BIGBIG WONというメーカーの存在は昔から知ってました。
大大勝利!みたいな、なかなかユニークな名前の通り、勝ちたい人向けに結構頑張っているコントローラー周辺機器専門のメーカーです。
私は別にそんなFPSとか対戦モノを全然やらず、そこまで勝ちたい気持ちは無いので、ボタンが沢山あって使いやすそうだし、光っててカッコイイな、くらいに思っていました。
今回手に入れたのはそのBIGBIG WONの最新作で、実際手に入れたらめちゃくちゃボタンが沢山あって楽しいし、ビガビガに光ってカッコイイです。箱コンを魔改造したゲーミングコントローラー!みたいな印象。
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スペック&主な特徴
BIGBIG WONは2019に設立されたブランドで、主にゲーム機のコントローラーを開発しています。
今回レビューするBIGBIG WON Rainbow 2 Proは、PC、Windows、Android、iOS、Switchなどで使用できるワイヤレスコントローラーで、プロユースを想定したかなり機能てんこ盛りの仕様となっています。
製品の特徴をざっくり説明すると以下となります。
・1000Hz ポーリングレート対応(有線接続時)
・ショルダーボタンはホール効果トリガー
・アナログスティックはALPSジョイスティック
・4つのカスタムボタンが搭載
・3.5mmオーディオジャック搭載
・交換可能な十字キーとアナログスティック
・トリガーストップスイッチ搭載
・ドックに置くだけ充電
・光ってカッコイイ
開封&内容物
では開封していきます。今回はBIGBIGWONさんによる提供です。
▲箱はこちら。黒・オレンジベースのグラフィカルなデザインです。
▲内容物はこちら。USB-Cケーブル、充電用ドック、交換用のアナログスティック、交換用の十字キー、2.4G接続用のUSBレシーバー、説明書、本体です。勿論謎の合格証もあります。
本体外観
▲このコントローラーは半透明のブラックで、透過度が低いので実際に目にした雰囲気では黒いコントローラー、という印象です。内部に仕込まれたLEDが光るとまた雰囲気は変わります。
質感としてはかなり良く、シェルの厚みをしっかりと感じる良いプラスチックです。サラサラとしていて手触りもかなり良いです。
▲ボタンは右側にXBOXコントローラー配置のABXYボタン、アナログスティック、FNボタン
左側にアナログスティックと十字キー、中央にホームボタン、ビューボタン、メニューボタン、スクリーンショット、チャネルインジケーター
下に連射、マッピング、マクロ、構成。
形状は完全にXBOXコントローラーを踏襲+下に追加ボタンという形式。搭載されているボタンもXBOXに準じたものとなっています。
更にその上、Switchでも使い易いようにシェル側にプラスマイナスやSwitch配列のABXYボタンが印字されています。
▲背面には製品情報や切り替えのショートカット、充電用の端子、バックボタンM1M2が2つあります。
▲上側面には左からLB、LT、M3、ペアリングボタン、USB-C、M4、RB、RT
なんとこのコントローラーにはM3、M4という追加のショルダーボタンが配置されています。
下側面にはヘッドフォンジャックがあります。
▲側面には特に何もなし。しかし全面と背面で素材が切り替わっていることがわかります。
他のコントローラーとの比較
▲XBOXコントローラーと並べてみたのがこちら。形状・ボタン配置に関してはほぼ完全にXBOXコントローラーと同様です。その上追加で下部のファンクションキーや追加ボタンなどがあります。
操作性に関しては後述しますが、全体的にかなりXBOXコントローラーに近い仕様になっています。
▲Switchのプロコントローラーと比較してみるとこちら。
形状はかなり異なるものの、プロコントローラーも実は若干の透け感があるクリアシェルを採用しているので、パッと見の印象はかなり近いです。
操作感
▲手に馴染むXBOXコントローラーの使い心地で、幅広のグリップ、そして指の動きが少なくあらゆる操作ができる点においてはかなり最適です。
▲グリップの背面はサラッとしたラバー素材が使われていて、通常のコントローラーよりもしっかりと握ることができます。
▲つぶつぶとしたテクスチャが採用されているのでより滑りにくく、背面ボタンとも干渉せず手触りとしても良い感じです。
しかしこれはこれで加水分解のリスクがあるので、長期的な使用を考慮する場合には注意が必要です。
▲ABXYボタンもかなりXBOXコントローラーに近い形状と近い押し心地で、丸みを帯びたほぼ同じ寸法。比較的大きめのボタンでバチバチとしたラバーの押し心地。
これの前モデルBlitzがマウスのクリックのような押し心地のメカニカルスイッチだったらしく、それが良かったな・・・とは個人的に思います。
ABXYのボタン配置はXBOXスタイルではあるもののシェル側にSwitchスタイルのABXYが記載されているのは親切でいいですね。
▲十字キーもXBOXコントローラー同様のカチカチとしたドームスイッチ的なクリック感ですが、XBOXコントローラーよりも音が控えめなのが好印象です。
また十字キーは交換可能で、一般的な十字キーからXBOXライクな円形の十字キーに変更することも可能です。
アナログスティックは今話題で耐久性が高いらしいホールセンサーではなくALPSジョイスティックなのが少し残念ではありますが、引っ張ると取り外せて、高さが違うスティックに交換可能なのがユニークです。
また倒した時に当たる部分が金属素材なので、ぬるっとした感覚でより繊細な操作ができそうなのは良いですし、摩耗によるスティックの不具合が起きにくそうなので、そういった意味でも良いですね。
▲RB、M4はカチカチとしたタクトスイッチ、RTはストロークが長いトリガーボタンです。
RBはXBOXコントローラーとほぼ同じ押し心地ですが、形状が少し異なり、M4ボタンを作るといった設計上面積が少なめになっていて多少指のアクセスが悪く感じます。
しかしLBRBはLTRTほど頻繁に使うボタンでは無いと思うので、慣れや持ち方で対応できるとも感じます。
LTRTはトリガーボタンですが、トリガーロック、つまり押し幅を物理的に短くするスイッチが搭載されていて、ボタンのように使うことができます。
しかしこのトリガーボタンが結構重たく、しばらくスプラトゥーンを遊んでいるとかなり指が疲れました。遊ぶタイトルによっては気にならないかもしれませんが、頻繁にLTRTを押したり押しっぱなしにすることが多いゲームを遊ぶ場合にはもっと軽くないと負担が大きいと感じました。
使用感
光る充電ドック
▲今回使用しているのは充電ドックのセットです。別にドックはなくても良いんですが、置けば充電できるし、光っててカッコイイ。
LEDはただの装飾かと思いきや、使うハードによって色が切り替わるんですよね。
Switchで使う場合には赤系、Win・Android・iOSで使うモードに切り替えた場合はグリーン系に光ります。
なので直感的にも今どっちのモードなのか分かるのが良いし、視覚的にも楽しいです。
付加機能
コントローラー下側面にはヘッドフォンジャックがあり、有線もしくは2.4G接続の場合はここからゲーム音声を出力できたり、マイクが使えたりします。
またこのいくつもあるファンクションキーですが、左から連射、マッピング、マクロ、構成となっていて、付加価値的な機能を担います。
公式で日本語説明書が配布されているのでそちらを参考にすれば問題ありませんが、簡単にご紹介します。
・連射
連射ボタンを押しながら連射したいボタンを同時に押して設定、その後ボタンを押し続けると連射されます。連射速度を毎秒5、10、20回と変更することも可能。
マッピング
マッピングボタンを押しながらM1M2M3M4のどれかを押すと設定モードに移るので、その後設定したいボタンを押すと完了です。
マクロ
マクロボタンを押しながらM1M2M3M4のどれかを押すと設定モードに移るので、その後設定したい操作を行い、再びマクロボタンを押すと完了です。
オンボードプロファイル切り替え
構成ボタンを押すとプロファイル切り替わりモードに入り、4つの設定に切り替えることができます。なのでこのゲームでは何番で・・・みたいな使い方が可能です。
モーションコントロール機能
FNボタンを押しながらL3もしくはR3を押すとジャイロでアナログスティック操作できます。これがほかで見たことない機能で結構面白い。特定のボタンを押すとジャイロが機能するように設定することも可能です。
他にもアナログスティック・トリガーボタン・ジャイロのキャリブレーション、振動の強さ変更なども可能です。
専用アプリで設定可能
このコントローラーには専用アプリが用意されていて、コントローラーを使いながらスマホで設定をすることも可能です。
アプリ上では
・LEDの設定
・ジャイロ・スティック・トリガー感度などの細かな設定
・スティックデッドゾーンの設定
・ボタン割り当て変更
・マクロ設定
などが可能です。かなり細かく調整することができるアプリとなっています。
感想
感想としては、最新のゲーミングコントローラーってこんなことになっちゃってるんだ・・・という印象です。
マクロやプロファイルの保存だけでなく、4つもある割当可能な追加ボタンであるとか、交換可能なスティックと十字キー、トリガーロック、そしてかなり詳細に設定可能な専用アプリなど、ガチな対戦ゲーなどを行わない私のような人間にとってはそこまでできるの・・・とかなり驚きました。
あと記事中では触れてませんがポーリングレート1,000Hzに対応しているとか。ポーリングレートというのはコントローラーとデバイスが1秒間に何回通信をするか、という数値で、高ければ高いほど精度が良いらしい。
そもそもポーリングレートというものの存在をこのコントローラーで知りましたし、評価しきれない部分が結構多いです。
BIGBIGWONのコントローラーはこれ以外にも結構色々種類が出ているので、自分の用途に合わせて検討してみては・・・と感じます。