何回かブログ内で話題には出していますがゲームボーイアドバンスの互換機『Revo K 101 Plus』が今回LDK GAMEさんの提供でいただけることになったので細かくレビューしていきたいと思います。
実は以前この端末は所有していたのでなんとなく覚えていたのですがこうして再び手にした感想としてはやっぱり!という感じでした。理由は後述していきます。
スペック&主な特徴
画面:3.0 inch 480 x 320 TFT
CPU:ARM7 & ARM9 16.67 MHz
RAM:50 MHz DRAM
バッテリー:890 mAh BL-5B
・GBAリンクケーブル対応
・Kカード+MicroSDを使うことでROM(GBA、GBC、GB、SMS、NES、GG、PCE)をプレイ可能
・チートに対応
・2.5mmAV出力ポートでテレビ出力可能
この端末の主な特徴としてあげると、この端末はこれまでの中華ゲーム機などとは違い純正のゲームボーイアドバンスソフトを動かすことができる『ゲームボーイアドバンス互換機』であるということです。ゲームボーイアドバンス互換機についでにエミュレーター機能が搭載されていて他のゲーム機を遊ぶことができるような感じです。
しかもこの端末は2014年頃に発売されたもので、まさかの再販という形で販売されました。カラーリングは以前出てたものとは異なり、今流行りのゲーム&ウォッチカラーとゲームボーイアドバンス風のカラーの2色となっています。
開封&内容物
当時と全く同じ箱
では早速開封して中身を見て行こうと思います。到着した箱を見て「そういえばこんなんだったなぁ」と懐かしくなりました。
内容物一覧
内容物はこちらです。本体と充電用ミニ USB ケーブル、テレビ出力用のケーブル、あとおそらくバッテリー交換用のドライバーが同封されています。
それに加えて画面保護フィルムが同梱されていましたがこの写真の時点ではもうすでに画面に貼ってしまっています。では早速本体のビジュアルや使い勝手を見ていきます。
本体外観
ゲームアンドウォッチカラーは初見の印象抜群!
▲ゲームアンドウォッチカラーは初見の印象抜群です。ゴールドと暗めの赤のメリハリが効いていて、かなり嬉しくなります。
▲しかしよく見てみるとおそらく金属プレートと思われるこの部分は、シールであることに気付きます。まぁ普通に使っていて特に気になることもなく、よく見ないと分からないことではありますが、個人的には少し気になる点でもあります。
容易なバッテリー交換は最高
▲裏側にはこのようによくわからないロゴとゲームボーイアドバンスクローンの旨が表記されたシールが貼られています。
▲この部分を同梱されていたドライバーで取り外しバッテリー交換することができます。ちなみにバッテリーは流通品を使われているので簡単に購入して買い替えることが可能です。バッテリーはどうしても消耗品なのでこのゲームボーイアドバンス互換機の最大のメリットかもしれません
充電のMiniUSBが残念
▲上側を見てみると左から電源供給、バックライト明るさ調整、テレビ出力端子、通信ケーブル用端子が搭載されています。
電源供給用の端子はミニ USB ケーブルなのでやはりそこは残念な気持ちになりました。ミニ USB ケーブルと言うと PSP などで使っていたケーブルなのでだいぶ古く、持っている人も少ないんじゃないでしょうか。
▲このパワーボタンを長押しすることによって起動できます。届いた時は起動しなくて焦りましたが単純にバッテリー切れだったようです。
画面右下にはイヤホン端子とリセットボタン右側にはボリュームダイヤルがあります。常々思っていますがボリュームがダイヤル式なのはやはり便利ですね。
画面
表示はバックライト搭載で見やすいが注意
ゲームボーイアドバンス用のソフト、マリオカートアドバンスを試しに挿入してプレイしてみようと思います。
純正のゲームボーイアドバンスのようにロゴ画面が表示されて普通にプレイすることができました。ゲームボーイアドバンスよりもバックライトが搭載されているなど、かなりプレイしやすいように思います。
▲しかしピクセルにこだわりたい方は注意が必要です。こちらはあの憎きデルタ配列ディスプレイなのでこのようによく見てみると画面がにじんで見えます。その上画面比率が通常のゲームボーイアドバンスとは異なるので純正のピクセル表示やプレイ感覚にこだわりたい方にはお勧めできません。
意外とレビューなどにおいてはこの点にこだわっている方が少ないようで明言されている方は少ないのでここで言っておきます。
保護ガラスなしも注意
▲ちなみにこの端末はここ近年の中華ゲーム機とは違い直接液晶が設置されています。なので画面に対する近さはかなりありますが、少し落としたり傷つけたりしまうことによって画面が割れてしまう可能性があります。
ここ近年の中華ゲーム機は液晶の上に保護ガラスが設置されています。おそらく今回少しでもそれに近づけようということで、画面保護フィルムのガラス板が同梱されているのだと思います。この写真では実際にガラス保護フィルムを設置した後の写真です。保護フィルムはガラスなので適度な厚みがあり、より液晶画面とシェルとの段差が減って良いビジュアルになっているように思います。
使い方
Kカードを使うとエミュレータ機に
▲同梱の K カードを挿入した状態で起動するとこのようにロゴマークが出てきてメニュー画面が開きます
▲メニュー画面はこのように ROM リスト、オプション、ヘルプの三つのタブで分けられていてLR でタブを切り替えてそれぞれの機能を使います。
▲ちなみにヘルプの欄からファームウェアを確認することができます。確認してみたところおそらく最新のファームウェアが初期搭載されていました。
テレビ出力もできる
今回はどうせ機能としてあるなら試してみようと思い、テレビ出力してみることにしました。まぁ古い端末だし、三色ケーブルの出力だし大したことは無いだろうとハードルを下げまくった上でプレイしてみました。
感想としては、まぁ想像通りでした・・・笑
いわゆる三色ケーブルで繋ぐだけで出力できます。特に設定も必要ありません。超簡単。ですが最近は三色ケーブル用の端子が搭載されていないテレビやモニターを所有している人も多いと思うのでその場合は、HDMI変換アダプタが必要になります。
レトロゲーム好きな人は、持っていても損はないんじゃないかなと個人的に思います。
接続して起動!
接続して起動します。ゲームボーイの画面が大きく現れました。ちょっとびっくり笑
そういえばテレビでゲームボーイアドバンスを遊ぶのは、ゲームキューブのゲームボーイプレイヤーを使って以来ですかね。
普通に映りましたが、まぁ画質は悪いですね。当たり前ですけど。音も当然出ますが、音量調整は本体のダイヤルで調整できます。
良く見てみるとテレビ出力もデルタ配列になってないか…?なんか…これは…。
まぁテレビ出力出来るのはおまけ機能って感じですね。テレビの大画面できれいな画質で遊びたい人は、大人しくレトロフリークを買いましょう。
操作感
ボタンは中華ゲーム機最高品質かも?
▲ボタンの押し心地としてはかなり優秀でANBERNIC(RG350)のような高級感と快適な押しやすさがあります。同様のシェルを流用した RS97も所有していますが、雲泥の差です。この点に関しては正直ここまで違うのかと感心しました。
▲十字キーやスタートセレクトボタンに関してもかなり快適に操作することができます。RS97のような柔らかくぐにゃぐにゃとした感じではなく、しっかり押し心地があり適切に入力をすることができる感じです。
▲これが同梱されている系カードです。何やらダークな雰囲気を感じます。
▲LR ボタンもカチカチとしたスイッチ感が強い押し心地でかなりよく出来ています。
感想:画面最適にプレイするにはOGAクローン、カセットにこだわるならバックライトカスタムGBA、バックライトGBA(エミュレータ機能付き)が欲しいならこの端末
ゲームボーイ互換機としての完成度はかなり高く、バックライトも搭載されていることもあり通常のゲームボーイアドバンスを購入するよりはかなり使いやすい端末になっていると思います。
しかし個人的には液晶パネルがデルタ配列ディスプレイということもあり、滲んでいる表現が少し気に入りませんでした。その上画面比率も通常のゲームボーイアドバンスとは異なるので、徹底的にピクセルパーフェクトかつゲームボーイアドバンス純正の表現にこだわる場合には、このゲームボーイアドバンス互換機を買うよりはOGAクローン端末ゲームボーイアドバンスをプレイすることをお勧めします。
あちらはピクセルパーフェクトでゲームボーイアドバンスをプレイできるのでかなり最適なプレイ感覚を得ることができます。
そうではなくカセットでゲームボーイアドバンスをやりたいんだという方はむしろオリジナルのゲームボーイアドバンスに、バックライト液晶を搭載してプレイすることをお勧めします。
今はゲームボーイアドバンスをものすごく簡単にハンダ付けもいらずバックライト化できるようになっているので、かなり見やすく快適にプレイすることができます。
ただこちらの方法は手間といえば手間な上、失敗して最悪壊れる可能性も存在します。
なので液晶の表現にはこだわらず、バックライトが搭載された明るい画面でゲームボーイアドバンスをプレイしたりついでにエミュレーターで他のソフトも色々とプレイしてみたいなと思っている人のための端末だと思います。後々とりあえず、テレビ出力したりして遊んでみようと思います。