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エミュレータ機

【レビュー】中華ゲーム機の究極体だ、これは。『Miyoo Mini Flip』

エミュレータ機

Miyoo Miniって、最高ですよね。

そのMiyooさんが待望の折りたたみエミュ機を出しましたが、今回はさらにそのミニバージョン、待望の待望です。

前回のMiyoo FlipはあくまでGBAと同じサイズ感のモデルでしたが、今回のモデルはそれを更に小さく、まさにMiyoo Miniの折りたたみバージョンと言ったサイズ感と仕様で、非常に最強。

ヒンジ感触から質感やボタンサイズまで、かなり仕上がっています。すばらしい。

販売ストア

Miyoo Mini Flip
Miyoo Mini Flip – Smooth hinge, compact design, 2.8" IPS screen (750×560) for vibrant visuals. Classic handheld gaming a...

販売は公式ストアにて、価格は59.99ドル。金額は為替や販売時期でよく変わるので購入時に各自チェックお願いします。

現状在庫が出たらすぐに売り切れてしまうので要チェック。販売に気付いたら私のXでもアナウンスするので欲しい方はフォローなり何なりと。

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動画版

スペック&主な特徴

Miyoo Mini Flipとは

Miyoo Mini Flipは、Miyoo Miniシリーズで知られるMiyooブランドの最新モデルで、GBA SPのような折りたたみ式デザインを採用した携帯型レトロゲーム機です。LinuxベースOSを搭載した、いわゆる“エミュ機”と呼ばれるカテゴリーの端末で、持ち運びやすさと画面保護性の高さが特徴です。

2.8インチの小型IPSディスプレイには750×560という高精細なパネルが採用されており、同サイズ帯としては非常に高い解像度を実現。

バッテリー容量は3.7V 2500mAhで、小型機として十分なスタミナを確保。搭載チップセットはCortex-A7 1.2GHzで、性能帯としてはMiyoo Mini系の延長に位置するエントリークラス。GBA・SFC・PS1などのクラシック機は安定して動作します。

カラーはホワイト、ブラック、グレー、ピンク、イエローがラインナップされています。折りたたみ構造に改良されたヒンジを採用し、前モデルよりも耐久性が向上している点もポイントです。

開封&内容物

では開封していきます。

箱は結構シンプル。白でMiyooと記載されているのみ。

そして箱を開くと中には専用ケースが入っていて、専用ケースの中には本体と諸々が入っていました。

内容物はこちら。USB-Cケーブル、USB-Cイヤホン変換アダプター、説明書、 MicroSDカードリーダー、MicroSD、本体です。

カードリーダーが付くのも珍しい・・・と思いましたがよくよく考えてみるとMiyoo miniにも付属してましたね。

保護フィルムはなし。折りたたみ式なので無理に貼る必要もないとは思いますが、必要だと思う場合には別途購入しましょう。

本体外観

ファーストインプレッション

これだ、これだよこれこれ。素晴らしい…ワンダフォー…。SPよりも一回り小さいサイズで密度感があり、ガッチリとしたビルドクオリティと上品なヒンジ感触、最初から完璧です。やってくれたね。ずっと君に会いたかったよ。

色はホワイトを選択。かなり真っ白な色味で素地感強め。いわゆるMiyoo Mini V4やMiyoo Mini Plusのマットでしっとりとした塗装ではありません。

シェルの噛み合い部分も良く、軋む感じもありません。

カラーリングは真っ白なホワイトに淡めのグレーを組み合わせたのがベースで、ボタン部分はパステルカラーと、Miyoo Flipと同じようなデザインです。

ボタンレイアウト・インターフェイス

ディスプレイ裏はロゴなどもなく完全に真っ白です。背面には初代ゲームボーイライクなラインが入っていて、ロゴやモデル情報などがプリントされています。

ボタンレイアウトは右にABXY、左に十字キー、上にメニューボタン、中央にスピーカー、下部にスタートセレクトボタンがあります。あとインジケーターもありますね。全体的にSPと同じレイアウトです。

ヒンジの作りがちょっと違いますね。中央でしっかりと支えている太めのヒンジです。

ヒンジの固定角度は3段階あります。水平に近くなるのと、SPに近い角度、そしてさらに内側に入った角度。内側に入った角度はテーブルに置いたときにいい感じになるので、良いなと感じます。

初期Miyoo Flipのヒンジは結構ガシャガシャしていましたが、本機はかなりヌルっとしていて、ロックではコツっとした音でかなりガッチリ固定される感じ。チープさも感じずに最高グッドです。

上側面は、L1L2、USBーC、R1R2です

下側面にはMicroSDスロット。イヤホンジャックはなく、USB-Cで対応する仕様となっています。

左側面には、ボリュームボタン

右側面には、電源ボタン。

システム自体はMiyoo Mini同様、端末側に記録されているのでいわゆるAnbernicなどのエミュ機とは構成が違います。

他ハードとの比較

ではなんか手元にMiyooシリーズがあったので並べてみました。

Flipと比べると圧倒的小ささに感じます。縦横両方かなり小さくなっていて、レイアウトもかなり小さく攻めていて、それでいながらFlipの小さすぎるメニューボタンや、細すぎる十字ボタンなどは調整されているように見えます。

このサイズ感、ほんとうにたまんねぇ。流石にFunkey Sと比べると大きいですが、しかしある程度しっかり操作できるサイズ感なのがまさに欲しかったんですよね。

幅やサイズ感としてはやはりMiyoo Miniと似た雰囲気です。フリップする分縦に大きくなってはいますが、その分扱いやすいようにも感じます。

厚みに関してはどれも同じです。もうちょっとだけ薄ければなとは思いますが、実際に手にしてみるとコロンとしていて可愛く、厚いなとは感じません。

操作感

グリップ感は、エルゴノミックなフォルムではないフラットな作りなので、正直良いとは言えません。しかし折りたたみこのサイズ感特有の良さはありますし、重量が約116グラムと軽いので苦だと感じません。

ボタン全体的にかなりGBASPっぽい作りです。ボタン形状はフラットでアルファベットが掘り込んであり印字、感触は押し込み浅めな軽めのプチプチとした感触で、軽く押せて反発力も良く、かなりパーフェクト。エレガント。

スタートセレクト・メニューボタンも同じで、若干固めではありますが押しやすいです。

十字キーも同様の感触です。若干小さめのサイズ感にはなっていますが、特に違和感なく操作できます。シーソーも可能。

アナログスティックは搭載されていませんが、Miyoo Miniと同じようなミニミニデバイスなので、わざわざ無くてもいいかなと感じます。

ショルダーボタンも最高、GBASPと同等の形状をしていて、R1R2で段差がついていて押し分けやすく、押した感触も同等です。ポコポコとした軽めの感触。押しやすいし気持ち良いです。

個人的にはこのカチカチ系のボタン感触が好きなので、その意味ではMiyoo Miniよりも好きかなと思っちゃいました。

画面・スピーカー

画面

ディスプレイはシェル勝ちのGBASPらしい構成ですが、エッジを面取りしていてMiyooらしく結構ベゼル狭めなので画面が大きく感じて良いです。

またこのようにベゼルオーバーレイを表示させる設定に最初からなっているのですが、なんかとってもいい感じに見えて良いですね。

ディスプレイ自体は2.8インチの750×560なので高画質で、ピクセルパーフェクトは難しいもののドットの粗さは気になりません。まぁストックOSのディスプレイ設定は荒いのでピクセルの角を立たせるには要設定ですけどね。

画面明るさ主義者としては最大輝度が若干暗いように感じますが、まぁ許容できないほどではないです。

スピーカー

スピーカーは動かすものによってはザラっとした音色に聴こえるので、特別音質は良くないですが、フロントスピーカーで手に被らない位置にありますし、音自体も大きく出るので十分と感じます。

イヤホン派の人は付属の変換アダプターを使えば有線イヤホンで楽しめます。

使用感

エミュレータで遊ぶには

一般的にエミュレータで遊ぶためには以下のものが必要となります。

吸い出し機(ダンパー)

エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら

ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Readerレビュー記事はこちら)をおすすめします。

Attention Required! | Cloudflare

(サイトは英語ですが、日本でも購入可能です)

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。

PC(あると快適)

データを管理するのに必要となります。

MicroSD

ゲームイメージ用に推奨。

MicroSDリーダー

MicroSDをPCで読み込むために必要となります。

メニュー画面の構成

搭載されているOSはMiyooによる独自LinuxOS。Miyoo Miniから踏襲の見慣れたUIです。では初期ロット、初期OSがどのような感じか見ていきます。

メニューのレイアウトは左からRecent(履歴)、Favorite、Game、RetroArch、App、Setting。一応設定タブから日本語化も可能です。

基本的にはハードやアプリを選択し、遊びたいゲームタイトルを選んでプレイ。

ゲーム中にメニューボタンを押すことでMiyooの専用メニュー画面、もしくはRetroArchのメニュー画面が表示されます。

ベゼル設定やエミュレータ設定にばらつきがあり、初期状態では設定はあまり洗練されていないような印象です。

ゲームイメージの導入はMicroSD内の該当する各種フォルダに入れます。フォルダ名を小文字とかにしても認識しないので注意。

ゲームをプレイ

チップセットはMiyoo MiniやPlusと同じなので、動作も同等です。なのでざっくり言うとPS1までのゲームであればバッチリ動作、PSPや64はそもそもエミュレータが入っていません。

とりあえずGBA SPのように閉じてみると自動的にスリープになり、開くとスリープ解除されます。閉じてしばらく放置していると自動で電源が切れるようになっていて、再度電源を入れると自動でステートロードされてゲームが再開するようになっています。あるあるな仕様ですね。

気になる点を挙げるとバッテリーの減りの早さですかね、詳細に検証はしていないのであれですが、結構減りが早いように感じます。

感想

ということで、待望の待望のMiyoo Mini Flip。結構期待していましたが、期待を裏切らない、しっかりと完成したクオリティで出してきたな、という印象です。

正直Miyoo Flipはシェル質感やヒンジに不満がちょっとありましたが、今回はバッチリと仕上がっている上、想像していた、理想的なサイズ感と使い勝手、本当に素晴らしいです。ありがとうございます。

相変わらず在庫は少なくて発売して当初はまだまだ購入しにくいですが、しかし圧倒的唯一無二、素晴らしい。これが、中華ゲーム機ってことだよな…って思いました。

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ヨシダ

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