Unihertz、良いですよね。
超小型でコンパクト、3インチくらいのスマホやキーボード付きのスマホなど、独特なスマホを出し続けているメーカー。そこにサブブランドがありまして、それが8849。こちらはいわゆるタフネススマホを出しているメーカーで、そこが新しくタブレットを作りました。
真逆やないかい。
しかし流石Unihertzもとい8849。クオリティの高さはもちろん、デザイン性の高さがタフネス系ガジェットとして圧倒的で、素晴らしい。
販売ストア
・公式ストア
・AliExpress
販売価格は公式ストアにて599ドルとなっています。アリエクの公式ストアではレビュー時点では8.7万円でした。
動画版
スペック&主な特徴
8849 TANK Padとは
8849 TANK Padは8849によるタフネスタブレットで、高耐久・防水防塵・大容量バッテリー・キャンプライトなど、かなり独特な機能、そして最大の特徴がプロジェクター内蔵。モリモリすぎる。
システムはAndroid14で、SoCにはミドルハイクラスのDimensity 8200を搭載、RAMは16GB、ストレージは512GB、ディスプレイは10.95インチの1920×1200ピクセルでリフレッシュレート120Hz対応。
バッテリー容量も非常に多くて21,000mAh。通常のタブレットが多くて10000mAhなので、その倍ですね。逆充電も可能なので非常用バッテリーとしても使用可能。充電速度も早く、66W充電に対応。
耐久耐水性はIP68/IP69Kを満たしているらしく、落下や水濡れ、汚れに対しても強い耐性を持っています。
重量はもちろんデカい。特大容量のバッテリーを搭載しているだけあり、1120グラム。1キロ超え。
開封&内容物
では早速開封していきます。メーカー提供です。
箱はこちら。メーカーロゴすらない無地の箱です。が、まぁレビューサンプルだからかもしれません。
内容物はこちら。USB Type-C、電源、説明書類、本体です。
本体外観
好みの問題でもあるとは思うんですが、8849のデザインって他のタフネス系デバイスと比べてもすげえカッコいいと思うんですよね。
耐久性を高めるためにいわゆる肉厚な、ゴテゴテと装飾されているのは共通しているんですが、妥協なく金属パネルを部分的に採用していたりカーボンテクスチャも入れ込んでいたりしていて非常にラグジュアリー。ゴテゴテしてるのになんかスマートなんですよね。
そして装飾デザイン自体もキャンプライトなどでメリハリが付いていて、いわゆるスマホやタブレットのようにカメラを中心にしたデザインになっていない。この点はもうちょっと評価されても良いと思ったりしています。
男の子って・・・(以下略)みたいなメカニックなデザインがクール。ロボットとか動かせそう。
ちなみにこちらが過去にレビューした8849のスマホ。こちらも同様にキャンプライト中心のデザイン、そしてカメラはむしろ隠すようなデザインになっています。
それぞれ何が備わっているのか、横持ちを基準に上下左右として見ていきます。
背面には左側に二つスピーカー、中央上部黄色い部分はキャンプライト、同じ部分あたりにNFCもあるようです。その上にある白い部分はワームライト。そしてその下はドック用の接続端子?があります。後々ドックが販売されると言うことでしょうか。
キャンプライト右にあるのはファンの吸気口、8849ロゴの横にはフラッシュ、カメラと並んでいて、その下に気圧センサーとマイクがあります。
上側面には左から、プロジェクター、ファンの排気口、ボリュームボタン、キャンプライトスイッチ、割り当て可能なキー、下側面には何もありません。
左側面にはプロジェクターのピント調整ダイヤル、SIM・SDカードスロット、電源ボタン兼指紋センサー、IRコントロール。
右側面には蓋がされていて開けるとイヤホンジャック、USB-C、右端にマイク。
画面・スピーカー
画面
ディスプレイは約11インチでFHD、一般的な使用ではあるんですが、いわゆるタフネス系でよくある?厚めのベゼルでもなく、結構薄めに攻めています。良いですね。もちろん太く頑丈になっていた方が安心感はありますが、それはそれとして。
ベゼル厚みは上下左右対称ではなく、短手が大きめ。インカメラは太い部分にあり、隣に明るさセンサー・近接センサーがあります。
ディスプレイは保護フィルムなしなので保護したい場合は別途用意する必要がありますが、冷静に考えるとそもそもタフネススマホ・タブレットに保護フィルムって・・・?という気もします。
ディスプレイ輝度も標準的、明るさも十分に感じます。
スピーカー
スピーカーは背面にあるステレオスピーカー、しかも片側2基なので聴こえ方、音質自体もこもった感じの音色なのでとても良いとは言えません。
ですがあくまでタフネスがメイン想定、屋外使用やプロジェクター使用を前提に考えてか音量は大きく出せるので十分でしょうといった印象です。
使用感
もちろん重い
まず最初に言っておくと、やはり1キロ超えは重すぎる。軽々持って操作しているような画像が公式に上がっていますが、正直厳しいです。せめて置いて使わせてください。
指紋認証対応・顔認証対応
電源ボタンは指紋センサー搭載、顔認証にも対応しています。認証速度も速いです。セキュリティ的に安心して使えて良いですね。
Widevine L3
Widevineは残念ながらL3なので配信サービスのFHD視聴はできません。安い価格帯のモデルではないので対応して欲しかったなと思います。
ベンチマーク
本機のチップセットはDimensity 8200、AnTuTuベンチマークは
総合スコア 918660
CPU 267049
GPU 236040
総合スコアが約91万、CPUが26万、GPU23万でした。最新のハイエンドとはいきませんが十分な性能で、ゲームも楽しめる強さのスコアです。
バッテリー持ち
バッテリーの持続時間を測るためPC Markで計測してみたところ、100%から20%までで 時間 分でした。
使い勝手
性能的にはサクサク使えて通信速度も早く、ハイエンド感があります。リフレッシュレートも120Hz対応なので設定すればヌルヌル、快適です。若干カクツキがあるかな?と思いましたが、設定を見てみるとデフォルトでは60Hzになっていました。
OSは若干タブレット操作に調整されたものになっていて、画面下部にタスクバーのようなものが表示されたりしますが、基本的には通常のAndroidと同じように使えます。
キャンプライト
赤いボタンを長押しすることでお馴染み(?)のキャンプライトが使えます。一般的なスマホカメラのフラッシュとは違う、しっかり照らせる明るさ。
他にも高さを測ったりノイズを測定したり、現場仕事系の様々な機能が搭載されています。
プロジェクター
Tank 3 Proに搭載されているプロジェクター機能はDLP。いわゆる一般的な仕様のもので、解像度は854×480、最大100ルーメン、フォーカス距離は0.5m〜3mまで、縦表示、横表示と変更も可能です。
ホーム画面に置かれているプロジェクターのアイコンをタップするだけで機能し、タブレットの画面を映し出すことができます。
ピントが合わない場合はこのダイヤルをくるくる回します
大きく綺麗に映し出せるものではありません。が、タブレットに付属する機能と考えるとユニークで面白いです。実はこのタブレット、プロジェクターになるんやで・・・って取り出すと面白いかも。面白いか?
AndroidなのでコントローラーをBluetooth接続してゲームを遊んだりもできます。良い感じの場所、高さに置いて、それで斜めに投影した際の台形調整(上下方向のみ)も自動で行われるので、気軽に使えます。
感想
タフネスタブレットがそもそもニッチなのに、その上にプロジェクターを搭載している。大容量なので非常用バッテリーとしても期待できるし、地味にチップセットパワーも強いのでゲームなど高負荷なアプリを動かすこともできる。防水なのでお風呂用タブレットとして使っても良い。あまりにモリモリ過ぎる。
あくまで最大限活躍できる用途としては現場用・アウトドア用であることは明確ではあるので、趣味のロマンガジェットとしてはかなり高級、しかし正直デザインは圧倒的にカッコいい。所有欲もしっかりと満たされるというのが8849製品の素晴らしいところ。