クラムシェル、好きですか。クラムシェルってあれです。DSみたいなパカパカするやつ。
Androidのクラムシェル中華ゲーム機は結構昔から出続けていて、ちょっと前にPowkiddyからX18Sというものが販売されました。個人的にも初めてのクラムシェル中華ゲーム機なので、割とワクワク、割と楽しんで遊んでます。
性能的にもGCとか原神が動くくらいのそこそこ良いSoCとのことですが、まぁその点も含めてレビューしていきたいと思います。
スペック&主な特徴
基本スペック
画面:5.5インチIPSタッチスクリーン(720×1280)
SoC: UNISOC T618
RAM:4GB
ストレージ:64GB + MicroSD
バッテリー:5000 mAh
寸法:152 x 92 x 23mm
重量:約300g
SoCには以前レビューしたAlldocube iPlay40Proと同じものが採用されています。値段の割には結構良い感じに動くSoCですね。画面もタッチスクリーン対応、4GBRAMと、スペック的にはスマホやタブレット感が強い印象です。
販売ストア
安く欲しいけどなるべく早く欲しいって方はbanggood、とにかく安くで欲しい場合はAliexpress、安心して早く購入したい方はアマゾンでどうぞ。
海外ストア
・banggood
・aliexpress
国内ストア
開封&内容物
▲箱はこのような感じ。結構驚きました。えっ結構イケてるじゃんと。白をベースにしたそこそこ良い箱に、謎のキラキラしたロゴが入っている、結構攻めたデザイン。元々全然期待していなかったので、元々の期待値はかなり低めでした。
▲内容物はこんな感じ。本体、説明書、検査済証、充電用USB-C。最低限のセットです。
本体外観
シェル自体は結構イカしてる感じ
▲厨二臭いそそられる光沢赤のスリット風ロゴに目が行きがちなシェルですが、質感自体も結構悪くない印象です。つるつるとマットの中間のようなサラサラとした質感で、結構好きな感じです。
▲色も安っぽいグレーホワイトな感じかと思ってましたが、結構絶妙な色合いで良いです。ベージュではなく、赤っぽいグレーで結構上品な色合い。角張ったデザインと良くマッチしてます。
ちなみにこのロゴは光ります。本当にかすかに光る。
▲裏側にはこのように何も有りません。滑り止めも無いので、置いて使うとしても滑ります。
フェイクみたいなステレオスピーカー
▲画面下側にはスピーカー、イヤホンジャック、上側にはLR、L2R2ボタン、MicroSD、MicroHDMI、充電用USB-C。
画面下側に角張ったデザインでシルバーのスピーカー風なものがあるかと思いきや普通にスピーカーでした。いやはや、中華ゲーム機はスピーカーとかなにか風機能が有る風のデザインが多いので、騙されないぞ~と勝手に身構えてました。
▲側面には何も無し
内側はこれまでと同様のクラムシェル
▲これが開いた状態の全体像です。角張ったデザインで統一されていた外側に対して、内側はこれまでのクラムシェル型と同じようなボタン配置・ボタン数となっています。
色々言いたいことはありますが、とりあえずABXYもスーファミ風カラーにするのではなく、徹底的に厨二臭い赤とか、全部黒とかで統一してほしかったなとは思います。
ボタンが集約しているのは良い
▲ちなみにボタンはこの部分に集約しています。上側の並んだボタンは左からボリュームボタン、コントローラーマッピング用ボタン、電源ボタン、タスクボタン、ホームボタン、戻るボタン。その下はスタートセレクトボタンです。
アナログスティックに押し込み機能が無いので、L3R3を別ボタンで良いので用意してほしかったな…。
角度が足りない
▲これがこの端末で一番不満なところです。開き具合は上記写真のように2段階で引っかかるところがあるんですが、最大角度がこの右側なんですよね。結構角度が小さいんですよ。普通にDS等と同じような持ち方をすると、画面がかなり見辛い。
▲これがDSiの通常の開き方との比較です。DSはこれより更にもう1段階大きく開くことができるので、かなり衝撃でした。使っていれば慣れるんでしょうか。
操作感
かなり軽いボタン・軸が無い十字キー
▲ABXYボタンは押す感覚がかなり緩く、ふわふわとしています。クラムシェルで高さを抑えなければいけないからか、非常に高さが低く、押し込むとシェルとフラットになるくらいまで凹みます。強いて言うならば、DSlite、2DSのような感じですね。
▲十字キーも同様で、更に軸感が無いので初代バイオハザードのような、十字キーを酷使するゲームをプレイしようと思うとかなり致命的です。ゼルダ夢島でも、全押しされてバグってしまうでしょう。
ちなみに上側のファンクションキーはカッチカチです。
画面
▲画面はまぁまぁ良い感じです。もう少し輝度が高くてもいいかなとは思いますが、5.5インチの大画面だし、タッチパネルも普通に使える、視野角や色も問題有りません。
使い方
基本的な使い方
基本的には通常のAndroidと同様の使い勝手なので、Androidユーザーであればそこまで困ることは無いと思います。Playstore・Apkpureなどでアプリをインストールし、遊ぶことが出来ます。
個人的にはGoogleログインせず、PlaystoreではなくApkpureなどで野良アプリをインストールして使うことをオススメしたいです。どんなOSか分かりませんからね。どうしてもPlaystoreを使いたいようであれば、多少難易度は高いですがLineageなどのカスタムROMをクリーンインストールして使うのが良いのではないかと思います。
おすすめアプリ&動作について
▲こちらがデフォルトのランチャー。あまり使い勝手が良くないランチャーなので、ATVLauncherなど、コントローラー入力に対応したグラフィカルなランチャーを改めて導入することをオススメします。
おすすめランチャー
・ATVLauncher(簡単で使いやすい)
・Pegasus Frontend(設定が大変だけどレトロゲームに最適)
・Smart launcher
おすすめアプリ
・RetroArch(統合エミュレータアプリ)
・PPSSPP(PSP)
・Citra(3DS)
・Dolphin Emulator(GC・Wii)
・M64Plus FZ(64)
・AetherSX2(PS2)
ちなみに動作的には、若干カクつくもののGCが遊べるといった感じでした。同じSoCを搭載しているiPlay40Proではそこまで動きが良くなかったので、不思議です。何が違うんだろう。ネスさんも色々検証していますので参考までに。
あとハッピーなんちゃらが入ってました。ゴリゴリに違法アプリです。こわいので、すぐにアンインストールしましょう。ちなみに初期化したら復活する仕様です。不思議ですね。
HDMI出力はつなぐだけ
▲HDMI出力はつなぐだけで行うことが出来ます。この価格帯のAndroidでテレビ出力できるのはかなり優秀だと思います。不満点を言うとすると、画面を閉じた状態で画面出力することが出来ないことですね。何か方法はあるんでしょうか・・・。
感想:LED点灯とか要らないのでボタン改善してくださいお願いします
全体的にそこそこいい質感で、最初手にしたときは思ったほど悪くないじゃん!良いかも!と思いましたが、その気持を全部潰すくらいに酷いコントローラー部分でした。特に十字キー。RPGであればまだしも、十字キーを駆使して遊ぶゲームは本当にしんどい。
まだRGB10MAXの方が数倍マシというか、RGB10MAXがすごく良く出来てるような気がしてきました。あちらはANBERNICに比べると微妙なだけで、普通に遊べるレベルではあります。ロゴの点灯とかに金かけてないでボタンを良くしてくださいよ頼みます。
でもこの価格でHDMI出力ができるし、簡単にボタンマッピングも可能だし、そういった意味でAndroidに慣れている人であればある程度使いこなせるかなって思います。中華ゲーム機として買うのではなく、コントローラー付きAndroid端末という気持ちで購入すると、そこまで悪くない品かもしれませんね。