記事内に広告が含まれています
エミュレータ機

【レビュー】強烈にニッチなAndroid『XU20 V32』

エミュレータ機

XU Retroさんって結局よくわかっていないんですけど、XU Mini Mとか色々出してて最近頑張っているメーカーなんですが、また新しいハンドヘルドを出したので早速買ってみました。

一見特別な事はない、よくある縦型のハンドヘルドかと思っていたんですが、想定以上に作りが良く、これまでのハードのフィードバックも踏まえてか、使い勝手にも考慮されていて中々ユニークなモデルとなっているように感じます。

販売ストア

XU20 V32
Model  XU20 V32 System  64-bit Android System Display 3.2-inch IPS full-view, zero-distance OCA full lamination, 1024*76...

価格は約50ドル前後と非常にリーズナブルです。

https://s.click.aliexpress.com/e/_on84kpl

動画版

スペック&主な特徴

XU20 V32とは

XU20 V32は、Android 10をベースとした携帯ゲーム機。低価格ながらIPSタッチスクリーンや専用に設計されたAurora Launcherを搭載し、レトロゲームを気軽に楽しめる設計が特徴です。

ディスプレイは3.2インチのIPS液晶を採用し、解像度は1024×768。マルチタッチにも対応しています。

チップセットにはAllWinner A133Pを採用し、RAMは2GBを搭載し、ストレージは完全にMicroSDに依存していて、最大512GBのmicroSDカードによる拡張に対応します。

SDカードは別売の場合があり、起動に必須となるため注意が必要です。A1規格のSDカードを自分で準備し、ファームウェアを書き込む必要があります。

入力面では振動モーターを内蔵し、モノラルスピーカーを搭載。Dawn Launcherベースの新しいランチャーAurora Launcher が標準搭載され、UIはシンプルで直感的です。

バッテリーは3200mAhのリチウムポリマー電池を搭載し、約5〜7時間の連続駆動が可能。充電にはUSB Type-Cポートを使用します。重量は160gと軽量で、サイズは112×83×24mmと非常にコンパクトです。

カラーは全てクリアで、ブラック、ブルー、パープル、グリーン。

開封&内容物

では開封していきます。

箱のデザインはシンプルで本体が線画でプリントされています。

内容物はこちら。本体、USB-Cケーブル、説明書。保護フィルムなどは付属しません。

付属しませんが、まぁ価格も安いので妥当といった感じです。

本体外観

ファーストインプレッション

最初に手にとって見た印象としては、価格相応のいわゆるチープ系のハンドヘルドかなって思っていたんですが、確かにシェル質感はチープよりなものの、手に取ってみるとボタンの感触は悪くない。そしてディスプレイもベゼル大きめで、同じサイズ感のモデルと比べると画面が小さめかなと思いきや、しっかりタッチパネル搭載で解像度も高く明るく、しっかりと操作できるように作られている。

つまり、案外しっかりとしたビルドクオリティ+他にないディスプレイ・操作感のハードに仕上がっていて、なんか悪くないどころか、結構いい感じなんですよね。価格を考慮すると、むしろアリな絶妙なバランス。この独特な雰囲気は、刺さる人はいると思います。実際私もなんか良い・・・!ってなりました。

いや、トータルで考えると普通に同サイズ別機種のほうが良いんですけどね。

ボタンレイアウト・インターフェイス

ボタンレイアウトは
右側にニンテンドー配置のABXYボタン、
上部にスタートセレクトボタン、
左側に方向キー、
下部にスピーカー、方向キー・アナログスティック切り替えボタンです。

アナログスティックはありませんが、切り替えボタンを長押しすることでいつでも切り替えて使えます。

背面には左上に電源ボタン、排熱用の開口、ショルダーボタン。ゲームボーイライクなラインが入っています。

上側面には左からイヤホンジャック、データ転送用のUSB-C、
下側面には充電用のUSB-C。

左側面にはボリュームボタン、MicroSDスロット。
右側面に戻る・ホームボタン、MicroSDスロット。

グリップはなくフラットな形状。コントローラー部分の厚みを実際に測ってみると約24mm。プロポーションとしては特別厚すぎるようには感じません。

他ハードとの比較

2.8インチのMiyooMiniと並べてみると、一回り大きいように感じます。ということは

MiyooMini Plusとほぼほぼ同じサイズ感です。しかしMMPは3.5インチでかなりベゼル狭めなのに対して、本機は3.2インチでベゼル大きめ。ここに気になるとなる人はいるかなとは思います。

操作感

重量は168グラム。重量はちょうどよいです。重すぎず軽すぎず、ちょうどよい重量感で密度感です。

程よく厚みがあるので握りやすさもあります。

ABXYボタンは彫り込みがあるサラッとしたフラットな形状、遊びは若干ありますが気になるほどではなく、押し心地は丁度よい硬さのラバー。反発力も良く、気持ちの良い感触です。

スタートセレクト、ホームバックボタンはコツコツとしたタクトスイッチです。鳴りは小さめで、いい感触です。切り替えボタンはシェルとフラットな作りで、間違えて押したりすることはないように作られています。

十字キーもフラットな形状、ボタン同様ラバーの押し心地。軸感はかなり強めでシーソーも可能、しっかりと押した感触があり、入力は良好に感じます。静音性はかなり高め。

ただ調べていて気付いたんですが、初期出荷分(~8月30日)において、十字キー上方向またはYボタンを強く押すと、トリガーボタンが誤検知される設計上の問題あり、軽度の影響であれば5ドルの返金を選択可能、使用に支障がある場合は、背面ベゼルとドライバーを含む修理キットを無償提供とのこと。

ちなみに私は全然気づきませんでした。

ショルダーボタンはL1L2どちらもコツコツと音がするタクトスイッチ、若干チープ感はありますがこんなものでしょう。形状は横並びではありますが段差がついていて押し分けられるよう工夫されています。

画面・スピーカー

画面

本モデルでの大きな特徴はディスプレイ。画面サイズは3.2インチの解像度が1024×768で、おそらくですがTrimui Brickと同じディスプレイ。

サイズに対してかなり高解像度ですし、明るく見やすい良いディスプレイだと感じます。

ベゼルの大きさがやはり気になります。同じディスプレイのハードがかなり狭ベゼルであることを考えると、タッチパネルを搭載したことによるこのサイズ感なのでしょうか。

スピーカー

スピーカーはフロントスピーカーで、ダイレクトに音が伝わってくる感じが良いです。手にかぶる位置にも無いですし、シングルスピーカーな点だけは残念だなとは思いますが、基本的にいい感じだなと感じます。このサイズですしね。

音質は低音が弱いマイルドな音色で、特段良くはありません。ただ音質悪いと感じるほどでもないので、遊ぶものにもよるとは思いますが十分でしょう。

使用感

では早速初回起動からの使い方を紹介していきます。

初回起動時

Shipping Policy / Help / Software
Shipping Policy Transport Company  4PX / yunexpress Order delivery time  Within 48 hours of ordering Help  Order/Seek He...

アプリ・エミュレータは最初からインストール済み。というか、OSはMicroSDにインストールされているので結構特殊で、SD無し版の場合は自分でインストールする必要があります。基本的にはAndroidなので細かい設定は全部自力でする必要があります。パーミッションの設定、ディレクトリ設定、そしてエミュレータ自体の設定などなど。

Google純正アプリやPlayStoreは導入されていないので、欲しいアプリがある場合には野良アプリをインストール(サイドロード)する必要があります。なので有料アプリは使えません。

メニュー画面

基本的にはピュアAndroidな使い勝手です。

しかし最初に起動したときには結構驚きました。というのも、初回起動して出てきたインターフェイスが、なんか見たことあるというか、MiyooMiniみたいなデザインなんですよね。

Aurora Launcherというまた新しい独自ランチャーがホーム画面に設定されていて、エミュレータに最適化されたデザインとなっています。

タブを変えるとインストールされたアプリ一覧があったり、設定画面があったり。コントローラー操作にも最適化されていて普通に使いやすいですが、本機はタッチパネルを搭載されているので、操作で困ることはありません。

ゲームをプレイ

チップセットはAllWinner A133PでAnTuTuベンチマークは途中で落ちてしまったので省略しますが、性能的にはあくまでPSPくらいまでのエミュレータ向けといった性能で、PS2やGCなどは期待できません。

特段これで遊ぶ、性能を活用するハードというよりは、AndroidOSのハードが好きで、タッチパネルを搭載した縦型コンパクトなハードで色々試してみたい人向け、といった印象に感じました。

使っていると画面周りに熱は持ちますが、これに関してもA133P共通の動作感といった印象です。

エミュレータで遊ぶには

エミュレータで遊ぶためには原則以下のものが必要となります。

吸い出し機(ダンパー)

エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら

ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Readerレビュー記事はこちら)をおすすめします。

Attention Required! | Cloudflare

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1、PS2等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。

PC(あると快適)

データを管理するのに必要となります。有ったほうが間違いなく便利ですが、Androidスマホと同じなので、無くても頑張れば使えます。

MicroSD

ゲームイメージ用に推奨。PS2とかを遊ぶ場合では512GBくらいあっても良いかと。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング

MicroSDリーダー

MicroSDをPCで読み込むために必要となります。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング

感想

コンパクトな縦型ハードは色々出ていますが、本機は中でもかなり亜種のハードといった印象です。亜種は亜種なりのファンが付きそうですし、ちょっと変わった仕様だからといって、ボタン感触やビルドクオリティは標準以上に感じるので、その点でも満足できるハードに感じます。安いですしね。

価格に関しては発売時点でこの安さ。アリエクに流通してちょっと時間が経ったらもっと安くで買えるようになりそう。あくまでも初心者向けではないですが、色んな意味で楽しめるハードになりそうです。

XU20 V32
Model  XU20 V32 System  64-bit Android System Display 3.2-inch IPS full-view, zero-distance OCA full lamination, 1024*76...

ヨシダ

より早く最新情報をお届けするTwitter『ヨシダ情報局』や、レビュー動画を公開しているYoutube『ヨシダ・ザ・ムービー』もやっています。レビュー依頼は問い合わせやツイッターDMからどうぞ。

ヨシダをフォローする
タイトルとURLをコピーしました