Mini PCって、小さくて良いですよね。
とは言え、意外と大きなサイズ感の事が多くて、まぁ確かにタワー型PCに比べると圧倒的小ささなんですが、もうちょっとコンパクトであれば思ってた場所に置けるのに、それでいてしっかりとパワーも欲しいなんて思ってたんですが、
今回この紹介するミニPCは、完全にそれを叶えてくれました。あとデザインもカッコイイ。Mac miniみたいで。
販売ストア
商品提供:GEEKOM
金額は公式ストアにて通常価格126,500円の16,600円オフで¥109,900円、無料三年保証付きです。
クーポンコード:YSD5000
更に特別に5,000円割引クーポンをいただいたので、よかったら使ってください。他のミニPCにも使えます。期限は分かりません。
動画版
スペック&主な特徴
GEEKOM A7とは
GEEKOM A7はミニPCを専門的に出しているメーカー『GEEKOM』によるブランドによるミニPC。基本的にコスパ重視の商品を展開しています。
手のひらサイズでありながらRyzen搭載のPCとなっていて、軽作業はもちろん、そこそこゲームも遊べるスペックとなっています。
詳細なスペックとしてはRyzen R9-7940HS(32GB+2TB)とRyzen R7-7840HS(32GB+1TB)の二機種あり、今回紹介するのは前者。ストレージも2TBで十分豊富でうれしい。パフォーマンス的にはGTX 1650 Tiに匹敵するらしい。
地味にWindows 11 HomeではなくProがプリインストールされてるのも嬉しい仕様。拡張スロットは無いものの、メモリとストレージは換装可能。Wifi 6E、Bluetooth 5.2 対応。4画面表示、最大8K対応らしい。そんなにディスプレイ持ってません。
インターフェイス等、具体的な仕様については実物を見ながら紹介していきます。
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱はこちら。黒ベースのシンプルなデザイン、側面を見ると、どことなく隠しきれないゲーミング感があります。
内容物はこちら。ACアダプター、HDMIケーブル、説明書等、本体です。説明書は簡易的なもので、多言語並行記載で日本語もあります。ACアダプターのコンセントは3ピン仕様だったので、別途変換プラグを購入しました。
本体外観
このサイズだよな、このサイズが欲しかったんだ。これがミニPCだよ。片手で持つ・・・ことは無いにせよ片手で持てるサイズ、そしてシンプルで装飾がないミニマルなデザイン、主張が少ないブランドロゴ。
トップ面、側面はアルミ製なので高級感もあり、どこに置いても馴染みそう。文句なしのクオリティ、カッコイイです。
iPhone15Proと並べてもこのサイズ感。寸法は112.4×112.4×37mm。
本体重量は約426グラム、ACアダプターが変換アダプター込で約402グラムです。軽いですね。
底面と背面だけがプラスチックです。円形に膨らんだような形状になっていて、置いた際に若干浮いたような見え方をするデザインも良。見えないところまで造形が良いですね。
左右側面はファンの吸気口のになっていて、左側面にはSDXCスロット。SDスロットが付いているの地味に有り難い。
ちなみに差し込むと出っ張るので、拡張ストレージ的な使い方は想定してなさそう。
前面には左からUSB-A(USB 3.2 Gen2)が2つ、3.5mmヘッドセットジャック、電源ボタン
背面には電源、USB-C (USB 4 Gen3)、HDMI 2.0、RJ45、USB-A(USB 3.2 Gen2)、USB-A(USB 2.0)、USB-C (USB 3.2 Gen2)、HDMI 2.0。
充実したインターフェイスに感じます。Display PortではなくHDMIが二基なのも良いですね。
上部がファンの排気口になっているので、背面に熱が籠もらないように注意したいですね。
使用感
ではここからは使用感について見ていきます。
セットアップ
まず最初に起動するとセットアップ画面が立ち上がると思いますが、その際、キーボード入力がおかしくなっています。これは海外製のPCあるあるで、デフォルトの入力が日本語配列じゃないんですよね。
またログイン必須なのでメールアドレスの入力時、@の入力はShift+2で対応します。
ただ私はとりあえずローカルアカウントでセットアップしたかったので、裏技?で進めました。キーボード必須です。
ローカルアカウントでセットアップする方法(超ざっくり)
・起動後キーボードの「Shift」キーを押しながら「F10」でコマンドプロンプトを開く
・「oobe\BypassNRO.cmd」と入力
・再起動するのでインターネットに接続せずにセットアップを進める
その後、Windows Updateを実行、Microsoft Storeでアプリをすべて更新して完了。
ログインしても良いのですが、本名が表示される&ディレクトリの名称が勝手に決まるのが気になるんですよね。使う上で特に支障はないので別に良いんですけど。
一応ライセンスも確認してみましたが、正規のOEM版ライセンスでした。
画面出力
勿論普通にHDMI出力が可能で、複数ディスプレイにも対応しています。
そして、USB-C端子一本で出力可能です。モバイルモニターだとケーブルが一本で済みますし、そうでなくてもかなりスッキリとしたデスク周りにできるので、これはありがたいですね。
持ち運びにも便利そう・・・ではありますが、やはり電源アダプターが大きいので、その点は注意です。USB-Cで動かせればよりスペースの省略になるのですが・・・。
SSD・RAM換装可能
説明書にも記載されているように、メモリやストレージは換装可能です。追加のSSDスロットはありません。
分解方法
・底面の滑り止めゴムを外し、4点ネジを外す
・隙間に薄いものを差し込み、バックプレートを外す。Wifiのコードがフタ側にあるので断線注意
・ヒートシンク?があるので更に4点ネジを外す
・ケーブルに注意しながらヒートシンクを外す
ただメモリは16GB+16GBで32GB、ストレージも2TBあり結構快適なので換装する必要も無いかなと感じます。
CrystalDiskMarkでSSDの速度を測ってみたところ、リードが7100くらい、ライトが6400くらい出ていて、かなり早く驚きました。普段使っているメインPCより早いんだが。
ブラウジング・動画視聴快適
いわゆる事務作業レベルの用途、ブラウジングや動画視聴はかなり快適だと感じます。
起動も早く、読み込みに時間がかかったり、ラグ付いたりすることはほとんどなく、普段使用しているデスクトップのゲーミングPCと同じくらいに快適、ストレスを感じることはほぼありません。
ベンチマーク・ゲームを遊ぶ
オンボードGPUにはRadeon 780Mが搭載されています。とりあえずベンチマークを測ってみました。
FF14黄金のレガシー 1920×1080 標準品質(ノートPC) 5494 普通
FF15 1920×1080 軽量品質 4188 普通
結果はこのようになり、まぁ画質設定を上げたりせず、1080Pであれば普通にどのようなゲームでも遊べるかな、という印象です。高画質設定にしたり、4Kでゲームを遊ぶのは厳しいバランス。
重めのゲーム、サイバーパンク2077を1080P、低画質設定で動かしてみたものの普通に遊べます。60FPS張り付きとはいきませんが、40~50くらいは出ているようなのでソロプレイゲームを画質に拘らず楽しむ分には何でも遊べそうです。
排熱・ファンの音
ファンの音はゲームを遊ぶとかなり大きくなりますが、まぁこの小ささならこんなもんでは?という気はします。ブラウジングや動画視聴程度であればあまりファンが回らず静かです。
熱はかなり持ち、トップ面は結構アチアチになります。ただCPU温度は90度前後といった温度で、問題はないらしい。
背面から排熱なので、背面側にドングルなどを刺しておくのはちょっと怖いかも?と思いました。大丈夫だとは思いますが・・・。あと置き場所も要検討ですね。
感想
ということで、この小ささでここまでしっかり遊べるバランスはすごく良いなと思いました。最初に欲しいと思っていたミニPC!って感じです。
パフォーマンス・サイズ感的には、Ryzen搭載というのも相まって、言うならばポータブルゲーミングPCの据え置き版といった感じでしょうか。
インターフェイス的にも充実していますし、デザインもイケてる。手元に置いておきたい、なかなか良いものだと思いました。
他にも色々モデルあるので検討してみてください。