大きな丸いカメラに、革張りのカメラを思わせる背面。そして、さらに取り付けられる望遠レンズ。OPPO Find X9 Ultraは、スマホのカメラをここまで大きくするのか、という見た目の一台です。
今回は本体とHasselblad Earth Explorer Kitをお借りしました。本体の外観とレンズを取り付けた姿、実際に撮影した写真を中心に紹介します。主役はやっぱりカメラ。
販売ストア
製品貸出:OPPO
公式ストアの通常価格は274,800円(税込)。今回一緒に紹介するHasselblad Earth Explorer Kitは別売りです。スマホ本体だけでも約27万円という、なかなか気合いの入った価格帯。
※2026年10月22日時点、公式ストアでは10月27日までの期間限定で15%オフの233,580円(本体のみ・税込)で販売されています。Enco Clip2 Open Earbudsとのセットは+15,480円です。
動画版
スペック&主な特徴
| 項目 | 国内版の仕様 |
|---|---|
| 型番 | CPH2841 |
| OS | ColorOS 16(Android 16ベース) |
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| メモリ・ストレージ | 12GB・512GB |
| ディスプレイ | 約6.8インチ AMOLED、3,168×1,440 |
| リフレッシュレート | 1~120Hz可変/一部のゲームシーンで最大144Hz |
| 広角・3倍望遠 | 各約2億画素 |
| 超広角・10倍超望遠 | 各約5,000万画素 |
| マルチスペクトルカメラ | 約320万画素 |
| インカメラ | 約5,000万画素 |
| バッテリー | 7,050mAh(公称値) |
| 急速充電 | 最大100W SUPERVOOC/50W AIRVOOC/55W PPS |
| サイズ・重量 | ツンドラアンバー:約163×77×9.1mm、約236g |
| USB | USB Type-C、USB 3.2 Gen 1 |
| 無線 | Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0 |
| 生体認証 | 超音波式の画面内指紋認証・顔認証 |
| 防水・防塵 | IPX8・IPX9/IP6X |
今回の本体カラーはツンドラアンバー。キャニオンオレンジもありますが、そちらは厚さ約8.7mm、重量約235gと少し異なります。上のサイズ表は、写真に写っているカラーに合わせたものです。
OPPO Find X9 Ultraとは
Find X9 Ultraは、Hasselbladと共同開発したカメラを搭載するOPPOのフラッグシップスマホ。広角と3倍望遠がそれぞれ約2億画素で、それとは別に光学10倍の超望遠も搭載しています。
Hasselbladは、公式には撮影システムの共同開発に加え、色や明暗の階調づくりにも関わっています。
広い範囲を写す超広角から遠くの被写体を大きく写す超望遠まで、本体だけでカバーする構成です。さらに別売りのテレコンバーターを装着すると、300mm相当の撮影にも対応。レンズを付け替えて撮るカメラのような仕組みまで用意されています。
開封&内容物

箱はこちら。黒い大きな箱に製品名とOPPO、Hasselbladのロゴが入っています。飾りを増やしすぎない、カメラのパッケージのような雰囲気。

内容物は本体、USB Type-Cケーブル、充電器、SIMピン、保護ケース、クイックガイド、安全ガイド。画面の保護フィルムも貼り付け済みです。
本体は最大100WのSUPERVOOCに対応。公式の同梱物欄では80W SUPERVOOC ACアダプターと記載されています。また、公式仕様にはアダプターは最大100W対応、低電圧環境では最大80Wになるという注記があり、充電出力は電源環境などの条件によって変わります。

カメラキットは本体とは別の箱に入っています。中には長いレンズやケース、リングなどが収まっていて、スマホのアクセサリーを開けているとは思えない大きさ。こちらは本体の標準付属品ではありません。
本体外観
ファーストインプレッション

まず目に入るのは、背面の上半分を大きく使った丸いカメラユニット。レンズをそれぞれ別々に並べるのではなく、大きな円の中にまとめています。周囲の金属色のリングも含めて、かなりカメラらしい顔つきです。
背面は黒に近い落ち着いた色で、細かなシボのある仕上げ。上下を区切るラインと、縦向きに入ったHasselbladのロゴが見えます。つるっとした一枚板とは違う、道具っぽい見た目。

横にするとOPPOとHasselbladの文字が自然な向きになります。大きな円形カメラと背面の区切りも、この向きで見るとしっくりくるバランス。電話として縦に持つだけでなく、横に構える姿まで考えられたデザインです。
インターフェイス

側面から見ると、カメラユニットは背面より一段大きく出っ張っています。スペック表の本体の厚さだけでは伝わらない部分。ポケットやバッグに入れるときの形を想像するなら、この横からの姿も見ておきたいところです。
充電・データ転送用の端子はUSB Type-Cで、USB 3.2 Gen 1に対応しています。
画面・スピーカー
画面
画面は約6.8インチのAMOLEDで、解像度は3,168×1,440。大きな画面で構図や撮った写真を確認できるサイズです。リフレッシュレートは1~120Hzの可変動作が基本で、最大144Hzになるのは一部のゲームシーンのみ。
画面内指紋認証は超音波式で、顔認証にも対応しています。電源ボタンの位置で指紋を読む方式ではなく、画面に触れて認証するタイプ。
スピーカー
イヤホン接続ではSBC、AACに加え、aptX系やLDAC、LHDC 5.0などのコーデックに対応。使うイヤホン側の対応も確認したい部分です。
使用感
カメラキットを取り付ける

レンズを取り付けた姿がこちら。背面から長い筒が伸びていて、横から見るとスマホとは思えない形です。

装着には専用ケースとリングを使います。スマホの背面にそのままレンズを貼るのではなく、ケース側に固定する仕組み。写真はレンズを外した状態で、カメラ周辺の形の違いが分かります。
テレコンバーター装着時は300mm相当。本体内蔵の光学10倍カメラとは別の仕組みです。
レンズを付けると、正直めちゃくちゃ面白いです。見た目のインパクトだけでなく、撮れる写真もスマホではなかなか味わえない感じ。撮影体験としてかなり楽しめました。
ただ、取り回しは相当悪く、付けたままだとポケットに入らないのは大きなマイナスポイント。持ち歩く負担も増え、ポケットから出して簡単に撮れるスマホのよさが失われるので、ちょっと本末転倒にも感じました。
それでも、持っていたら面白いアクセサリーだと思います。実際、自分でも別のメーカーの望遠レンズを持っているので、こういう楽しみ方は好き。話のネタにもなりますしね。
撮影した写真

こちらは屋根の飾りを撮った写真。この写真のEXIFに記録された焦点距離は、35mm換算で300mm。瓦の重なりや木材の表面まで写っていて、離れた場所にあるものを主役にできる画角です。

さらに大きく写した写真では、中央の金色の装飾がぐっと近くなります。こちらの記録は35mm換算1,380mm。デジタル拡大を含む撮影時の換算値です。
大きく写せる一方、拡大した写真では瓦の表面が少しなめらかに見えます。細かな質感まで同じように残るわけではないので、画角の変化と細部の写りをセットで見たいところ。

木の実を撮った写真は、実の表面や周囲の葉脈が分かる写り。背景の枝や地面はぼけていて、緑色が多い画面でも主役が見つけやすくなっています。遠景を引き寄せるだけでなく、こういう小さな被写体を切り取る使い方も楽しいところです。

細かい装飾を撮った写真では、金属の反射と赤い部分が目を引きます。奥は暗く落ちているので、手前の飾りの重なりも見やすい仕上がり。明るい部分を全部均一にするのではなく、陰影が残った写真になっています。
バッテリー・充電
バッテリーは7,050mAh。カメラに目が行きますが、容量も大きい構成です。
有線はSUPERVOOCに加えて最大55WのPPS、ワイヤレスは最大50WのAIRVOOCに対応。それぞれに対応した充電器が必要です。
普段のスマホとして
操作感の中心になるのは、Android 16をベースにしたColorOS 16です。
OPPOのスマホを使うのは今回が初めて。OSの動きが結構ヌルヌルしていて、Android端末ではあるものの、使い心地はわりとiOSっぽいように感じました。
アニメーションだけでなく、操作したときのバイブレーションのフィードバックもかなり心地いいです。触っていて、こういうところまでちゃんと作り込まれているんだなと感じました。
ストレージは512GB。高画素写真や動画をたくさん残すなら、撮ったデータを定期的に取り出しておきたいところです。
感想
Find X9 Ultraは、とにかくカメラで撮影すること自体が楽しいスマホでした。追加レンズなしでも写真がめちゃくちゃきれいに撮れるので、すべてのスマホがこれを基準にしてほしいと思うぐらい、気持ちのいい撮影体験です。
今回は望遠レンズも借りましたが、正直、追加で購入する必要もないぐらい本体だけで満足できました。まずはそのまま使って、違う撮り方も楽しみたくなったらレンズを選ぶ。個人的には、そのぐらいの付き合い方がしっくりきます。