紙のように見やすい電子ペーパーって、結構でっかい画面のタブレットもあるんですよね。
今回紹介するのはそんなカラーE Inkを積んだ10.3インチのAndroid端末。
漫画や資料を読みつつ、書き込みや軽作業までまとめてこなす。さらにキーボードケースでノートPCっぽくも使える。目が疲れがちな人間にはかなり魅力的に聞こえます。
画面の見え方、動作の快適さ、漫画・PDF・Webの相性、キーボード運用の現実、そして「結局これ、誰が買うと幸せか」まで、良いところも微妙なところも含めて整理していきます。
販売ストア
・Amazon
・公式HP

価格はレビュー作成時点、公式ストアで約8.3万円。
動画版
スペック&主な特徴
Bigme B1051C Proとは
Bigme B1051C Pro は、10.3インチのカラーE Inkディスプレイを搭載した Android 14タブレット型電子書籍リーダーです。Kaleido3 カラーE Inkによる目に優しい表示と、タブレットとしての汎用性を両立したモデルです。
ディスプレイは10.3インチのカラーE Ink Kaleido3を採用し、前面ライトは色温度調整可能な36段階調整付きで、屋内外どちらの環境でも読みやすい表示が可能です。
プロセッサにはDimensity 1080を搭載し、8GBのRAM、256GBの内蔵ストレージを備えます。ストレージはmicroSDカードにより最大1TBまで拡張可能で、多数の書籍やドキュメントを保存できます。OSはAndroid 14を採用し、Google Playストアから電子書籍アプリやユーティリティアプリを自由にインストールして利用できます。
通信面では Wi-Fi(2.4GHz / 5GHz)および Bluetooth 5.3に対応し、USB-Cポートを備えています。スピーカーと4つのマイクを内蔵し、音声入力や音声再生も可能です。また、指紋センサーを搭載し、セキュリティ面も配慮されています。
カメラも搭載されているので、OCRやドキュメント撮影・スキャンなどの用途にも対応します。付属のEMRスタイラスペン(4096 レベル筆圧対応)によりノートや手書き入力も可能です。
バッテリー容量は 3700mAh で、E Inkの低消費電力特性により比較的長時間の読書・作業が可能です。モバイル通信や防水機能は搭載していません。
開封&内容物
では早速開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱はこちら。白を基調としたシンプルなデザインです。

内容物はこちら。USB Type-C、説明書類、スタイラスペン、ケース、専用キーボード、本体です。
なお専用キーボードは別売りオプションとなっております。
本体外観
ファーストインプレッション

最初手に取った印象としては本体の薄さと高級感のある見た目が好印象です。
厚さはわずか5.5mmと非常に薄く、10インチクラスとは思えないほど手に持った瞬間に薄いと感じられる仕上がりです。
背面パネルはダークグレーにオレンジのラインとロゴが入ったデザインで、おそらくプラスチック素材ですが、安っぽく見えず側面と前面パネルの上部に金属が使用されており、上品な印象です。
完全にフラットな板状のフォルムで、カメラ部分の出っ張りもない、ディスプレイ部分の窪みもない、搭載ボタンも電源ボタンだけで超ミニマルです。
ディスプレイも背面と同じ系統の色で統一感があり良いと感じます。

付属のケースはダークグレーで質感も結構良くて、本体とはiPadのようにマグネットでの着脱が可能な板のようなデザイン、持ち運びも抜群に良いです。

専用キーボードはブラックでケースと比べてよりレザー風が強く出ているテクスチャーになっています。バンド部分がマグネットで着脱出来るのですがポロッと取れてしまうのが気になりました。ケースのように一体化していた方が尚良いと個人的に思いました。
インターフェイス

ディスプレイ側上部にはマイク。

背面右側にはオレンジのラインと中央下部にBigmeのロゴ。

上部右にはカメラ。

右下にはキーボード接続用の端子。

上側面にはスピーカー、電源ボタン、USB-C。
下側面には何もありません。

左側面にはMicroSDスロット。
右側面にはスタイラスペンを取り付けるマグネット式の凹み以外は何もありません。
他モデルとの比較

iPad Pro 第2世代 11インチと並べてみましたが、まず感じるのは質感と存在感の違いです。Bigme B1051C Proは、とにかくフラットで軽やかさが際立ちます。

厚みは実際にiPadとほとんど変わりませんが側面が丸いので持ちやすく、薄く感じます。
またディスプレイの四隅がiPadのように丸みを帯びていないので、デザインとしてこちらの方が個人的に好きです。
用途や付き合い方が根本的に異なる端末だと、並べることでよりハッキリします。
画面・スピーカー
画面

ディスプレイは本当に独特で、10.3インチKaleido 3ディスプレイ。そもそもE Inkのディスプレイって独特で、誇張表現抜きで紙を見ている様な感覚で、外でも見やすく、というか逆に外の方が見やすいくらいで、フロントライトなので目に優しいように感じます。
あとデフォルトで反射防止仕様となっていて、これもかなり見え方に与える影響として大きいかなと思います。
さらに本機はカラーE Inkといった、カラー表示が可能なディスプレイになっているので、雑誌などを読んだりするのにも悪くないでしょう。
しかし、というかコレに関しては別端末でも言われているのでカラーE Ink共通の課題だとは思うのですが、画面に滲みのようなものが全体的にあり、あと若干暗めで、気になるんですよね。
なので、単純にカラーじゃなくて良いのであればカラーじゃないほうがディスプレイ自体は綺麗なのかなと思います。
またペンで描きやすくするためか、ペーパーライクフィルムのような保護フィルムが貼ってあるように見えます。
スピーカー
スピーカーは上側面に1つあるモノラルスピーカー。
動画視聴は明らかに想定はしていないと思うので、音質に関しては割愛して良いかと思っちゃいますが、まぁ普通に音楽鑑賞とかしないのであれば普通に聴ける音質です。あとボリュームボタンがないのもありますね。
イヤホンジャックは無いですが、Bluetoothの対応コーデックは以下です、
・LDAC
・AAC
・SBC
使用感
圧倒的薄さ

使用感としてまず印象に残るのは、サイズ感よりも薄さです。
10.3インチという画面サイズから想像するよりもスリムで、数値以上に薄さを感じます。手に取った瞬間の大型端末特有の圧迫感もあまりありません。ノートを手にとるような感覚で軽やかさがあります。カバンに入れた際の収まりも良く、持ち運びやすいです。
持ち手がある

フロントデザインは、画面の一部を持ち手として使うことを想定した構成になっています。
指を添える余白が確保されているため、画面に触れることなく本体をがっつり掴んで操作できるので持つ位置が定まりやすく、読書やメモ用途でも安定して使用することが出来ます。
机に置かないでの長時間使用には向きませんが、短時間であれば安定して扱うことができ、サイズの割に取り回しやすいと感じました
指紋認証・顔認証

指紋認証は搭載しており、上部にある電源ボタンで指紋登録、認証をします。
指紋登録する際にBigmeの会員登録、パスコードの設定が必要になります。
画面ロック解除時の指紋認証にはちょっと時間かかるので、そこは少し気になりました。
顔認証には対応していません。インカメラがありませんしね。
ベンチマーク
AnTuTuベンチマークは測ってみると
総合スコア 684350
CPU 283667
GPU 43659
総合が約68万点くらい、CPUが28万点くらい、GPUが4万点くらい。
バッテリー持ち
E Inkなのでバッテリーはめちゃくちゃとても長持ち。容量の問題ではなく、E inkの仕様上とにかく消費電力が少ない・・・のですが、他のE Ink端末よりは持たないな、とは感じます。余裕で一日持ちますが、全体的に消費電力が大きめな感じです。
OS・動作感

やはり動作感としては快適とは言えません。キビキビとした動作はなく、どうしてもE Inkの仕様上、残像感があるような感じで、一応スマホ的な操作、ブラウジングなどはできるものの、もたつく感じがあるので、割り切って使った方が良さそうです。
プレイストアは入っているので、大体のアプリはインストールできます。
キーボード・マウス・スタイラスペン

やはり付属の三種の神器も気になりますよね。キーボードケースは正直特筆する点はありません。比較的標準的なUSキーボードで、いわゆるノートPC で採用されているパンタグラフキーボード、打鍵感は結構軽めです。
タッチパッドはあまり使いやすいとは言えず、というかそもそもAndroidタブレットではやはりマウス操作よりもタッチパネルで操作したほうが快適なのであまり期待しないほうが良さそうです。

スタイラスペンは、正直遅延感はありますが、電子ペーパーといったリフレッシュレートが遅めな端末であることを考えると意外と悪くないです。あくまでガチで絵を書くのは厳しいと感じますが、メモ程度やラクガキに使うのであればそこそこ快適なのではないでしょうか。書き心地についてはなんとなく、マーカーペンのような書き心地がします。
またペンの反対側にメモアプリで使う消しゴムツールがついてます。iPadのようにマグネットで固定などはできるのはありがたいです。充電不要なのもいいですね。
感想
実際に使ってみて感じたのは、Bigme B1051C Proは向き不向きがはっきりした端末だということです。
やはり正直電子ペーパーの仕様上、サクサク快適動作とは言えませんし、それを分かった上で購入すべき端末だと思います。
とはいえそれを逆手に取って、読書やメモといった用途にフォーカスして使えるようにしているUIは、周りの情報を遮断して作業が出来るという点においては、優れていると感じます。
かなりの薄さとB5くらいの大きめなサイズ感で、他の電子ペーパー端末よりも、もっと圧倒的にノートっぽく使える、かなりニッチな端末だと思います。
