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【レビュー】『ANBERNIC RG Vita』

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今回紹介するのはANBERNICから登場した最新Androidハンドヘルド「RG Vita」。

名前の通りというか、見た瞬間に分かるレベルでPS Vitaを意識したデザインになっていて、正直この時点で気になる人も多いんじゃないでしょうか。最近のAndroidハンドヘルドって性能寄りの機種も多いんですが、今回はどちらかというと見た目とコンセプト重視な一台という印象です。

実際のところ、この見た目でどのくらい使えるのか、そして中身はどの程度なのか。このあたりが気になるポイントだと思うので、その辺も含めて見ていきます。

販売ストア

ANBERNIC RG VITA/RG VITA Pro
RG VITA は 5.46 インチ 720p スクリーン、T618 CPU、Android 12 を搭載しています。 RG VITA Pro は 5.5 インチ 1080p スクリーン、RK3576 CPU、デュアル OS を搭載していま...

通常価格は公式ストアにて、RG Vitaが17,999円、RG Vita Proが24,599円で、いずれも送料別です。金額はセール等で変動するため、購入時に各自チェックしてください。

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動画版

スペック&主な特徴

ANBERNIC RG Vitaとは

ANBERNIC RG Vitaは、ANBERNICが展開する横型Android携帯ゲーム機の新シリーズで、PS Vita風のデザインを採用したモデルです。通常モデルのRG Vitaと、上位モデルのRG Vita Proの2機種展開となっており、用途や価格帯に応じて選べる構成になっています。

ディスプレイはどちらもタッチ対応のIPSインセル液晶を採用。RG Vitaは5.46インチ・1280×720解像度、RG Vita Proは5.5インチ・1920×1080解像度となっており、ProモデルではフルHD化によって表示精細度が大きく向上しています。

SoCはRG VitaがUnisoc Tiger T618、RG Vita ProがRockchip RK3576を採用。メモリとストレージはRG Vitaが3GB/64GB、RG Vita Proが4GB/64GB構成で、どちらもmicroSDカードによる拡張に対応しています。OSはRG VitaがAndroid 12、RG Vita ProはAndroid 14に加えてLinuxにも対応したデュアルOS構成となっています。

バッテリーは両モデルとも5000mAhを搭載。

接続面では、RG VitaはWi-Fi 5とBluetooth 5.0、RG Vita ProはWi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応。Proモデルは外部ディスプレイへの映像出力にも対応しており、より拡張性の高い構成となっています。

カラーはRG Vitaがブラックとレトログレー、RG Vita Proはブラックとホワイトの2色展開です。

開封&内容物

では開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

今回は本体と別売りのケースも同封されていました。いつも通りの黒いハードケースです。

箱のデザインは商品画像がプリントされたシンプルなデザインです。最近の定番スタイルといった感じ。

内容物はこちら。USB-Cケーブル、説明書、本体。保護フィルムは含まれていなかったので、必要な人は別途用意する必要があります。

本体外観

ファーストインプレッション

正直に言うと、何でかそこまでVita感を感じませんでした。確かにVitaらしいフォルム、ボタン周りの作りや背面のデザイン、全面ガラス仕様ではありますが、絶妙なボタン配置やスティックサイズ、プロポーションの問題でしょうか。どちらかというと他の横型中華ゲーム機っぽさを感じます。

あとは単純に結構チープに感じます。背面側のプラスチックの質感やボディ内部の空洞感など、全体的に密度感が足りないような印象です。まぁ、これはVitaを感じるから相対的に、というのもあるかもしれません。Vitaの初期モデルって異常に密度感があってずっしりしていますからね。

ボタンレイアウト・インターフェイス

ボタンレイアウトは
右側にニンテンドー配置のABXYボタン、アナログスティック、スタートセレクトボタン、
左側に方向ボタン、アナログスティック、バック・ホームボタン、ファンクションボタン。

アナログスティックの位置はANBERNICらしく両方とも下の配置。

背面にはVitaのようなくぼみがありますが、もちろん背面タッチパッドはありません。

上側面にはL1/L2、電源ボタン、ボリュームボタン、リセットボタン、USB Type-C、R1/R2
下側面には左右にスピーカーがあり、中央にイヤホンジャック、MicroSD、

左右側面には何もありません。

他ハードとの比較

では本家本元と比べてみましょう。本体サイズはわずかに大きく、ボタンレイアウトのバランスやディスプレイのバランスなど、細かな点で異なっています。立幅はほぼ同一ですが、横幅が結構違いますね。

なんとなくですが、TRIMUI Smart Proのほうが印象としては近いように感じました。並べてみるとそこまで似てはないんですが。

操作感

重量は実測値で275g。重量的にもかなり軽く感じます。Vitaとほぼ同じくらいの重量。というか、Vitaって当時結構重いと思っていたんですが、軽いですね。ゲーム機が重くなりすぎている。

背面に大きくグリップがあるわけでもないですが、グリップ感も悪くなく、しっかりとホールドできます。

ABXYボタンはツルッとしたさわり心地のボタンで、いつものANBERNICらしい硬めしっかり、ストロークの長い導電性ラバーの押し心地。

ファンクションボタン類はカチカチとしたタクトスイッチの感触です。若干硬めで、音も若干大きく感じますが、許容範囲内でしょう。

方向ボタンもVitaライクな形状とサイズ感ですが、感触は導電性ラバー。シーソーも可能で、入力は良好に感じます。

正直Vitaと名称を付けるのであればボタン感触はプチプチとしたものにしてほしかったとは思います。まぁ好みですけどね。

アナログスティックはSwitchライクなフォルムですが、倒し角度は大きめ。突起が大きいので結構独特です。

ショルダーボタンはがカチカチと大きめな音がするタクトスイッチ。縦並びで押し分けやすいです。

画面・スピーカー

画面

本モデルの画面サイズは5.46インチ。オリジナルのVitaが5インチなので、若干のサイズアップ。

解像度に関しては1280×720解像度と、1080Pではないものの十分に高解像度に感じて良いです。物足りないという場合はProを選ぶとよさそうですね。

ベゼルは若干太いとは感じてしまいますが、上下対称なので大きな不満はありません。

輝度は記載がありませんが、高く映せるので非常にありがたいです。私は眩しいくらいの明るさで遊びたい人間なので、助かります。

ディスプレイは有機ELではなく液晶。

スピーカー

スピーカーは下側面なので、ステレオではありますがフロントスピーカーでは無い点が残念です。

とはいえ、オリジナルのVitaはフロントでありながら手に干渉するので、手に干渉しない点は良いと感じます。

音質自体は低音が弱い音色で、特段良くはありません。ただ音質悪くて気になるということもないので許容といった感じです。

使用感

では早速初回起動からの使い方を紹介していきます。

初回起動時

初めて起動する際にセットアップが開きアプリ・エミュレータが自動でインストールされます。が、まぁ基本的にはAndroidなので細かい設定は全部自力でする必要があります。パーミッションの設定、ディレクトリ設定、そしてエミュレータ自体の設定などなど。

Google純正アプリやPlayStoreも導入されているので、そちらからのインストールも可能です。

メニュー画面

基本的にはピュアAndroidな使い勝手です。デフォルトのランチャーはシンプルなもので、アプリ一覧もなく、アプリをインストールするとどんどん右側に追加されていく形式。あまりにもシンプルすぎるので、別途何か好みのランチャーを導入するのが良さげです。

あとは画面左のボタンを長押しで、エミュ機のようなメニュー画面が現れます。これはAnbernic社のAndroid機に導入されているRG LauncherというAnbernic製のフロントエンドアプリ。

一応テーマ変更や表示項目の変更などは可能ですが、設定できる部分が少ないと感じます。

ちなみに開くメニュー画面は変更することが可能です。

タッチパネルへのボタン割り当てなども可能で、上から下へスワイプして出てきた設定パネルの中にKeymappingの項目があるので、そこを長押し、Switchを押すことでタッチパネルに割り当てできます。

パフォーマンス

パフォーマンスは一時期めちゃくちゃ採用されていたUnisoc T618なのでおなじみの、特段高すぎず、低すぎずなもの。

エミュレーション性能としては、PS1・N64・PSPあたりまでは快適に動作し、PSPは解像度を上げても比較的安定しています。一方で、PS2やGameCubeは一部軽量タイトルに限られ、設定調整や解像度を下げる必要があるなど実用性は限定的です。

あとVitaとは名前がつくものの、Vitaのエミュレータは厳しく、というよりそもそもVitaエミュのソフト自体が開発途中。なのでその点は期待できず、要注意です。

ゼンゼロなどのスマホ用ゲームを遊ぶには、パフォーマンスよりもストレージが足りなすぎます。Proも64GBしかないので、重量級ゲームをそもそもインストールするのが厳しいでしょう。

エミュレータで遊ぶには

エミュレータで遊ぶためには原則以下のものが必要となります。

吸い出し機(ダンパー)

エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら

ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Readerレビュー記事はこちら)をおすすめします。

Attention Required! | Cloudflare

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1、PS2等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。

PC(あると快適)

データを管理するのに必要となります。有ったほうが間違いなく便利ですが、Androidスマホと同じなので、無くても頑張れば使えます。

MicroSD

ゲームイメージ用に推奨。PS2とかを遊ぶ場合では512GBくらいあっても良いかと。

MicroSDリーダー

MicroSDをPCで読み込むために必要となります。

感想

全体としては、RG Vitaは見た目の完成度が非常に高く、PS Vita風デザインという一点でかなり惹かれる魅力を持ったモデル。携帯機らしいサイズ感、チープ感は少しあるものの、持ったときの雰囲気はしっかり作り込まれているように感じます。

一方で中身はやや控えめで、特に無印モデルはSoCやメモリ構成的に現代のスマホゲーム用途には向かず、あくまでレトロゲームやPSP世代までを中心に楽しむための設計。上位のProモデルでも一定の強化はされているものの、重量級タイトルを快適に遊べるクラスには届いていません。

そのため本機は、性能を求める人向けというよりも、デザインや雰囲気を重視しつつ、気軽にレトロゲームや軽めのAndroidゲームを楽しみたい人に向いた一台といった感じでしょうか。見た目とコンセプトは非常に魅力的ですが、用途はしっかり割り切る必要があるモデル。

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