので握りやすく、Androidでの操作で必要になってくる戻るボタン、ホームボタンなどが搭載されているので使いやすく考慮されています。

カラー展開は黒の一色のみ、金額は2万円~2.3万円程度。

Powkiddy X28のスペック

項目POWKIDDY X28
システムAndroid 11
対応ゲームAndroid用ゲーム、エミュレータ
ディスプレイ5.5インチ IPS、解像度720×1280
CPUUMS512/512T Dual-core ARM Cortex A75MP (最大2.0GHz)
Six-core ARM Cortex A55MP (最大1.8GHz)
RAM4GB LPDDR4/4X
ストレージ64GB EMMC
バッテリー5000mAh
インターフェースWi-Fi 802.11 ac/b/g/n, Bluetooth 5.0, Type-C
サイズ207.6 x 80.7 x 26.9mm
重量298g(実測値)

CPUスペック的には中華タブレットなどでよく使われているT618が採用されていて、

原神は多少カクつくかもしれないが一応最低画質で遊べる程度、エミュで言うとGCくらいなら重いタイトルでなければ遊べる程度のチップセットです。ですが、後述しますが原神が落ちてしまって遊べませんでした。原因は不明。

開封&内容物

では早速開封していきます。今回はBanggoodさんに依頼して提供いただきました。

箱はこちら。Powkiddyのキャラクターだけが記載されたシンプルな箱です。結構つくりはしっかりとしています。

内容物はこちら。USB-Cケーブル、説明書、いつもの合格証、本体です。

本体外観

シンプルでクールだがチープ

今回は黒一色のみの展開となっていて、統一感の有るシンプルなビジュアル。ボタンの印字のみ白となっていて、かなりクールなデザインです。

質感としては高くなく、プラスチッキーでいつものPowkiddyクオリティです。サラサラとした素地のプラスチックで、シェルの厚みが薄いのか内部の空洞感を強く感じます。

ボタン多いのがグッド

表面には右側にスタートボタン、ABXYボタン、アナログスティック、戻るボタン、ホームボタン、スピーカー。
左側にはセレクトボタン、十字キー、アナログスティック、Gボタン、メニューボタン、スピーカーです。

背面には光沢感のあるPowkiddyロゴ、製品情報のシールのみで特に何も有りません。

ファンの吸気口のようなデザインですが、穴は空いてませんし、そもそもファンは非搭載です。

上側面には左からL1L2、電源ボタン、MicroSD、充電用USB-C、MiniHDMI、コントローラー等用USB-C、イヤホンジャック、ボリュームボタン、R1R2。

左右側面には何もありません。

他ハードとの比較

サイズ感はそっくりそのままSwitch Liteです。重量もX28が298g、Switch Liteが約275gなので同等。厚みはSwitch Liteの方が薄く、グリップも無いのでコンパクトには感じます。

同じくUnisoc T618を搭載した4.7インチのRetroid Pocket 3+と比べるとこのように、一回り大きい印象です。

寸法的にも切り詰められていて、ボタン周りの余白は少なく、厚みも程よいのでやたら無駄に大きい!と感じることはありません。

操作感

軽く感じる

重量は約300gですが、サイズ感、グリップのおかげで軽く感じます。長時間使っても疲れにくそうです。

グリップは小さめではありますが、中指が隙間にフィットするような持ち心地でちょうど良いと感じます。

ボタンは今ひとつ

ABXYボタンは硬めでしっかり押せて、遊びも少なく安定感のある押し心地、ボタンの戻りも良いです。

十字キーも同様に硬めですが、軸感が少なめでシーソーしにくく、ボタン同時押しとなってしまうのが残念です。

ショルダーボタンはカチカチとかなり音大きめ、高い音のタクトスイッチでチープ感があります。L2R2はトリガーボタンではなく後ろに倒れるタイプの、ストロークが短いボタンです。こちらはバコバコと音が鳴り、同様にチープ感があります。

最大の不満はいつものようにスタートセレクトボタン、ファンクションキーで、固くて音が大きいカチカチとした押し心地。

画面・スピーカー

画面

画面は5.5インチの720pなので十分、ちょうどいいと感じます。輝度も高く、視野角も広い綺麗なディスプレイです。

ベゼル幅は若干厚めですが、端の方までガラスで覆われているので見え方としても良いです。

スピーカー

しっかりとステレオスピーカーが画面側に搭載されています。ボリュームも大きく出せるので良いですが、若干音に違和感があるな・・・?と思い

位相ズレチェック動画を本体で流して確認してみたところ、見事位相ズレしていました。

位相ズレというのはスピーカーのプラスマイナスが逆で打ち消し合っていて、スピーカーが本体の側面や背面にあるような聞こえ方がする現象の事です。

本機に限らず、あるあるのはんだミスなので、ちょっとでも違和感を感じたらチェックしてみましょう。

使い方

基礎知識・注意点等

Androidスマホユーザーならスムーズ

基本的にはAndroidスマートフォン同様な使い勝手で使用することができます。いくつかのエミュレータ等は導入済みですが、ストレージ設定などの初期設定は自分で行わなければならないため知識調べる力が必要です。

起動:電源ボタンを長押し
終了:電源ボタンを長押しして電源を切るを選択
スリープ:電源ボタンを一度押し
明るさ調整:上から下に2回スワイプして一番上のスライドバー
戻る、メニューを開く:戻るボタン1回押し
ホーム画面に戻る:ホームボタン1回押し

Androidにはシステムレベルの遅延がある

Androidはこの端末に限らず、システムレベルで遅延が有り、人によっては気になるといったことが注意点としてあります。私は別に気にならないんですが、アクションゲームや格闘ゲームなどを重要視する場合には、留意しておきましょう。

また、本端末はレビュー時点では技適未取得なので「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」を利用し、様々な検証を行っていきます。

エミュレータで遊ぶには

一般的にエミュレータで遊ぶためには以下のものが必要となります。

吸い出し機(ダンパー)

エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら

ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Readerレビュー記事はこちら)をおすすめします。

Attention Required! | Cloudflare

(サイトは英語ですが、日本でも購入可能です)

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1、PS2等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。

PC(あると快適)

データを管理するのに必要となります。有ったほうが間違いなく便利ですが、Androidスマホと同じなので、無くても頑張れば使えます。

MicroSD

ゲームイメージ用に推奨。PS2とかを遊ぶ場合では512GBくらいあっても良いかと。

MicroSDリーダー

MicroSDをPCで読み込むために必要となります。

デフォルトのメニュー画面

デフォルトのメニュー画面はなんだか古から見たことがある感じのランチャーで使い勝手としては正直微妙です。PlayStoreがデフォルトで使用可能だったので、お気に入りのランチャーをインストール。

個人的にオススメなのは、Daijishōというエミュレータフロントエンドアプリです。

Daijishō - Google Play のアプリ
だいじしょうはレトロゲームライブラリーを運営しています。

そしてなんとまさかのデフォルトでhappy chick入り。お前まだ居たのかよ・・・という虚無な気持ちになりました。速攻でアンインストールしました。

AnTuTuベンチマーク結果

早速ベンチマークを測ろう・・・と思ったんですが、どうしても途中で落ちます。アプリごと落ちるだけならまだしも、電源が落ちます。謎・・・ですね。

まぁUnisoc T618搭載の端末なので、おそらく20万点前後であることは間違いないと思います。

実際の動作タイトル

実際にどのくらい動くのかは、他のT618端末と大体同じだと思うので検証するまでも無いかな・・・という気持ちでは有るのですが、とりあえずいくつか動かしてみます。

まず最初にベンチマーク的に動かすタイトルこと原神です。この端末はGボタンを押すことでボタンマッピングも可能なので、コントローラー非対応な原神もコントローラーで遊べるようになる・・・と思っていたんですが、そもそも起動しませんでした。

こちらも先程のAnTuTuと同様、ダウンロード途中で電源ごと落ちてしまいます。これまで触ってきたT618端末では起きたことがない現象なので、正直困惑しています。

PSPくらいまでのエミュレータは普通に動作します。5.5インチの画面で、しっかりとアップスケールして遊べるのは快適です。アスペクト比も一致しているのでフィット感もバッチリです。

PS2、GCなどは軽いタイトルであれば遊べますが、メインで遊ぶ用として考えるのは辞めておいたほうが良さそうです。

他の遊び方で言うと、環境が整えばという条件がありますが、SteamLinkやXbox Game Passのクラウドゲーミングで遊ぶのも良さそうです。

感想

Powkiddyが出した5インチ台のUnisoc T618搭載機の一つとして、検証してみたいと思い今回取り上げてみました。

5.5インチ720pといったかなり大きめの画面サイズや、寸法を切り詰めたデザイン、ちょうどいいグリップ、更にはAndroidに必要になってくる戻る・ホームボタン周りをしっかりと物理で用意してくるあたりはしっかりと考えられていて良いと感じますが、

やはりシェルのチープさ、一部ボタンのチープさ、アプリが落ちる、スピーカーの位相ズレなど、細かな粗が気になります。

エミュレータがメインの目的で、RP3+よりも大きな画面が良い、RP3+のスタートセレクトボタンの位置が受け入れられない!といったことであればアリかもしれませんが、

5.5インチでPSPまでのエミュができれば良いという目的であれば、金額なども考慮して同じくPowkiddyのX55の方が良いのではないか・・・?と感じました。

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