音楽プレイヤーって、ありましたよね。iPodとかウォークマンとか。今はmp3プレイヤーではなくDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)と呼ぶようになった音楽プレイヤーですが、最近ではより音質の良さを追求するためのデバイスとして展開されている印象です
今回紹介するのはもっとカジュアルな低価格帯DAPで、カセットプレイヤー風のデザインが良い感じに魅せてくれるもの。DAPはほぼ使ったこと無いんですが、そのデザインに惹かれて購入してみました。
販売ストア
・Amazon
・AliExpress

価格はレビュー作成時点で、通常価格が10,780円。私はAliExpressにてクーポンなど使って6000円くらいで購入しました。
動画版
スペック&主な特徴
FiiO SNOWSKY Echo Miniとは
FiiO SNOWSKY Echo Miniは、FiiOのサブブランド「SNOWSKY」から登場したコンパクトなデジタルオーディオプレーヤー(DAP)です。カセットプレイヤーを思わせるレトロなデザインと、最新DACチップを備えた高音質設計を両立したユニークなエントリーモデルとなっています。
最大の特徴は、1万円以下という手軽な価格ながら、デュアルDAC「CS43131」を搭載し、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス出力の両対応を実現している点。小型ながらも最大250mW+250mW(32Ω)の高出力を誇り、IEMだけでなく軽量ヘッドホンも余裕をもって駆動できます。
ディスプレイは1.99インチ・IPSカラー液晶で、カセットテープの動きを模したアニメーションUIを搭載。
対応フォーマットはMP3やFLAC、WAVに加え、DSD256までのハイレゾ音源をサポート。Bluetooth 5.3も備えており、ワイヤレス再生にも対応しています。ただしコーデックはSBCのみのため、Apple製品や高音質BTコーデックを重視するユーザーは注意が必要です。
ストレージは8GB内蔵で、最大256GBのmicroSDカードを追加可能。バッテリーは1,100mAhで、最大約15時間の連続再生に対応し、持ち運びにも最適です。USBは充電とデータ転送専用で、USB-DACモードには非対応です。
開封&内容物
では早速開封していきます。

箱はこちら。ポップで高品質なプリント、良い印象の箱です。

内容物はこちら。USB Type-Cケーブル、説明書、本体です。ケースも別売りで販売されていますが、今回は本体のみ購入しました。

本体外観
ファーストインプレッション

正直な感想を言うと最初に手に取った時は少しがっかりしました。というのも、なんとなく商品画像から金属筐体なのかなと思っていましたが、実際には普通にプラスチック。そしてかなり軽く、空洞感がある作りとなっています。ボタンの感触もラバー感のあるタクトスイッチでカチカチが内部に響く感じがあり、特別安っぽくは感じませんが、上品とは言えません。
デザインの良さで妙に期待が高まっていたのもあり、想像とのギャップで思っていたよりチープだなと感じてしまいました。
しかしそれを踏まえた上で改めて触っていると、プラスチックシェルの精度はしっかり高く作り自体は良いので気にならなくなってきました。軽いのは持ち運ぶ上でメリットでもありますしね。

写真写りが良すぎる
インターフェイス

あともう1点気になった点をあげると、背面のデザインですかね。何か電池蓋のようなものがあるぞと思い、頑張って開けようとしましたが、これは完全にフェイクで開けることはできません。

上側面には電源ボタン、音量ボタン、再生・停止ボタン、メニューボタン、リターンボタンがあります。
下側面には角にストラップホールがあるのみ。

左側面にはMicroSD、USB-C。
右側面にはリセットボタン、3.5mmヘッドフォン端子、4.4mmヘッドフォン端子とあります。
他端末と比較

サイズ感的にはGKD Pixel 2と同じくらいです。片手に収まる、ちょうどコンパクトで良いサイズ。
使用感
サイズ

DAPもまともに買ったことがなく、カセットプレイヤーも使ったことがないので正直何にも比較できないんですが、この手に収まって携帯できる音楽再生専用デバイスはいい感じですね。
重量は実測値で55グラムと軽いのでとりあえずカバンに入れておいて持ち運び、なんてこともしやすいです。旅行のお供なんかにも良さそう。スマホで音楽を聞くとバッテリー消費も気になりますしね。
使用感

使用感はあまり良いとは言えません。画面はドットが見えるような解像度で小さいので、UI的に多く音楽をいれると探すのにも苦労しますし、ボタンでの操作もあまり快適ではなく、レスポンスもそこまでよくありませんし、ボリュームボタンの方向も逆な気がする点など、気になる点はいろいろとあります。
あくまでお気に入りの音楽を厳選して使うような使い方だと想定しておくと良さそうです。
OS・動作感

簡単な使い方としては、まず本体に8GBストレージあり、MicroSDも256GBまで対応しているのでお好みで音楽ファイルを追加します。本体に追加するにはUSB-C経由でPC接続するだけで可能です。
日本語には対応していて、日本語ファイルも表示できます。ちなみに妙に高速なSDを使ったら認識しなかったので、規格による対応の有無はありそうです。
他にできることはカバー表示やイコライザー、テーマ変更して表示の色を変更することも可能です。案外いろいろできます。
音質

Bluetoothにも対応していますが、せっかくなので有線で聴いてみています。確かに音質は良いような気もしますが、正直な話そこまでこだわりが無いのであまり良くわかっていません。もちろん使うヘッドフォンや、そもそもの聴く音源にも依りますしね。
試しに本機をwavファイルで、スマホREDMAGIC 10S Proの有線接続・サブスクSpotify・ノーマライズオフ高音質設定で聴き比べてみました。使ったヘッドフォンはTeenage Engineering M-1。
スマホに比べるとニュートラルでマイルドな印象、スマホのほうがメリハリが効いていてパワフルに感じました。が、まぁ正直ほぼ差は分からないです。聴き比べたのでそう感じた、という程度。劇的に違うとは感じませんでした。
しかしまぁ搭載されているDACによると、価格に対してはかなり高音質らしい。1万円以下でこれなら大満足的といった声が大多数のようです。
感想
届くまでは正直ロマン全振りな音楽プレイヤー的な印象を持っていましたが、実際に触って、いろんな評価を見てみると、確かにカセットプレイヤー的な雰囲気でデザインされてはいるものの、普通に良いDAPって感じでしょうか。
そこそこの価格で良い音質で音楽を楽しむためのデバイス。比較できないので評価が難しいですが、久しぶりに聴きたいけどサブスクに無いな、って音楽が最近よくあるので、しばらくはこれで楽しもうと思います。
おすすめのDAPとか有線イヤホンとかあったら逆に教えて下さい。