GameSirさんからスマホ一体型コントローラーで『G8 Galileo』というものがちょっと前に出ました。それがスマホを挟み込むとPS Portalっぽいビジュアルになる画期的(?)なコントローラーでして、これがコスパや使いやすさ等、トータルで結構良くできていて評判も良く、今回はそのG8+という上位バージョン?が出ました。
上位と言っても実はこちらは有線コントローラーではなくBluetooth接続。そして、挟める幅が大きくなり、8インチタブレットであれば余裕で挟めます。それだけなら正直個人的にはまぁ別に良いかな・・・とは思っていたのですが、その上・・・という仕様だったので実際に触って確認していきます。
販売ストア
提供:GameSir
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動画版
スペック&主な特徴
GameSir G8 +とは
このコントローラーは主にコントローラーを販売するメーカーGameSirによるスマートフォン用のコントローラーで、スマートフォンを挟み込む仕様、スマホとの接続はBluetoothです。なので挟まずに普通の外部コントローラー的な活用も可能。バッテリーは1000mAh。
対応機種はAndroidやiPhone、そしてかなり開き幅が大きいのでiPad Mini 6をはじめとした8インチタブレットにも対応、そしてなんとNintendo Switchにも対応。
基本的にはコントローラー対応しているスマホゲームやPC、クラウドゲームをストリーミングプレイするのを目的としたコントローラーです。
フォルムは他のスマホ一体型コントローラーよりも、かなり一般的な外部コントローラーライクなつくりになっているのが大きな特徴です。他にもフェイスプレート交換やABボタン入れ替え可能な点などがかなりユニークな仕様となっています。
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱はこちら。メタリックな印刷を使うなどしていて気合が入った、硬めでしっかりとした箱です。
内容物はこちら。USB-Cケーブル、説明書類、いつものステッカー、いつもの適合証明書、交換用のスティックと本体です。説明書は日本語での記載もあり。
本体外観
質感は素地のプラスチック。サラサラとした感触で、質感は価格相応、もしくはそれ以上で結構良いです。伸縮部分がブリッジ型になっているRazerKishiなどと比べ、がっちりと堅牢感があり、その分重量も大きいです。
感想としてはG8と同じです。ただあちらは明るいグレーで、こちらはかなり黒に近いグレーで均一にされているので、締まって見えて良いですね。
ボタンレイアウトは右側にXBOX配置のABXYボタン、プラスボタン、アナログスティック、接続状況インジケータ兼ホームボタン
左側にはアナログスティック、マイナスボタン、十字キー、キャプチャボタン、モードインジケータ兼Mボタンです。
無印版のG8と並べると、ちょっとだけ幅が大きくなっているのがわかります。実際対応幅が110~185mmから120~215mmへと大きくなっています。
背面にはグリップを良くするためのつぶつぶテクスチャ加工あり。そして割当可能なバックボタンR4、L4があります。
上側面にはLB、LT、RB、RTがあり、下側面にはペアリングボタン、充電用のUSB-Cがあります。
グリップはかなりゆったり大きくなっていて、いわゆる一般的なコントローラーのようなサイズ感。
Androidスマホ、6.7インチの「Nothing Phone (2a)」を装着した姿がこちらです。縦幅はスマホのディスプレイとちょうどよく、一体感があります。
iPhone 15 Proを挟んでみたのがこちらです。上下に少し余り、背面のブリッジが見えてきてしまうのが少しバランスが悪いように感じます。PlusやPro Maxだと良さそうですね。いわゆる6.7とか6.8インチくらいの画面が大きいスマホに適しているように感じます。
そして問題なくiPad Mini 6も使えます。ただ、ボタンとボリュームボタンが挟む部分にあたるので、装着時要注意といった感じです。ビジュアルはほぼPS Portalといった感じですね。実際PS Portalも8インチなので、アスペクト比は違うものの大体同じゲーム体験といった感じになりそうです。
もちろん8インチAndroidタブレットも問題なく装着可能です。ハイエンド8インチAndroidタブレットが出てほしいですよね。本当に。
そして面白いのが、Switchにも対応しているので装着するとこんな感じになります。これは、Switchなのか?といった中々ユニークなビジュアルに変身。そして、Switch用に作ったのか???と言ってしまいそうになるほどに画面とツライチで、ピッタリなサイズ感なんですよね。結構良いかもしれない。
遊び心地としても普通にJoy-Conなどのコントローラーを装着した際とはかなり違います。
おそらくですが重量バランスがJoy-Conと違うからかもしれません。Joy-Conでは本体側に負荷がかかるようなバランスですが、G8+ではコントローラーが重い分全体に重量が拡散されているような感覚。まぁ、Joy-Con装着時よりも圧倒的に重いので良くも悪くもなんですが。
操作感
基本的にG8と同じ感触です。手の馴染み方がすごく良い。手に持った際の隙間の無さが非常に良く出来ていて、コントローラーとして普通に素晴らしいと感じます。
グリップ背面のつぶつぶテクスチャも程よく良い感じですし、バックボタンの位置もちょうどよく中指が当たる位置に来ています。
しかし結構重いのが難点。コントローラー本体だけで314グラムあるので、スマホと合わせると大体500グラムくらいになります。コントローラー的なグリップなので重さは感じにくいですが、腕がよわよわなので結構疲れちゃいます。
ABXYボタンも良いです。ツルッとしたボタンで反発力も良く、軽く押せるけどしっかりと押した感触もある。XBOXコントローラーのような感触に近いですね。
ボタンサイズもKishi V2やJoy-Conなどと比べると若干大きめ。
アナログスティックも素晴らしい。しっかりとした大きさ、そして高さの有るスティックでXBOXコントローラーと同等のサイズ感。ちなみにこの写真では付属の別のスティックに交換しています。
そして倒してぐるぐると回した際の滑らかさがかなり大きく、気持ち良いです。
スティック部分が金属になっていて滑らかさを出しているコントローラーは多くありますが、本コントローラーは普通にプラスチック。とても良い。しかもホールセンサーなので耐久性的にも安心。
十字キーはドームスイッチのプチプチとした押し心地、入力が分かりやすい上、軽い力で押せて、しっかりと軸感もありシーソー可能。好きです。
メニューボタンやファンクションキー類はすべてドームスイッチのプチプチ感触。
配置もかなり良い感じで、左アナログスティック&ABXYをメインで使う為のとても快適なバランスになってますし、それぞれのボタンが干渉することもなく操作できます。
スティックとボタンが縦に配置されているのでそこの窮屈さは多少ありますが、ずらして配置となるとこれよりも更に大きなサイズになると思うので、非常にバランスが取れているのでは、と思います。
ショルダーボタンLBRBは低めのカチカチとした音がするタクトスイッチ系、LTRTはストロークの長いトリガーボタン。滑り止めのテクスチャがついている点や、この独特な形状はXBOXコントローラーライクで良いです。
ボタン類に関しては極まっています。ボタンの押し心地の好みなどはあると思いますが、基本的には何も文句も無いです。ケチのつけようが無い完成度。
使用感
装着・対応機種について
対応機種は
・長さ4.72インチ~8.46インチ(120~215mm)
・Switch、iOS、Android、タブレット、PC
となっています。
装着は簡単で、片側に押し当てて引き伸ばすだけ。簡単に着脱できて、しっかりと固定できます。Bluetooth接続なので、ケース付きでも問題なく装着可能。
これはSwitchなのか・・・?という感覚で遊べて新鮮です。
専用アプリあり
GameSirコントローラーに対応した専用アプリがあり、ファームウェアアップデート、キーレイアウトの変更、アナログスティックのデッドゾーン設定などが可能です。
こちらAndroidのみですが、専用アプリを経由してゲームを起動することでタッチパネルへのボタン割り当ても可能で、原神などの有名ゲームでは最初からプロファイルが割り当てられていて、起動するだけでそのまま快適に遊ぶことができました。
iOSでは普通にコントローラー対応しているので、マッピングも必要なくコントローラーで遊ぶことができます。
ボタン設定等
ペアリング
ホームボタンを押すとコントローラーの電源が付き、基本的にペアリングボタンを長押しすると早く点灯するので、それでペアリングを行います。モード変更すると、そのモードでペアリング済みの別端末と自動的に接続されます。現在何モードなのかはホームインジケーターの色で判断します。
モード | ホームインジケーター | 接続方法 | 互換性 |
Android | 黄 | スクショ+下 | Android 8.0以上 |
DS4 (DualShock4) | 青 | スクショ+右 | Android / iOS |
Switch | 赤 | スクショ+上 | Switch / iOS |
G-Touch | 青緑 | スクショ+左 | GameSirアプリ |
バックボタンへの割当
・インジケータが点滅するまで M+L4/R4 を長押し
・割り当てたいボタンを押す
・インジケータが通常になれば完了
・解除は再度インジケータが点滅するまで M+L4/R4 を長押し
・L4/R4を押す
・インジケータが通常になれば完了
ヘアトリガーを有効
M+LT/RT 2秒長押しでヘアトリガーが有効になり、軽く押しただけでもボタンを押したことになります。トリガーボタンの強弱が要らないのであればオンにしておいたほうが使いやすそうです。
連射機能
M+A/B/X/Y/LB/LT/RB/RTボタン で連射機能がオンになり、押し続けると連射されます。再度行うことで解除、Mボタンをダブルクリックですべて初期化。
AB入れ替え
M+Aボタンを2秒間長押しでAとB、XとYを入れ替えて、スイッチ配列にできます。
音量増減
ホーム+十字キー上下でスマホスピーカー音量の上下が可能です。地味に便利
フェイスプレート・サムスティック交換
フェイスプレートは磁石で張り付いているだけなので、簡単に取り外せます。フェイスプレートはG8と互換性がありました。
そして取り外したあと、スティックを交換して自分好みのスティックで楽しむことが可能です。
付属のスティックは高めのスティック、そしてゲームキューブコントローラーライクな二種類となっていて、バリエーションは多くないですが今後追加されると遊び方に幅が広がりそうですね。
あとAB、XYも磁石で張り付いていて、Nintendo配列、XBOX配列と変更することが可能。どうせなら◯✕△□のボタンも欲しかったと思ったり思ってなかったり。
感想
タブレットまるでPS Portalみたいな感じで使って遊べるのは本当に新鮮で楽しい体験ですが、何より、Switchへの対応ですよね。これが結構意外でした。意外というか、なんだこれ?みたいな感覚になります。
単純にSwitchを携帯モードでしっかりグリップで遊べるといった面白さに加えて、Swichの有機EL版は16:9の7インチディスプレイ。他のスマホやタブレットでは味わえない画面・コントローラーのバランス感覚なんですよね。
やはり難点は重さですね。通常のG8ですら重いと感じたのに更に重いので、やはりヘヴィーな携帯ゲーム機といった印象になります。
が、まぁ普通にコントローラーとして使ったり、PC含め様々なハードで使える汎用性の高さ、スマホをケース付きで使えるなど、かなりメリットとなる部分も多いと思います。
Bluetoothコントローラーはペアリングが必要だし、充電も必要だし、絶対に有線が良くない?と私は思っていたんですが、結構揺らいできました・・・。