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エミュレータ機

【レビュー】こいつからしか得られない栄養素が確実にある『GKD Pixel 2』

エミュレータ機

GKDPixelっていう、2024年かなり気に入っていたエミュ機があるんですが、いつの間にか生産終了していて購入できなくなっていたんですよね。気に入っていたので買い足そうまで思っていたんですが・・・

と、思っていたところなんと後継機が突然公開され、一年越しに販売開始しました。

サンプルを頂いたので触ってみて、2に進化して良いところ、1の方が良かったなと思ったところ、両方ありますが、やはり小さいメタルハードは至高、たまりません。しばらくこれ以外触りたくないレベル。

販売ストア

https://amzn.to/4hMgTts

海外EC含め様々なストアで販売されていますが、私は前モデルの時Amazonで購入して結構早かったので、Amazonが良いんじゃないかなって個人的には思っています。

価格は約1.4万円。正直結構高いので、もっと安くで購入したい場合にはAliExpressや他のストアでの購入を検討するのが良いでしょう。

MECHDIY:https://mechdiy.com/products/gkd-pixel-2-metal-retro-game-console

gogamegeek:https://gogamegeek.com/products/gkd-pixel-2-handheld-game-console

AliExpress:https://s.click.aliexpress.com/e/_oDc411t

動画版

スペック&主な特徴

GKD Pixel 2とは

GKD Pixelは中華エミュレータ機としては結構老舗のブランドGame Kiddyから発売された縦型のゲーム機で、いわゆるエミュ機と呼ばれている端末です。

小さくて、ゲームボーイライクな縦型で、そして金属シェルを採用しているのが大きな特徴です。システムはLinuxの独自UIのものを搭載、ディスプレイは2.4インチの640×480、SoCはRK3326S、バッテリーは1800mAh。

CPU性能的には特別高くないですが、PS1まで遊べるものからN64からPSPくらいまで多少動くようになったかな、といったバランスです。USB-C to USB-Cケーブルで充電できるのも地味に良いですね。

カラーはブラック、レッド、パープル、グリーン。そして一応サイバーパンク風?のイエローがあるようですが、前回のエヴァモデルと同じく数量限定・ストア限定のようです。購入可能なのかどうかは分かりません。

開封&内容物

では開封していきます。

箱は結構良いデザイン、Pixel2をベースにしたポップなグラフィックが非常にかわいいです。

高級感の有る箱ではなく、普通の厚紙の軽い素材です。

内容物はこちら。簡易的なガイドと本体です。

本体外観

やはり最初にGKD Pixel (1)を手に入れたときほどの感動は無いですが、それでもやはり最高の感触です。高いビルドクオリティ、金属ならではの重厚感、角張ったメカメカしい雰囲気。ついつい手に取りたくなる質感の良さは健在です。

眺めているだけで幸せなハード。今回のパープルの色味も結構良く、濃いめで鈍く光る感じがたまりません。

ボタンレイアウトもシンプル、ABXYに十字キー、スタートセレクトボタンのアナログスティックなし。ABXYボタンはアルファベットが彫り込まれていますが、その彫り込みもピクセルな直線的な文字。

そして今回のモデルではスタートセレクトボタンが円形になり、そのボタン自体にSTSEと彫り込みがあります。相変わらずこだわりが光るデザインとなっています。

背面はゲームボーイオマージュな縦線・溝があり、同じデザインでストラップホール。上にピクセルのロゴがあります。かっこいいしかわいいデザインは一通りPixel1から踏襲されています。

こうして改めてみると、背面にネジが現れてこないのにもヒリッとしますよね。

上側面には左からL1L2、R2R1と並び、下側面にはスピーカー、USB-C、イヤホンジャックと並んでいます。インターフェイスは変わっていません。

左側面にはボリュームボタン、MicroSDスロット、右側面にはメニューボタン、電源ボタン、そして同じデザインでバッテリー残量のインジケーターがあります。

残量がインジケーターの本数で分かるようになっていて、普通に分かりやすいしイケてます。かっこいい。慣れるまではよく電源ボタンとメニューボタンを間違えます。

他ハードとの比較

前モデルと並べてみたのがこちら。縦幅はほぼ同じ、横に若干大きくなっているようなバランスです。手に持った際の感触としてはかなりの体感の違いがあるように感じます。

またそれに伴いABXYのボタンサイズが若干大きくなり、6mmだったものが6.75mmになっています。十字キーも目視ではわかりませんが1mmくらい大きくなっていますね。

他にもボタン配置、スタートセレクトボタンの形状、ベゼルを含むスクリーンサイズとコントローラー部分とのプロポーションなどが変わっています。あと画面ベゼル部分の印字もしっかりPixel2に変わっていますね。スタートセレクトもシェル側には印字無しになっていますね。

背面はPixelの印字が大きくなり、MicroSDスロットの切り欠きが小さくなったので、背面から見えなくなりました。あと背面の溝のプロポーションも変わっていますね。

厚みは17.1mmから17.3mmなのでほぼ同じ、ボタンの仕様などは同等です。ボリュームボタンが独立型から一体型になったのが大きな違いといったところでしょうか。

あと電源ボタンの出っ張りが大きくなり、押しやすくなりました。

細かいですが、ショルダーボタンはL1L2とただ掘り込まれていたものが、若干光沢に変わっているのと、エッジが丸まっていたものが2では立っています。これによって使いやすく変わっているのかどうかはちょっとわかりません。

インターフェイスはこのように共通ですが、シェルの噛み合いの位置が変わっていたりしています。

こうして並べてみると、全体的にプリントのサイズが大きく、トーンが明るくなっているのが地味に大きな変化ですね。他のカラーではどうなのかはわかりませんが、視認性が上がっているというか、目立ちすぎているというか。

サイズ感的には短手幅がMiyoo Miniと同じくらいなので、大体Miyoo Miniを縦にギュッと縮めたみたいなサイズ感となっています。非常に良いサイズ。本当に好き。

こうして並べてみるとMiyoo Miniはベゼルも狭いし良いサイズで本当に良いな・・・とは思うんですが、それ以上に金属ボデーはやはり魅力的。この冷たさがたまらないんです。

操作感

少し大きくなったとはいえそれでもまだ小さく、縦型のハードなのでやはり操作性は良いとは言えません。ボタン周りがかなりコンパクトなので、十字キーやABXYボタンを使っていても左右の親指が触れ合うほどのミチミチ感。しかし横幅が増えたことにより、若干窮屈な雰囲気は改善されたような感じがあります。

普通に遊べるギリギリ最小サイズに、若干のゆとりを持たせたような感じでしょうか。

激しいアクションゲームでなければ別に普通に操作できますし、むしろこの小ささだからこそのプレイフィールの面白さは確実にあります。

ただPixel1のように、完全に片手でグリップしてプレイ、みたいなのは若干しにくくなったかなと思います。

またボタン類も結構独特です。サイズ感自体はVitaと同じくらいのサイズで小さいながらも普通に遊べるバランスで感触もグッド。

金属の擦れ感と軽めに押せる感触、遊びも少なくラバーの反発力もしっかりしていながら、硬すぎず柔らかすぎず静音性も高くて非常にちょうど良いと感じます。

Pixel1では若干硬めで独特な感触でしたが、今回のモデルでは軽くなり使いやすくなったと思います。

十字キーも同様なラバーの感触ですがこちらは若干硬めです。十字キーとしてはかなり小さい部類ではありますが、シーソーもできる軸感のある動きなのでこのサイズにしては遊びやすいようにしっかりと設計されているように感じます。

スタートセレクトボタンはかなりボタン十字キーと近い位置にありますが、かなり高さが抑えられている上タクトスイッチのカチカチとした押し心地なのでかなり良いバランスだと感じます。結構硬いので、もうちょっと軽く押せれば良いなーとは思います。

ショルダーボタンも結構良いです。若干ストロークがある柔らかめのラバーが挟まったタクトスイッチという感じで、こちらもあまり無い押し心地。音もさほど大きくなく、チープに感じるような硬さがあったり甲高い音が鳴ったりするわけではないのでかなり良いかと感じます。感触自体もPixel1とほぼ同じに感じます。

ただやはり形状的にはかなり特殊な位置にあるので、LRを多用するゲームは中々厳しいように感じます。ここに関してはPixel1と同じ印象ですね。

画面・スピーカー

画面

画面サイズはPixel1と同じく2.4インチ。

しかし画面がさらに大きめに見えるプロポーションになったので、同じ画面サイズなはずなのに大きく見えて良いなぁ、と思っていたんですが、実際に並べてみるとどうやら若干大きくなっています。

47×35mmだったのが49×37mmと、2mmの小さい差ではありますが、ベゼル部分が増えているのもあってなんかこう、さらに大きくなったように体感としてあります。

正直、ベゼルは狭ければ狭いほど良いだろ、とは思っていましたし、今でもそうは思っているんですが、GKDシリーズはうまーくデザインで解決できているというか、そんなにベゼルベゼルしていない感じなんですよね。

あとディスプレイの構成はPixel1と同じくシェルが勝っていて、ディスプレイ側が凹んでいる構成なのですが、若干シェルが薄くなっているような気がします。気のせいかもしれませんが・・・。

ディスプレイ自体はこの小ささでVGA画質なのでかなり高解像度に見えます。Pixel1での一番大きな不満は解像度の低さだったので、実現した満足感がかなりでかいです。

画面明るさ主義者としては最大輝度もかなり明るめで、Pixel1より明るいのはもちろん、Miyoo Miniと比べてもかなり明るくて、非常にありがたいです。

スピーカー

スピーカーは特別音質は良くないですが、フロントスピーカーで手に被らない位置にありますし、音自体も大きく出るので十分と感じます。結構クリアな雰囲気の音質。

若干ですが、Pixel1と比べるとザラつきが少なくなって、丸い感じの音になり、僅かな違いな気はしますが良くなったとは思います。

イヤホン派の人は有線イヤホンで楽しめます。

使用感

エミュレータで遊ぶには

一般的にエミュレータで遊ぶためには以下のものが必要となります。

吸い出し機(ダンパー)

エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら

ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Readerレビュー記事はこちら)をおすすめします。

Attention Required! | Cloudflare

(サイトは英語ですが、日本でも購入可能です)

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。

PC(あると快適)

データを管理するのに必要となります。

MicroSD

ゲームイメージ用に推奨。

MicroSDリーダー

MicroSDをPCで読み込むために必要となります。

メニュー画面の構成

IUX

左IUX、右Emulation Station(ES)

最初のメニュー画面はIUXという名称で、前回のPixel1と似たようなビジュアル。

Arcade、Handheld、Console、Other、App、Settingsと並び、進むとハード一覧が現れ、ゲームタイトルを選んでプレイ。

比較的わかりやすいメニュー項目ですが、問題はほとんど中国語って事ですね。一応英語にできたり、ものによっては日本語に出来ますが、初期状態では中国語。Pixel1から引き続きの仕様です。

Emulation Station(ES)

そして馴染み深いEmulation Station(ES)に変更できます。SettingsからESに以降、デフォルトでESにしたい場合にはSettingsの中のSettingsからLauncherをEmulation Stationに変更です。

こちらの方が横並びでハードが並んでいて直感的でわかりやすいですし、色々エミュレータ設定の変更もしやすいので、普通にこちらを使うことをお勧めします。所謂ANBERNICの353シリーズなどと同じような使い勝手ですね。

ファームウェアが色々と出てきたら追記します。

基本的に設定はES上で行えます。シェーダやベゼルオーバーレイはデフォルトでオンになっています。あと基本的にRetroArchで動くんですが、これも中国語で全然わかりません。

RetroArchの言語を変更するには
・RetroArchメニューを開く
・Bで戻り、设置→界面→语言で言語を変更
・設定→設定→終了時に設定を保存を开にする
・再起動

ESの日本語化は
・スタートボタンでUI设置→语言
・Bでも取って是で完了

ゲームイメージの導入はMicroSD内の該当する各種フォルダに入れます。

ゲームをプレイ

チップセットはRK3326Sで、ANBERNICで言うとRG351シリーズ、Powkiddy V10とで採用されているもののS版です。

ざっくり言うとPS1までのゲームであればバッチリ動作、PSPや64もタイトルにはよるもののそこそこ動作してくれる感じで、ヘヴィーなタイトルは厳しいと思っておくと良いでしょう。

正直どのくらい性能差があるのかは細かな違いはOSやエミュレータのチューニングにも依るのでわかりませんが、初期設定ではなんとなく3326よりも割と動きが良いような気がします。気のせいかもしれません。

しかし64やPSPが動くとは言え、アナログスティックが搭載されていないので遊べるゲームの幅は限られてきます。

あと少しだけ不満な点として挙げると、これは性能が上がった分仕方ないのかもしれませんが、Pixel1で気に入っていた爆速起動・爆速終了はできなくなっています。あれがカジュアルな遊びやすさを加速させてくれていたような気もするので、そこは残念です。トレードオフですね。

今後CFWなどが出てきて、速度が多少改善されることはあるかもしれませんし、あとスリープが割としっかりと効くので、ある程度はスリープを活用して使っていきたいと思っています。

感想

ということで、待望のGKD Pixel2。やはりこの小ささ、メタルシェルによる満たされ感というものは健在で、本当に大好きです。

手のひらに収まるサイズ感でありながらもちゃんと遊べて、それでいて金属のバリ良い質感。デザインもエッジが効いたカッコイイフォルムで、そのすべてが刺さりまくり。

実際Pixel1は唯一常にカバンに忍ばせていたハード(外で遊ぶとは言ってない)なので、こうしてアップグレードされたのが本当に嬉しいです。

正直もうこれだけあれば良いレベル。こいつからしか得られない栄養素が確実にある。良い夢見れそう。

たまんねー、ありがとうGKD。これからもよろしく。

https://amzn.to/4hMgTts
ヨシダ

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