以前REDMAGIC 11 Proをレビューしたんですが、その「S」がついたアップグレードモデルが来ました。正直に言うと、11 ProとS Proの違いはチップのオーバークロック版が載っているかどうかで、デザインも機能もほぼ一緒です。
じゃあつまらないかというと、そういうわけでもなくて。今回はNightfreeze(黒スケルトン)じゃなくてSubzero(シルバー)カラー。これが思ったより全然違うんですよね。同じデバイスのはずなのに、カラーだけで別物みたいな印象になっていて、個人的にはブラックより圧倒的に好みです。
スコアの高さで選ぶような視点ではなく、実際に使うとどうか、前モデルから買い替える必要があるかどうか、そういう視点でレビューしていきます。
販売ストア
・公式ストア(REDMAGIC公式)
・Amazon
Amazonで見る(REDMAGIC 11S Pro 16GB+512GB)
価格は¥149,800(12GB+256GB)/ ¥172,800(16GB+512GB)。6月16日より発売中。発売記念クーポンで最大¥5,000引きあり(期間限定)。公式サイトのほかAmazon・ビックカメラ・ヨドバシカメラでも取扱い予定。
動画版
スペック&主な特徴
REDMAGIC 11S Proとは
REDMAGIC 11S Proは、REDMAGIC 11 Proの上位モデルにあたるフラッグシップ・ゲーミングスマートフォンです。Snapdragon 8 Elite Gen 5のLeading Edition(リーディングバージョン)と専用ゲーミングチップRedCore R4を組み合わせた構成で、現行スマートフォンの中でも最高峰クラスの処理性能を実現しています。
「Leading Edition(リーディングバージョン)」とは、通常版より高いクロック周波数で動作するよう認定された上位グレード・オーバークロックモデルです。最大クロック4.74GHz(REDMAGIC 11 Proは4.6GHz)で、いわゆる「当たり個体まとめパック」みたいなイメージが近いです。Galaxy S25シリーズが通常版を使うのに対し、REDMAGICやROGなどのゲーミングスマホはこのLeading Editionを搭載してくることが多いです。
最大の特徴のひとつは、空冷と水冷を融合した「AquaCore冷却システム」です。スマートフォンとしては世界初となる水冷機構の実用化により、24,000RPM高速ファン・循環水冷機構・複合液体金属・大型ベイパーチャンバー(13,116mm²)を組み合わせ、高負荷なゲームを長時間プレイしても安定したパフォーマンスを維持します。さらにIPX8防水性能にも対応しています。
ディスプレイは6.85インチのAMOLEDを採用。解像度は2,688×1,216、リフレッシュレートは最大144Hz、ピーク輝度は最大1,800nitsに対応します。タッチサンプリングレートは常時360Hz・瞬間最大3,000Hzを備え、FPSやアクションゲームでも入力遅延を感じにくい仕様です。アンダーディスプレイカメラを採用したフルディスプレイ構成で、ノッチもパンチホールもない全面画面を実現しています。
カメラは50MP(OIS)+50MP+2MPのトリプルリアカメラ構成。メインカメラには光学式手ブレ補正を搭載し、日常撮影でも安定した画質を確保します。フロントカメラは16MPのアンダーディスプレイカメラで、4K動画撮影にも対応。
メモリはLPDDR5X、ストレージはUFS 4.1を採用。バッテリーは7,500mAhと最大級の容量で、最大80Wの有線急速充電に加えワイヤレス充電にも対応しています。通信面ではWi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアルSIM対応。日本版ではNFC(Type A/B)とおサイフケータイ(FeliCa)にも対応します。
カラーはSubzero(シルバー)とNightfreeze(ブラック)の2色展開。
スペック表
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 画面 | 6.85インチ BOE X10 AMOLED / 2688×1216 / 144Hz / 最大1,800nit |
| チップ | Snapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Edition + RedCore R4 |
| RAM / ストレージ | 12GB+256GB / 16GB+512GB(LPDDR5X / UFS 4.1) |
| バッテリー | 7,500mAh / 80W有線高速充電 |
| 重量 | 230g |
| サイズ | 163.82 × 76.54 × 8.9mm |
| 冷却 | AquaCore Cooling / 液体金属 / 蒸気チャンバー13,116mm² |
| カメラ(背面) | 50MP(OIS)+ 50MP + 2MP |
| カメラ(前面) | 16MP(アンダーディスプレイ) |
| 防水 | IPX8 |
| 生体認証 | 画面内指紋認証 / 顔認証 |
| OS | REDMAGIC OS 11.5(Android 16ベース) |
| 価格(日本) | ¥149,800(12GB+256GB)/ ¥172,800(16GB+512GB) |
| おサイフケータイ | 対応(FeliCa・日本版のみ) |
REDMAGIC 11 Proとの違い
11 Proと11S Proの実質的な違いはチップのクロック数のみで、デザイン・ディスプレイ・バッテリー・カメラはほぼ共通です。価格差は12GB+256GBモデルで約¥20,000、16GB+512GBで約¥15,000。すでに11 Proを持っている場合は買い替える必要はありません。
開封&内容物
今回はメーカーよりレビュー用のサンプル端末をご提供いただきました。提供いただいたのはグローバル版のため、日本の市販モデルとは一部仕様が異なる場合があります(FeliCa機能など)。

箱はこちら。シンプルで高級感のあるデザインです。あまりゲーミングゲーミングしていない感。

内容物はUSB Type-Cケーブル、80W電源アダプター、SIMピン、保証書、ケース、本体。11 Proからの変化はなし。ケースはサラッとした手触りの半透明TPUケースで、最初からつけて使えます。
本体外観
ファーストインプレッション

今回レビューするのはSubzero(シルバー)カラー。前回の11 Proはブラックだったのですが、シルバーにしたらよりメカメカしさが増して、個人的には圧倒的にこっちが好みです。
背面は金属パネルとガラスの組み合わせに、ブルーの水冷ギミックの装飾色が加わった、振り切ったデザインが本当に面白い。側面の金属パネルもシルバーだとよりメタリックな質感を視覚的にも感じやすくて、ついつい裏側を眺めたくなります。
これまで通りLED+ファンの動きがあり、背面のカメラレンズは全く出っ張っておらず、背面のガラスと一体になった構成で、スマホ自体の形状が四角い板すぎます。
前モデルとのデザイン比較

スペックの差はほぼなく、デザインの差もサイズ・フォルムは同じです。ただし背面のデザインはカラーによって異なります。Nightfreeze(黒スケルトン)はエッジにかけてグラデーションがかかったデザインですが、Subzero(シルバー)は内部構造がダイレクトに見えるクリアな仕上げ。見た目の印象はかなり変わります。
インターフェイス

カメラは上部にあるのがフラッシュ、右上にマクロ、左下が広角カメラ、右下に標準カメラ、その下にファン。

右側面にはショルダートリガー、ファン排気口、音量ボタン、電源ボタン、マジックキー。左側面にはファン吸気口。

下部にSIMスロット・USB-C・スピーカー。上部にイヤホンジャックあり。ゲーミングらしく需要をわかってます。
画面・スピーカー
画面

REDMAGICシリーズ最大の特徴のひとつが、ノッチもパンチホールもないフルディスプレイ構成です。フロントカメラはREDMAGIC 7シリーズ(2022年)からアンダーディスプレイカメラを採用しており、画面の下にカメラが隠れています。その結果、四角い画面がそのまま画面として存在しています。「画面だけ持ってる」みたいな気持ちよさはREDMAGICならではです。
6.85インチのAMOLED、解像度2,688×1,216、リフレッシュレート144Hz、最大輝度1,800nits。発色・明るさともに問題なし。

ちなみにフロントカメラの画質はあまり良くないんですが、フロントカメラは顔認証用なので問題ありません。しかしだいぶ綺麗に取れるようになってきてはいます。
ちなみにデフォルトで保護フィルムが貼り付け済みでした。
スピーカー
下部と上部(受話部)のステレオ構成。バランスよく聴けますし動画視聴・ゲームには十分なのですが、「このサイズのゲーミングデバイスなら…」という期待値にはもう一声という感じ。ここは11 Proから変わらず。Bluetoothは LHDC V5 / LDAC / aptX Adaptive など主要コーデックに対応しているので、ワイヤレスイヤホンとの組み合わせが現実的です。
使用感
重量感
重量は実測242gで重め。角張ったフォルムなので重量を直に感じますが、7,500mAhのバッテリーがある安心感で許せます。慣れます。
OSについて

REDMAGIC OSはAndroid 16ベース。Playストア対応・日本語対応・かこって検索OK。144Hz対応でぬるんぬるん。DisplayPort Alt Mode対応なので有線でのモニター出力も可能です。
ひとつ気になる点として、通常のAndroidでは電源ボタンのダブルタップでカメラを起動できる設定がありますが、REDMAGIC OSではこの設定ができません。ただし、本体横のゲームスイッチ(スライダー)にカメラを割り当てることができるので、そちらで代替可能です。両方使えるとよかったですが、使い方に慣れれば問題なし。
画面内指紋認証

指紋認証は電源ボタンではなく画面内指紋認証。タッチパネルに指を触れるだけで認証が完了し、顔認証にも対応しています。認証速度は指紋・顔ともに爆速でノーストレス。ロック解除がスムーズです。
常時表示にも対応していて、時計だけ表示しておくことも可能です。指紋認証のエフェクトも変更できます。
ベンチマーク・ゲーム性能・バッテリー

AnTuTuスコアは約400万点。ただしこの機種はベンチマーク計測時の最適化問題が話題になっており、スコアをそのまま鵜呑みにするのは難しいです。同じチップを搭載した端末と大きく違うスコアが出るわけでもないので、「同チップを積んでいる端末と同じくらい速い」という参考程度に見ておくのがちょうどよいと思います。
最新のゲームを最高画質で遊べます。ちなみに大体のAndroid用スマホゲーは60FPSまでにしか対応していませんが、対応しているソフトに限りますがフレーム補間機能があって無理矢理120FPSにしたりできます。

ショルダートリガー・マジックキー・ゲームスペース(ゲーム専用モード)と、ゲーマー向けの仕掛けはひととおり揃っています。別売のREDMAGIC Shadow Blade Gamepad 3を接続すれば、物理コントローラーでプレイすることも可能。ゲーミングスマホとしての使い勝手は申し分ありません。
バッテリーはPCMarkの持続時間テストで約10時間。7,500mAhの容量に加え80Wの急速充電対応なので、充電時間の短さも含めてバッテリー周りのストレスはほぼありません。バイパス充電対応でバッテリーを気にせずゲームもできます。
カメラ

50MP+50MP+2MPのトリプルリアカメラ。メインカメラには光学式手ブレ補正付きで、ゲーミングスマホながら普段使いに十分なクオリティで撮れます。バンプのないフラットな背面でこのクオリティというのは正直かなり頑張っています。
感想
11 Proをすでに持っている人が買い替えるほどの変化があるかというと、正直なところ「ほぼない」です。チップのOC版への変更がメインで、デザイン・機能・冷却構成はほぼ同じ。前モデルユーザーはスルーで問題ないと思います。
ただ、ゲーミングスマホをこれから初めて買う人・11 Proを持っていない人にとっては、OC版チップ+7,500mAh+本格水冷という今現在最強クラスのスペックは変わりません。日本版にはFeliCa(おサイフケータイ)が搭載されているのも地味に強い。最強スペックのゲーミングスマホでSuicaが使える、というのはロマンがあります。
個人的にはSubzero(シルバー)カラーの背面と、水冷ギミックのあの動きが眺めているだけで気持ちよくて嬉しくなります。本当に水冷が効いてるかどうかはさておき、テンションは上がります。変態仕様のゲーミングスマホが好きな人に間違いなくぶっ刺さる一台です。
それにしても、ここ数年ずっと同じ路線、四角い板に背面スケルトン、ファン内蔵でアップデートを重ねてきて、もはや「REDMAGICといえばこれ」という定番モデルになってきた感じがあります。もっと狂えるはず。今後にも期待しています。

