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エミュレータ機

【レビュー】完全復活した『Retro Pixel Pocket』

エミュレータ機

ゲームボーイやアドバンス用のIPS液晶などを開発・販売している有名なFunnyplayingというメーカーがありまして、そこがなんとエミュ機を出したんですが、

なんともとてもおすすめできるクオリティではなくて、さらに販売中止していたんですが、突然名前はそのままリニューアルして販売開始していました。

問題だったハードは改善され、システムやチップセットは丸っと置き換わってかなり使いやすくなり、だいぶいい感じのモデルになったように感じます。価格も安いので手に取りやすく、まさに求めていたものになりました。大満足。

販売ストア

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販売は公式ストアにて、価格は49.90ドル。金額は為替や販売時期でよく変わるので購入時に各自チェックお願いします。

動画版

スペック&主な特徴

RETRO PIXEL POCKETとは

RETRO PIXEL POCKETは、FunnyPlayingが展開する携帯型レトロゲーム機で、クラシックな携帯ゲーム機を彷彿とさせる縦型デザインを採用したLinuxベースの“エミュ機”です。コンパクトで持ち運びやすいサイズ感と、正方形ディスプレイを活かしたレトロゲーム向け設計が特徴のモデルとなっています。

ディスプレイは3.1インチのIPSパネルを採用し、解像度は720×720。

チップセットにはRockchip RK3326を搭載し、メモリは1GB RAM。LinuxベースのカスタムEmuELECシステムを採用しており、マルチプラットフォームのレトロゲームを安定して動作させる性能帯となっています。ストレージはTFカード(microSD)運用。

バッテリー容量は3000mAhで、USB Type-Cによる5V/1.5A充電に対応。Wi-Fi機能も搭載しており、ワイヤレスでのデータ転送が可能です。操作面ではL/Rのデュアルショルダーボタンを備えています。

カラーはクリアブラック、クリアレッド、クリアブルー、クリアグリーン、クリアパープルに加え、GBグレー、グリッター、ホワイトといったバリエーションが用意されており、見た目のカスタマイズ性も高いモデルです。

開封&内容物

では開封していきます。

箱はなく、専用ケースに入っていました。専用ケースの中には本体のみです。

説明書などは一切ありません。

本体外観

ファーストインプレッション

ファーストインプレッションとしてはやはり普通のゲームボーイポケットで、違う点を言うとボタンがABXYになっていたり背面のカートリッジ部分がなくなっているところ程度。

確かに細かくみてみるとディスプレイが違っていたり、そもそもこのシェルの色は何とか色々ありますが、違和感的なものは何もありません。グリッターカラー、カッコ可愛いですね。

そして何より、このポケットのサイズ感は相変わらず最高ですね。質感は特別高くはありませんが、しかしゲームボーイの互換シェルをそのままカスタマイズしたようなデザインと作りで妥当な感じ、そして前のモデルと比べると若干質は上がっているような気がします。が、まぁそもそも今回はクリアカラーなので明確に比較はできませんけどね。

ボタンレイアウト・インターフェイス

ボタンレイアウトは右にABXY、左に十字キー、右下にスピーカー、下部にスタートセレクトボタンがあります。インジケーターはありません。

裏はロゴがあるのみでステッカー用の作りはそのままです。ショルダーボタンはLRのみ。

上側面は、電源スイッチです

下側面にはUSB-C、イヤホンジャック。

左側面には、明るさスイッチ、MicroSDスロット

右側面には、ボリュームスイッチ。

いわゆるオリジナル同様なダイヤル式ではなく、回して倒すタイプのスイッチとなっています。

他ハードとの比較

では前のモデルと比べてみます。品質も上がったかと思っていましたが、実際に並べて比較してみると特に大きな違いを感じる部分はありませんでした。表面仕上げの違いによる感触の違いはありますが、多分同じです。

参考までに完全オリジナルなゲームボーイポケットと並べてみました。まず思うのは圧倒的な画面サイズの違いですね。上部までガッと大きく広げた画面はオリジナルと比べると格段にデカいです。

操作感

グリップ感は、エルゴノミックなフォルムではないフラットな作りなので、正直良いとは言えません。しかしまぁそのままゲームボーイポケットなので、慣れ親しんだサイズ感。

ボタンは前モデルでは控えめに言って終わっていた、というかまともに入力ができないものだったのでそれが圧倒的欠点ではあったんですが、今回の新モデルではしっかりと改善されて入力ができるようになっています。

十字ボタンの穴も小さくなっていて、遊びが少なく改善されています。本当に良かった。

肝心の感触については、程よい軽め感触のラバーで戻りはよく引っかかりもなく良いです。普通に遊びやすいですね。

スタートセレクトボタンは従来通りボタンそのものがラバーですが、こちらも入力に問題ありません。

十字ボタンも同様の感触です。特に違和感なく操作できます。シーソーも可能。

アナログスティックは搭載されていませんが、性能的にアナログスティックが必要なものはほぼ動かない上、小さいハードなのでわざわざ無くてもいいかなと感じます。

ショルダーボタンはカチカチとした感触で硬すぎず、音も大きすぎずで良いです。ちなみに見てわかるようにR2などはないので、必要なタイトルで遊びたいものがある場合にはちょっとだけ注意ですね。

あとちなみにボリュームなどは押し込みが可能ではありますが、特に機能しません。前のモデルでは戻るとかの機能が割り当てられていた気がしますが。

画面・スピーカー

画面

正方形のディスプレイは相変わらず本当に良いです。いわゆるRGB30などの4インチとは違う3.1インチ。そして本来のゲームボーイポケットのディスプレイは2.5インチなので、ゲームボーイやカラーを遊ぶとかなりオリジナルに近い体験でありながら大画面で遊べます。

ちょっと気になる点を言うと、個体差かもしれませんがディスプレイ上部が若干出っ張っているんですよね。そもそもGBPはフラットな筐体ではないので仕方ないのかもしれませんし、まぁ強いて言えば程度なのでそこまで気になりません。

画面明るさ主義者としては最大輝度が暗いように感じます。まぁ許容できないほどではないですが、もうちょっと明るければ嬉しかったなとは思います。心なしか前モデルよりも暗いような気が。

スピーカー

スピーカーは音自体も大きく出ますし、かなりダイナミックで良いスピーカーだと思います。一般的なエミュ機と比較してもかなり良い方の音質だと思います。

イヤホン派の人は有線イヤホンで楽しめます。

使用感

メニュー画面の構成

前のモデルは完全にAndroidだったのでスマホのような使い勝手かつタッチパネル非搭載だったので、絶妙に不便で使いにくいものでした。しかし新モデルでは搭載チップが変わった上に Linux OSに変わったので、まさに一般的なエミュ機のような操作感にかわり、だいぶ使いやすくなりました。

OSとしても一般的なEmulation Stationで見慣れたUIです。基本的にはハードやアプリを選択し、遊びたいゲームタイトルを選んでプレイ。

ゲーム中にセレクトボタン+Xボタンを押すことでRetroArchのメニュー画面が表示されます。

ゲームイメージの導入はMicroSD内のGAMEストレージの該当する各種フォルダに入れます。

ゲームをプレイ

チップセットはいわゆる一昔前のRK3326なので、RG351Pなどと同じで、動作も同等です。なのでざっくり言うとPS1までのゲームであればバッチリ動作。懐かしいチップですね。

スペックが必要なハードは動きませんが、そもそもこのサイズのこのボタン仕様のモデルでは不要でしょう。

気になる点を挙げるとディスプレイ裏部分の発熱ですね。めちゃくちゃ特別熱くなるわけではなく、全く問題ないのですが、ちょっと遊んだだけでほんのり熱くなります。チップやディスプレイの問題でしょうか。

エミュレータで遊ぶには

一般的にエミュレータで遊ぶためには以下のものが必要となります。

吸い出し機(ダンパー)

エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら

ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Readerレビュー記事はこちら)をおすすめします。

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(サイトは英語ですが、日本でも購入可能です)

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。

PC(あると快適)

データを管理するのに必要となります。

MicroSD

ゲームイメージ用に推奨。

MicroSDリーダー

MicroSDをPCで読み込むために必要となります。

感想

なんか前買ってなかったっけみたいに言われたこの端末、なぜ前のモデルではそこまで酷評しておいてまた買ったのかと聞かれると、

個人的にファニプレさんの製品をよく買っているのと、やはり単純にゲームボーイシリーズが好き、そして不安要素のボタン周りは流石に改善されているだろうと言うことと、搭載チップが変わっていると言う意味で、結構良い感じなのでは、と思ったからです。

実際触ってみてもかなり使いやすくなり、問題点は解消され、しかも価格も安くなり、カラバリも豊富となり、トータルでかなり満足できるモデルに一新されていると思います。名前も変えれば良かったのに。

ゲームボーイポケットの筐体ほぼそのままで他のハードが動くロマンもあり、かなり気に入りました。ファニプレさん、ありがとう。

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