今超話題の折りたたみスマホSamsung Galaxy Z Fold8。
先に書いてしまうと、かなり気に入っています。というより、これはアタシのためのデバイスだ、と感じさせる強烈な変態さがある。
言わずもがなアスペクト比が新鮮で、閉じたら縦に短くスマホとしては超コンパクトに、開いたらiPad miniのようなサイズ感になりスマホとしては超特大で、表示できる情報量が圧倒的に増えます。
最近のスマホはもう頭打ちな気がしていて、どれだけカメラが良くなろうが、ゲーム性能が高まろうが、OSが独自進化を遂げようが、画面が変わらないので新鮮味はないなと思っていたので、Fold8のこの大きな変化は最大限支持します。
というより、支持したいので購入しました。今回はメーカーからお借りしたものではなく、自腹で購入レビューです。
販売ストア
日本ではドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、IIJmioが取り扱い、SIMフリーモデルはサムスン公式ストアやAmazon、家電量販店で買えます。予約受付は2026年7月23日9時から、発売日は2026年8月7日でした。
価格はチャネルごとに違い、公式資料で確認できるのは楽天モバイルの269,900円(税込)だけで、キャリア各社はオープン価格です。カラーはラベンダー、グラファイト、クリーム、ピスタチオの4色で、ピスタチオはSamsung.com限定になります。
動画版
スペック&主な特徴
Samsung Galaxy Z Fold8とは
Samsung Galaxy Z Fold8は、サムスンが展開している本のように内側へ折りたたむタイプのスマートフォンです。閉じた状態では表側にある約5.5インチのカバー画面を使って普通のスマホとして操作でき、開くと約7.6インチのメインディスプレイが現れて、小型のタブレットに近い広さで使えます。画面サイズの違う2つの端末を1台で兼ねる、というのがこのシリーズの基本的な考え方です。
日本での発売日は2026年8月7日です。上位モデルのGalaxy Z Fold8 Ultra、縦折りのGalaxy Z Flip8と同時に発表されたうちの、標準モデルにあたる1台になります。日本での正式な製品名はSamsung Galaxy Z Fold8で、ドコモが取り扱うモデルの型番はSC-57Gです。
同じFoldの名前が付く上位モデルとしてGalaxy Z Fold8 Ultraが別に存在するため、スペックを調べるときは混同しないよう注意が必要です。また標準モデルのFold8はSペンに対応しておらず、サムスンの日本公式サイトにも「Galaxy Z Fold8はSペンに対応していません。」と明記されています。
スペック表
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 製品名 | Samsung Galaxy Z Fold8(ドコモ版の型番 SC-57G) |
| カバー画面 | 約5.5インチ WUXGA+/アスペクト比 10:16 |
| メインディスプレイ | 約7.6インチ QXGA+/アスペクト比 4:3 |
| リフレッシュレート | 1〜120Hz アダプティブ |
| ピーク輝度 | 最大3,000nits |
| プロセッサ | Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy |
| メモリ | 12GB(256GB/512GBモデル)/16GB(1TBモデル) |
| ストレージ | 256GB/512GB/1TB |
| 背面カメラ | 5,000万画素 広角+5,000万画素 超広角 |
| インカメラ | メインディスプレイ側 1,000万画素/カバー画面側 1,000万画素 |
| バッテリー | 4,800mAh(typical・デュアルバッテリー) |
| サイズ(折りたたみ時) | 81.9×123.9×9.7mm |
| サイズ(展開時) | 161.4×123.9×4.5mm |
| 重量 | 約201g |
| 防水防じん | IP48(水はIPX8/防じんはIP4X) |
| Sペン | 非対応 |
| カラー | ラベンダー/グラファイト/クリーム/ピスタチオ(ピスタチオはSamsung.com限定) |
| 日本発売日 | 2026年8月7日 |
| 価格 | 269,900円(税込/楽天モバイル・2026年7月23日発表時点) |
Galaxy Z Fold7からの変更点
サムスンが今回のFold8について公式に変更点として挙げているのは、次の3点です。
1つ目が、シリーズ史上最軽量となる201gの重量です。日本向けの発表資料でも「わずか201g」という表現でシリーズ最軽量が打ち出されています。
2つ目が、5.5インチのカバー画面と7.6インチのメインディスプレイの両方に採用された新しい画面比率です。カバー画面が10:16、メインディスプレイが4:3で、サムスンは幅広いコンテンツに最適化されたアスペクト比だと説明しています。実寸で見ると開いた状態は161.4×123.9mmで、縦よりも横のほうが長い板になります。この形の変更は、これまでのFoldシリーズの縦長基調から見るとかなり大きな組み替えにあたります。
3つ目が、折り目の視認性を下げるFlex Titaniumの採用です。サムスンによると、耐久性を保ったまま折りたたみ端末を薄くするための技術だとされています。
これ以外の項目について、Fold7比でどれだけ変わったかという公式の記述は確認できていません。
開封&内容物

今回購入したのは楽天モバイル版です。
パッケージは幅広な平べったいデザイン。基本的に折りたたみスマホは開いた状態で梱包されているので、このような感じになっています。
同梱物はUSBケーブル(C to C)とSIM取り出しツール、そしてクイックスタートガイドで、ACアダプタは入っていません。これはドコモ版やau版でも同じで、ドコモは別売のACアダプタが必要だと明記しています。手持ちのUSB PD対応充電器が無ければ、本体と一緒に用意しておく必要があります。
本体外観
ファーストインプレッション

手に取って最初に効いてくるのは、閉じたときのサイズ感です。閉じた状態、カバー画面は従来のFoldのような細長い形ではなく、縦が詰まって幅の広い形になっています。
もうこの時点で、細長い普通のスマホとは完全に別物です。これまでにないプロポーション、画面サイズ、完全に脳汁が出ます。
開くと横長大画面、この往復できる使用感がとにかくありがたい。

ファブレットやら何やら言われていますが、過去に発売されたファブレットではありえなかったベゼルレスな見え方はたまりませんわ。

あと私はそもそもがミニタブレット大好き人間なので、そういった意味でもうれしい気持ちでいっぱいです。これもう実質ベゼルレスiPad miniですからね。
インターフェイス

開いた状態では右側面に電源ボタン兼指紋センサーと音量ボタン、上側面にSIMスロット、マイクとスピーカー、下側面にマイクとスピーカーとUSB-Cという配置。指紋認証は電源ボタンと一体で、位置もちょうど中心くらいで使いやすく、指紋も顔も認証速度は爆速でノーストレスでした。

SIMはnanoSIMとeSIMのデュアル構成で、nanoSIMとeSIM、またはeSIMを2つという組み合わせが使えます。
前モデル・他機種との比較

実は直近で、初代Pixel Foldを4か月ほどメインスマホとして使っていました。どうしても横長なスマホが楽しみで。
そして実際、2023年のスマホでも全く何も問題ないどころか非常に見やすくて、普通のスマホに戻ると、むしろ画面縦長すぎだろ・・・って思っちゃいます。いやまぁ、これに関してはスマホがどんどん縦長になっていった時からずっと思っているんですけれども。
本機はそれよりもさらに縦に短く、横に長いモデルです。使用感としては近いですが、より縦に短いという点は留意しておくべきでしょう。
そしてよく言われるのは横幅の大きさですが、大きめな6.8インチクラスのスマホにケースを付けているのとほぼ変わりません。実質的に、大画面スマホの縦が短くなった版だと考えてもらっていいと思います。まぁでも確かに、もっと横幅小さくても良いなとは感じます。

ちなみに、前モデルのGalaxy Z Fold7を触ったときも、薄くて軽くなったのは素直に凄いと思いました。家電量販店で見かけたときは、これは誰しも一度手に取ってみてほしい、と感じたくらいです。
ただ、そこから買うところまでは行きませんでした。薄くなっただけだしなぁ、という気持ちのほうが強く、この良さは数日で慣れて、そのうち何も感じなくなりそうだな、と想像がついてしまったからです。Fold8で手が動いたのは、良くなった度合いの話ではなく、形そのものが変わったからですね。
画面・スピーカー
画面
画面はカバー画面が10:16のWUXGA+、メインディスプレイが4:3のQXGA+です。
リフレッシュレートは1Hzから120Hzまでのアダプティブ駆動で、ピーク輝度は最大3,000nits。表示まわりではVision Boosterと低反射コーティングに対応しています。
正直、一般的な6.8インチくらいの大画面スマホであっても、結局は視界に収まる情報量という意味で、過剰な縦の長さになっている、とずっと感じていました。Fold8はその縦がすっぱり短くなっています。
縦に短いと表示できる情報量が少なくて、結局見辛いじゃないかと思うかもしれませんが、私は表示サイズをすべて最小にしています。これにより、横に広いデバイスを最大限に活用できるんですよね。慣れないうちは文字が小さいと感じるかもしれません。ただ慣れてくると、1行に表示できる文字量の多さ、一目で視認できる情報量に安心感すらあります。1ページに表示できる情報が増えればスクロールも少なくて済みます。
開いた状態で使う良さも、やはり同様に、情報量の多さが圧倒的です。横に広い画面に、一目で見渡せる量の情報がそのまま出てきます。横長に使っていたらPCのブラウジングのような見え方、縦長に持つとそれこそタブレットのような表示になります。

パンチホールはたしかに気になります。ただ、ダークモードにすれば許容できるかな、という気持ちです。
ちなみにこの穴、少し前のFoldにはありませんでした。Galaxy Z Fold3からFold6までの4世代は、画面の下にカメラを隠す作りで、穴自体がなかったんです。それがFold7で普通のパンチホールカメラに戻り、Fold8も同じで、公式の注記にもカメラの穴があると書かれています。
戻した理由をサムスンが公表しているわけではありません。しかし海外では、画面の下にカメラを置く技術をめぐる特許の争いが関係しているのでは、という見解も出ているようです。
正直メインディスプレイのフロントカメラ自体いらないんじゃないかと個人的には思うんですが、それもどうやらGoogleが許さないようで、なかなかどうも難しそうですね。
あと折りたたみでよく言われるのが折り目。正直まったくと言っていいほど気になりません。意識すれば折り目があるなと認識はできますが、それが邪魔だと感じたことは一度もありません。というかこれはFold5を使っている時からそうですが。
そもそも正面から見ていると折り目はほぼ見えてきませんし、折り目よりも圧倒的に大画面表示というメリットの方が上回ると感じます。
壊れやすさはさておき。
スピーカー
スピーカーは上側面と下側面の2か所にあり、広がりがあるように聴こえました。
音質はバランスよく、動画視聴には十分、ゲームをするぶんにも問題ないレベルです。ただ、せっかく広い画面で動画を観られるので、もうほんの少しだけ良くなってほしいと欲は出ます。
片側からしか音が出ない感じが気になるとよく言われていますが、まぁ確かにステレオ感は弱いものの、許容はできるかな、くらいの感じです。
使用感
重量感

前に使っていたFold5は253gで、正直これはかなりの負担だと感じていました。ただ実際に使っていると意外にも普通に慣れて問題なくなっていました。細長くてしっかり握れるフォルムだったことも大きかったのだと思います。Fold8はそこから52g軽い201gでかなり軽いので、重さに身構える必要はかなり小さくなっています。
そもそも私はケースを付けないんですが、ケースを付けたりスマホリングをつけたりしても問題ない、いわゆる普通のスマホの重量感で使えるのは本当に助かります。
そして開いて縦向きに使う場合には、カメラが下になる向きに持ったほうが重量バランスが良いです。その持ち方だとパンチホールも気にならないので、自然とそうしていました。
というか、この画面サイズで約200gって超ありえない。激軽ミニタブレットとして、あるいは画面がでかいスマホとして使えるのがあまりにも強すぎます。普通に開いた状態でずっと使っている。
OSについて

OSまわりはGalaxyらしくカスタマイズ性が豊富です。設定のUIからクイックパネルの自由な配置変更、有料で販売されているテーマ、Good Lockでの追加や変更まで、もはやAndroidとは別物なのではと思うくらい多いのがGalaxyの強み。
ちなみに私は最近全てのランチャーに飽きてしまったので、より新鮮な使用感をと思い、ランチャーアプリを自作して使っています。楽しいですね。
正方形に近いFoldでは、さまざまなアプリがこのアスペクト比に対応していないという結構きつい課題がありました。ブラウジングや漫画、動画、マルチタスクで横並びにアプリを並べるぶんには良いのですが、妙にX(Twitter)が快適ではないなど。これに関してはメインディスプレイが4:3になったおかげで、だいぶそのままで良くなっている気がします。気になりにくいというか。
あと文字入力がしにくいとも聞きますが、弊は普段から片手モード最小サイズにしているので全く問題ないです。
ブラウジングと画面分割

最近のウェブサイトは広告が多すぎて、どのサイトも本文より広告のほうが目立つ状態になっていますよね。
iPhoneでは公式ブラウザが広告ブロック機能を搭載するくらいで、そのうえGoogle検索の結果も、中身の薄いAI記事ばかり。そもそももうブラウジングの時代は終わりだと思っています。
何か知りたい情報があった場合はAIに聞いてしまう人が現時点でも多いと思いますし、実際私もほとんどのリサーチをAIに委託しています。これならそもそも広告に邪魔されることはありませんし、広告ブロックする必要もありません。
もっと言うと、AIにリサーチやらなんやらかけると待ち時間が発生します。その場合に、画面分割によるマルチタスクが非常に助かります。実はこうしたAI前提の使い方は、Fold8より前から続けていました。
超変態正方形ミニマムスマホのiKKO MindOneも同様に、表示を最小サイズにして、ほぼAI専用のデバイスとして使っていました。文字入力もタイピングは難易度が高すぎるので、音声入力で活用すると、なんと普通にタイピングするよりも早い、という良い気付きもありました。
ちなみに吉天堂のサイトはGoogleのアドセンス広告を付けていないので、広告ブロック無しで快適に読めます。読んでね。
ゲーム・動画とバッテリー持ち
プロセッサはSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyです。

ゲームについては、最新のゲームを最高画質で遊べていました。裸のまま負荷のかかることをしていれば熱くはなりますが、それはどの端末でも同じです。
スマホ用有線コントローラーとの相性は相変わらず絶妙に微妙で、装着すると下方向に大きくなって絶妙にバランスが悪くなりますし、かといってBluetoothコントローラーで、長手側に挟み込んで使うのは多分危ないのでやめた方がいいです。
まぁ閉じた状態で使うとなんか良い感じで気持ちいいんですけどね。これはまた別の話。
バッテリーは4,800mAhのデュアルバッテリー構成で、サムスンの日本公式サイトには最大約26時間のストリーミングという記載があります。
やはりバッテリー持ちは良いとは言えず、閉じている状態ならまだしも、開いた状態だと減るスピードの速さを実感します。充電速度も45Wで多少速くなったとはいえ、爆速充電を知ってしまっていると遅く感じます。
とはいえ、nubia Z80 Ultra(7,200mAh)やREDMAGIC 11 Pro(7,500mAh)と同じ感覚で比べるのは、少し酷かもしれません。あちらはバッテリー持ちが強みですし、Fold8は畳める構造にこれだけ詰め込んでいるので、条件がだいぶ違います。そのあたりを踏まえたうえで付き合う一台だと思います。
カメラ
背面カメラは5,000万画素の広角と5,000万画素の超広角によるデュアル構成です。インカメラはメインディスプレイ側とカバー画面側にそれぞれ1,000万画素が用意されています。カバー画面で自分の映りを見ながら前後を同時に記録するDual Recordingと、動画の中で選んだ被写体を自動でリフレーミングするMy FanCamも搭載されています。
カメラはFold5のときに不満点として挙げていた部分です。問題なく撮れはするものの、同じ時期のハイエンドと比べると少し物足りない写りで、同じGalaxyのUltraと比べても弱く、ここが強ければ本機だけで全部完結できるのにと思っていました。Fold8は広角と超広角がどちらも5,000万画素の2眼構成になっているので、十分撮れる、割と悪くないと感じましたがまだ全然撮れていないので、正直まだ何とも言えません。
感想
私はそもそも変なアスペクト比というだけで嬉しくなっちゃう人間。iKKO MindOne Proを気に入ってガッツリ使っているくらいなので、ある程度いろんな面から使いやすい変なデバイスが出たら、おお私のためにありがとう、となるのは言わずもがなです。
Fold8はまさにそれでした。開いた時だけでなく、閉じたときの縦の短さ、表示サイズを最小まで落として押し込める情報量。この形が気持ちいいと感じる人には、かなり長く付き合える一台だと思います。
大画面に飽きたら閉じて、狭い画面で物足りなくなったら開く。その往復がいつでもできます。しかも2台のスマホを持ち替えているわけではないので、完全に同じ環境のまま切り替えられます。この気持ちよさと納得感は、前にFold5を1年みっちり使っていたとき、つまり一般的な折りたたみスマホの体験から変わっていません。
そのうえで、新品で約27万円という価格は、正直あまりにも高すぎて納得できていません。
折りたたみである以上、壊れやすさは間違いなくついて回ります。しっかり地面に落としたら確実に壊れると思いますし、修理費もかなり高額らしいので、雑に扱える端末ではありません。コンパクトなのでポケットに入る!(27万円)ですよ。
お金がかなり余っている人か、強靭な精神力を持っている人でないと恐ろしすぎる買い物だと思います。自分で買っておいて言うのもなんですが、手放しでおすすめできる金額ではありません。
ちなみに自分はそんなお金に余裕無いので、24回払いで買ってます。しばらくしたら支払いのことは忘れると思うので、実質無料ですね。