世の中にはたくさんのやすう~い中華ゲーム機が存在しています。
中では3000円以下で購入できるものも有り、FC3000、そしてSF2000と、変な名前のシリーズがありまして、それの最新版が出たのでつい買ってしまいました。
今回もセール時ではありますが3000円程度と、かなり安くで購入できて、安かろう悪かろうなんじゃないかと、たかを括っていましたが、ちょっと悪いベクトルがいつもとかなり違って、本当にきついです。相当物好きな方じゃない限りは買わない方がいいです。
販売ストア
・購入したストア
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価格はAliExpressにて4000円くらいですが、クーポンやら何やらで3200円で購入できました。謎のコントローラーセットもありますが、よくわかりません。
・別のストアでも売られています
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動画版
スペック&主な特徴
SF3000とは
SF3000はいわゆるエミュ機と呼ばれている端末です。
4.5インチで解像度854×480のディスプレイと結構変わった画面サイズと解像度、プロセッサは不明。Dual core 1.2Gとだけ記載されています。OSは独自UIのLinuxベースのもの。
2GBのRAMで、ストレージは64GBのMicroSDが付属しています。バッテリーは3000mAh。
カラーはブラックオンリー。
開封&内容物
では開封していきます。
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パッケージは段ボールにプリントされている感じで、チープさもありませんが、特別にゴージャスな感じはしません。
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内容物はこちら。USB-Cケーブル、変換アダプター、説明書、本体です。
本体外観
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最初箱から出した瞬間は、お、思ったよりええやん、という印象。
PSPくらいのサイズ感で、結構珍しいバランス。そして奇妙奇天烈なボタン配置。右側のABXYが下で、アナログスティックが上という。奇天烈過ぎるって。なにこれ。どう考えたらこれにしようって思うんだよ。
質感はいかにもプラスチッキー、めちゃくちゃチープ!ザ・プラスチックといった印象です。しかし、なんかちょっとミッチリしている感はありますし、ボタンもクリアになっているので、最初の印象はそこまで悪くないかなという印象です。FC3000の時は本当に超プラスチッキーでおもちゃ感バリつよだったんですが、そこまでではないなって。
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ボタンレイアウトは右上にアナログスティック、右下にABXY、左側に十字キー、アナログスティック、画面下にスタートセレクトボタンです。
左側のスティックが上のいわゆるXBOXやスイッチ型のレイアウトはよくありますが、右側が上側。見た目だけで言うと新鮮・・・というか普通こんな配置にしませんよね。
アナログスティックは押し込み非対応。
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背面にはR2L2があり、スピーカーがシングル、そしてスタンドが搭載されています。
Switchのようにテーブルモードのような感じで使うことを想定していて、それでコントローラーセットが存在していたんですね。
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上側面には左からL、電源スイッチ、MicroSDスロット、USB-C、イヤホンジャック、ボリュームボタン、R
電源がボタンではなくスイッチなのも、いかにも格安機っぽさがありますね。
下側面にはストラップホールがあります。左右に。
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左右側面には特に何もありません。
前面シェルと背面シェルの噛み合いは割と綺麗です。ひねると若干軋みがあります。
グリップ部分はこのようにポコっと膨らみがあります。全体的に不思議なデザインですね。
他ハードとの比較
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ではこのサイズ感となると、そうですね。PSPと並べてみます。サイズは確かにPSPっぽい雰囲気、画面サイズもPSPは4.3インチなのでかなり近い。実際手にとってみると、似たような印象ではあるものの背面のグリップ部分が結構変わってきます。
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形状的にはVitaにかなり似ていますね。Vitaは5インチで、それに比べると若干小さめ。並べてみると本当に右スティックが上にあるのが意味不明過ぎる。
操作感
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重量は183グラム。特別重くはありませんが、さらにグリップがあります。が、どうなんでしょうこれ。とりあえず膨らませておきました!みたいな形状。
確かに多少グリップ感は良くなりますが、あまりフィット感が良くなく、更にABXYが下なので、持ち方とのバランスはあまり良くないように思います。
L2R2もかなり小さめで、出っ張りも少なめ。手をひねる感じで押すと押せますが、基本的にはちょっと固めでとても使いやすいとは言えません。まぁ、スペック的に必要な場面は無いかもしれませんが・・・。
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ボタンはツルッとしていて、奥側に印字があるタイプ。PSP・・・
押し心地はメンブレンの若干柔らかめ、ラバーが若干ぐにゃっとしているような感じで、戻りが若干悪いような印象。特別悪いかと聞かれたらそこまでではないですが、やはりチープさを感じます。
というかやはり配置がおかしい。そもそも右スティックを性能的にあまり使わないんだから、もっと快適な位置にあるのが普通ですよね。なんならPSPと同じように、右スティック無い方が良いレベル。使えば使うほど、虚無が右上に存在するような気持ちになってきます。
スタートセレクトはカチカチとしたタクトスイッチ。音は大きめで、若干出っ張りはあるものの硬めで、押しやすいとは言いにくいです。
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十字キーもボタン同様のラバーの感触で、シーソーできません。全部押しされるとかではなく、全部独立型のボタンとなっていて、斜め入力とかはかなりしにくいです。
アナログスティックは操作感としてはいわゆるJoy-Con型のものに近く、トップが凹んでいるタイプ、彫り込み深めなので結構独特です。しかも押し込みに対応していません。押し込み非対応なのもなんかなんとなく格安エミュ機っぽいですね。
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ショルダーボタンも独特、画面側に軸があって、回転するようなつくりで、さらに押し込み距離が小さく、そして硬いので、かなり使いにくいです。指の第二関節あたりに力を入れないとそもそも押せないような厳しい感じ。
画面・スピーカー
画面
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ディスプレイは4.5インチ845×480、アスペクト比16:9の結構独特な解像度。なのでレトロゲームに最適、というよりは、PSPなど横長なゲームを遊びたくなるんですが、PSPはそもそも動きません。
アスペクト表示にはできるはできますが、活用できるゲームがない点で残念です。
ディスプレイ自体単体で見てみると、視野角はあまりよくありませんが、十分な明るさ、解像度もまぁまぁ大きめ、格安な部類にしてはしっかりとラミネーションディスプレイですし、価格を考慮すると悪いものではないのかなと思います。
スピーカー
スピーカーは悪いです。これも格安機っぽいですね。そもそも背面のシングルスピーカー、位置も中央ではなく左側に偏っています。本当に良くないです。
音質自体もザラっとしていて低音が非常に弱く、高音は刺さる所謂チープなスピーカーといった音色です。音量だけは大きく出せるので、その点だけ評価できます。
使用感
エミュレータで遊ぶには
一般的にエミュレータで遊ぶためには以下のものが必要となります。
吸い出し機(ダンパー)
エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら)
ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Reader(レビュー記事はこちら)をおすすめします。
(サイトは英語ですが、日本でも購入可能です)
また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。
PC(あると快適)
データを管理するのに必要となります。
MicroSD
ゲームイメージ用に推奨。
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MicroSDリーダー
MicroSDをPCで読み込むために必要となります。
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メニュー画面の構成
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電源スイッチをスライドさせるとすぐに起動し、メニュー画面が表示されます。
搭載されているOSはおそらくLinuxベースの独自UI。なんとなくEmulation Stationみを感じるデザインのもので、LRでタブ切り替え、縦にコンソールを切り替えて選んで、ゲームタイトルを選んで起動、といった仕組み。
タブはゲーム、メディア、設定と並んでいて、日本語化も可能です。謎にフォントが渋かったり、あまりにもガバ翻訳すぎるだろ、といった文字がもう逆に最高だな、という気がしてきています。
ゲーム内でのメニュー表示はスタートセレクト同時押し。ステートセーブが6個まで保存可能で、それ以外何もできません。
メディアプレイヤー的な機能は普通
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メディアタブではムービー、ミュージック、フォト、E-Bookと並んでいますが、それぞれまぁ普通には使えました。
MP4動画やMP3の音楽ファイル、写真、E-Bookはテキストファイルを開けるのを確認しました。どのくらいの需要があるのかはさておき。
ゲームイメージの管理が致命的
さて、とにかくこのOSが曲者・・・というか格安機あるあるなんですが。
MicroSDをPCに接続して、さてフォルダに入れようか・・・と、思うんですが、謎の数字が並ぶフォルダしか無いのです。
こりゃどうしたものかと思っていると、どれがどれというのが見えてきたので、なんとなく雰囲気で導入し・・・てみましたが、メニュー画面には反映されず。この時点で、あっ、もうレビューできないわ。詰んだ。って思いました。
色々試していると、どうやら自分で吸い出したイメージはromsフォルダに入れるしかなく、さらにゲームの起動もダウンロードの項目からしか行えません。なのでメニュー画面は大量の無で埋め尽くされることになります。
更に、サブフォルダからの起動ができないので、全てのゲームを整理せずそのまま並べるしかありません。正直この時点でかなり遊ぶ気が消滅します。
ゲームをプレイ
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遊び心地はもう全然、コントローラーも含め本当に良くないです。メニューの設定から画面比率をアスペクト表示・フルスクリーン表示にできますが、このようにアスペクト表示になっていません(多分3:4にしかできない)し、フィルタがかったぼやけた表示にしかできません。
性能的にはかろうじてPS1まで動きますが、それはそうとして、どうかしてるボタンレイアウト、独立型の十字キー、硬すぎるショルダーボタンに、私は限界でした。
感想
まぁこんなもんだろ、と想定しながら買っていながらも、メチャクチャにがっかり感があります。なんだろう、これまでに無い、全部良くない感じなんですよね。
変なOSで何も設定を弄れないのは分かっていましたし、ディスプレイは悪く無いけど、この画面サイズ・アスペクト比であることに意味がない、そしてコントローラーがもう無茶苦茶すぎる。
あくまで格安、1万円前後のエミュ機と比べるのは間違っているので、4000円での販売価格を考慮しながら考え直してみても苦しい、まだSF2000やFC3000の方が数倍良いと思います。
というか、5000円くらい出せばもうちょっと良い端末買えるので、買う必要がないです。それでも、このわけわかんない感じに惹かれるんだ・・・!って選ばれし人物だけが購入を検討してみてください。