スマホに装着して使うコントローラーってあるじゃないですか。大体は挟み込んで使う、横持ち専用のコントローラーですが、それ以外のものもあって良いですよね。
今回はなんと、Joy-Conを使って、なんというかこう縦向きで使えたりするようにしちゃおうという、かなり大胆なアプローチの製品で、コントローラーの紹介というよりは、コントローラー用のマウントデバイスって感じのアイテムです。
実はこれ前から出ていて気になっていて、でも当初は結構値段が張っていたので躊躇していたんですよね。今回だいぶ買いやすくなったので購入してみたところ、大正解。
これがやりたかったんだこれが、というのが詰まっており、ニンマリしています。
販売ストア

購入したのはAliExpressのストアです。様々なストアで取り扱われている上、どうやら充電機能の有無とか、スマホマウントの種類など、仕様違いモデルがいくつか存在するので、注意しましょう。
価格はWhite Chargingモデルを送料込みで3,300円程度で購入しましたが、現在行われているセールのおかげか更に値段が下がっているようです。
動画版
スペック&主な特徴
Charging Magsafe Handle for Joyconとは
Charging Magsafe Handle for Joyconは、iPhoneなどのMagSafe対応スマートフォンにJoy-Conコントローラーを装着して使用できる、充電機能付きマルチファンクショングリップ。スマホゲームやエミュレーター、クラウドゲームプレイに最適なアクセサリー。
Joy-Conのマウントに対応しているコントローラーであれば対応していて、コントローラー本体は別途用意が必要です。
通常のスマホコントローラーはBackbone Oneのように挟み込んで有線接続で使うものがほとんどですが、こちらはMagsafeでの固定、そしてスマホとコントローラーの接続は無線。実はiOSとSwitchコントローラーは正式に対応しているので互換性も抜群です。
開封&内容物
では早速開封していきます。

箱はボロボロで凹んでいます。久しぶりだな、この梱包は…。
実物写真がほとんどなかったので、個人のDIY製品かな?くらいに思っていましたが意外とちゃんとしていました。

内容物はこちら。本体と、一応接着用のリングも付属するのでこれをつければどんなスマホでも装着できるようになりますが、せっかくなので今回はiPhoneをメインに進めていきます。
本体外観
ファーストインプレッション

正直、3Dプリンター製かな?と思っていたので、射出成形で安心しました。テクスチャは滑らかなプラスチックで、
ビルドクオリティは高くはないですが軋みなどはなくガッチリ噛み合い、Joy-Conもしっかりと固定できます。
フロント面にはスマホリングのようなものが装着され、オリジナルのJoy-Con充電グリップと同じ仕組み、つまりLEDを反射させて表示できるような構成になっています。
背面にはネジ穴3点、そしてJoy-Conが直接当たらないようにか、突起があります。中空あいてるのも相まって非常にスマートで無駄がないデザインに感じます。

こちらが左右Joy-Con用マウント。しっかり固定されるよう、シリコンのベアリング?のようなものが採用されています。結構しっかりと考えられています。3Dプリンターで自作しようかなと考えていたのですが、自作ではここまでのクオリティでは出せません。
実際iPad mini用のJoy-Conマウントは自作して満足はしたんですが、安定感的、堅牢感的な意味でやはり実用はちょっと厳しいな、と思っていました。

上部にはJoy-Con充電用のUSB-C、下部には何もありません。
Joy-Conの着脱

では早速Joy-Conを装着してみましょう。方法は簡単で、Switchに装着するのと同じようにカシャッとスライドさせるだけ。外すときも同様で、スライドロックを押しながらスライドさせます。

かなりがっちりと固定され、普通に引っ張るだけでは外れません。素晴らしい。
そして今回白のJoy-Conと合わせようと思って白の製品を選んだのですが、Joy-Conの白って若干赤みがかったほんのりグレーなんですね。いや、黄ばんだのか…?

そして見てくださいこれ、接合部がしっかりとJoy-Conと同じサイズに設計されていて、非常に一体感があります。ナイス過ぎる。
リングの広げ方

中央のMagSafeリングはこのように広がり、自由位置で固定されるようなものです。スタンド付きのスマホケースと似たような仕様、というか同じものをそのままコントローラーに取り付けたような作りとなっています。
が、引っ掛かりがかなり薄めで、ピックのようなものでこじ開ける必要があります。ぴったり寸法なのは良いですが、この点に関しては改善の余地ありですね。
スマホの装着

そしてiPhone15Proを装着してみました。するとどうでしょう、見事に縦配置されて非常に美しさすら感じます。Joy-Conにスマホをただ乗っけただけのような佇まいが見事です。これがずっと欲しかった…!
ただちょっと懸念点を言うと、MagSafe部分の金属が割とバリ付いてるので、裸で装着するのはちょっと怖いかも。傷つきそうですが、まぁ個体差の可能性もあり。
Maxなど大画面のモデルでもいい感じになりそうですね。所持していないので試せませんが…

横で装着してみたのがこちら。かなりアバンギャルドな様相、実に面白いですね。
使用感
安定感は結構ある

コントローラー自体は角はしっかりと面取りされていて、手に刺さる感じも無いです
しっかりと刈り取ったような造形をしているので握りやすさもあり、なかなかいい感じです。
リング自体の安定感もしっかりとあり、本体ごと揺らしてもぶれたり動いたりすることはありません。経過によってゆるくなっていく可能性はありそうですが。
安定感があるのでスマホスタンド代わりに使ってもよさそうですね。MagSafeなので気軽に着脱できるのは本当に良いです。反対にしてもスマホ(裸)が落ちることはなく、磁力もしっかりしています。
Joy-Conの充電可能

地味に良いなと思うポイントがこれ。充電グリップのように、Joy-Conの充電をすることが可能です。いちいち取り外して充電する必要がないので、これ専用にJoy-Conを用意してつけっぱなしにしちゃうのも良さそうですね。
ちなみにもちろんですが、MagSafeによるスマホ本体の充電はできません。あくまで固定するだけです。
操作感

もちろんこのグリップの最大の特徴は画面を縦にした状態でゲームが遊べることです。縦向きかつコントローラー対応のゲームであれば、独特なゲーム体験としてゲームを遊ぶことが可能。(例:PAC-MAN 256、Downwell)
そしてそう、そこのあなたが思っているように、あのダブルスクリーンのゲームだっていい感じに遊べちゃいます。楽しいですね。装着したままタッチパネル操作できるのもいいですね。
あと感じたのは、画面が手前に来るのでより没入感があることですね。ゲーム機的な一体感はありながらも、非常に独特なバランス感を感じます。
重量バランス

重量バランスは正直あまり良くないです。グリップJoy-Conと合わせた重量が約200グラム、iPhone15Proと合わせると390グラムくらいあります。つまりニンテンドースイッチ液晶モデル(398グラム)と同じくらいの重量なんですよね。まぁ、15Proが重すぎるって説もありますけど。
そして持ってみるとやはりミチっとした重さを中央部分に感じるようなバランス感、ほんのすこし後ろに偏ったような重心に感じます。
横にした状態では言うまでもなく、なんですが、ある程度自由に位置を調整できるのでしんどすぎるということはありません。意外といけます。
設定は必須
基本的に普通にコントローラー対応しているスマホ用ゲームであれば全然そのまま操作出来ますが、
エミュレーター、Deltaでは画面表示位置の調整が出来ないのでRetroarchでの設定からの調整で、気にいるレイアウト等があるのであれば要設定。私の場合はディスプレイオーバーレイをオフにするとタッチコントローラーが消え、コアオプションからスクリーンギャップを10pxくらいにし、スケーリングのY座標を0.4くらいにしてちょうどいいってなりました。
そもそもゲームデータにつきましてはご自身が所持しているソフトの吸い出しが必須なので、そのあたりは各自調べてもらって、合法的な範囲でお楽しみください。
おまけ メーカーについて調べる

使っているうちに、そういえばリングのところにロゴがでかでかと乗っているけど、どういったメーカーなんだろうと思い、気になってきたので調べてみました。
リングのところにはTegrup、そして箱を見てみると、おなじくTegrupと書いてあったり、箱側面を見るとTagripと書いてあったり。何が…正しいんだ…?と疑問に思いながら調べてみても全然情報はでてきません。一つだけ多分同じ会社であろう製品が出てきたのが、米Amazonにて取り扱われていたっぽいゲームボーイアドバンス用のスピーカー。
掲載されているバーコードにもアクセスしてみましたが、結局謎のサイトに飛ばされるだけで良くわかりませんでした。いかがでしたか?
感想

と言うことで、まさに欲しかったそれ、といった感じでテンションが上がります。質感も期待してなかった割には良く、これは普通に使えるアイテムだなって。
ちょっと前に8bitdoのクリップもあれはあれでいいなとは思っていましたが、やはりミニマムながらも画面をガッツリと占有してしまうなのが良くも悪くもゲームボーイ専用感、逆にこちらは某ダブルスクリーン専用感が出てきて、また違った良さがあります。
あとJoy-Con互換であれば何でも装着できるので、付け替えて様々な形状のコントローラーで楽しめるのも良い特徴です。
もちろんスマホでコントローラーでガッツリ遊びたいってなると横型、有線接続のスマホコントローラーが最善だとは思うのですが、にしてもMagSafeで固定できるシステムは非常に快適、スマホでゲームを遊ぶためのハードルをがっと下げてくれていいなと思いました。MCONにも期待しています。(出資済み)
