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ウルトラモバイルPC『GPD MicroPC2』レビュー

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UMPCって、最高ですよね。ウルトラモバイルPCと呼ばれていたジャンルの小さいモデルで、PCをそのままがっつり小さくして使えるようにしたロマン端末。

そのUMPCらしさの最たる事例のようなモデルが本機、GPD MicroPC2。近年ではハイエンド志向がメインで、似たようなモデルが出てもかなりサイズは大きめで、価格も大きくといった傾向にありました。

しかし本モデルは軽量でコンパクト、性能もそこそこ、値段もそこそこな、逆になかったモデルとなっていて、欲しかった人はそれなりに居そうだなとバランスのPCです。

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動画版

スペック&主な特徴

GPD MicroPC 2とは

GPD MicroPC 2は、UMPC/超小型モバイルPCで知られるGPDによる最新の2-in-1ポータブルPCで、小型筐体に豊富なI/Oと親指タイピング前提のフルキーボード、タッチパッド、指紋認証を統合したコンパクトモデルです。独自の回転ヒンジにより180°オープン+Y軸反転が可能で、必要に応じてタブレットスタイルとしても運用できるのが大きな特徴です。

ディスプレイは7インチLTPS液晶(1920×1080/60Hz)で、Gorilla Glass採用・10点タッチ対応・輝度500nit・DCI-P3広色域を備え、視認性と堅牢性を両立。プロセッサにはIntel N250 もしくはN300を搭載し、メモリは16GB LPDDR5-4800、ストレージはM.2 2280 NVMe(PCIe Gen3×4)で512GB/1TB/2TB/4TBを選択可能。

本体は約171.2×110.8×23.5mm・約500gと携行性に優れ、27.5Whバッテリーを内蔵。運用面ではPD急速充電、バイパス給電(バッテリーを介さない給電)に対応し、出先での連続作業や据え置き用途に柔軟に適応します。無線はWi-Fi 6とBluetooth 5.2、有線は2.5GbE(RJ-45)を備え、USB4相当ではないもののフル機能USB-C 3.2 Gen2×2(映像出力・給電対応)、USB-A 3.2 Gen2×2、HDMI 2.1(4K/60)、microSD(UHS-I/A2)、3.5mmコンボジャックなど拡張性は非常に充実しています。内部画面オフ時は最大3台の4K/60外部ディスプレイ同時出力にも対応。

冷却は油圧ベアリングファン+純銅ヒートパイプのアクティブ機構で静音性と放熱効率を両立。指紋認証一体型の側面電源ボタンはWindows Helloに対応し、素早いロック解除が可能です。筐体はV-0難燃の耐衝撃ABS樹脂を採用し、ストラップホールも備えるなど屋外運用を意識した設計。OSはWindows 11 Proがプリインストール。

カラー展開はブラックのみ。

開封&内容物

では早速開封していきます。今回はデモ機をお借りしてのレビューとなります。ちなみにモデルはN250モデルです。

箱はテクスチャがリッチな真っ白で、GPDのロゴのみがあるシンプルなデザイン。

内容物はこちら。USB Type-Cケーブル、充電器、ストラップ、説明書、本体です。

本体外観

ファーストインプレッション

まず手にとって思ったのは、思っていた以上にコンパクト、そして良くも悪くも軽いと感じます。耐衝撃性航空ABS合成樹脂製とのことで、つまりプラスチック。手に持った感触としてはチープに感じます。特段悪くはないのですが厚みもありますし、もうちょっと良ければなぁと思う部分ではあります。

軽さと小ささに関してはかなり理想的、これ以上小さすぎたら何もできないし、これ以上大きかったら普通のノートPCでいいかな、と思う絶妙なサイズ。キーボードも結構特殊ではありますがしっかりありますし、複雑な作業じゃなければ普通に使えるなと感じます。実際今このレビューは本機で台本を作っていますが、問題なく感じます。

画面裏部分はロゴのみのシンプルなデザイン、マットな感触で、指紋も付きます。

底面はマットな感触のプラスチックです。ファンの給気口があり、滑り止めがついています。

インターフェイス

上側面にはRJ45、HDMI2.1、USB 3.2 Gen2 Type-A、MicroSDスロット、ファンの排熱口、USB 3.2 Gen2 Type-Cが二つ。

下側面には何もありません。

左側面には3.5㎜ヘッドフォンジャック、BIOSリセットホール、スピーカー、角にストラップホール。

右側面には指紋認証兼電源ボタン、USB 3.2 Gen2 Type-A。

本体厚みが実測値で17mmと厚めですが、薄く見えるように角を面取りされています。

開閉の安定感は非常にしっかりとしています。

ディスプレイの最大開き角度は180度でしっかりと開けて大きく、そして自由な角度で固定できます。

他端末との比較

Macbook Airと縦横幅はここまで違います。厚みはMicroPCのほうが大きいですが、コンパクトさは大きく違いますね。

Switch2よりも小さいです。開いた状態ではまた違いますが

スマホよりも若干大きいようなサイズ感。

画面・スピーカー

画面

ディスプレイはスマホよりは大きいですが、PCとしてはかなり小さめ。7インチなので個人的によく使っている8インチタブレットよりも小さいです。

アスペクト比は16:9、解像度は1920×1080で標準的、リフレッシュレートも60Hz。

有機ELでもIPS液晶でもなくLTPS。なので発色もよく、500nitで輝度も高く、良いディスプレイだと感じます。

ベゼルも上下左右均等幅ではないものの、小さく攻めているので画面占有率も高めで良い感じの見え方です。ベゼルが浮き出ているような構成でもなく、画面と一体のガラスで綺麗です。

スピーカー

スピーカーは左右側面にあり、残念ながら画面側のフロントスピーカーではないので、ダイレクトに耳に伝わる感触ではないものの、十分良いと感じます。低音が少し弱いですがクリアな音質。

もちろんイヤホンジャックも搭載されているので、有線イヤホン派の人も安心して使えます。

使用感

グリップ感・重量バランス

重量はキーボード込みの実測値でジャスト500グラム。両手で持つWindowsPCとしてはかなり軽いように感じますし、とりあえずカバンに入れておこうと思える非常に良い携帯性。

良い意味でPC感がありません。

キーボード・タッチパッド

キーボードはノートPCでよく使われているパンタグラフ式ではなく、クリック感の強いタクトスイッチ、所有したことはないんですが多分BlackBerry的なキーボード。バックライトもあり、印字が光りますが、結構暗めに感じます。

配列はUS配列ベース。キーサイズはかなり小さめで、慣れるまでに結構時間がかかりそうです。

というか、小さすぎるし硬いのでいわゆる両手でタイピングするスタイルと言うよりは、本当にBlackBerryみたいに左右の親指で打つスタイルが正しいんですかね・・・?わかりません。ちょっと硬すぎるので指が疲れるように感じます。あと最近変なキーボードで変な配列で使っている弊害も色々ありますね。

他に注意点としては、USなのでエンターキーサイズの小ささであったり、日本語切り替えなどの不便さを感じるかもしれません。ちなみに日本語切り替えはAltキー+`

タッチパッドはサラッとしていて感度も良いです。押し込みのクリックは無いんですが、左側にマウスクリックボタンが搭載されていて、こちらも両手でホールドして操作しやすくなっています。結構面白い。

画面回転でタブレットライクに

更に本機は画面はタッチパネル、そして回転させてタブレットのように使ったりできるのでそういった意味でも用途を広げられそうです。なんか回転方向が逆なように感じますが、なんでなんですかね。別に良いんですけれども。

指紋センサー搭載

電源ボタンに指紋センサーが搭載されているので、ログインが容易です。

性能・ベンチマーク等

あまりハイエンドな性能のものではないので、性能に期待するものではないのですが、普通に使っている分には特に不満に感じることはありません。あと言うと、今後出るモデルはN300のみになるっぽいので、あまり参考にもならないかもしれません。

とりあえず設定は何もせずにベンチマークを測ってみると、以下となりました。

ベンチマーク

FF14黄金のレガシー 1920×1080 標準品質(ノートPC) 2334 設定変更を推奨
FF15 1920×1080 軽量品質 1390 動作困難

となりました。結構厳し目。

SSD速度

ちなみにSSDをCrystalDiskMarkで速度を測ってみたところ、リードが約3200、ライトが約1500でした。あまり早いとは言えません。

バッテリー持ち

バッテリー持ちに関してはやはりWindowsなのであまり長時間は期待できませんが、公式によるとN300モデルではありますが高頻度使用時:2時間 / 低頻度使用時:8時間とのこと。結構低電力で動いているっぽく、そこまで一気に無くなるような感覚はありませんでした。ちなみにバイパス充電にも対応。

ファンノイズはたまに大きくなりますが、PCだしこんなもんでしょうといった印象です。

ARグラスで拡張しよう!

本機は普通にUSB-C経由でディスプレイ出力可能なので、Xreal Oneなどで仮想ディスプレイのリモート環境で使ったりすると面白いですね。

感想

これぞUMPC的なモデルだなと感じました。

色々作業に使ってみましたが、文章制作やブラウジングに関しては快適ですし、なんならWindowsタブレットのように使ったりも出来るのでカジュアルに使えて良いです。画像・動画編集などしっかりめな作業ではやはり外部ディスプレイが無いと厳しいなとも感じました。

ゲームをするのが目的なのであれば他のゲーミングモデルを選択したほうが良いんですが、最新のGPD WIN Mini 2025は15~20万円くらいしますし、その分価格もかなり上がってくるんですよね。

ゲームは別でいい、もしくはライトなゲームだけ楽しみたいという人はそれなりにいそうだと思うので、手を出しやすくて良いモデルだなと思います。

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