今話題の縦型ゲーム機が届きました。ぶっちゃけこれ、写真を見ていた感じではどうかな~迷走してない?って思ってましたが、実物を見てみるとあらや意外とイケてるじゃん、ネオゲームボーイやん、って思い結構好感を持ててます。
ということでRG351Vを気合を入れてレビューします。ただ色々と注意点も有るので買おうと思っている人は確認してみてください。
販売ストア
海外通販ストア
タイミングが良ければAmazonでも購入することが出来ますが、少し割高です。
Whatskoではクーポンコード『yoshives』を入力することで2%オフで購入できます。
Banggoodはこちらのクーポン利用で安く購入できます。在庫があれば発送も早くて良いサイトです。
Aliexpressでの購入は慣れていればセール時に最安値を狙えます。
値段を比較して購入を検討すると良いと思いますね。
Amazon等国内ストア
Amazonでの購入は現在倉庫発送がほとんど無いので、
購入できたとしても海外から発送されて時間がかかります。
しかしトラブルが有った際に安心ですね。
スペック・主な特徴
基本スペック
システム:Linux(Emuelec)
画面:3.5インチIPS 4:3 (640×480)
SoC:RK3326 (Quad-Core ARM 64bit Cortex-A35 1.5GHz)
RAM:1GB
ストレージ:外部microSDスロット2つ
バッテリー:3900 mAh
寸法:92×139×22(LR部分は28)mm
重量:230g(実測値)
スペックから見た主な特徴としては、画面解像度がアップしたのと、バッテリーがちょっと多い(RG351P・Mでは3500mAh)という二点ですね。他はその他RG351など、OGAクローンと変わりません。
ただ今回のこれは縦型のゲーム機なので、これまでのハードとは別物のように感じます。
開封&内容物
いつもどおり開封から見ていきます。
▲早速ちょっとがっかり点ですが、届いたときにはガッチリとテープで止められていました。開封防止のためは分かるけどさあ・・・。
▲デザインはいつも通りのシンプル。
▲テープを切って箱を開けると、しっかりと保護された本体が現れます。
▲木目!!!
▲内容物一覧はこちら。マニュアル二種類と、充電用のUSB-Cケーブル購入するサイトにもよると思いますが、私にはガラス保護フィルムとクリーナーも付いてきました。親切。
▲よくあるこういうやつですね。サイズはRG351Vぴったりになってます。
本体外観
サイズ感は初代ゲームボーイ程度
▲最初の印象は、思ったよりでかいな、でした。サイズ比較は後述で載せますが、思った以上にでかい。簡単に言うと初代ゲームボーイくらいで、ボタン配置や形状から見ても初代ゲームボーイ的な中華ゲーム機というコンセプトで作ったんだろうなと思います。
RG280Vのような小型端末がほしいと思っている人は注意しましょう。
個体差の有る木目調デザイン
▲写真で最初にこの木目調を見た時、うげぇこれは無いだろと正直思っていましたが、意外と悪くないです。この木目はリアルウッドではなく、樹脂にプリントの木目ですが、安っぽい質感ではなく、まぁまぁ良く出来てます。
テーブルがリアルウッドなので、この写真だと偽物感を強く感じてしまうかもしれませんが笑
ただ他のハードとの差別化も出来ているので、色々と種類を持っている人からすると、悪くない選択肢だなって思います。
また木目調はどうやら個体差が有るらしいので、人によってプリント位置が違います。とんちき録さんのツイートで判明して結構衝撃を受けました。
RG351V の木目調デザインには個体差あります。
— とんちき録 (@tonchikiroku) April 2, 2021
意外と知られていないけど😋 pic.twitter.com/5lfzUOqHvF
▲私のRG351Vはとんちきさんの2つとも違うなぁ
▲でもこれプリント剥げて来そうだよな・・・剥げたらスプレーで塗りつぶすか・・・笑
▲下部にOTG-イヤホンジャック-充電&OTG。OTG要らない気もする。使う人居るのかな?
MicroSDスロット2つはかなり良いかも
▲今回はMicroSDスロットが2つになっていて、片方がOS用、もう片方がROM用になっています。これはEMUELECでは無い頃のRG端末と同じ仕様で、アップデートするたびにROMを入れ直す必要がなくなったので、よくやった!と思います。
▲電源ボタンの下にリセットボタン。リセットボタンはかなり小さいけれど、押し間違えることがなくなった感じ。
▲反対側には音量ボタン。音量調整はゲームボーイと同じくトグル型が良かったなぁなんて。
操作感
グリップ感は工夫されている
▲裏側はこのように、いつものようにラバーグリップが無い代わりに手が当たるところを凹ませて、グリップ感をもたせています。
安定感の有るボタン
▲十字キーはいつもながら安定のanbernic。イイ感じです。abxyボタンは、個体差があるかもしれませんが少し緩くなった?ような感じ。まぁでも全然許容範囲内。
アナログスティック重視のゲームはきついかも
▲アナログスティックも変わりありませんが、アナログスティックは位置的に結構使いやすいとは言えない感じです。RG280Vなどと比べて大きいので、慣れればある程度は使えると思いますが、激しいアクションゲームはおすすめしません。
▲ちょっと惜しいな〜と思うのはスタートセレクトボタンですね。初代ゲームボーイスタイルを踏襲していて大きなボタンとなっているので、いい事は良いですが、どうせやるならGBと同じくラバーにして欲しかったな、と超個人的な意見を述べておきます。
まぁでもラバーじゃないほうが現実的なのかな、どうなんだろう。
▲LRボタンの位置は、背面がフラットじゃないのはデザイン的にはう~んですが、操作的には正解ですね。
画面
高解像度が最高!
▲衝撃ポイントはこちら。やはり解像度の向上ですね。液晶はRG350Mと同じ縦横比・解像度で、かなり綺麗です。普通に衝撃を受けます。はやくこの液晶で横型のハードが出て欲しい。
結構感動します。いやいやあなたの持っているスマホの方が全然高画質でしょ?とか言っちゃいけない。そういう問題ではないので。
RG351P・Mとは違う縦横比
▲ちなみに、RG351P・Mとは縦横比が違います。わかりやすく言うと、
RG351P・M(RK2020など):GBAがピクセルパーフェクト
RG351V:PS1がパーフェクト
となっているので、またこれまでのRG351P・Mとは違うグラフィックで楽しめます。
個人的にはRG351PなどではGBA以外イマイチだと思っていて、それに比べてRG351VはPS1のみならず、ファミコンやスーファミもほぼ完璧な解像度で遊べるのが最高ですね。
解像度はこちら▼にまとめてあるので参考までに。
使い方
使い方はこれまでのRK2020などと同様なので多くは説明しませんが、MicroSDがデュアルスロットなど相違点があるのでその部分だけ説明します。
TF2がゲームイメージ用MicroSD
分かりにくいですが、TF2と書かれている方がROM用のMicroSDです。つまりこちらをPCに刺してフォルダにROMを入れれば認識されます。
注意:MicroSDにウイルスが入っているかも?
▲これが一番の難点というか、ヤバい点。マジ?って感じですが、マジです。私のも謎の.exeファイルが入っていました。PCに差し込んだ瞬間にウイルス対策ソフトに速攻で削除されましたが、どうなんですかこれ。初心者キラーすぎるでしょ。やらかしてるわマジで。
まぁニトロさんが調査依頼を出しているらしいので、報告を待ちましょう。
覚えておくコマンド
ゲーム内メニュー画面を開く:アナログスティック押し込み+中心のFボタン
これまでのRG351Pなどのハードではアナログスティック左右同時押しでRetriarchメニュー画面を開けましたが、今回はアナログスティック押し込み+中心のFボタンで開きます。最初に戸惑うポイントですね。
あとはまぁ弄くりながら覚えましょう笑
GBをプレイして最高を感じろ
▲みてくださいこれ。まさにネオ・ゲームボーイ。縦型はやはり縦型のゲームを遊ぶに尽きますね。このフィット感と画面の大きさ、綺麗さは今のゲームハードという風に感じます。嬉しい~
▲フルスクリーンにすると、ピクセルパーフェクトではなくなりますが、結構違和感なく表現できます。またデフォルトでドットマトリクス風表示にしてくれているので、まさにゲームボーイを遊んでいる感をものすごく感じ、とっても気分が上がります。
カスタムファームウェア『351ELEC』を導入して、RPGツクール、UNDERTALEの追加などをしてみた
カスタムファームウェア『351ELEC』がRG351Vに対応していたのでとりあえず試してみることにしました。エミュレータが改善(アップデート)されていたり、他のエミュレータを追加できたりで、更に楽しめますが、まぁ結論から言うとちょっとだけ不安定って感じですね。まぁでも、既存のエミュレータでの不具合は今の所感じていないので、このままキープで使っていこうかなという感じです。
RPGツクール、UNDERTALEなどをプレイ
Vは解像度的に、ツクール作品(2000、2003)やUNDERTALEをピクセルパーフェクトでプレイすることが出来ます。これはでかい。ドット絵はやっぱパッキリ映った画面でプレイしたいですよね。
▲ゆめにっき
▲普通にプレイすることができます
▲かなり美しいです。最高。
▲UNDERTALEもプレイできました。
▲ピクセルパーフェクトですね。良い。
導入手順
導入手順をざっくりご紹介します。
351ELECインストール
351ELECをETCHER、RUFUS、もしくはWin32DiskImagerなどでMicroSDにインストールします。
もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考に。
RPGツクールをインストール
RPGツクールのシステムファイルはインストールする必要が有りません。自動でセッティング済みなので、ゲームフォルダをROM/easyrpgフォルダに入れればプレイできます。
UNDERTALEをインストール
とんちきさんが丁寧に解説記事を書いていましたので、そちらを参考にやってみました。ちなみにSTEAM版を購入する必要が有るので、無料でプレイは出来ませんよ。
感想:動作は不安定かも→追記:インストールし直したら改善された
RPGツクールは最初は普通に遊べましたが、何回もインストールしたりし直したりしていますが、プレイできたりできなくなったりしてあまり安定しているとは言いにくいです。デフォルトの設定そのままであれば、プレイは出来ますが、なぜかFPSが120くらいになり、早送りしているみたいになる。しかしフレームレートを固定すると異常に遅くなったりしてしまう。なんか改善する方法あるのかなぁ。それが無ければ結構いい感じなんですが。UNDERTALEはプレイは普通に出来ますが、ゲーム終了がうまくいかず、そのままフリーズすることが多々あります。まぁでもこれらの現象は、私の持っているSDの相性という可能性なども有りそうっちゃありそうなので、まだなんとも言いにくいです。ぜひ試してみて、感想を教えて下さい笑。他のエミュレーター類は特に問題なくプレイすることができるので、まぁ結構使いやすくなったかなと思います。スーファミが何故か処理落ちするなどありましたが、かなり改善されました。
追記:この不具合、単純にインストールがうまく行ってなかっただけっぽい。AnkerのMicroSD→USB-Cアダプターをやめて、通常のMicroSD→USBアダプターを使って、etcherで書き込み直したら全部上手く行きました…。うまく行かない人は色々な手段で試してみましょう。
他の携帯ゲーム機と比較
初代ゲームボーイ
▲初代ゲームボーイと並べるとこのようになります。ほぼ同じサイズのような感じがありますが、なぜかRG351Vのほうがスマートに感じます。画面比の問題でしょうか。
▲まぁオリジナルはオリジナルで良いんですけどね。
RG350M
▲RG350Mと比較。同じ液晶?でしょうか。サイズは全く同じです。
▲こうして並べてみると、RG351Vはかなり大きなハードだと感じます。
感想:ネオ・ゲームボーイとして楽しめ
つまりこれはネオゲームボーイなんですよ。
どうせ激しいアクションゲームをやると手が痛くなるし、いろんなハードのゲームが遊べるゲームボーイとして扱うのが良いと思います。
性能としては他のRG351Pなどと変わらないはずですが、おそらくエミュレータのチューニングが悪いのか、スーファミなどを遊ぶと他に比べてちょっとカクついたりする印象があります。
ただカスタムファームウェアを絶賛製作中っぽいので、そのあたりは心配する必要は無さそうです。(まぁそういう意味ではアップデート必須では有りますが・・・)
We just pimped our RG351V. Big up @SakuraRetroModd for the awesome accessories. 👌 pic.twitter.com/vosT52s564
— Retro Dodo (@retro_dodo) April 1, 2021
▲こんなカスタムもあるので、色が色なら試してみたかったなって思います。
ま、なんだかんだ結構気に入ってずっと触っています笑。ウイルス問題も有るので、いまのところ万人にはおすすめできませんが、ある程度使いこなせる人なら私のように結構気にいるかも知れませんね。