今回は車をガジェットに出来るアイテムを紹介します。carplayに対応しているナビであれば、Androidが使えて、Youtubeを車で再生できるようになります!
んなことはどうでも良い、おれはただこいつでエミュレータが遊べるのかが知りたいだけさ。
そう、こいつを差し込むだけでエミュが遊べるのであれば、車を所有している人はちょっとした待ち時間などにカーナビでファミコンやスーファミなどを遊べるようになり、人によっては刺さるアイテムなのでは無いか?と思い今回試してみることにしました。
ただ私は車を所有していないので、わざわざTIMESカーシェアで車を借りて行います。そういった点も考慮して見てもらえると良いかと。わざわざ。
販売ストア
Amazonもしくは楽天での購入が可能です。
スペック&主な特徴
基本スペック
SoC:Qualcomm Snapdragon 450
RAM:4GB
ストレージ:64GB + MicroSDスロット1つ
寸法:94 x 61 x 14 mm
重量:99g
WIFI・Bluetooth・GPS対応
いちばん重要なのはSoCで、Androidユーザーならすぐに分かると思いますがスナドラ400番台なので、かなり最低限の性能。エントリースマホの中でも格安の部類に入るものですね。代表的なものでいうとGalaxy A20sとか。
まぁでも普通は動画視聴とかマップ見るとかしかしないでしょうし、特に問題は無いんだろうなと思います。
動画版レビュー
開封&内容物
▲今回はProtosさんの提供です。このようにワイヤレスリモコンのセット商品です。タッチパネル対応ではあるので、後部座席から使う必要がなければリモコン不要かと。リモコンが無くても、Bluetoothコントローラーとか持ってたらそれで良い気もします。
▲内容物はこちら。説明書、USB-C to USBケーブル、USB-C to USB-Cケーブル、本体です。
▲ブルートゥースコントローラーはこちら。説明書と本体のみ。電池駆動です。
本体外観
では普通のガジェットのように本体の質感などを見ていきましょう。
▲ロゴが入った表面は本体合皮のようにもこもことしたテクスチャ。それにメタル素材っぽいロゴを加えて、高級感を出しています。
▲裏は放熱のためか、メタルの仕上げとなっていて非常に冷たいです。
側面には放熱のための穴が空いています。側面にのみ着目すると少しプラスチッキーな質感。
端子部分はMicroSDとUSB-Cがあります。MicroSDは裏向きで挿入。裏面に形状が書かれているので判断できます。
▲ブルートゥースリモコンはまぁ普通のリモコンです。
使い方
スペックから重めのアプリなどは動かないことは容易に考えられますが、そもそもこのAndroidは通常のアプリが使えるかどうかがまず謎です。色々と試してみましょう。
タイムズカーでcarplay対応の車
めちゃくちゃニッチかもしれませんが、タイムズカーシェアでは大体タイムズにチューニングされたカーナビが搭載されていて、通常はcarplayに対応していません。(2022年2月時点)
・ヤリス
・MAZDA3
上記2種が使用可能です。今回はヤリスで試してみました。
カーナビに接続する
▲カーナビに接続するには、搭載されているUSB部分にOTTOCASTを差し込むだけです。
▲差し込んだあとにメニュー画面を見てみると、carplayと表示されるので、そちらを選択するとAndroidのメニュー画面が表示されます。
スマホ経由でWifi接続、Bluetoothで電話
この端末はSIMを使うことが出来ないので、ネットに接続するにはポケットWifi、もしくはスマホのテザリングで繋げる必要があります。
またスマホとBluetooth接続することで、車でハンズフリーで電話をすることが出来るようになります。試していませんが。
ただまぁこれを繋げた上にスマホでテザリング、Bluetooth接続と噛ませまくってる感がちょっと不毛ですね。
そういった意味で、carplayが搭載された車を所有している人が車に繋ぎっぱなしにしておくのが便利な端末なんだなってこの時点で思いました。が、まぁ続けます。
コントローラー・リモコン
付属のリモコンは電源を付け、OTTOCAST上で設定→Bluetoothからペアリングを行うことで使えるようになりました。
こちらはジャイロセンサーが搭載されているのか、まるでwiiリモコンのように操作することが出来ます。操作性はあまり良くないものの、これがあれば後部座席などからも直感的に使うことも可能になりそうですね。
ブラウジング・Googlemap
chromeを開くことでブラウザで検索、Googlemapで地図表示も普通に出来ます。しかもこの端末はGPSが搭載されているので、Googlemapのナビ機能を使えば通常のカーナビのような使い方も出来ます。
Youtube
▲Youtubeは普通に見ることが出来ました。ただ想像通りギガ減りまくるので、大容量プランの人が使うのをおすすめします。あとは楽天回線を使っている人とか。
エミュを遊ぶ
ということで本命、エミュで遊んでみることにします。車内で出来ないこともあるので事前準備を色々と行っておきます。
事前準備
必要な準備は以下2点。
・事前にダウンロードしておいたRetroarch.apkをMicroSDに保存
・必要なゲームイメージをMicroSDに保存
ちなみにRetroarchのアプリデータは端末のchromeからブラウザ経由でダウンロードすることができますが、予め保存しておいた方が楽かなと思ったので、やっておきましょう。
レトロアーチが使えるカーナビに!
ではレトロアーチで遊んでみます。基本的な設定はこちらで読んでもらうとして、コアをダウンロード、ファイルの場所を開いて起動してみます。
▲このように遊ぶことが出来ました。当然のようにファミコン~PS1くらいまでなら普通に遊べるレベルで動かすことが出来ました。
▲これがAndroidの強いところで、こんなに低いスナドラでも普通に64が動いちゃう。
▲今回はBluetoothコントローラーで試しましたが、勿論画面のタッチパネルで操作することも可能だし、画面上のボタンを消してコントローラー操作のみにすることも可能。
ちなみに付属のBluetoothリモコンで操作するのはちょっと厳しそうでした。出来なくもない?って感じ。
しかし問題点が…
しかし、音がでない。
Youtubeでは普通に音が出たので、色々と設定がおかしいのか別のエミュでは音が出るのかと色々探ってみたんですが、どうやら端末の仕様なのかcarplayの仕様なのか、
▲こういう感じで、通知で音楽が表示されるもので無い限り音楽が再生されないっぽいです。つまりホーム画面のウィジェットとか通知エリアに表示されるか否かですね。
やるとすると、別にBluetoothスピーカーを用意してそちらに出力するとかでしょうか。ちょっとレンタカーでそこまでするのは流石に意味が分からなすぎて妥協しました。
感想:carplay搭載のマイカーで試す分には全然アリ
ログイン必須のアプリが多い
結論は『carplay搭載のマイカーで試す分には楽しめそうですが、レンタカーでやるのは微妙』という感じ。というのも使い勝手が悪いとかゲームで音が出ないからどうのこうのといった問題ではなく、設定に時間を食うからです。
デフォルトでGooglePlaystoreが入っているし、NetflixやSpotifyなども使えます。しかし、これら全部全てログイン必須のアプリですし、アプリをインストールする際には結構通信容量食います。
インストールに時間・通信容量がかかる
通信容量大容量プランのスマホテザリングであればそれもなんとかなりますが、どちらにしろダウンロード・インストールに時間もかかるし、ちょっと時間制限があるレンタカーで全部行うのはどう考えてもデメリットが多すぎます。
しかしマイカーであれば時間を気にせず使えるし、自宅なら家のwifiも使えるかもしれない。ゆっくりと端末のストレージも64GB有るので普通に他のアプリなども試せます。
音楽聞くだけならスマホとBluetooth接続すれば良い
車で音楽聴きたいだけなら、Bluetooth接続すれば流せるのでそれでいいです。
カーナビを交換する必要ない
あとcarplayが使えるカーナビを搭載している車であれば、特に何も要らずにAndroid搭載カーナビに出来ます。通常Android搭載のナビにしたかったらナビごと交換するか、別途Androidが搭載されているモニター付きのナビなどを取り付ける必要が有りますが、こちらも必要ありません。
Googlemapが使え、アプリで拡張できる
中身はまんまAndroidなので、アプリをどんどん追加すれば他の遊び方が出来るようになります。それこそエミュで遊んだり、ゲームを入れてコントローラー繋げて遊んだり。あとはNetflixなど動画ストリーミングの他に、動画ファイルの再生も出来るので自分で用意した映画などを見るのも良いかもしれませんね。
条件が合えばそれなりに魅力的なアイテムだと思います。