デルタ配列液晶というのはドットが綺麗に配置されないもので、どんなにスケールが同じゲームであっても滲んで表示されます。なので嫌だなと思い購入を見送っていたRG280Vですけど、実際に手にしてみると最高でした。
あまりに皆が皆絶賛するので、液晶画面の問題はさておき縦型ゲーム機のクオリティとしてやはり気になってしまったんです。最近ゲームボーイとかばっかり触ってますからね。
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スペック&主な特徴
基本スペック
画面:2.8 インチ IPS (320×480→正確には320×240)
SOC:Ingenic JZ4770
CPU:1 GHz Single-Core MIPS XBurst1
GPU:Vivante GC860
RAM:DDR2 512M
ストレージ:16GB 外部microSDスロット2つ
バッテリー:2100mAh.
基本的なスペックはこれまでのRG350系と変わりません。変わっている点と言えば、
・縦型コンソールで全体的に小さい
・画面サイズが3.5インチ→2.8インチに変更
・アナログスティック無し
・320×480ではない
のくらいですかね。320×480ではない点についてはめちゃ重要なので、後述します。
開封&内容物
▲届いたのはかなり小さい箱でした。あまりに小さいのであれ?どこ?ってなるサイズ感。最小寸法で設計してるのも今のトレンドっぽくて良いですね。
さぁ開封します。輸送の関係か、少し崩れて?居ましたが特に傷一つ無く問題ありませんでした。しっかりした梱包。
中身はいつも通り本体と説明書、USBケーブルです。MicroSDは内蔵されています。
本体外観
めちゃくちゃ可愛い
▲さて早速外観をチェックしていきます。最初に感想を言うと、『めちゃくちゃ可愛い』ですね。とにかくめちゃくちゃ可愛い。なんなんだこの愛くるしいフォルムは。ゴールドのヘアラインもすごく綺麗で所有欲が超満たされます。こんなこと言ってはあれですが、傷が付いてもわかりにくそうですね。
ただ個人的に想像していたよりは大きい印象です。良い意味で画面が全体の大きさに対して大きいので、この手の小型ハードにしては見やすそうです。
高品質できれいなカラー
▲表がキラキラしたゴールドヘアラインになっているのに対して、裏側はこのように暗めの臙脂色?になっていてすごく綺麗です。安っぽくなくこの色が出せてるのがすごい。
▲右側に電源・リセットボタンが有るのでいつも通り電源ボタン長押しで起動できます。
画面上にUSB-C充電端子とイヤホン端子。LRボタンは変な重なり方してます。デザイン重視って感じですね。
▲画面下には何もありません。
▲画面左側には音量ボタンとMicroSDスロット2つ。シールが貼られている方は、ファームウェア用のスロットです。シールを剥がすと保証が無くなるので注意というやつ。
保護ガラスがラウンドエッジ加工
▲液晶の保護ガラスはこれまでのものと違い、スマートフォンのようにエッジがプクッと湾曲しています。ラウンドエッジ加工ですね。こういう細かさが高級感に繋がるんですよね。
スピーカーは裏
▲裏側はいつも通りanbernicロゴ。今回はスピーカーも裏ですね。うまく手にかぶらない位置に配置されてます。
操作感
いつもの安定したボタン
▲ボタン類はいつもの安定した押し心地です。ABXYは言うまでもなく。スタートセレクトボタンも同じような感じです。少し硬いかな。
アクションゲームは不向き
▲十字キーはキー自体は良い質感ですが、フォルム的にグリップ感が少ないので、アクションゲームなどはやりにくそう。
▲LRボタンは想像できると思いますが、かなり使いにくいです。距離が遠いので、ボタン数が多いゲームは不向きですね。ただ、見た目を重要視してこの位置にしたのは正解だと、個人的には思います。
これだけで他の端末と差別化できるし、SWITCHの携帯モードが人間工学的に最適か?ということです。
片手でプレイできそう
▲実際に手に持ってみるとこんな感じ。RPGとかなら手持ちで操作できそうで良いですね。
ゲームボーイミクロと比較
▲ミニコンソールの代表格としてゲームボーイミクロと並べてみました。画面サイズが大きいのでゲームボーイミクロよりも操作感的には大きい気がしますが、並べてみると意外とゲームボーイミクロと並ぶサイズ感です。
画面
とにかく全体の大きさに対して画面が大きい
▲起動するとおなじみのロゴが現れました。ディスプレイとの隙間もなく凄い発色の良さですね。
▲この端末の何が良いって、ベゼルが小さく本体に対して画面がかなり大きめに見えることですね。小さい小型ハードはだいたいどれも画面も含めて小さいので、プレイしにくいですが、これは画面が大きい。中華ゲーム機界隈も技術進化してますね。
実質的にRG350と同じ解像度
▲320×480という表記から、「もしかしてゲームボーイアドバンスをピクセルパーフェクトで遊べるんじゃ・・・」と思った人も居るかも知れません。
しかし残念ながら、この端末は実質320×240の解像度です。つまりRG350系統と同じ解像度になってます。デルタ配列ならではの現象なのでしょうか、そこはあまり良くわかってません。
デルタ配列もここまで明るければ気にならない・・・?
▲いわゆるこのハードもデルタ配列液晶です。なので手にする前まではジワッとした表現なんだろうな・・・と思っていましたが、そこまで気になりません。なんでだろう・・・と思いましたが、おそらくめちゃくちゃ画面が明るいから、とかそんな感じですかね?
ちなみにこれはゲームボーイのフリー配信されているtobutobugirlです。
▲液晶がよくわかるように拡大してみました。???
ドットが平行に配列されてないのがわかります。まあでもこれはこれで?綺麗?どうだろうか。
使い方
基本的な使い方
▲ファームウェアはいつものOpenDinguxなので、これまで使って人はもちろん、初めて使う人でも簡単につかえます。
封がされていない方のMicroSDを取り出し、対応するフォルダにROMを追加するだけ。もちろんROMは吸い出したものorPDROMを使いましょう。
カスタムファームウェアを導入してより快適に使う
RG280Vですが、カスタムファームウェアが出ているので試してみることにしました。
というのも、相変わらずGBAのハードウェアスケーリングが変なことになっていたり、音量調整が微妙だったりと気になる点はたくさんあるので、解消されればいいなと期待を持ってROGUEの導入にチャレンジ。
この他にも最新のCFW『Adam image』というものがあるので、最新で試したい方は少し複雑にはなりますがこちらをオススメします。
カスタムファームウェア『ROGUE』をダウンロード
上記サイトからカスタムファームウェアをダウンロードします。opk形式のアップデートファイル
rg280v-update-XXXX(最新の日付).opk
とフラッシャーデータ
sd_image.bin
(もしくはsd_image_RG280V.bin)
がありまして、私はとりあえず本体のバックアップを取ってからアップデートしてみましたが、なんか変な感じになったのでフラッシャーでアップデートしました。
インストール
毎度おなじみの方法でアップデートできますが、わからない方は以下の記事を参考にどうぞ。
違う点を言うと、フラッシャーのファイルが.binという形式なので、Image Fileを選択する際、すべてのフォーマットを選ぶ必要がありますね。
▲インストールした後、起動すると少し時間がかかりますが自動でファイルが作成されて完了です。
何が変わったのか
何が変わったのか、あまり全貌は把握できてませんが、なんとなく良いなって思った点をピックアップします。
音量・明るさレベルがかなり細かくなった
これは細かな改善ですが、かなり良いです。RG280Vに限らず、デフォルトのファームウェアの明るさや音量はかなりざっくばらんというか、最低のレベルがかなり大きい。
しかしアップデートによりかなり音量小さめや明るさ小さめに出来るようになりました。これはでかい。小さいくせにうるせーな、みたいなのが無くなりました。
GBAのハードウェアスケーリングが改善
試しにゲームボーイアドバンスを起動してみましたが、ハードウェアスケーリングのフルスクリーンで結構いい感じに表示されるようになり満足です。
感想:小さい携帯ゲーム機好きな人向けの端末
手にする前は液晶がなんだかんだ言っていた私ですが、手にしたら超満足しちゃって枕元に置いて寝てます。流石の評判というか、ANBERNICの製品は本当にクオリティが高い。全然安っぽさも感じないし、所有欲をめちゃくちゃに満たしてくれる。
縦型ハード好き、小型ハード好きは確実にハマると思います。
やはりこのテのゲーム機というか、中華ゲーム機はあまりにも安っぽかったりクオリティが低かったりするとガッカリするものですが、かと言ってそこまでのクオリティは中華ゲーム機に求めてない、みたいなところがあります。
しかしANBERNICはそんな既成概念を跳ね除け、圧倒的な品質の高さで勝負しているのがとにかくカッコイイし素晴らしい。今後もいい商品をどんどん作って行って欲しい、と思いました。
何の話をしているのか。