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エミュレータ機

【レビュー】評判通り良い5.5インチ『Powkiddy X55』

エミュレータ機

今更ですがPowkiddy X55を入手しました。このエミュ機はあまり興味が湧いてなかったんですが、入手した人の評判が割と良いし、なによりRGB30を手に入れてから、もしかして最近のPowkiddyさんって結構良い感じなの?と気になったからです。

実際手に入れてみると、シェルの質感はPowkiddy史上最高に良いのでは?と純粋に感じました。

販売ストア

提供:Banggood

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動画版

スペック&主な特徴

Powkiddy X55とは

X55とは、Powkiddy社による横型の携帯ゲーム機で、OSにLinuxが搭載されているいわゆるエミュレータ機と呼ばれている端末です。

5.5インチ720Pのディスプレイが特徴的で、全体的に大きな画面で遊びたいユーザーにとって最適なハードだと考えられます。

Powkiddy X55のスペック

項目Powkiddy X55
システムオープンソースLinux
対応ゲームMAME/N64/PS/CP3/NEOGEO/GBA/NES/SFC/MD/NDSなどのエミュレータ
ディスプレイ5.5インチ IPS RGBスクリーン、解像度1280×720
CPURock-chips RK3566, クアッドコア ARM Cortex-A55
RAM2GB LPDDR4X
ストレージMicroSDスロット2つでTF1-OS、TF2-ストレージ
バッテリー4000mAh、充電2時間、約4時間使用可能
インターフェースTYPE-C, TV HDMI, OTG-USB, 3.5MMヘッドセットポート
サイズ212.5 x 94.5 x 19 mm
重量293g

CPUスペック的には中華ゲーム機ではよく採用されているRK3566が搭載されていて、エミュレータ的にはバッチリ動くのはPSまで、PSP、64、DCも遊べますが、タイトルによって差があると考えておくのが良さそうです。

カラーはブルーブラックの2種類。

開封&内容物

では早速開封していきます。今回はBanggoodさんに依頼して提供いただきました。

箱はこちら。筐体の線画デザインがプリントされたシンプルな箱です。MODEL NO.X55と記載されています。

内容物はこちら。USB-Cケーブル、説明書、本体です。

本体外観

塗装が結構綺麗

まず最初に手にして思ったのが、かなり綺麗な塗装。つや消しで暗めのメタリックブルーで、しっとりサラサラした触り心地です。

ボタン周りの間延び感もありませんしベゼルも比較的小さめ、軽いけれど寸法もしっかりと小さく収めている感じがあり空洞感、スカスカ感も少なく、手に取った印象はかなり良いです。

塗装の色味は本当に良くて、AYANEOなどのUMPCを彷彿とさせます。正直想像以上に良かったので過剰気味な感想となっているかもしれませんが、手にしてから数日経過しても同じ感想なので間違いなく良いです。

塗装なので剥げてしまう心配はありますが、無塗装でこのような色味には出来ないと思うのでその分の良さは確実にあります。

ボタン配置は謎

表面には右側にABXYボタン、アナログスティック、ボリュームマイナス、スタートボタン
左側にはアナログスティック、十字キー、セレクト、ボリュームプラスが有ります。

正直このボタンレイアウトはかなり珍しい・・・というか謎です。どうしてボリュームボタンを左右に振ったのか・・・。上下側面に配置するのが難しいのであればどちらか左右にプラスマイナスをまとめておいたほうが良かったのでは。

まぁ慣れれば普通に使いこなせますが、それでもやはり何故なのか・・・という気持ちにはなります。

背面はロゴのみで特に何もなし。中華機にしてはかなり珍しく、ネジ穴が塞がれているのも特徴的ですね。開けてほしくない理由でも有るんでしょうか。

あと背面のロゴ部分がMODEL X55ではなくMODE X55となっているのは気になりますが、まぁ良いでしょう。

上側面には左からL1L2、リセットボタン、イヤホンジャック、充電用USB-C、MiniHDMI、コントローラー等用USB-C、電源ボタン、R1R2。

下側面には左右にスピーカーがあり、システム用MicroSDとストレージ用MicroSDがあります。

こちら最初押し込んでもMicroSDが出てこず焦りました。何度か挑戦し、再度入れ直すと普通に出てくるようになりました。シェル精度の問題でしょうか。

左右側面には何もなく、シェルはこのようにエルゴノミックなグリップ形状となっています。

他ハードとの比較

サイズ感やボタン配置はSwitch Liteですが、グリップがしっかりとしている分持ちやすく、重量もほぼほぼ同一であるのにX55のほうが軽く感じます。

同じくSwitch LiteサイズのAYANEO Air 1Sと並べてみました。同様にグリップがあるので兄弟端末のようなビジュアルですが、厚みが重量がAirのほうがかなり大きいのでまったく印象は異なります。

操作性

軽い

重量は約290gですが、サイズ感、グリップのおかげで軽く感じます。長時間使っても疲れにくそうです。マットなつや消し塗装ではありますが、結構しっとりとしているので滑る感じはありません。

グリップはそこまで大きくありませんが、ほどよく重量感が分散されて良いです。大きすぎないので、寸法的にも抑えられていて良いですし、グリップ部分だけ空洞感を感じることもありません。

ボタン・十字キー・スティックも許容範囲内

ABXYボタンは硬めでしっかり押せて、遊びも少なく安定感のある押し心地、ボタンの戻りも良いです。

アナログスティックも高さを抑えられたスイッチタイプのものが採用されています。今流行りのホールセンサースティックではありません。

十字キーも同様に硬め、若干中心の軸が低いように感じますが、シーソーできてボタン同時押しとならなさそうなので良いと感じます。

ショルダーとスタートセレクトボタンが硬い

問題と感じるのはショルダーボタンとスタートセレクトボタン。

ショルダーボタンは音大きめのカチカチとしたボタン。L1R1はマウスのクリックを更に大きくしたようなタクトスイッチで、L2R2はガチガチとした硬めのタクトスイッチ。ショルダーボタンに関しては私は個人的にはカチカチとしたものが好きなので全然許容範囲内ではありますが、

気になるのが下部のスタートセレクトボタン。非常に固く、バチバチバチとしたチープでかなり大きい音が鳴るボタンになっていて、結構気になります。いわゆる古の中華機ボタンといった印象。

ただでさえこの配置が気になるのに、このうるささと硬さは許容できない人が多そうです。

画面・スピーカー

画面

画面は5.5インチの720pなので十分の解像度、大きな画面サイズと感じます。輝度も高めで視野角も広く、綺麗なディスプレイ。

端の方までガラスで覆われているので、見え方も良いです。

スピーカー

スピーカーは下側面に有るので、ダイレクトに聴こえるフロントスピーカーとはまた違いますが、しっかりとステレオスピーカーになっていて良いと感じます。

使い方

基礎知識・注意点等

本端末はレビュー時点では技適未取得なので「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」を利用し、様々な検証を行っていきます。

エミュレータで遊ぶには

一般的にエミュレータで遊ぶためには以下のものが必要となります。

吸い出し機(ダンパー)

エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら

ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Readerレビュー記事はこちら)をおすすめします。

Attention Required! | Cloudflare

(サイトは英語ですが、日本でも購入可能です)

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。

PC(あると快適)

データを管理するのに必要となります。

MicroSD

ゲームイメージ用に推奨。

MicroSDリーダー

MicroSDをPCで読み込むために必要となります。

デフォルトのメニュー画面

本端末にはJELOSと言う名前のOSが初期搭載されています。こちらはPowkiddy社が独自に開発したものではなく、有志により開発されているファームウェアです。

なのでこういったエミュレータ機と呼ばれるハードだけでなく、ポータブルゲーミングPCであるGPDシリーズ、AYANEOシリーズ、にも対応し開発しています。

基本的には超シンプルで、ハードを選択、ゲームを選択で起動し、RetroArchでゲームが動くといった形式です。

分からないことがあった場合も、JELOSのgithubページを調べると良いかと。

遊べるゲームについて

一通りゲームをプレイしてみました。今回もこれまで同様のチップセットRK3566を採用したハードなので、動作的にはAnbernicのRG353シリーズあたりと大差ありません。

なのでこのディスプレイで遊んでみた感想として挙げていきます。

スーファミなどのレトロゲームはデフォルトではピクセルパーフェクトで表示することはできませんが、設定により表示サイズは小さくなるがピクセルパーフェクト表示可能、またはフィルターをかけることでかなり自然なディスプレイ表示にすることが可能です。

ただスーファミに限らずブラウン管で遊ぶレトロゲームは基本的には4:3比率の画面で遊ぶように作られています。なので比率通りに遊ぶと、左右に黒縁が表示されてしまいます。

一番最適に遊べると感じるのはPSPです。同じく16:9の比率なので、フルで表示して良い感じの見え方になります。しかし若干の性能不足は否めず、タイトルによってはカクつきます。

なので適切な設定をする、解像度を下げるなどにより普通に遊べるようにはなりますが、デフォルトのまま遊ぼうと思うと厳しいと感じました。

他にもアスペクト比率的にはGBAも3:2で少し横長なので、良いと感じます。

いずれにせよ、5.5インチの大きめ画面で遊べるので、大きく遊びたい人にとってはまぁまぁ良い選択肢だと感じます。

感想

この端末は割と買った人の評判が良く、まぁ・・・でもPowkiddyだしなぁ・・・とスルーしてきました。しかし実際触ってみるとPowkiddy製品の中ではかなり質感も操作性も良い感じでした。

何よりこのメタリックブルーの艶消し塗装がかなり雰囲気良いです。金額的にも1.2万円くらいで買えますし、5.5インチのLinux機はそもそも無いので選択肢としてはかなりアリだな、と感じました。

なによりPowkiddyもじわじわとクオリティが上がっているのを感じて、なんだか良い感じだなぁと思います。

ヨシダ

より早く最新情報をお届けするTwitter『ヨシダ情報局』や、レビュー動画を公開しているYoutube『ヨシダ・ザ・ムービー』もやっています。レビュー依頼は問い合わせやツイッターDMからどうぞ。

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