ゲームギアミクロ風の極小端末、Powkiddy Q36 Miniが届きました。サイズ感は確かにゲームギアミクロと同じくらいだし、画面はゲームギアミクロより大きいし、質感も同じような感じ、ですが、意外とよく動き、このサイズでPS1が動いちゃうのか・・・と驚きました。
質感は相変わらずのPOWKIDDYですが、手軽さにおいては結構良い端末です。他の中華ゲーム機との差別化ができるので、意外と気に入りました。
販売ストア
販売価格は7000円~8000円という最新の端末の中では安価な部類ではありますが、品質など考えるともう少し安くても良いのでは?と思います。ただまぁこれのオリジナル?のFunkey Sも8500円程度なので、妥当な値段なのかも。
・Whatskogame (代金引換のみ)
・Whatskojp(クレジット対応)
▲基本的には海外ストアでの購入になりますが、Amazonなどで販売されていることもたまにあるので、定期的にチェックしてみてください。
スペック&主な特徴
基本スペック
システム:Linux(Funkey OS)
画面:1.54 inch IPS screen(240×240)
SoC:Allwinner V3s
RAM:64MB
ストレージ:外部MicroSD
バッテリー:1000 mAh
寸法:94 x 43 x 16 mm
重量:54g(実測)
スペックや搭載されているOSから察するに、極小のゲームボーイアドバンスSPみたいな『Funkey S』をそのまま横型のハードにしたみたいな感じ。ただバッテリー容量はFunkey Sは410 mAhに対して、Q36は1000mAhとかなり大きめなので、よりバッテリー持ちは良い。
開封&内容物
▲こちらが梱包されている箱で、表面には本体のイメージ画像、側面にはスペックが記載されています。カラーはレッドとイエローのみ購入できますが、箱にはなぜかブルーとブラックの表記?があります。ゲームギアミクロと同じカラーリングで出す予定だったのかな?
▲内容物はこちら。ストラップ、本体、説明書、充電用USB-Cケーブルが入っていました。説明書はペラ一枚の簡易的なものです。
本体外観
おもちゃっぽいゲームギアミクロ風デザイン
▲手にとった質感は非常におもちゃっぽい感じですが、プラスチックの質感的にはゲームギアミクロとさほど変わらない程度のクオリティです。ただ画面や電源ボタンの形状など、ビジュアルをかなりゲームギアミクロ風にしているものの見れば見るほど違って、ゲームギアミクロのような立体感やシェルの細かさは無く、平たく、装飾が少ないです。
▲背面には特に何もなく、上部にTF(MicroSDスロット)、DC 5V(充電ポート)の印字が薄っすらとされています。
インターフェイスは少なめ、イヤホンジャックも無し
▲上側面には左からMicroSDスロット、充電用USB-C。L2ボタン、R2ボタンは有りません。
下側面には何もなく、ストラップホールが左側に有ります。イヤホンジャックも無いので、イヤホンでゲームしたい人にとってはかなり痛いかもしれません。
ネジの緩みがあり、最初に手にしたときには上記写真のようにシェルに隙間がありました。プラスドライバーで締め直すことで、隙間はなくなりました。
ゲームギアミクロとの比較写真
▲実際にゲームギアミクロと比べてみました。サイズは若干Q36の方が横幅が大きいもののほぼ同等、画面はQ36の方が大きいものの、シェルの形状はゲームギアミクロの方がやはり本家ってこともあり、より立体的、細かいディテールなどで優れています。
▲色味やプラスチックの質感はほぼ同じですが、GGミクロのほうが若干暗めで上品なイエローです。
重量はGGミクロ60g(電池なしだと33g)なので、若干GGミクロのほうが重いような感じです。
並べてみるとゲームギアっぽく無い
▲ゲームギア本体と比べてみるとこのサイズ感。ゲームギアは大きいですが、より巨大に見えます。
▲ただこうしてゲームギア、ゲームギアミクロと並べてみると、ゲームギアっぽさはそこまで無いな、と思います。あくまで雰囲気だけといった印象。
操作感
安っぽい以上にボタンが小さいのが気になる
▲ABXYボタンの押し心地はかなり軽めで安っぽい。ただ深めなので、意外としっかり押せる感じが悪くないかと。スタートボタン・セレクトボタン・電源ボタンは固くてカチカチとした感触。
▲十字キーもABXYボタンと同じような押し心地で、かなり軽めです。
▲ただ安っぽいというより、それぞれのボタン・十字キー全て相当小さいのが気になります。
それぞれのボタンを押す分には辛うじて行えますが、同時押しが必要になってくるアクションゲームなどはかなり厳しいです。手が大きい人はかなり厳しいかもしれません。
画面
正方形の液晶が面白い
▲液晶は240×240という変わった寸法の液晶です。Funkey Sと同じ液晶が採用されているのかな?最大の明るさにするとかなり明るく、視野角も悪く有りません。小さいものの意外と見やすくて驚きました。
ハードによっては潰れが起きるものの、表示を変更出来る
240×240という解像度により、ファミコンなどのテレビゲームを遊んだ際にはピクセルや文字の潰れが起きてしまいますが、拡大表示をすることが出来るので、ゲームによってはピクセルパーフェクトで遊ぶことが出来ます。
▲左がフルスクリーン表示、右側がcropped表示(画面左右が切れているが、ピクセルパーフェクト)
左右に文字などが表示されないゲームであれば、cropped表示でも問題なく、美しい表示でゲームを楽しむことが出来ます。
使い方
ゲームの追加方法
基本的なLinux機同様、MicroSDを取り出して中にゲームイメージを追加できます。
もしくは本体とPCをUSB接続し、電源ボタンでメニューを開き、MOUNT USBを押すことでUSB経由でのファイル転送も行うことが出来ます。これは地味に出来ない端末が多いので、便利です。
ショートカット一覧
この端末はFunkey OSというFunkey Sに採用されているファームウェアが採用されていて、かなりシンプルなシステムになっています。
ボタンの組み合わせによって音量調整などのショートカットが有るので、記載しておきます。
プレイ中のゲームを中断・即再開できる
また電源ボタン長押しで電源を切ることが出来ますが、ゲームのプレイ中に電源を切り、再び電源を付けるとプレイしていた場所から再開されます。
起動も早いので、手軽さで言うとかなり良いシステムだなと思います。Funkey OS良く出来てるなぁ。
感想:コンパクトでシンプル、手軽さで言うとかなり優秀
全然期待していなかったPowkiddy Q36 Miniでしたが、起動の速さや、ゲームが中断できること、メニュー画面・設定のシンプルさなどにより、手軽さの面ではかなり優秀な端末だと思いました。
意外とPS1も動くし、ボタンも慣れれば操作できないことも無い。
強いて言うならば、すこ~しだけ値段が高いかな、といった印象。この質感だと、5000円程度が妥当ではないかな・・・と思っちゃいました。シェルやボタンのクオリティに限った話ですが。
最近発売された同価格帯の小型ゲーム機『MIYOO MINI』のクオリティが高かっただけに、尚更そう思っちゃいます。
でもよく出来てます。何よりFunkey OSがかなり使いやすい。Funkey S買っちゃおうかと悩むレベルです。