Xiaomiってスマートフォン、タブレットの印象が強いですが、中国ではものすごく色々家電から何から出してるんですよね。
そしてなんとPC/スマホ用コントローラーまで発売されています。ずっと気になっていたんですよね。
実際手にとって見ると流石のXiaomiクオリティで、めちゃくちゃかっこよくて感動しました。しかし中国国内専売なだけあり、使い勝手としてはかなり・・・な感じでした。
販売ストア
・Banggood
コード:BG633cab(10/31迄)
適用価格:$59.99
動画版
スペック&主な特徴
Xiaomi、知ってますよね。Xiaomiと言えばあのXiaomi。
Xiaomiらしくシンプルで未来的なデザインのBluetooth/2.4G接続のコントローラーで、Xiaomi/Redmiのスマホならタッチパネルをコントローラーに割り当て可能、別の端末で使うためのモードの切替といった機能が搭載されています。
モード切替を行えばWindowsやスマートTVなどでも使用可能となります。
Xiaomiが作ったコントローラーというだけあり、あくまでXiaomiのスマホユーザーをメインターゲットに設計されたコントローラーといった形でしょうか。
開封&内容物
では早速開封していきます。今回はBanggoodさんに依頼して提供いただきました。
▲箱はこちら。多少のボコ付きはありますがXiaomiらしくシンプルでカッコイイデザイン。
▲内容物はこちら。スマホマウント、説明書、本体です。説明書は中国語のみで、高難易度。今回は英語での説明も無かったので、自分でも操作方法を見返せるように丁寧に解説していきます。
本体外観
▲シェルは白、ボタンはかなり淡めのグレーで、白っぽくで統一されたユニークなビジュアル。直線的なデザインはPS4のデュアルショック4っぽさを感じますが、それともまた違います。
未来的なデザインの上品なコントローラーといった雰囲気。めちゃくちゃカッコイイ。
▲ビルドクオリティは高く、質感もサラッとしていて非常に良いです。プロダクトデザイン!のような良さがあり、めちゃくちゃに所有欲満たされます。凄い。
グリップや背面部分はサラサラとした仕上がりになっているのに対し、ボタン・アナログスティック部分は若干ツルッとした、マットな仕上がりになっていて切り替わっています。
▲ボタンレイアウトは、右側にXBOX配置のABXYボタン、左側にアナログスティック、そして中央に左からセレクト、電源ボタン、スタートボタン、その下に十字キー、インジケーター、モードキー、アナログスティックです。
▲背面には背面ボタンM1、M2、中心にリセットボタン、左グリップ部分にワイヤレスレシーバーを収納する蓋が付いています。
▲上側面にはLBLT、携帯クリップスロット、USB-C、RBRTがあります。
▲左右側面には特に何もなし、そして背面と前面でのテクスチャの切り替えも無しです。
他コントローラーとの比較
▲こちらXBOXコントローラーとの比較です。まったく別の設計思想といった雰囲気ですよね。面積が小さい分Xiaomiの方がコンパクトに見えます。
▲PS4のデュアルショック4からは通じるものを感じます。円柱型のグリップと、コントローラーが一体化している構成、そしてボタン部分がフラットになっていて、その部分だけテクスチャが切り替わっているのも同様です。
操作感
▲デザイン優先のように見えますが、というか届くまで私もそう思っていましたが、グリップ感はかなり良く円柱のグリップをしっかりと握れて、自然な位置に親指が来る感覚が非常に手に馴染みます。
いわゆる一般的なコントローラーと言うよりは、VRコントローラーのグリップ感に近いようなデザインです。非常によく考えられた形状だと感じました。
重量も230g程度なので比較的軽いですし、長時間使っても疲れにくいです。
▲ボタン類も全体的にかなり好みな押し心地で、ABXYボタンはかなり独特なメカニカルスイッチ。マウスのクリックのような感覚と、ドームスイッチのクリッキーな感覚の中間のような押し心地で、クリック音は大きいですが非常に気持ち良いです。
こういったボタンは押した感触がダイレクトに伝わってくるので良いんですよね。
▲十字キーはカチカチとしたドームスイッチの押し心地。静音性は高めで、XBOXコントローラーのように円形になっているのもポイント。若干斜めに入力が入りやすい・・・というか、ぐるぐると回しながら押すと斜めにもボタンが付いているような独特なフィードバックです。
アナログスティックは耐久性が高いと話題のホールセンサーではなくALPSジョイスティックです。
▲ショルダーボタンLBRBは静音性高めのタクトスイッチで、若干深めには感じますがちょうどよく、LTRTはストロークのあるトリガーボタンです。こちらは非常に滑らかで、軽めなのでトリガーじゃなくて良い・・・という人でもまぁまぁ我慢できるかと。
こちらも感覚的にはXBOXコントローラーではなく、デュアルショックに近いですね。
▲そして背面ボタンも非常に良い位置にあり、中指で自然に押せる感覚があり使い勝手が良いです。
▲問題が有るとすると、このスタートセレクトボタンまわりですね。密集させすぎているので、ボタンを押す際に干渉しやすいのが気になります。
あとこれは実際に使った時の気になる点なのですが、スクリーンショットボタンとなる機能が搭載されていないので、PCゲームをやる際にスクショを撮りたい人にとっては少し物足りないかと。
使用感
今回、中国語の説明書しか無いとのことで使用方法にそこそこ苦労しました。正直この時点で割と玄人向けなんですが、使用方法と実際に使ってみての感想を記載しておきます。
また、本端末はレビュー時点では技適未取得なので「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」を利用し、様々な検証を行っていきます。
ペアリング自体はスムーズ
▲電源ボタンを長押しすると起動するので、その後ペアリングを行います。ペアリング自体はスムーズに行えるので問題ないです。が、何が問題なのかハードによっては入力が行えず、対応がまばら、といった印象です。
▲Androidは問題なく接続できて、SteamDeckやPCではBluetooth接続が厳しく、2.4G接続では接続可能、操作も問題なく可能・・・ですが、別のPCだとうまく行かずといった感じでちょっと安定しない感じでした。
もうちょっと原因を探ってみたいところではありますが、現状はちょっと謎です。
▲ちなみに2.4G用のレシーバーは左グリップ部分に入っていて、こんな感じで取り出します。
スマホマウントが意外に快適
▲こういったコントローラーにスマホを取り付けるタイプのマウントは結構バランスが悪く、快適とは言い難いデザインではあったんですが、
コントローラーのかなり手前側に取り付くようになっていて、意外と負担が少なくバランスが良い、その上にめちゃくちゃ画面が手前に来るので、なんだか笑っちゃうくらい面白いゲーム体験になります。
携帯ゲーム機的なコンパクトさは無いですが、遊びやすさ、ゲーム体験の良さで言ったら結構有りな部類かと感じます。
モード切り替えについて
▲このコントローラーはモード切替が可能で、三本線部分をダブルクリックすることでインジケーターが切り替わります。インジケーターの意味は、
第1のライトと第3のライトが同時に点灯: これはBluetoothネイティブハンドルモードで、通常のBluetoothコントローラのモード
第1のライトが点灯: Bluetoothマッピングハンドルモードがオン
第2のライトが点灯: 無線Winコンピュータハンドルモードがオン
第3のライトが点灯: 無線スマートTVハンドルモードがオン
Bluetoothマッピングハンドルモードとは、スマホでコントローラーを使用する際に、タッチパネルをコントローラーに割り当てる時のモード。そして無線Winが、2.4G接続モード、スマートTVハンドルモードは・・・よく分かりません。XiaomiのスマートTVのリモコンとして使えるってことですかね。
このように、かなり独特ですよね。おそらく中国国内での需要をメインに設計していると思うので、このようにスマホ接続がメインのような構成になっています。
タッチパネルマッピングも高難易度
▲タッチパネルをコントローラーに割り当てて、コントローラー対応していないAndroid版原神などをプレイする際に、Xiaomiのネイティブアプリを使うことになります。それが完全に中国語で、かなりハードルは高めです。一度設定してしまえばできないこともないですが、別のスマホで写真翻訳を活用しながら行いました。
一応手順として簡単に記載しておきます。ちなみにXiaomiのスマホのみ対応と書かれていましたが、端末によっては普通に使えます。使ってみないと分かりませんが・・・。
・ブラウザで小米游戏中心のアプリをダウンロードし、インストール(いわゆる野良アプリなので、自己責任で)
・アプリを開き、右下の我的タブ
・我的手柄をタップ。ここがコントローラーの設定画面
・コントローラーとペアリングすると認識される
・真ん中の游戏列表で右上の+を押す
・原神など任意のゲームを追加
・启动を押してゲームを起動
・良い感じにマッピングする(もしくはマッピング済み)
個人的には完全に中国語なので使いにくいと感じましたが、ファームウェアアップデートを行えるので一度はやっておく必要はあったかなと感じました。
感想
一通り触ってみて、やはりこれはスマホがメインの用途として設計されたものなんだな、と感じました。
しかし製品としての質はかなり高く、めちゃくちゃカッコイイので、普通にSwitch/PC/スマホ用コントローラーみたいな機能で出せばこの独自のデザインと操作性で、そこそこ売れるのでは・・・?と感じました。
少なくとも私はかなりデザイン好きで、メカニカルスイッチなボタン押し心地がクリティカルヒットしています。
まぁ中国国内限定な時点で1万円程度の価格となっているので、グローバル販売となると更に金額が増しそうな気はしますが・・・。