私のお気に入りのコントローラーっていくつかあるんですけど、その中でも最初に気に入ったのが8BitDoのUltimateっていうコントローラーなんですよね。
で今回、そのUltimateの2が出て、見た目はほぼほぼ同じでまぁ対して変わってないんだろうなと思っていたんですが、実際に触ってみたら1で不満だった所が全て気持ちよく改善されていて、正直もうこれ以外使いたくないレベルの完成度、満足感です。
金額・性能・質感的なバランスもとても良いですし、普通に一番オススメのコントローラー。
販売ストア
・公式ストア
・Amazon
Amazonや公式ストアで購入可能で、レビュー時点ではAmazonで9,580円です。ちなみに8BitDo Ultimate 2と8BitDo Ultimate 2 Bluetoothは違うコントローラーなので注意しましょう。今回紹介するのはSwitch・Windowsに対応したBluetoothモデル。
↑こちらのコントローラーはWindows・Android専用。ちなみにBluetoothモデルの方がオススメです。
動画版
スペック&主な特徴
8BitDo Ultimate 2 Bluetoothとは
8BitDo Ultimate 2 Bluetoothは、Nintendo SwitchおよびWindows向けに設計された、8BitDoの最新フラッグシップ・ゲーミングコントローラーです。高精度・高耐久なTMRジョイスティックと、2種類のトリガー感触を切り替えられるホールエフェクトトリガーを搭載し、あらゆるジャンルでの快適な操作性を実現しています。
背面にはプロ仕様の2つのパドルボタンと、即応性に優れたファストバンパー(R4/L4)を装備。ボタン割り当てやスティック感度、マクロ設定などは、Windows/macOS用の「Ultimate Software V2」により詳細にカスタマイズ可能。最大3つのプロファイルを保存し、ワンタッチで切り替えることができます。
また、スティック周囲にはRGBライティング「Fire Ring」を搭載し、ゲームプレイに応じた視覚効果を楽しむことも可能。モーションコントロールや振動、ターボ機能、連射設定も標準装備されており、Switchでの快適な操作やPCゲームとの高い親和性を誇ります。
接続方式はBluetooth・2.4GHz(USB-Cアダプター付属)・USB有線の3種に対応し、用途に応じて柔軟に使い分けが可能。コントローラー本体は専用充電ドックにより自動ON/OFF・フル充電が行え、ゲームセッションの準備もスムーズです。
本体カラーはブラックとホワイトの2色展開。耐久性、操作性、デザイン、すべてにおいて次世代の基準を満たした、まさに“究極”のBluetoothコントローラーです。
開封&内容物
では早速開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱はこちら。いつもながらの8BitDoデザインでおしゃれなパッケージです。

箱を開封するとUSB-A to USB-Cケーブル、簡単なガイドの紙、充電用ドック、本体です。
本体外観

まず取り出して感じたのは、前のモデルと全く同じやん、という感想です。コントローラー形状やドックで充電できるデザインなど、大体踏襲されていて、パッと見では新鮮味がほぼ無い。シェルの質感もほぼほぼ同等で、サラッとした硬い感触のプラスチック。
しかし手に取ってみると明らかに違う。全てのボタンの感触が一新され、デザインは良いものの感触は少しチープで頼りなかったものがしっかりとした、気持ちの良いものにアップグレードされました。
正直デザインに関してはミニマルで完成している感じだと思うので、据え置きのまま品質だけ向上した感じはかなり好印象です。前モデルを気に入って使っていた人も買い替え推奨だと思います。

電源が付くとスティックの根本部分、ファイヤーリングが光り、倒した方向に色が変わったりします。装飾的な要素ではありますが、電源がついた瞬間にアップグレードされた感を感じれて非常に良いなと思いました。もちろん眩しいって人はファイヤーリングオフにもできます。
ボタンレイアウトは、右側にABXY、アナログスティック、左側にアナログスティック、Dパッド(十字キー)、
中央上部に左からー(セレクト)ボタン、ホームボタン、+(スタート)ボタン、
その下にスクエア(スクリーンショット)ボタン、マッピングLED、スターボタン、
その下にプロファイルボタン、プロファイルLEDと並んでいます。
基本的には、Switchプロコンの形状をベースに、XBOXコントローラーっぽいボタン配置をしたミックスのようなデザイン。

背面には上部にトリガーモードスイッチ、グリップ側にPR・PLボタンがあり、中央にモードスイッチがあります。モードスイッチの下はドック充電用の端子。

上側面には左から、L1L2、L4、ペアボタン、USB-C、電源LED、R4、R1R2。
ショルダーボタンにもう一つボタンがあるのが本機の結構大きめな特徴ですね。個人的にはバックボタン二つよりもこちらの仕様の方が好きです。
下側面にはプレイヤーLEDがあります。

左右側面には特に何もありません。

こちらは専用ドック。コントローラー置き部分にはポゴピン、背面にはUSB-C。

底面には蓋があり、蓋を開くと2.4Gアダプターが内蔵されています。これが便利ポイントなのですが、後で解説します。
比較


前モデルと比較すると、大きく変わったのは中央メニューボタン周りのレイアウト、そしてショルダーボタンですかね。それ以外は特に大きな違いは感じません。シェル質感も若干良くなっているような気がします。


Switchプロコン・XBOXコントローラーの合いの子のようなボタンレイアウトになっていて、どちらのコントローラーに慣れていても使いやすいよう工夫されていると感じました。
操作感

グリップ背面側にはつぶつぶとしたテクスチャが乗っていて、滑り止めが効いて手触りも良さげ。しっかりと握れます。
重量も軽過ぎず重すぎるちょうどよく、実測値で250グラム。軽過ぎるとその分バッテリー容量が少ないってことですし、やはり軽さ故のチープ感はどうしても感じてしまいますが、本機は安心感のある重さといった感じ。
ちなみに重いと聞くDualSense Edgeの重量は約325グラムとのことで、それと比べると軽め。

ABXYボタンはフォルムはコントローラーに合わさった立体的な形状、トップ面はフラットに近く、感触はいわゆるメンブレンのラバードームの押し心地。遊びが少なく標準的硬さ、パチパチとした感触で音は若干大きめに感じます。
個人的にはメカニカルスイッチが好きですが、標準的なボタンって感じで万人受けする仕様だと感じます。前モデルは若干チープな感触でしたが、クオリティが上がっています。ラバーが変わったんですかね。
メニューボタン類はプチプチとしたタクトスイッチ。ドームスイッチかな?気持ち良い感触で、硬さもちょうど良いように感じます。

十字キーの感触はプチプチとしたドームスイッチ、静音性高めで気持ち良いです。前モデルではラバーでした。ABXYラバー・十字キーカチカチは、XBOXコン準拠な仕様って感じですね。

アナログスティックトップは中央が凸、フチが粒々な形状。質感もいいです。
ぐるぐる回すと滑らかな感触になっていて、軸部分は金属。スティック削れも低減できて良い仕様です。スティックの交換は不可。
ちなみに本モデルはホールセンサー…ではなく、ホールセンサーよりもさらに超高精度でドリフトしにくいとされている、TMRスティックを採用しています。

ショルダーボタンは滑り止めのつぶつぶテクスチャではなくシェルと似たような質感。前モデルからはL1R1の幅がかなり大きくなって押しやすくなりました。
感触もかなり変わっていて、L1R1とL4R4はカチカチとしたタクトスイッチ、それぞれ僅かに感触が異なります。
L2R2はストロークが長いアナログトリガーですが、背面のトリガーモードスイッチを切り替えることによってマイクロスイッチのチャキチャキとした感触に切り替えることができます。最近かなり増えてきましたねこの仕様。私はトリガーよりもボタンの方が好きなのでありがたいです。

背面ボタンは前モデルではパコパコとした若干チープな感触でしたが、本モデルでは改善されて、タクトスイッチのいい感触になったと思います。
ボタンの位置も良く、大き過ぎず小さ過ぎずで誤入力もしにくいと思います。
使用感
一応公式サイトにマニュアルなど日本語で配布されていますが、本レビューでもざっくり紹介していきます。
起動・初期設定・ペアリング
起動はホームボタンを押すとすぐにLEDが点灯して起動します。
Switchではペアボタンを長押しで純正コントローラーと同じように接続でき、テレビモードでは2.4G・有線でも接続可能。
Windowsでは2.4G接続のみ。SwitchコントローラーなのでBluetoothでもいけそうな気がしますが、2.4Gの方が安定しているので推奨です。
使用感・バッテリー持ちなど

バッテリー持ち
バッテリー持ちは特に不満は感じません。どうやらバッテリー容量は1000mAhらしく、特別多くはないですがBluetooth・ワイヤレス接続で12時間、充電時間3時間とのこと。十分な長さだと感じます。ドックで充電できるので、充電し忘れてバッテリーがない!というのが起きにくくて更に良いですね。
ドックが便利すぎる

そしてこの一体感のある充電ドックなんですが、2.4Gレシーバーをドックに差しっぱなしにしておけば、ドック自体がレシーバーになるんですよね。他社メーカーではこの仕様が搭載されていたりしたんですが、ついに8BitDoのモデルにも搭載されたかと興奮しています。
※追記:前モデルから可能でしたが、レシーバー形状がUSB-AからUSB-Cに変更になりました
というか普通にめちゃくちゃ便利で、ドックはPCのUSBに接続しておいて、PCで使う時は2.4Gに切り替え、Switchで使う時はBluetoothに切り替えと、物理スイッチで切り替える事が可能なので非常に使いやすいと感じます。
実際に遊んでみる
しばらく実際に遊んでみました。Switchではプロコンと同じように自然に遊べて良いですし、PCでも同じコントローラーで遊べるのがありがたいと感じます。ファイヤーリングが視覚的に面白い、ボタンの気持ち良さやL2R2がマイクロスイッチにできる仕様など、なかなか好みです。
注意点を挙げると、細かな設定はPCの専用ソフトが必要、そしてSwitchではNFC・赤外線カメラ・HD振動・通知ランプなどの機能には対応していません。ジャイロはあります。
ウェイクアップ対応
ホームボタンを押すことでコントローラーの電源が付き、Switch本体のスリープ解除…されません。これだけが唯一このコントローラーで不満なポイント。
訂正:ホームボタンを押したあとコントローラーを振ることでスリープ解除できます
機能について
連射
スターボタン+任意のボタンを1回押し。2回押しで自動連射も可能。再度同じ組み合わせでオフ
ボタンマッピング
L4R4PLPRボタンの割当は、例えばL4長押し+任意のボタン+スターボタン。L4+スターボタンでオフ。
LED
スターボタン単押しでエフェクト変更。
明るさ変更・速度変更はスターボタン+十字キー上下、
色変更はスターボタン+十字キー左右
キャリブレーション
L1+R1+マイナス+プラスを8秒長押し。
スティックをゆっくり2・3回転、トリガーを2・3回押し、再度L1+R1+マイナス+プラスを押して完了
専用ソフト「8BitDo Ultimate Software V2」
専用ソフトを使うことでファームウェアアップデート、マクロの設定、デッドゾーンの設定、LEDライティングの設定など、細かな設定変更が可能。プロファイルは3つ保存可能。
感想
いやー、これは参りました。「どのコントローラーがいい?」って聞かれたら、真っ先にこれを推します。それくらい完成度が高くて、正直もう欠点がほぼない。
デザイン・質感の良さはもちろんなんですが、それだけではなく
最近のトレンド機能の、TMRスティック、トリガースイッチ、ショルダー追加ボタンまで、ぜんぶ入り。
にもかかわらず、価格も絶妙に抑えてあって、「高すぎて迷う」って感覚も無い。
ガジェット好き・コントローラー好きのツボをきっちり押さえた仕上がりです。
やはり手に持つものは、つい手に取りたくなるデザインと質感がかなり重要だなと改めて感じました。