GameSirさんから新しくスマホ用コントローラーが出たんですが・・・
過去に出たX2の色違いに見える、正直何が新しくなったのか良くわからないモデル。GameSir G8 Galileo気に入ってるし、まぁスルーでいいかな・・・と思っていたんですが、アリエクのセールで4000円切りで販売されていたのでつい購入してしまいました。
つい購入したらレビューしなきゃいけないので、していきます。
販売ストア
Amazonなどでも購入可能で、基本的には6500円程度。この価格でも、他の有線接続スマホコントローラーと比べると安いです。
しかしAliExpressのこのストアでは、おそらく期間限定、セール価格ではありますが4000円切りで販売されていました。しかも7日以内配送商品だったので、5日で届きました。早くて安い。もちろん詐欺ストアもかなり多いので、あくまで自己責任で。
※ちまちま価格変動あります。購入時は価格や使用可能なクーポンなどに注意しましょう。
動画版
スペック&主な特徴
GameSir X2Sとは
このコントローラーは主にコントローラーを販売するメーカーGameSirによるスマートフォン用のコントローラーで、スマートフォンを挟み込む仕様、そして有線接続なのが特徴です。
USB Type-C接続で幅広いAndroidスマホもしくはiPhone15シリーズに対応していて、基本的にはコントローラー対応しているゲームやPC、クラウドゲームをストリーミングプレイするのを目的としたコントローラーです。
有線接続コントローラー元祖的な製品『GameSir X2』の最新モデルといった位置付け。
従来モデルから何が変わったのかというと、スティックがホールセンサーになった、L2R2がボタンからストロークの長いトリガーボタンになった、あとはビジュアルの違いでしょうか。
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱はこちら。結構簡易的な箱で、小さくてミニマム寸法。コントローラーにありがちな、オーバーサイズでガチガチ梱包ではありません。安いからですかね。
そして久しぶりにボコボコな状態で届きました。最近アリエクでもあまりボコボコで届かないので久しぶり・・・元気にしてたか?という感情です。
内容物はこちら。説明書類、いつもの適合のアレ、スティックに装着用のキャップ本体です。今回は専用ケース、そしていつも付属するステッカーがありませんでした。ステッカー無いのちょっと残念です。いや、別に良いんですけど。
本体外観
質感はサラッとした素地っぽいプラスチック。シボはほとんどなく、マットな仕上がりで良い触り心地です。サイズ感も比較的コンパクトで、携帯性も良し。
色味もこれまでにない淡い感じが独特です。公式サイトによるとどうやらニンテンドー2DSのラベンダーにインスパイアされたカラーリングとのこと。チョイスも独特ですね。
ボタンレイアウトは右側にSボタン、XBOX配置のABXYボタン、接続状況・充電インジケーター、アナログスティック、ホームボタン。
左側にはGボタン、アナログスティック、十字キー、キャプチャボタンです。
基本的な印象は過去に発売されたX2やX2 Bluetoothと全く同じです。色違いといった感覚。X2 ProやX3は触ったことが無いので分かりませんが。
背面にはGameSirのロゴのみ。文字はなくなり、よりシンプルになりました。グリップ部分はラバーで滑りにくくなっています。
上側面にはLBLT、RBRTとあり、下側面には給電用のUSB-Cがあります。イヤホンジャックはありません。
握りやすいようにゆるくグリップが作られています。
Androidスマホ「Zenfone9」を装着した姿がこちらです。やはり6.8インチくらいのスマホでないと、上下がはみ出る感じが気になります。
が、今回気になるのが対応長さが168mmなんですよね。なので170mmくらいあるスマホは装着できません。私が最近使い始めたスマホが装着できません。なんてこったい・・・。
従来のGameSir X2は173mmまでだったので、5mm減っています。ちなみにG8の方は185mmまで。
おそらくですが、このスマホを受ける右側のラバークッション部分が大きくなったせいなんですよね。正直ここが膨らんだのはビジュアル的にも気になりますし、疑問です。
Bluetooth版も、有線接続版もこのようにクッション部分は小さく抑えられています。う~ん、謎。取り外しできるかな?と思い引っ張ってみましたが、簡単には無理そうです。
カメラ部分はこのように避けれていて、干渉しません。ただ最近はカメラが肥大化傾向にあるので、機種にもよると思います。
このように、伸縮部分に商品情報などが記載されたシールが貼られています。
他機種との比較
GameSir X2 Bluetoothと並べたのがこちら。色の違い、端子の有無くらいしかありません。スティックは違いがあるように見えますが、カバーを付けているだけで全く同じ見た目です。
強いて言うならば、Bluetoothの方がツヤっとしていて、X2Sはよりマットな感触ってところでしょうか。
G8と並べたのがこちら。サイズの差はG8でわかっていたのでともかく、色は同系統かと思いきやG8の方がコントラストが強くパキッとしている、そしてスマホが当たるラバー部分の作りなど、全体的にディテールが異なります。
Razer Kishi V2と並べたのがこちら。Kishi V2のコンパクトに見える設計と比べると大きくは見えますが、似たサイズ感ではあります。
操作感
操作性、ボタンの押し心地などに関しても従来のX2と全く同じです。ですが、ほかを色々使ってきて感覚もアップデートされているので、他のコントローラーと比較しながら言及していきます。
重量は174グラムと軽め、グリップ部分はラバーのつぶつぶテクスチャで、滑りにくいように工夫されています。最低限の膨らみで安定できるように、このような仕様になっているんだと感じます。一方加水分解の心配はありますが、一長一短でしょう。
このコントローラーで握りにくい、操作しにくいと不満を感じるようであればG8、もしくはBackbone Oneといった選択になってきそうです。
ABXYボタンはドームスイッチのプチプチとした押し心地。ボタンサイズ、クリック感共にSwitchのJoy-Conとまったく同じと考えてよさそうです。逆にメンブレンが良い人はG8、マイクロスイッチが良い人はRazer Kishi V2って感じでしょうか。
アナログスティックはトップがかなり小さめなので、別途被せるカバーを好みで装着して使うような感じです。またアナログスティック自体はJoy-Conとは違い、倒し角度大きめ、出っ張りが大きい、一般的な外部コントローラーに近い使い心地。ちなみにホールセンサーなので、耐久性的にも安心。
若干気になるのが配置バランスですね。スティックの出っ張りが大きい上、ボタンとスティックが縦に並んでいるので、ボタンを使う際にスティックが干渉する感覚があります。気になる人は気になるかもしれません。
十字キーもドームスイッチのプチプチ感触。
ホームボタン等は若干柔らかめなタクトスイッチといった感じで差別化がされています。
ショルダーボタンLBRBはチャキチャキと高い音がするタクトスイッチ。感触としては気持ち良いですが、音がうるさいと感じる人は居るかもしれません。
LTRTはタクトではなくストロークの長いホールセンサートリガー。個人的にはボタンのままで良い派なんですが、おそらく様々なゲームに対応するためにこの仕様が最近のスタンダードなのでしょう。
使用感
装着・対応機種について
対応機種は
・長さ 110~168mm のAndroid 8.0以降のスマートフォン
・iPhone 15シリーズ
となっています。試しに8インチタブレットに装着してみようと思いましたが、長さが200mmくらいあったので装着不可能でした。しかし限界突破する改造をすれば実は装着可能です。
装着は簡単、このUSB Type-C端子に接続して押し付けて引き伸ばすだけ。逆でも可能ですが、本コントローラーは端子部分がこのようにぐにゃぐにゃ動くので端子を傷めにくくて良さそうです。
そして有線コントローラーなのでペアリングも不要、装着するだけで使えるのが有線タイプの一体型コントローラーの良いところです。
ちなみにスマホケース付きで装着しようとした場合、端子までの距離が足りなくなることが多いので、ケース無しで使う前提の仕様ですね。
あとは端子が左側に有るので、折りたたみスマホを使用している人にもオススメの機種、というかこれしか選択肢がありません。
タブレットを装着する裏技(推奨はしません)
ではタブレットを装着する裏技ですが、完全に非推奨ながら紹介します。これで壊れても自己責任でお願いします。
このまま割れてしまうのでは?と不安になりながら曲げ広げ、ツメを回避するとこのように限界突破できます。この状態で広げれば無事、タブレットも装着できるようになります。なので私は面倒なのでペンチでツメの引っ掛かり部分を切断しちゃいました。
で、こちら。バネが露出した状態であれ?どういう仕組み?左右繋がって無くね?って感じの見た目になります。このバネがコントローラーの信号も繋げてるんでしょうか、そう考えるとなるべく触りたくないですね。ケーブルを露出させているような事ですから。
あとこの状態で装着し続けると、バネが緩んでスマホの装着が緩くなってしまいそうで怖いです。
ちなみにG8でも分解してツメを切り取り、同様に限界突破できるようになります。
面白い反面、結構不安。
専用アプリあり
GameSirコントローラーに対応した専用アプリがあり、ファームウェアアップデート、キーレイアウトの変更、アナログスティックのデッドゾーン設定などが可能です。
またこちらを経由してゲームを起動することでタッチパネルへのボタン割り当ても可能で、原神などの有名ゲームでは最初からプロファイルが割り当てられていて、起動するだけでそのまま遊ぶことができました。
ボタン設定等
ではボタンの組み合わせによる機能を紹介します。
ヘアトリガーを有効
キャプチャボタン+LT/RTを2秒長押し
連射機能
・キャプチャボタン+A/B/X/Y/LB/RB/LT/RTで連射オン
・再度行うことで解除
・キャプチャ+ホームボタンを2秒長押しですべての設定をクリア
AB、XY入れ替え
キャプチャボタン+Aボタンを2秒長押し
音量増減
ホームボタン+十字キー上下でスマホスピーカー音量変更可能
モード切替
G+Sボタンを2秒長押しでモード切替が可能。白がDS5モード、青はHIDモード、シアンはG-Touchモード。
DS5はデュアルセンスエッジ、つまりPSモードですかね?iPhone15でもこちらのモードでの使用となりそうです。HIDモードがいわゆる通常のAndroid用、G-Touchはタッチパネルをコントローラーに割り当てる際のモードです。何故青とシアンなのか。
ほかにもスティック・トリガー補正、専用アプリからの設定変更などが可能です。
感想
ということで一通り試しましたが、まぁこれといってX2から大きく変わった点は無いので新鮮味は特にありません。カラーリングが結構独特ってくらいですかね。
対応幅の短さが気になる点ではありますが、ボタンの感触や質感の良さは圧倒的完成度、それでいてセール価格で4000円で買えるのであれば、正直とりあえず使う使わないにしてもとりあえず買っておkってくらいのレベルです。
これで試して、グリップはもっと大きいのが良い、ボタンはメカニカルが良いなど、こだわりたい点が出てきたのであれば他のコントローラーを検討する、言わば基準点のようなコントローラーだと思います。