人気8インチタブを出しているAlldocubeさんからまた最新モデルが出ました!
前回レビューしたのが・・・6月。すごいペース。は、半年も経ってない・・・!?
今回は8インチタブレットでよく採用されているMediaTek Helio G99ではなく、なんとSnapdragonを採用していてパワーアップ、『ターボ』と名前があるようにゲームに特化したモデルです。
しかし結論から言うと、人によってはターボじゃない方がいいかもしれません。
販売ストア
提供:Alldocube
Amazon商品ページ1
Amazon商品ページ2
(商品ページ2って何?)
楽天
価格は販売開始セールが10月15-16日に開催され、23,999円。通常価格はストアによってばらつきがありよくわかりません。
動画版
スペック&主な特徴
Alldocube iPlay60mini Turbo とは
iPlay60mini Turboは中国のメーカーAlldocube社が発売したAndroidタブレットです。
このタブレットは、Android14ベースの独自OSを搭載(Playstore使用可能)、8.4インチディスプレイの比較的小さめなサイズ感のタブレットなのが特徴で、チップセットにはSnapdragon 6 Gen 1プロセッサ、8GBのRAMと128GBの内部ストレージを備えています。MicroSDスロットもあり。
また、5500mAhのバッテリーを搭載し、18Wの急速充電が可能です。デュアルバンドWi-FiとBluetooth 5、SIMスロットは非搭載。WidevineはL1で、Netflixの高画質再生にも対応しています。
スペックだけ見ると、こちらの前モデル『iPlay60mini Pro』との違いは
・CPUが強くなった
・DP出力に対応した(対応する環境に限る)
・スピーカーがさらに良くなった
・バッテリーが減った
・SIMに非対応になった
あれ?
今回はTurboとProとの比較メインではありますが、なるべく本レビューだけ見てもわかるように紹介していきます。
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱はこちら。ロゴがシルバーで印刷されただけのシンプルデザイン。iPlay60miniProとおそらく全く同じですね。
内容物はこちら。USB Type-CとSIMピン、説明書、本体です。あれ、電源タップがなくなっていますね。
本体外観
全く一緒
iPlay60miniProと全く同じです。
滑らかな金属製のバックパネル、片手てガシッと掴めるサイズ感で、角は立っていながらも僅かに面取りされて刺さりにくい。iPhoneに似せたディテールの作り方で良いです。
50までのモデルと比べると、エッジが柔らかくなっています。
無駄な装飾が無いシンプルな雰囲気が良いです。単眼のカメラのレンズが突起しているだけ、フラッシュも埋め込まれています。欲を言えばカメラの突起も無しで埋め込んでほしい。
ちなみに画面の左側に欠けてる部分があるのはマイクらしい。
横持ちを基準に上下左右を見ていきます。
上側面には電源ボタン、ボリュームボタン、
下側面にはMicroSDスロット。SIMスロットはあった形跡だけが残っていて、入れることが不可能になっています。
厚みは実測値で約8.1mm。60mini Proと同じです。iPad mini 6は6.3mmなので、比較すると若干厚く感じます。
50mini ProNFEは7.7mmだったので、0.4mm増えています。
側面は基本的に60miniProと全く同じです。
左側面にはUSB Type-C、そして左右には待望のステレオスピーカー。位置は均等配置ではないものの、左右にあるだけで有り難いです。あと相変わらずUSB-Cの位置は中心ではありません。
あとステレオスピーカーが付いた代わりに、イヤホンジャックが無くなりました。あの変な位置にあったイヤホンジャック・・・
前モデルとの比較
何が違うのか、いや、何も変わっていない。全く同じです。電源ボタンの押し心地が少し軽くなったくらい?いや、個体差かもしれません。誤差レベル。
前前モデルのiPlay50mini Pro NFEとの違いは、並べてみてやっと気付くレベルではありますが、色味が若干変わった気がする、カメラが一回り大きくなった、ディスプレイ部分のフチの飛び出しがほぼ無くなった点です。全体的に手触りが良くなっています。
あと電源ボタン・ボリュームボタンの高さが僅かに増えて押しやすくなっています。
画面・スピーカー
画面
ディスプレイは保護フィルムが貼り付け済みなので箱から取り出してそのまま使えるのがグッドです。が、ちょっと出して使っただけでかなり傷が付いたので、とりあえずの保護と考えた方がよさそう。
ちなみに60mini Proではガラスフィルムは浮きます。が、ずっと使っていたら浮きがなくなっていました。が、ふとした拍子にまた浮く可能性はあるので、基本的には非推奨ですね。今回はガラスではないフィルムにしようかと思います。
ディスプレイはベゼル小さめ、8.4インチの1920 x 1200ピクセルと十分な解像度で満足です。そして明るさの自動調整機能もあります。
ディスプレイはなんか僅かに違うように感じますが、まぁOSによる差か、個体差かもしれないレベルです。
明るさのレベルバランス?がかなり大きく変わりました。こちらはおそらくOSの問題ですね。
液晶はiPlay50miniProでは暖色系のディスプレイだったものが寒色系の青っぽいディスプレイに、そして視野角が若干悪かったんですが、結構良くなりました。
ちなみにディスプレイの色味は完全に好みの問題ではありますが、50miniProも別に黄色っぽい尿液晶というわけではなく、iPadに近い暖色系の色味。ただまぁ、個体差やロット差などは出てくるかもしれませんのであくまで参考まで。
色味の調整もできそうです
スピーカー
スピーカーはかなり良くなりました。60miniProから待望のステレオスピーカーになりましたが、音質はシャリシャリとした安っぽいスピーカーでした。
今回はステレオスピーカーを引き続き採用した上、より良いスピーカーを搭載。音量が少し小さいように感じますが、低音がより強く、快適に視聴できるようになりました。動画コンテンツ消費用にバッチリな用途として使えるかなと思います。
もちろんiPadなどと比較すると音質は劣りますが、ようやく十分な音質になったように感じます。
気になる点として挙げると、60mini Pro同様、スピーカーの位置が気になります。電源ボタンを上にして横持ちすると、スピーカーが手に塞がります。逆に持てば別に問題ないとはいえ、ゲーム用途を想定しているのであればスピーカーの位置を逆転して欲しいなと思います。次モデルに期待ですね。
使用感
指紋認証非対応・顔認証非対応
iPlay60mini Proでは満を持して顔認証に対応しましたが、今回は非対応。どうして。
指紋認証には対応していません。
Widevine L1 & Netflix対応
今回のモデルはWidevine L1、Netflixやプライムビデオの高画質再生に対応しています。スピーカーの音質も上がったのも相まって、垂れ流し用途で非常に捗ります。
ベンチマーク
まずSnapdragon 6gen 1を搭載した本機のAnTuTuベンチマークは
総合スコア 527956
CPU 190864
GPU 94753
総合スコアが約50万、CPUが19万、GPU9万でした。G99を搭載した60miniProでは総合40万なので、順調にアップしています。
重いスマホゲーを遊ばないのであれば普通に快適だと感じますが、まぁG99と比べて大きく変わったか?と聞かれたら、どうなんだろうといった感触です。
エミュ用途で少しでもパワーが強いものが欲しいといった場合であれば良いかもしれませんが、もうワンランク上がって欲しい気持ち。
普段使い的には特に何も変わった気はしません。ここからはもうリフレッシュレートとかが上がったりしない限りは変わらないかも。
バッテリー持ち
さて、冒頭で話したように、バッテリー容量がProでは6050mAhだったものが5500mAhに下がっているんですよね。なんで・・・と言う感じですが、実際のバッテリー持ちを検証してみましょう。
バッテリーの持続時間を測るためPCMarkで計測してみたところ、100%から20%までで
Proでは7時間55分、Turboでは6時間28分でした。
さ、下がってる?と思い、更に輝度最大、動画連続再生でバッテリー切れまで検証してみました。すると、まぁ60miniProは多少劣化している可能性はありますが
60mini Pro:6時間半
60mini Turbo:7時間
となり、僅かにTurboの方が長持ちする結果に。こちらは動画視聴においてなので、他の方法で検証してみるとまた変わる可能性はあります。しかしまぁそこまでバッテリーが減った!と感じることはなさそうな感じです。スナドラの方が省電力性が高いのでしょうか。
OSが戻った
OSはProではかなりiPadライクなUIになっていて、全体的にかなり新鮮な使い心地になっていました。
上から下にスワイプすると通常のAndroidであればクイック設定が表示されると思いますが、本端末では右側を下にスワイプで設定パネル、左側をスワイプで通知一覧と、まるでiPhoneやiPadのコントロールセンター、通知センターのような機能分けがされています。
このような仕様もなくなっており、通常のAndroidのようにどこからスワイプしてもクイック設定が出るだけです。
OSがALLDOCUBE OS Liteというものが採用されているらしく、ProのALLDOCUBE OS 3.0とは根本的に異なるらしいです。
画面タップで電源オンは引き続き採用されています。
気になる点
8インチでカジュアルに、外に持ち運び用途で使っている人も多く見かけたので、SIM非対応な点が気になります。今後同じスペックでSIM対応モデルも出てきそうです。
使っていて感じるのが、(主にYoutubeですが)結構カクつくことがあります。レビューサンプルだからかもしれないですが、OSの最適化不足な気がするので改善を期待します。
ちなみにタッチパネルの無反応バグは前モデル(60miniPro)でも解消されたらしいとのこと。
モニター出力可能になった
Display Port出力により、USB-Cケーブル一本でモニターやテレビに画面出力可能です。ただ、対応しているモニター&ケーブルに依存するので、そこは注意しましょう。
カメラを試す
感想
ざっくり言うと、iPlay60miniProよりちょっと性能が上がってスピーカーが良くなったモデル。
変わらず使いやすい格安8インチタブレットで、スピーカーの音質が上がった恩恵はデカいです。しかし何よりSIMカードに対応していません。
LTEで外でも使いたい人は、率直に言うと次のモデルを待ってもいいかもしれません。いつもマイナーアップデートでニューモデルを出してくるので・・・。
SIMを使わない上で、より良いスピーカーにしたい人、エミュレータ用途などで若干でもパワーの強いチップを使いたい人、モニター出力したい人は購入、もしくは買い替えを検討してみても良いかなと思います。