2022年、令和四年、PSP GOのレビューをします。
PSP GO、知ってます?見たことあります?
ボクは現役の頃に入手して、結構気に入って使っていたんですが、しばらくゲームをしなくなり売ってしまい、そこから割とずっと後悔していたものです…。
ということで、「ええい買い直してしまえ!」という気持ちで再び手に入れました。
結果としては、あれ?こんなに良かったっけ?これ?って感じ。現代にこそ輝く携帯ゲーム機ではなかろうか?って感じ。
スペック&主な特徴
なんで手放したんだろうと思い返してみると、売ったのは2015年で、その頃まだスマホの画面サイズは5インチ以下の今普及しているスマホと比べるとかなりコンパクト。
PSPGOで遊ぶ際は大体PS1のゲームだし、PSPのゲームはもうやりたいゲーム全部やった感あるし、というかそもそもそんなに遊ぶ時間が無い事を考えるとやはり要らないなと感じてしまったのが大きな原因でした。
しかし今となってはやっぱあのPSPのゲーム遊びたいなとか、途中で詰んで辞めちゃったやつをやり直したいなとか色々出てきている上、PS1を遊ぶにはかなり互換性も高い。
しかもコンパクトだしボタン操作、アナログスティックで遊べる。こりゃあ買うしかないやろ。エミュ機にもできるし。
主な特徴
・UMDドライブ無しのPSP
・より薄く、軽量に
・液晶解像度は同じで画面サイズが4.3インチ→3.8インチに
・内蔵ストレージ搭載
・Bluetooth接続対応
・ゲームの中断機能搭載
・外部ストレージはメモリースティックマイクロ
・質量:158g
・寸法:約128 × 16.5 × 69 mm
・カラーは黒と白の2種類のみ
▲大体の特徴はこちら。内容については記事内で触れていきます。
ということでレビューを進めていきます。また、今回当レビューにおいては、カスタムファームウェア(改造)導入前提で話を進めていくのでご了承ください。
本体外観
ではまずは本体を見ていきましょう。
スライド式の超コンパクトなPSP
▲本体表面はこちら。上部には左にwifiランプ、右にBluetoothランプがあり、その下にステレオスピーカー。更に下にPSボタン(メニューボタン)があります。
本商品はスライド式なので、スライドを閉じた状態だとこのように画面のみが表示され、置き時計のように使うこともできます。Echo Show等、ディスプレイ&スピーカー機能が付いた端末が普通に有る今の時代、めちゃくちゃフィットしているようにも感じます。
▲背面はこちら。グリップ・滑り止めの為のシリコンが接着されています。
割と光沢感が有るシェルなので、指紋が目立つのが人によっては気になるかもしれません。気になる方はホワイトカラーの方が良いかも。
▲開くとこのようなデザイン。
○✕□△ボタン、スタートセレクトボタン、十字キーが有ります。シンメトリーな配置が素敵です。
ボタン周りのリングはヘアライン風のシルバー、フレームもシルバーでメリハリが付いています。ホワイトカラーの場合も同様にシルバーリング、シルバーフレームなので、色味の統一感はホワイトの方が有ります。
UMDドライブレスなので非常に薄い
▲右側面には電源スライド、電源ランプ、左側面にはメモリースティックマイクロ、ワイヤレスLANスイッチが有ります。
厚みは16.5mmと非常に薄く、スライドさせてコントローラー部分を出した状態だと更にその半分くらいになるので、実際に遊んでいると相当薄く感じます。UMDドライブレスならこんなにコンパクトにできるのかよ!と当時驚いた記憶があります。
独自の充電端子が少し不便
▲上側面には左からLボタン、サウンドボタン、音量ボタン、ディスプレイボタンが有ります。下側面には左からイヤホンジャックと充電端子が有ります。
充電は独自規格で、他のゲーム機用では代替効かないのが少し不便です。初期のVitaと似たような薄い端子ですが、サイズが合わず流用することは不可能です。
他の携帯ゲーム機のと比較しても圧倒的小ささ!
▲左からPSP GO、PSP3000、初期Vitaと並べてみました。三兄弟のようなサイズ感の違い。圧倒的に小さくコンパクトです。
▲GBAよりも小さく、薄い上により大きな画面で高解像度。とにかく小さくて携帯性を重要視している人には是非オススメできます。
操作感
アクションゲームには向かない
▲この端末は高さを抑える為に、ボタンが従来のものとは異なった押し心地になっています。十字キーも○✕△□ボタンもかなり浅い押し心地で、クリック感のあるものとなっていて、薄くグリップ感の少ないボディなので長時間アクションゲームをプレイしているとかなり指が疲れてきます。
▲アナログスティックも出っ張らないようになっている上、従来のものより小さくなっているので親指にかかる負担が大きいように感じます。
なので個人的にはもっと単純なRPGやアドベンチャー等を遊ぶゲーム機として考えておくと良いかと。
モンハン持ち出来ない
▲何よりモンハン持ちが出来ません。要らねえこんなんPSPじゃねえってなった人の理由の一つだと思います。
PSPのゲームの主流はモンハンと言っても過言では有りませんが、従来のPSPのように、十字キーとアナログスティックが縦並びになっていないので、所謂人差し指を十字キーに置き、親指をアナログスティックに置くモンハン持ちが出来ません。
あいにく私はあまりモンハンをやらなかったので特に問題は無かったんですが、ディシディアはかなり指が痛くなりました。
画面
画面が小さくなった分高解像度に見える
液晶の解像度は変わっていないんですが、画面サイズが小さくなったのでこれまでのPSPよりも高画質に見えます。逆3DL LLですね。
またPSP3000と同様に発色も良くなっています。
使い方
使わない間は畳めて持ち運びやすい
遊んでいる間は割と横長なゲームボーイって感覚の遊び心地になりますが、使わない間はスライドを畳めて非常にコンパクトになります。シンプルですが便利ですよね。
画面の強度も従来のPSPよりかは強くなっているので、多少の圧力にも屈しません。まぁでも現代の端末みたいにガラスとかじゃないので持ち運ぶ際にはケースに入れるなどして細心の注意を払う必要があります。
独自の中断セーブ機能で細かく遊べる
この端末にだけ中断セーブ機能が搭載されていて、ゲーム中にPSボタンを押して『ゲームを一時中断する』と押すことで中断セーブが生成され、どんな状態からでもゲームを中断・再開できます。
ただ中断セーブデータは一つしか保存できないほか、対応していないソフトもあった気がしますが、まぁそこはご愛嬌って感じで。
今では普通なBluetoothイヤホン接続
あと地味に便利なのがBluetoothイヤホン対応。当時Bluetoothイヤホンを使っている人はほとんどおらず、というか高いものでした。今のように中華製のものもほとんど出ていなくて、安くて1万円くらいした記憶が有ります。
まぁ遅延は有るので気になる方は有線イヤホンを使う必要が有りますが、Bluetoothイヤホンで音を聴きながら遊べるのはかなり快適です。
他の携帯ゲーム機でもトランスミッターを使えば遊べますけど。
外部ストレージは最大16GBな上、高い
で問題なのが外部ストレージなんですよね。この端末に対応している外部ストレージはメモリースティックマイクロ(M2)というソニー製の独自規格なので高い。高いのは分かりますが、最大が16GBまでしか出ていないんですよね。
今ほどゲーム容量は多くないので工夫すれば困りませんが、大量にゲームを詰め込んだり、音楽などを詰め込んでメディアプレーヤー的にしたりしたい場合には結構窮屈な容量ですよね。
一応MicroSDを使えるようになるMODパーツがEtsyにあるみたいなので、現在注文中です。楽しみ。
感想:ゲーム機とスマホが巨大化しているからこそ魅力的
当時こそスマホでエミュすればいいや・・・とか思っていましたが、今となってはスマホより小さくてコンパクトなゲーム機です。
勿論PS1とは完全互換(ほぼ)しているのでPS1専用機にしても良いし、エミュに走っても良い、PSPの名作ソフトを遊んでも良い。カスタムして遊んでも良いし、音楽を詰め込んでメディアプレーヤーとして使っても良い。小さければ小さいほど好き!って人にはかなりハマるゲーム機だと思います。
通常のPSPに比べて希少価値は高く、どんどん値段は上がっていくと思うので、欲しい!と思ったタイミングで買いましょう。いつ買っても損はしないはず。
互換バッテリーもAmazonで売ってるし、十分に遊べるマシンです。