今個人的に一番注目しているメーカーがNothingなんですが、そのNothingにサブブランドでCMFっていうラインがあり、廉価モデル的な立ち位置ではありながらもデザインが良くて良いんですよね。
今回紹介するモデルはその最新モデルで、おしゃれで独特なデザインは継承されながら、必需なおサイフケータイももちろん入っていて、Nothing OSによるNothingらしい機能も入っていて楽しい。
販売ストア
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価格は公式ストアで128GB版が4万2800円、256GB版が4万7800円。楽天モバイルやIIJでも販売されています。
動画版
スペック&主な特徴
CMF Phone 2 Proとは
CMF Phone 2 Proは、Nothingのサブブランド「CMF by Nothing」によるスマートフォンで、CMF Phone 1の後継機にあたります。
最大の特徴は、背面のねじ留めやモジュール用スロットを備えた独自デザインで、ケースやストラップ、スタンドなどのアクセサリーを簡単に付け替えられる点です。
ディスプレイは6.77インチのFHD+ AMOLEDで、解像度1080×2392、リフレッシュレート最大120Hz、HDR10+対応、ピーク輝度は最大3,000ニト。屋外でも視認性に優れます。
カメラはトリプル構成で、メイン50MP、望遠50MP(光学2倍ズーム)、超広角8MP。望遠はマクロ撮影にも対応し、自然な画角と高精細な描写が可能です。
プロセッサにはMediaTek Dimensity 7300 Pro(4nm)を採用し、8GB/128GBまたは8GB/256GB構成で展開。Nothing OS 3.2(Android 15ベース)が動作し、ミニマルなUIと高いカスタマイズ性を備えています。IP54の防塵防滴仕様で、画面内指紋認証やNFCにも対応します。
バッテリーは5,000mAhの大容量で、33W急速充電に対応。最大2日間の連続使用が可能とされます。IP54の防塵防滴仕様で、画面内光学式指紋認証やおサイフケータイ(Felica)、NFC、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4をサポート。デュアルSIMやeSIMにも対応しています。重量は185g、厚さは7.8mmと軽量スリムです。
カラーはブラック、ホワイト、オレンジ。
開封&内容物
では早速開封していきます。今回は256GB版を買いました。

箱はこちら。NothingによるNDotフォントを使ったデザインになっていて、エンボス加工などを駆使した独特でおしゃれなパッケージです。あまり見ないデザインでかっこいいですね。
ベリベリと剥がす箱ではなく、シールでの固定となっていて、箱をそのまま保管しやすい仕様となっています。

内容物はこちら。USB Type-Cケーブル、SIMピン、説明書、本体・ケースです。ケーブルは毎度お馴染みのデザインで、Nothingと印字がされています。SIMピンも可愛いですね。
本体外観

やはりかっこいいですね。カラーは鮮やかな色が好きなので、もちろんオレンジを選択。背面デザインはかなり特徴的で、半分カメラ側がプラスチック、反対側が金属素材と切り替わっています。
また、前モデルであった背面パネルの取り外しはできないものの、ネジは引き続き採用されていて、CMF Phone 1のストラップの互換性があり使えるとのこと。

カメラのデザインもかなり好きです。独立したレンズが3つ飛び出していて、ネジのデザインの無骨さとポップなカラーリングでメリハリがあって視覚的に楽しいです。
いわゆるGalaxy的な、独立したカメラ群なのですが、レンズの縁取りが大きめで、存在感は大きいながらも、いかつくラグジュアリーというよりは可愛い感じに仕上がっています。

カメラは広角レンズ、超広角レンズ、右側が望遠レンズ。フラッシュのデザインも可愛いですね。4点ある金属のネジは特に意味はなく飾りらしい。

右側面には電源ボタン、Essential Keyがあります。
左側面には音量ボタン。Essential KeyはNothing共通の、メモとかを使えるEssential Spaceのためのボタンです。

上側面にはマイク、下側面にはSIMスロット、マイク、USB-C、スピーカー。
側面はプラスチックで金属ではありません。やはり若干チープかなとは感じますが、それよりも厚みの小ささに驚きました。ディスプレイ部分との取り合いによって、厚みがより小さく見えるデザインとなっています。
他端末と比較

iPhone 15 Proと並べてみたのがこちら。6.77インチなのでサイズ感としては大きめですが、薄さや軽さにより結構快適に感じます。iPhone のProMaxやPlusシリーズとほぼ同等ですね。
最近重いスマホを触りすぎているのでより軽く感じるというのもありますが。
画面・スピーカー
画面

ディスプレイは6.77インチ。最新のハイエンドと比べると多少ベゼルの厚みは大きく感じますが、上下左右均等な幅で綺麗なので特に不満は感じません。
明るさも十分、明るい日中の屋外でも問題なくディスプレイを見れます。解像度も高く、ディスプレイにの美しさに関してはハイエンドと差は一切感じません。

ちなみにデフォルトで保護フィルムが貼り付け済み。取り出してそのまま使える仕様は非常に助かります。画面内指紋認証に支障はきたしませんし、特段傷付きやすいこともなく、タッチの感度も問題ありません。
スピーカー
スピーカーは下部にあり、広がりがあるように聴こえます。しかしシングルスピーカーで、横で動画など視聴した際には片側からしか流れません。
音質自体もあまりよくはなく物足りないように感じます。この点は個人的には結構残念ですが、ゲームやメディアを楽しむためのデバイスではなく、あくまで普段使い用に割り切った結果の仕様といった感じでしょうか。
イヤホンジャックは無く、Bluetoothの対応コーデックは、
・LDAC V5
・LHDC V3
・LDAC
・aptX HD
・aptX
・AAC
・SBC
と対応しています。
使用感
軽くて使いやすい
軽いと感じます。重量バランスもよく、電源ボタン位置も丁度いい、個人的にはもう少し小さいモデルが好きですが、滑りにくくて軽くて大画面で使いやすいと感じます。この仕様のまま6インチくらいで出して欲しい。もっと小さくてもいいよ。
画面内指紋認証

指紋認証は電源ボタンではなく画面内指紋認証。タッチパネルに指を触れて認証されるもので、顔認証にも対応しています。ちなみに認証速度は指紋も顔も爆速です。ノーストレス。
常時表示にも対応していて、時計だけ表示しておくことも可能です。画面タップすると表示する機能があり、他にもロック画面を変えれたり、色々できます。私はあまり弄りませんが、独特なNothingらしいNdotフォントが好きなので、設定→特別機能→テスト機能からNdot日本語をオンにしています。
ベンチマーク
この端末のチップセットはMediaTek Dimensity 7300 Proで、
AnTuTuベンチマークを測ってみると
総合スコア:687970
CPU:211220
GPU:148342
総合が約68万、CPUが21万、GPUが14万となりました。
ベンチマークの数字的にはミドルエンドくらいの性能ですね。しかしDimensityなので過度な期待は禁物。

動作感としては、ゲームを遊ぶには厳しいなと思いました。ブラウジングなど普段使いではサクサクですが、試しにゼンゼロを遊んでみると、最低画質設定でもカクツキが目立ちます。
OS・動作感
普段使いではキビキビ、引っかかりやラグを感じることは無く、リフレッシュレートは120Hz対応。せっかくヌルヌル感を味わえるので120で使っていますが、ダイナミック(可変)も選択可能です。
Nothing OSというAndroid15ベースのOSが搭載されていて、勿論プレイストア対応、通常のAndroid端末として使えますし、日本語にも対応しています。オリジナルホームランチャーをはじめとした独自の機能が色々入っているのが特徴ですね。
Essential Space

横にあるEssentialボタンを2回押すと、Essential Spaceというアプリが立ち上がります。

こちらはめちゃくちゃ簡単に言うといわゆるメモ帳のようなアプリで、ボタンワンクリックでスクショ&メモを追加、長押しでボイスメモが立ち上がり、自動的にSpaceに保存されます。そしてボイスメモは自動で文字起こしされたり、撮ったスクショのメモを簡単に確認できるよう検索機能があったりと、
AIを活用して「覚えておきたいこと」「あとで見たいこと」「記録したいインスピレーション」など、バラバラに散らばりがちな情報を管理してくれるソフトウェア、現代のメモ帳です。
漠然とスマホにAIが搭載!と発表されるのとは別に、もっと具体的に機能を作ったようなアプリですね。まだベータ版的なものではありますが、うまく活用できると確かに便利そうだなと思います。
カメラ

カメラは現在のハイエンドスマホと比較するとちょっと物足りないような感じがあります。あくまで必要最低限と思っておくのが良さそうです。
簡単にスナップショットを撮る分には満足ですが、わざわざこのスマホで撮りたい、とは思いにくいかなと思います。カメラアプリ自体の起動速度なども早くてシャッターを切る速度も早くて撮影体験に不満はほぼありません。
ズームの切り替え機能とか、フィルター機能の変更などはかなりしやすく、ソフト面のデザインは割と良いと感じます。
感想
あくまでデザイン重視の安めなスマホといった立ち位置ではありますが、Nothing OSによるソフトの作り込みのユニークさ、薄くて軽くい手に取りやすさなど、ガジェットの面白さ、独自性にフォーカスを当てているNothingならではの切り口といった感じで良い端末だなと思いました。
実際ゲームをしないのであれば性能的には全く問題ないように感じますし、おサイフケータイも搭載されているので必要な機能は揃っているように感じます。
気になった点としてはスピーカー、あと背面のパネル交換できなくなったのは残念だなぁ〜とは思います。代わりに追加の新しいアクセサリーとか作ってくれませんかね。
あとついでにCMF Buds Pro 2も買ったんですが、こちらも良いですね。音の印象としては所持しているNothing Ear (a)と同じなのですが、ブリっと低音が強くアタックしてくる感じが好みで、ノイキャンもしっかり、そしてイヤホンケースにダイヤル&ボタンが搭載されていて、機能を割り当てて物理デバイス的に使うことができて楽しいです。本当に遊び心が豊富で楽しいブランドですね。
