ドン・キホーテって、最高ですよね。最近とあるゲーム機をドンキで探していたのですが、中々見つからずどうしたものかと思っていたら、なんとモバイルバッテリー型のゲーム機がありました。
なんとなくこう、アリエクとかで見たことがある雰囲気がありますが、ドンキだし、こりゃあ買うしか無いか…と思い購入。本当に退屈禁止なのか、実際に使ってみた感想をお伝えします。
販売ストア
購入したのはドン・キホーテ、販売価格は税抜き4999円でした。
動画版
開封&内容物
ではとりあえず開封していきます

箱はこちら。段ボール製の箱で、商品名が良くわからないのですが、説明書や背面を読むに、『SB-501 退屈禁止のモバイルバッテリー』らしいです。充電速度は記載がなく謎ですが、マグセーフ充電対応の5000mAhバッテリーとのこと。
全体的に良く分かりませんが、吉田産業株式会社による製品だそうです。なんか運命を感じますね。実家じゃないです。

内容物はこちら。簡易的なマニュアル、USB-Cケーブル、本体です。
マニュアルには割と丁寧に入っているゲームの簡単な説明とかが記載されています。
本体外観
ファーストインプレッション

正直、案外悪くないです。全面背面はツルッとした感触で側面は金属フレームなので思いの外リッチ感があります。おそらくではありますが、背面のマグセーフ部分の素材はガラス、ディスプレイ面は柔らかいのでプラスチックでしょう。
そういう意味では画面の傷のつきやすさ・反射が少し気になります。あと後述しますが、画面はラミネーションディスプレイでは無い点も少しマイナスです。
iPhone15 Proに装着してみると、若干のサイズオーバーといった寸法で、かなりバランスが悪く感じます。大きめのケースを付けていたり、Maxだったりするとちょうどいいかもしれませんね。
インターフェイス

ボタンレイアウトは上部にオン・ボリューム、リセット、セレクト・LED、スタートと並んでいて、
中央に十字ボタンとABXY、下部に充電残量のインジケーター。

背面には大きくマグセーフ。がスケルトンで見えています。カッコいいですね。

上側面にはUSB-C、電源ボタン、
下側面には、スピーカー、そして使わないMicroSDスロット。

左右側面にはなにもありません。ショルダーボタンもありません。

そして実はモバイルバッテリー型のゲーム機は過去にアリエクで買っていたのでした。だいたい同じですが、アリエクで買ったものは普通にエミュ機なのでそこそこに自由度が高く、サイズ感も若干小さめです。
操作感

操作性が良い…とはとても言えませんが、しかしなんとなく良い感じのサイズ感です。このサイズで200グラムくらいあるのでかなりずっしりと重みがありますが、あくまでバッテリーなのでこんなもんでしょうという気持ちになります。逆にチープ感を感じなくていいかも。

ボタン類は共通してプチプチとした感触。これもまた悪くなく、個人的には好みです。チープな印象もありません。
ABXYと十字はプラスチック、スタートボタンなどはラバー素材となっています。
ショルダーボタンなどなく、あまりにもボタン数が少ないように感じますが、そもそもカジュアルなゲームしか入っておらず、使う必要もないので無問題です。
画面・スピーカー
画面

ディスプレイは正直良くないです。前述した通りそもそもラミネーションディスプレイではなくプラスチック素材でかなり反射が気になる上、視野角が極端に狭くギラギラとした見え方です。
輝度の調整などはありませんが、明るさに関しては特段問題はなく感じます。
あとは絶妙に左に寄っているのも気になるっちゃ気になりますね。右側にGaming Power Bankと書かれた装飾があるのでそれで一応バランスは取れていますが。
スピーカー
スピーカーは下側面のスピーカーで音質は良くなくザラザラとしています。音量はそこそこに出るので悪くはありませんが、そもそも音量調整も段階式で4レベルしかありません。
あと電源と一体なので、必ず音量が動きます。外で使いにくさがかなりあります。
使用感
では実際に使ってみた印象をお伝えします。
メニュー画面

とりあえずオンボタンを長押しで起動すると、88 in 1という荒々しいメニュー画面が表示されます。大音量で特に何も予兆なく起動。
メニュー画面では上下で選択し、スタートボタンで開始。別のゲームを遊びたい場合にはリセットボタンを押すとまたメニュー画面に戻ります。
ちなみにバッテリー機能とゲーム機能は別なようで、バッテリー残量をディスプレイ上で見れたりはしない上、バッテリーとして使う場合には上側面の電源ボタンでオンにする必要があります。
遊べるゲームについて

88と書かれている時点で察しの良い方はお気づきかもしれませんが、そう、よくあるファミコン互換機に入っていたりする謎のレトロゲームが入っています。代表的なFCHOME88とはラインナップが多少違うように感じますが、しかし大体同じメーカーのものでしょう。
ライセンスはどうなっているのかというと、私はそこまで詳しくないのでざっくりとした説明ですが、Nice Code Softwareという中国メーカーがファミコン互換機に組み込みのゲームを作り、それが90年代末から現在まで流通しているようです。
あくまでガッツリとしたゲームではなくミニゲーム集のようなものと考えておいたほうが良さそうです。しかし、このコンパクトなゲームボーイライクな筐体で遊ぶのはそこそこ新鮮で、通常の据え置き型互換機で遊ぶよりも楽しいような気がしないこともないです。
MicroSDを使ったら壊れた
一点、気になることがありました。本機には明らかにMicroSDスロットがあります。説明書には使用しませんと記載されていますが、とりあえず挿すだけ挿してみてもいいかなと思い、挿れてみると、
なんと、取り外せなくなり、その上なぜかゲームも立ち上がらなくなってしまいました。MicroSDが出てこなくなるのは百歩譲って分かるとして、何でシステム側も?
MicroSDから何かしらを読み取ろうとして、その結果立ち上がらなくなっているような状況なのでしょうか。その後なんとかピンセットでずらしたりしながら取り出すことに成功しましたが、かなり焦りました。まだレビューも終わっていないのに。もちろんゲームも立ち上がりました。
感想
しっかりとした作りと感触の良さにより、中々悪くないようには感じましたが、できるゲームタイトルやサイズ感、そして価格を考慮するとオススメはできません。
機能的にもっと自由度の高さ、例えばバッテリー側の状態を表示できたりとか、もしくはDAP的に使えるなどがあれば良いかもと思いますが、そもそもこの88ゲームで遊ぶか?完全に中国語で何もわからないタイトルとかあるぞ?なんて思ってしまったり。
しかしまぁ良くも悪くも想定通りのドンキゲーム機といった感じなので、特段喜びも後悔もしていません。
