ちょっと前に物理でABXYが回転するコントローラーが話題になっていましたね。
あれはかなり驚き、実際結構使いやすくて気に入っていましたが、今回も回転します。今回は・・・なんかこう、忍者屋敷の隠し扉みたいに回転して、ボタン配列が変わるというよりはレイアウトそのものが変わります。ディスプレイも搭載されています。すっごい変態。やりすぎだろ。
まぁコントローラーってわけわかんなければわけわかんないほど面白いので、期待が膨らみます。
販売ストア
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金額は19,800円と、結構高級コントローラーの部類・・・に感じますが、最近のコントローラーは全体的に高く、1万円は普通、3万以上のコントローラーがゴロゴロ存在する感じなので中価格帯くらいでしょうか。
動画版
スペック&主な特徴
Turtle Beach Stealth Pivotとは
Turtle Beach Stealth Pivotは、Turtle Beachが開発した革新的なゲームコントローラーで、独自の回転式モジュールを搭載しており、ゲームジャンルに応じてボタンレイアウトを簡単に切り替えることができます。
右側のモジュールは、通常の4ボタンレイアウトと、格闘ゲーム向けの6ボタンレイアウトに切り替えることができ、左側のモジュールは、アナログスティックと方向パッドの配置を変更できます。スティックはホールセンサー、トリガーストップと背面ボタンも搭載。
対応機種は、Windows 10/11 PC、Xboxコンソール(有線接続)、Androidデバイスなどに対応しており、USBケーブルを使用した有線接続のほか、Bluetooth 5.2や2.4GHzドングルを介したワイヤレス接続も可能です。内蔵バッテリーにより、ワイヤレス接続時には最大20時間の連続使用が可能です。
3.5mmヘッドフォンジャックを備えており、コントローラーから直接オーディオミックスの調整が可能です。また、Command Displayと呼ばれるディスプレイを搭載しており、ボタンマッピングのカスタマイズや、スマートフォンからのソーシャルメディア通知の表示など、多彩な機能が備わっています。
開封&内容物
では早速開封していきます。

箱はこちら。コントローラー本体の画像がプリントされたデザインの箱です。家電量販店で吊るされて売ってそうな感じ。段ボールにプリント。

内容物はこちら。USB-A to USB-Cケーブル、レシーバー、説明書、ステッカー。ステッカー付くのって嬉しいですよね。
有線での使用を想定してか、ケーブル結構長めです。
本体外観

パット見のビジュアルはよくあるXBOXスタイルのコントローラー。
とりあえず手に取ってみるとズッシリとしていて切り替わったテクスチャ、結構質感が良いです。軽くボタンやスティックを触ってみた感じもかなり良く、安っぽさゼロ、満足感高い。2万円の期待は裏切ってきていない感じです。
ボディの素体はさらっとしっとりしたテクスチャ、グリップ部分は滑らかで上質なラバー、全体的にしっとりしていてリッチな手触りです。デザイン自体もあまり見たことがないビジュアル、密度感があって良いです。ボタンモジュールで交換できるVictrix ProやThrustmaster ESWAP X2 PROなども似たような雰囲気ですね。どちらも三万円しますが・・・。

電源が付くと、派手に光ったりするわけでもなく、搭載されているディスプレイが点灯し、XBOXボタンと下部が少しだけ光ります。ディスプレイはキレイな液晶ではなく、結構低解像度めなフロントライトっぽいモノクロで視野角狭めな見え方。でも最小設計って感じでチープな感じはしません。消費電力少なそうで良さそう。
ボタンレイアウトは右側にXBOX配列のABXY、アナログスティック、左側にアナログスティック、円形の十字キー。
中央にはメニューボタン、ビューボタン、XBOXボタン、シェアボタン、そして見辛いですがXBOXボタンの下にスライドスイッチがあり、デフォルトではヘッドセット装着時の音量調整ができるようになっています。
下部にはプラスが書かれたボタンが有り、これは入力フォーカスボタンとのこと。
ちなみにこのボタンのモジュールはピボットモジュールというらしいです。
ピボットモジュール背面は左側が十字キー、RSB、LSBと並んでいて、右側がABXY、P1P2と並んでいます。

背面には上部にピボットモジュールのロックスイッチ、背面ボタンのP3P4。
ロックスイッチは後ほど検証します。

上側面にはLBLT、USB-C、RBRT、そして背面側にはトリガーロックスイッチ。
下側面にはヘッドセット端子。

左右側面には特に何もありません
他のコントローラーとの比較
グリップ形状自体はXBOX的なハの字の広がり方で、ボタンレイアウトやショルダーボタンの形状など踏襲されています。なのでXBOXコントローラーで慣れている方は難なく移行できるでしょう。
操作感

グリップの感じは、やはりこのラバー部分が効いていて滑らずしっかりと握れます。加水分解の恐れはありますが、意外と高級コントローラーはグリップがラバーになっていることが多いように感じます。頻繁に使うことを想定してでしょうか。
重量は約300グラムで結構重め。このズッシリ感は疲れやすく感じるかもしれませんが、高級感を感じる一つの要素でもあるように感じます。

ABXYボタンはツルッとした光沢感のある質感で、大きいですがXBOXコンロトーラーよりは若干小さめサイズ、丸みを帯びていて、いわゆるメンブレンのラバーの押し心地。遊びが少なくちょうど良い硬さ、戻りも良く、静音性も高くも低くもなく標準的です。
もちろん反対側?のコントローラーも同様の感触、ホームボタンなども同等の感触です。

十字キーは円形十字のデザインですがメンブレンの感触で、少し固め。中央が窪んだ形状になっていて、シーソーも可能で上下左右ブレずに入るので使いやすいと感じます。
逆に反対側の十字キーはカチカチとしたタクトです。静音性は高めで、コツコツとした感触が良いです。
アナログスティックはぐるぐる回すと滑らかな感触になっていますがプラスチック、そしてスティック部分がかなり太めなので倒し角度も若干少なめに感じます。
スティックトップはフチがザラザラとしていて、中央が凹んでいる形状のもの。ちなみにドリフトしにくいホールセンサーです。

ショルダーボタンはボタン形状的にはXBOXコントローラーライクなもので、滑り止めのつぶつぶテクスチャ、
LBRBがコツコツとしたタクトスイッチ、そしてLTRTはストロークの長いトリガーボタンなのですが、背面にトリガストップスイッチがあり、これを切り替えることによって倒し角度が少なくなり、ボタンのようにつかえるようになります。実際使ってみると、ほぼボタンといった感じで自然に使えます。
背面ボタンはちょうど中指が当たる位置にあり、感触はポコポコとした感触のタクトスイッチ。丁度いい位置と硬さだと感じます。
あと普段あまり取り上げないんですが、振動が結構心地よく不快感少ないのが良いなと思いました。
使用感
一応説明書に日本語で使い方が記載されていますが、ざっくり紹介していきます。ガイドも公式HPから見れるのでみたい人はどうぞ。
ペアリング
電源はXBOXボタン長押し、接続状況はメニュー画面で操作して、接続タイプを変更することでペアリングモードになります。
・プラスボタンを押して、Aを押すとリストが表示される
・左右でコネクトでA
・接続方法を選択。スマホなら真ん中のスマートデバイス
ボタンを回転させる

一番の特徴、ボタンユニットを回転させます。方法としては簡単で、まず最初にスティックをひねって回転させます。するとスティックそのものが凹むので、背が低くなります。
その後背面のスイッチを切り替えると軸が緩むので、ぐるっと回転させると裏側のボタンが現れてきます。
実際にやってみると結構アナログなレイアウト変更って気持ちになりますが、違うレイアウトで遊べるとなるともはや違うコントローラーを使っている気分を味わえてお得です。安くはないコントローラーですが、数パターンのコントローラーを使えるって思うと、むしろ安いかもしれません。ほんとに?
意外とガッチリしていて、回転するから緩みがあったりするんじゃないかとちょっとだけ心配していましたが全く問題ないです。けっこうよくできてる。
ちなみに他社から出ているモジュール式換装コントローラー、同じようにレイアウトを変更できるものははネジ外しが必須となってくるので、本モデルでは本体のみで簡単に変更できるのがメリット。そんなに変更するか?とか、耐久性大丈夫か?使ってるうちに緩んでくるんじゃないか?みたいな事は考えないでおこう。
設定変更

基本的に設定変更はディスプレイもしくはスマホやPC接続などから行えて、プロファイルを5つ保存できます。
設定できるのはP1などの追加ボタン、十字キーをアナログスティックに割当、スライダーをデフォルトではボリュームですが、別のものに変更、接続方法変更などです。
ユニークなのが、ソーシャル通知機能。SNSなどで通知が来た場合、LEDの色で教えてくれるようです。

連射やもっと細かな調整などができたら良いのですが、現状ではそこまでできず、今後のアップデートに期待したいですね。
専用アプリ
ちなみにスマホやPCアプリで連携すると、スティックやトリガーデッドゾーンの調整、ライティングの調整、振動の強さ調整等が可能です。
もっと細かなマクロ設定や、連射機能などはありません。
感想

ということで、ボタンレイアウトが変更できるコントローラー、ただ一つのコントローラーというのではなく、複数のコントローラーを使えるような感じがして、なんかお得な感じで気に入りました。
実際質感も良くて、通常のコントローラーとしても満足行くクオリティですし、普通に使いやすいです。
強いていうとするとやはりディスプレイといいますか、ソフトウェアまわりが少し弱いかなといった印象です。まぁそこまで細かく調整したりマクロ使ったりするのかと聞かれたらぶっちゃけ私はしないんですが、この価格で変わったレイアウトにできるんだから、もっと自由に使えたらいいのにな、というありそうな需要を見込んでの感想です。
あとは個人的な好みではありますが、ボタン類がクリッキーだったらもっと最高に好きでしたが、メンブレンの感触も悪くないので全然オッケーです。
オススメかどうかは本当に人によりそうですが、普通に実用性高いコントローラーだと思います。