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エミュレータ機

【レビュー】ちょっとやりすぎ、眩しいくらい明るい画面『AYANEO Pocket EVO』

エミュレータ機

AYANEOによるどデカい7インチ!いわゆるSwitchライクなAndroidハードで、感覚的にはSteamDeck級のボリューム感。そして何より本当にディスプレイがかなりすごい。眩しい。

これまでAYANEOのAndroid機は割とロマン重視寄りの製品が多めだったんですが、本モデルはしっかりと大画面でしっかりしたコントローラーで遊ぶためのモデルといった構成です。

相変わらず独自の機能など、こだわりは詰まっているハードなので、見落とさないように見ていきます。

販売ストア

・ハイビーム

【先行予約】AYANEO Pocket EVO Android機
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・Amazon

Amazon.co.jp

販売は国内ではハイビームや価格は89,800円から。Amazonや家電量販店などでも取り扱われているようです。

・日本公式サイト

AYANEO Pocket EVO | AYANEO 日本公式サイト
​Androidゲーミングデバイスをリードする性能を持つ「AYANEO Pocket EVO」は、有機EL(OLED)ディスプレイを搭載し、グッドデザイン賞にも選出された“AYANEO 2”のデザインを踏襲。他のAndroidゲーミングデバ...

動画版

スペック&主な特徴

AYANEO Pocket EVOとは

AYANEO Pocket EVOはAndroidOSを搭載した携帯ゲーム機で、AYANEO Pocketシリーズの一つとなっています。EVOはエヴォリューションのEVO。

7インチ(解像度1920×1080)のFHDディスプレイ。液晶ではなく有機ELでHDR対応、800nitsでめちゃくちゃ明るく、リフレッシュレート165Hzとかなりリッチな仕様。

チップセットはSnapdragon G3x Gen 2とゲーミングデバイス用に開発されたものでAYANEO Pocket Sと同じものです。バッテリーは8600mAhと大容量、ステレオスピーカー。

メモリ・ストレージは8GB/128GB、12GB/256GB、16GB/512GBとバリエーションがあります。MicroSDにも対応。

カラーはスカイホワイト・スターリーブラック・そして限定モデルのRetro Power。

開封&内容物

では早速開封していきます。といきたいところですが、今回は国内正式代理店ハイビームさんにデモ機をお借りしてのレビューとなり、箱などは無く紹介できないので、そのまま外観に進みます。

本体外観

今回お借りしたモデルは初代ゲームボーイオマージュなグレー、レトロパワーモデル。

ボディがくすみグレーでABXYボタンがエンジ色、初代ゲームボーイを踏襲したカラーリングになっています。通常カラーはホワイト・ブラックの二種類で、オールホワイト・オールブラックなカラーリングが魅力的です。

サイズ感は想定以上のデカさ。思っていた以上に大きく驚きました。コントローラーの大きさもあり、体感としてはSteamDeckくらいのボリューム感です。というか過去のAYANEO製品のAYANEO 2Sのデザインを継承しながら本体部分はより薄く軽量化したようなデザインとなっています。

シェルの質感はサラッとしていて素地感のある触り心地で、いつもながらのAYANEO製品の感触。そしてフロント側は全面ガラスデザインなので、リッチな感触です。

もちろんディスプレイはラミネーション、上下のベゼルはかなり幅狭で、ディスプレイ部分とコントローラーが一体になったようなビジュアルが気持ち良いです。

ボタンレイアウトは右側にABXYボタン、アナログスティック、AYA Spaceボタン、=ボタン

左側に(Android)メニューボタン、アナログスティック、十字キー、ビューボタン、メニューボタン。

背面にはファンの吸気口、AYANEOのロゴなどが記載されています。

ネジ穴はありません。

上側面にはLBLT、LC、指紋認証一体型電源ボタン、ボリュームボタン、インジケーター、パフォーマンス切り替えボタン、排気口、RC、RBRT

下側面にはスピーカー、マイク、USB 3.2 Type-Cポート、MicroSD 3.0カードスロット、スピーカー。

MicroSDスロットはよくラバーで保護されていますが、今回は超珍しく、パタパタとダイヤル式のような開き方をするプラスチックの蓋となっていました。本当に珍しい。開きやすく、閉じやすい仕様で結構感動しました。折れちゃうそうな脆さはもちろん感じますけどね。

左右側面には特に何もありません。あるように見えますが、ないです。

他ハードとの比較

並べてみると流石にSteamDeckよりは小さめ。しかしグリップ感なども考慮すると、Switch+純正ジョイコンよりも圧倒的に大きく感じます。Switchに大きめなグリコンのようなコントローラーを装着したようなバランスでしょうか。

操作感

重量は約480グラムと大きめですが、UMPC・ポータブルゲーミングPC・SteamDeckなどよりは流石に小さめで、実際かなり大きめなゆったりとしたグリップなので体感的には軽・・・くはないですが、ちょうどいいくらいですかね。極端に重くは感じませんが、長時間使っていると疲れそうです。

しかしまぁ、このディスプレイサイズの大きさにより、デスクの上や膝の上に置きながら操作しても十分に見れるサイズ感なので、思いの外快適です。

あくまでレビューユニットなので製品版とは違うかもしれませんが、ボタンは全体的に軽めで、良く言えば指が疲れにくい、いつも通りのAYANEO感。

ABXYはジョイコンよりも若干大きめ、SteamDeckよりも小さめ。ここまでの大きさのコントローラーであればもう少し大きくしてもいいような気もします。

パコパコとしたラバーの感触で、今回は若干硬め。文字は印字されていて、サラッとした感触。静音性は若干低め、遊び少なめ、戻りは若干悪いように感じます。

スタートセレクト、AYANEOボタンはラバーの感触がちょっと大きめのタクトスイッチ。側面のRCなどはカチカチのタクトスイッチ。

十字キーも同等のラバーの感触で、シーソー可能ですが、軸感はちょっと弱い感じがします。キー自体のサイズはSteamDeckと同程度。入力はちょうど良いように感じますが、ほぼアナログスティックで操作しちゃうガバなのであまり参考にしないでください。

アナログスティックは大きさ自体はSteamDeckくらいのフルサイズスティック。いわゆる外部コントローラーと同じくらいの大きさのスティックで、Androidハンドヘルドでこの大きさは他にないですね。

ショルダーボタンは静音性高めのポコポコとした感触のタクトスイッチ。RTLTはパタパタと倒れる軽めのアナログトリガーとなっています。この辺りは標準的で、指に馴染むフォルムが良いです。

画面・スピーカー

画面

ディスプレイは、本当にやりすぎ。どうかしてる。画面の明るさは大事だと日々主張している私ですが、流石に800nitsは眩しすぎる。オーバースペックですよ。流石の私でも明るさをちょっと下げて使います。

まぁとはいえ、明るいに越したことはない、例えばかなり日差しが強い屋外でこのハードを遊んだとしても十分に見ることができるでしょう。そんなシチュエーションあるのかどうかはさておき。

というか調べてみると、iPhoneは1000nitsとからしいですが、なんとなくそれ以上に明るく感じます。気のせい?

解像度はFHDなので十分というかバランスの良さを感じ、発色も有機ELなので非常に良い。

リフレッシュレート165Hzもやりすぎ。確かにヌルヌルにはなりますが、ほとんどのスマホ用ゲームが60Hzまでしか対応していないのでその良さを最大限まで活用できるタイトルはかなり少ないです。というかこれは本製品に限った話ではないんですけどね。

ラミネートディスプレイの位置もかなり近いような見え方。ガラスの厚みの関係でしょうか。

タッチ操作的にも7インチあるので結構快適、据え置きハードのリモートプレイやクラウドプレイも快適にできる画面サイズだと思います。

スピーカー

スピーカーはフロントスピーカーではなく、下側面にあるステレオスピーカーです。

音質的には低音が少し弱め、若干こもった音色ではありますが中音域が大きめでバランスよく聞こえる感じがあり、おそらく大きさ故のステレオ感があり悪くないと感じます。まぁそれでも、これだけ大きくゆったりとしたコントローラーなのでフロントスピーカーが良かったなとは思いますけどね。

AYANEO Pocket Sは低音が弱めで高音域強めなスピーカーだったのに対し、こちらは中音域が強いのでダイナミックな聴き心地。

使用感

指紋センサーあり

指紋センサーに触れるだけでスリープ解除されます。所謂Androidスマホと同じ仕様で快適です。Androidとして使う上で、やはり簡単にロック解除できるので強いメリットに感じます。SIMが使えないとはいえ。

メニュー画面

メニューランチャーはAYA Homeという独自のものが初期搭載されています。Switchのように横並びでアプリを並べられて、下に行くことでアプリ一覧を見れるシンプルなデザイン。コントローラー対応しているので使いやすいです。

気に入らなければ、もちろん通常のAndroid用ホームランチャーアプリを使うことも可能です。

Android用のAYA Spaceというアプリもプリインストールされています。こちらは設定することでいわゆるエミュ機のように使えるフロントエンドアプリです。が、Pegasusフロントエンドの設定、もしくはEmulation Stationの設定を持ってきたりしなければならないので多少手間が多く、初心者向けではないと感じます。

タッチパネル割当て可能

AYAボタンを押すことで、横から簡易メニュー画面のようなものが現れ、パフォーマンスやファンの設定、コントローラ設定、明るさなどなど、さまざまな設定をすることができて便利です。

コントローラー対応していないAndroid版原神のようなアプリでもコントローラーで遊べるように、タッチパネル操作をコントローラーに割り当てる機能が搭載されていますが、それの設定もここでできます。

AYANEO Pocketシリーズ共通の仕様ですね。よく使うのは画面明るさ、スクショ、パフォーマンスモードの変更くらいでしょうか。

音楽に合わせてバイブレーションするSound Tap Magic機能は、BGMに合わせてずっとブルブル震えて実用的ではないと感じました。今後のアップデートに期待ですね。

ベンチマーク

AnTuTuベンチマークV10は

総合スコア 1708312
CPU 386337
GPU 714164

となりました。

総合が約170万点くらい、CPUが40万点くらい、GPUが70万点くらい。

チップセット自体はAYANEO POCKET Sなどと同じものですが、スマホゲームを遊ぶのにしても十分な性能だと感じます。ある程度ハイエンドなスマホ用ゲームを遊んでいても高画質で動かせるくらいの強さはあり、エミュレータも大体のゲームは動かせると考えて良いでしょう。

ちなみにスコアは全てパフォーマンスMaxモードのスコアです。なんかちょっとでかい。

動作検証

※ちなみにお借りして数日でレビューを書いているので深く検証はできていません

ゼンゼロもコントローラー対応で問題なく遊べます。画面が大きく、UI周りも文字が潰れることなどはなくしっかりと見ることができて、フルサイズのコントローラーも相まって快適です。これくらいのサイズになってくると、スマホにコントローラーを接続して遊ぶことも選択肢としては上がってきますが、やはりゲーム専用機であることがその快適さをぐんと上げているように感じます。

エミュレータで遊んでも快適で、どのようなハードも問わず大画面で遊びたい人にとっては非常に良い選択肢だと思います。販売金額はさておき。性能的にもPS2やGCなど、ヘヴィなハードを遊べるくらいのパワーはあります。

ファンもしっかり効いてるようで、ハイエンドなゲームを遊んでいても熱くなりません。ファンの音はMAXにするとそれなりにします。

感想

実際に動かしてみた感想としては、本当に遊ぶことを主の目的としたハード、重量はそこそこあるにしてもコントローラーが特に快適ですし、本当に大きくて信じられないほどに明るくて、リフレッシュレートも過剰に大きい。

遊ぶことに特化した目的のAndroidハードだと感じます。実際、かなり迫力のあるゲーム体験になると感じました。

とはいえ、私は流石にこのサイズの大きさを別に求めていないし、ソロプレイ専用ゲームをちまちまと遊ぶタイプなので、正直私にとっては過剰なスペックだと感じます。

需要はありそうな気がするリッチなハンドヘルドだとは思うので、ヘヴィーにスマホゲームをガチプレイする人や、PC・コンシューマゲームをリモートプレイする場合には快適ですし、エミュレータもとにかく大画面で遊びたい人には嬉しい仕様ではないでしょうか。

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ヨシダ

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