Redmagicさんといえば、どうかしている四角い、何故か冷却ファンが付いているゲーミングスマホを出しているメーカーなんですが、その最新モデルではなんととうとう水冷で冷やせるようになったようです。本当に、意味がわからない。
おいおいメインPCですら水冷使っていないのに、スマホで先に経験することになるとは…という感じなのですが、まぁとりあえず使ってみましょうということで実際に使っていきます。
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価格は公式ストアでブラックのみ12GB+256GB版が129,800円、黒スケルトンとシルバーの16GB+512GB版が157,800円、24GB+1TB版が192,800円。2026年1月8日午前11時59分まで先行割引で4000円オフです。
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スペック&主な特徴
REDMAGIC 11 Proとは
REDMAGIC 11 Proは、REDMAGICが手掛ける最新のフラッグシップ・ゲーミングスマートフォンで、REDMAGIC 10シリーズの後継にあたるモデルです。
Snapdragon 8 Elite Gen 5と専用ゲーミングチップRedCore R4を組み合わせた構成により、現行スマートフォンの中でも最高峰クラスの処理性能を実現しています。
最大の特徴は、空冷と水冷を融合した「AquaCore冷却システム」を搭載している点です。スマートフォンとしては世界初となる水冷システムの実用化により、24,000RPM高速ファン、循環水冷機構、複合液体金属3.0、大型ベイパーチャンバーなどを組み合わせ、高負荷なゲームを長時間プレイしても安定したパフォーマンスを維持します。さらにIPX8防水性能と独自の防塵設計を備え、ゲーミング用途に留まらない耐久性も確保しています。
ディスプレイは6.85インチのAMOLEDを採用。解像度は2,688×1,216、リフレッシュレートは最大144Hz、ピーク輝度は最大1,800nitsに対応します。常時360Hz、瞬間最大3,000Hzのタッチサンプリングレートを備え、FPSやアクションゲームでも入力遅延を感じにくい仕様です。アンダーディスプレイカメラを採用したフルディスプレイ構成により、没入感の高い表示を実現しています。
カメラは50MP+50MP+2MPのトリプルリアカメラ構成。メインカメラにはOIS(光学式手ブレ補正)を搭載し、ゲーム用途だけでなく日常撮影でも安定した画質を確保します。フロントカメラは16MPで、AIによる画質補正にも対応。動画は4K撮影が可能。
プロセッサにはQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5を採用し、Oryon CPUコアとAdreno GPUにより、最新世代のゲーミング性能とAI処理能力を両立。メモリは最大24GBのLPDDR5T、ストレージは最大1TBのUFS 4.1 Proまで用意され、REDMAGIC OS 11(Android 16ベース)が搭載されます。
バッテリーは7,500mAhとスマートフォンとしては最大級の容量を誇り、最大80Wの有線急速充電に対応。さらにワイヤレス充電にも対応しており、利便性が大きく向上しています。通信面ではWi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、デュアルSIMに対応し、日本版ではNFC(Type A/B)とおサイフケータイにも対応しています。
カラーはCryo(ブラック)、Subzero(シルバー)、Nightfreeze(黒スケルトン)の3色展開。
開封&内容物
では早速開封していきます。今回レビューサンプルとして提供いただいたのは黒スケルトンの16GB+512GB版。製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱はこちら。シンプルで高級感のあるデザインです。あまりゲーミングゲーミングしていない感。
iPhone等と比べるとかなり大きめの箱ですが、ケースなども入っているのでありがたいですね。

内容物はこちら。USB Type-Cケーブル、電源、SIMピン、保証書、ケース、本体です。ケースは全体を保護できるデザインで、サラッとして手触りの良い半透明なTPUケースとなっています。
本体外観
ファーストインプレッション

おもしろすぎるだろ、水冷。スマホのデザインってもうできることがほとんどないと思っていて、各社色々と試しているように感じますが、やはり背面デザインはシンプルにするしかなく、逆に複雑にしようとすると装飾的になりすぎて、いわゆる機能とはかけ離れていくように感じるんですが、

今回のこのモデルはそんな常識を覆す、背面は水冷のためにあるんだと言わんとばかりの超強烈なデザイン。水冷が稼働するとポコポコとした?水冷の間の空気?が動き回転し、水冷が機能していることを視覚的に確認できます。無駄に眺めていられる。SNSを眺めているよりもずっといいかもしれない。
それでいてこれまで通りLED+ファンの動きがあり、そもそも背面のカメラレンズは全く出っ張っておらず背面のガラスと一体になった構成で、そもそもスマホ自体の形状が四角い板すぎる。なんか、やりすぎておかしくなったんか?と思ってしまう異常さ。どこまで行くんだ。いや、もっと行け!
インターフェイス

カメラは上部にあるのがフラッシュ、右上にマクロ、左下が広角カメラ、右下に標準カメラ、その下にファン、右にフラッシュとマイクロカメラがあります。

右側面にはショルダートリガー、ファンの排気口、音量ボタン、電源ボタン、マジックキー、ショルダートリガーがあります。
左側面にはファンの吸気口。マジックキーはデフォルトではゲームスペースが開くようになっていますが、変更可能。
側面も金属でかなりゴージャス。板感がすごい。

下側面にはSIMスロット、USB-C、スピーカー。
上側面にはイヤホンジャックがあります。さすがゲーミング、需要をわかってますね。
他端末と比較

REDMAGIC 10S Proと並べてみたのがこちら。ほぼ同じ感触で、一番大きく違うと感じるのはやはり背面デザインですね。あと黒スケルトンモデルはフチのディテールが異なり、完全に透けているのではなくエッジに対してグラデーションがかっています。個人的にはグラデーション無い方が好きかもと思うのですが、どうなんでしょう。
細かい話で言うと、電源ボタンが丸から長方形に変わって若干わかりにくくなったのと、ショルダートリガーが大きくなったのと、上部のスピーカー開口がなくなった?受話部と一体化した点ですかね。
画面・スピーカー
画面

ディスプレイサイズは6.8インチと特大で、解像度が1,216 × 2,688 ピクセルと高解像度、アスペクト比は20:9の有機EL。最大輝度1800nitsでかなり明るく使えます。
見てくださいこの美しいディスプレイ、アンダーディスプレイカメラなのでノッチどころかパンチホールがありません。ベゼル幅も限界の1.25mmらしい。

角張ったカメラレスなディスプレイは本当に画面だけ持ってるみたいな感じになり、非常に気持ちいい。
そして更にカメラの出っ張りもないおかげで、上下も無い様なバランスになり、本当に独特。
いい加減慣れてきてはいるんですが、それでもしばらく別のスマホを触ったりしているとその度にすげえディスプレイだこれ!ってなります。もう戻れない。
ちなみにフロントカメラの画質はあまり良くないんですが、フロントカメラは顔認証用なので問題ありません。しかしだいぶ綺麗に取れるようになってきてはいます。
ちなみにデフォルトで保護フィルムが貼り付け済みでした。
スピーカー
スピーカーは下部と上部(受話部)にスピーカーがあり、広がりがあるように聴こえます。
音質も普通に良いと感じます。バランスよく聞こえ、動画視聴には十分、ゲームをしたりする分にも全く問題なく感じます。代を重ねるごとに着実に音質も良くなってきているように感じます。
Bluetoothの対応コーデックは、
・LHDC V5
・LHDC V3
・LDAC
・aptX Adaptive
・aptX HD
・aptX
・AAC
・SBC
と対応しています。潤沢です。
使用感
重量感は重め
とにかくデカくて重い、重量は実測値で240グラムなんですが、正直最近重量級スマホを使っていて重さに慣れてしまったので、結局結構慣れるんだなって思っています。
グリップ性を完全に無視した角張ったフォルムなので、重量を直に感じる重さです。しかしその代わりにバッテリーが7500mAhとめちゃくちゃ多いので、許せます。
というか前回のモデルから500mAhくらい増えてるのに、水冷を追加搭載してるのに、10グラムしか重量変わってないの、バグ?
OSについて

もちろん最新チップセットなのでキビキビ、引っかかりやラグを感じることは無く、リフレッシュレートは144Hz対応。ぬるんぬるんです。
REDMAGIC OS というAndroidベースのOSが搭載されていて、勿論プレイストア対応、通常のAndroid端末として使えますし、日本語にも対応しています。かこって検索もOK。
ちなみにDisplayPort Alt Modeにも対応しているので、テレビやモニターに有線接続して出力することも可能です。
なんかアシスタントキャラ?をホーム画面に置くことができたのでどうせならと思い置いてみたら、めちゃくちゃ可愛い女の子から昔の棒読みな自動音声で話しかけてきて爆笑しました。おもしろいので是非やってみてください、おすすめです。
画面内指紋認証

指紋認証は電源ボタンではなく画面内指紋認証。タッチパネルに指を触れて認証されるもので、顔認証にも対応しています。
認証系がすべて隠されていてかっこいいですね。ちなみに認証速度は指紋も顔も爆速です。ノーストレス。
常時表示にも対応していて、時計だけ表示しておくことも可能です。画面タップすると10秒だけ表示しておける機能があって、これは便利だなと思いオンにしています。
他にもロック画面を変えれたり、指紋認証のエフェクトを変更できたりと、色々できて楽しいです。
ベンチマーク
この端末のチップセットはSnapdragon 8 Elite Gen 5の16GB+512GBで、
AnTuTuベンチマークを測ってみると
総合スコア:4127261
CPU:1319576
GPU:1495524
総合が412万、CPUが131万、GPUが149万となりました。現状最高峰のチップ。

最新のゲームを最高画質で遊べます。ちなみに大体のAndroid用スマホゲーは60FPSまでにしか対応していませんが、対応しているソフトに限りますがフレーム補間機能があって無理矢理120FPSにしたりできます。
流石に長時間遊ぶと多少熱くはなるんですが、冷却機能のおかげで最高画質設定でもフレームは落ちにくいらしいです。ここは正直、落ちるのがストレスになるほどヘヴィーに遊べていないので実感としてはあまり分かっていません。
スマホ用コントローラーを装着してゲーム機に変身するのも良いです。最近のスマホはカメラが大きいので干渉しますが、カメラフラットな本モデルはピッタリ。パンチホールすらないこのディスプレイも相まって、ゲーム機そのもののようなバランスになります。たまらなく良い。
バッテリーは多いのでとても長持ち。余裕で一日持ちます。1時間動画視聴で6%減少、ゼンゼロ1時間で10%程度の減少でした。あくまで参考まで。
さらに充電速度も80W充電対応なのですぐにマックスになり、本当に快適。
充電分離(バイパス充電)も可能なので、バッテリーを気にせず遊ぶこともできます。
カメラ

カメラは特筆する点はないように感じますが、逆に言うと普段使いとしても問題ないくらいの質だとも思います。広角も標準カメラも、ゲーミングデバイスだからといって荒いこともなく、普通に使える印象です。暗い場所での撮影なども特に問題なし。
更にカメラの良さを求めたい、拘りたいのであればnubia Zシリーズのほうが良さそうですね。
感想
本当に正直な話、この背面の水冷がどれだけ効いているのかは実感としては不明で、本当に効いているのか?と思わないこともないですが、実態はさておいて何よりテンションが上ります。
中身が見える構造美のような美しさは、下手に装飾を重ねるよりもロマンがあります。サイバーな雰囲気を行き切ったような思い切り具合にはあっぱれです。落としたら終わりとか、そういう事は言わないでください。
ゲーミングらしく性能的には最新のチップなので基本どんなゲームでも遊べますし、フレーム補間で更なるヌルヌルを味わえる点は最先端。
加えて全スマホで採用して欲しいアンダーディスプレイカメラによる独特の画面のすっきり感と、四角くカメラバンプがない板のような形状は続投。防水防塵が無くて頼りなかったものの今回は IPX8防水性能・独自防塵設計。
ゲーミングスマホならこれ、サイバーハイテク板を是非に。

