記事内に広告が含まれています
PC

【レビュー】極薄・高級感・変態ギミックのミニPC『Khadas Mind』

PC

基本的に私は、ちょっと変なハードが大好きなんです。

ミニPCもそのジャンルのうちの一つ・・・だと思っていたんですが、今回紹介する製品はそのミニPCの中でも更に変態レベルが高いもの。

どういう需要があるのかは正直あんまわかんないんですが、言えることはとにかくカッコイイ。

販売ストア

提供:Khadas

https://amzn.to/3RuHjVK

金額はスタンダードモデルで799ドル、プレミアムモデルで1,099ドル。

動画版

スペック&主な特徴

Khadas Mindとは

Mind | Khadas Mind
Mind | Your Next-Gen Portable Workstation

Khadas Mindとは、中国のKhadasというブランドによるミニPC。Khadasはもともとシングルボードコンピュータをメインに開発していて、ほかにもUSB DACのKhadas Toneシリーズ、そしておそらく一番有名なのがiPhone用の、マグセーフでがっちり固定できるDACのTea。

今回紹介するKhadas Mindはそんなちょっと変わった製品を開発していたブランドの初めてのミニPCで、専用ドックやMindグラフィックスという外部GPUなどに対応したデバイス。またかなり尖っています。

プロセッサにCore i5 1340PのスタンダードモデルとCore i7 1360Pのプレミアムモデル。スタンダードのメモリは16GBでストレージは512GB、プレミアムはメモリ32GBでストレージが1TB。そしてどちらのモデルも追加のSSDスロットがあります。
サイズは146×105×20mm、重量は450グラムとコンパクト。

いわゆる格安の中華ミニPCといったハードではなく、特別なこだわりを持ったリッチなミニPCといった位置付けでしょうか。

開封&内容物

では早速開封していきます。

箱はこちら。箱デザインはかなりミニマル、アップルライクなデザインで高級感があります。中身の格納のされかたもアップルっぽいというか、スマホっぽいですね。

内容物はこちら。電源、USB-C to USB-Cケーブル、説明書類です。説明書は勿論日本語での記載あり。

HDMIケーブルや映像出力用のUSB-Cケーブルなどは付属しないので、別途用意する必要があります。

本体外観

めっちゃコンパクトです。これだよこれ、私が求めていたのは・・・という感じ。ノートPCからコア部分だけを抽出してデスクトップPCにしました!みたいな限り無く小さくずっしりとしたサイズ感。強いて言うなら、スマホよりちょっと大きいくらいの小ささ。

なにより厚みが素晴らしい。この側面部分は約16.8mmで、ポータビリティもバッチリ。他のミニPCだと正直持ち運ぶ気にはなれないけど、これならむしろ持ち運びたいまである。

重量も450グラムとめちゃ軽い、Nintendo Switchの有機ELモデルが420グラムなので、そんくらいです。強い。

まぁこの薄さで・・・排熱・・・大丈夫なのか?!とは思いましたけど。

インターフェイスの一部以外はすべて金属製なので高級感もあり、ブランドロゴもかなりミニマル、余計な造形も一切なしで、ビジュアルは完璧です。

大きく面取りされた部分は電源ボタンで、この部分のディテールもとても良い。

底面もシンプル、上下に滑り止めが貼られていて、上部分の取れそうな部分はMind Dockなど用のMind Link端子、中央部分に製品情報などが記載された部分があり、ここは追加用のSSDスロットです。

背面には左からUSB-C 2.0、USB-C 3.2 Gen2 でどちらも32GbpsのDP出力、PD充電に対応、HDMI 2.0(18Gbps)、USB 3.2 Gen2 (10Gbps)となっています。

右がファンの吸気口、左が排気口となっています。

サイズ感は何かと比べるのが一番わかりやすいということで、iPhone15 Proと比べたのがこちら。長さはiPhone同等です。

別のMini PC『Minisforum NAB9』と比べてみてもこのようにかなりボリュームが小さい感じがよくわかり、デザインや金属の色味も落ち着いていてクールです。

斜めから見るのが一番わかり易いでしょう。Minisforum NAB9はかなりPC感がありますが、それに比べてKhadas Mindは超コンパクト。パソコンに見えません。めちゃかっこいい。

使用感

ではここからは使用感について見ていきます。

画面出力は容易

初回セットアップは毎度の事時間がかかるので省略しますが、毎度おなじみ、英語キーボードだったのでセットアップ後に日本語に変更しました。

そして画面出力!HDMI経由で問題なく可能でした。ちなみにこの写真では、HDMIケーブルに安キャプボを噛ませてiPadに出力しています。こんな環境で作業できちゃうのもありがたいですよね。

そして、USB-C端子一本で出力可能です。モバイルモニターだとケーブルが一本で済みますし、そうでなくてもかなりスッキリとしたデスク周りにできるので、これはありがたいですね。

2画面モバイルモニターでもこのようにケーブル一本で出力できました。

勿論モニター以外にも、スマートグラスにも対応しているので、XRealやRokid製品で楽しむことなども可能です。

ブラウジング・動画視聴などは快適

いわゆる事務作業レベルの用途であればかなりサクサクで快適だと感じます。読み込みに時間がかかったり、ラグ付いたりすることはほとんどなく、普段使用しているデスクトップのゲーミングPCと同じくらいに快適、ストレスを感じることはほぼありません。

UPS的なバッテリー内蔵

そして本端末で大きな特徴として挙げられるのがバッテリー内蔵。

5.55Whrのバッテリーが内蔵されていて、電源を取り外すと自動でスリープに入ってくれるためデータのロスなどを防げます。この機能はポータビリティ溢れるサイズ感の製品ならではの仕様、そしてドックや外部GPU接続の際に電源が落ちないような工夫とのこと。

ちなみにAmazonで付属の電源だとバッテリーが減り電源が落ちるとのコメントが有りましたが、私は付属の電源で長時間問題なく使えています。ドックを使用しての付属電源だと・・・ということなのでしょうか?検証できないのでこの点に関しては分かりません。

というか、こういったミニPCやコンパクトなノートPCでも、電源がでかくて結構場所取るなぁ!って事がよくあるので普通にUSB-Cで充電できるのは携帯性・互換性両面において本当に助かるなって思います。

音は許容、発熱は若干気になる

ファンの音は負荷のかかる作業やゲームをした際に動き出す、といった感じでまぁこんなもんでしょ?くらいの感じです。特別うるさいと感じることはありません。

発熱に関してはブラウジングなど一般的な作業を行っている時はちょっとあったかいくらいですが、やはり重いゲームなどをダウンロードしたり遊んだりすると結構アチアチになります。

3D性能はちょっと物足りないかもだが・・・

とりあえずベンチマークを測ってみました。

FF14黄金のレガシー 1920×1080 標準品質(ノートPC) 5555 普通
FF15 1920×1080 軽量品質 2798 やや重い

となりました。

ちなみにSSDをCrystalDiskMarkで速度を測ってみたところ、リードが5200くらい、ライトが5000くらい出てかなり早めで驚きました。

実際様々なゲームをインストールして動かしてみても、サイバーパンク2077のようなAAAゲームは厳しいなぁと感じました。

そこまで重くないインディーゲームやグラフィックを落とせるゲーム、ちょっと古めのゲームや2Dゲームであれば問題なく遊べるので、どのくらいのものを遊びたいかにも依存します。

ただゲーム目的であれば、このKhadas Mindに接続する外部GPU 『Mind Glaphics』があるので、そちらの販売を待つのが良いでしょう。

こちらの製品はガチャッとMind本体を差し込むだけで接続完了できる製品で、NVIDIA GeForce RTX 4060Ti デスクトップ 8GB GDDR6を内蔵、拡張端子も豊富で、Mindの旨味を100%楽しめる製品です。

まぁ、そうなると結構な価格にはなるのですが・・・。

感想

ということでビジュアルはバッチリ、ポータビリティは最高クラスのこのミニPC。なんというか、使えば使うほどMind Glaphicsを試したくなっちゃいますよね。いったいどんだけ強くなっちゃうんだ・・・と。

まぁとは言えこのサイズでめちゃサクサク動くPCは普通に快適なのでスペースの節約にもなりますし、持ち運びをメインに想定した、ノートPCとはまた別のポータブルPC的な用途として使っても良いでしょう。出先で使いたい場合は・・・高出力のモバイルバッテリーとスマートグラスとかでしょうか。

と、思いきや今後外部接続できるハードがどんどん増えていく予定らしく、ノートPCやタブレットのように使えるディスプレイのようなものなども開発中のようで、かなりワクワクするガジェットですね。今後も注目です。

https://amzn.to/3RuHjVK
ヨシダ

より早く最新情報をお届けするTwitter『ヨシダ情報局』や、レビュー動画を公開しているYoutube『ヨシダ・ザ・ムービー』もやっています。レビュー依頼は問い合わせやツイッターDMからどうぞ。

ヨシダをフォローする
タイトルとURLをコピーしました