記事内に広告が含まれています
SWITCH

【レビュー】結局携帯ゲーム機マニアに刺さるのは『Nintendo Switch Lite ハイラルエディション』

SWITCH

現在唯一とも言える存在の大手による携帯ゲーム機「Nintendo Switch」ですが、やはりそのサイズ感はそれまでの携帯ゲーム機と比べて圧倒的に大きく、重量もあり、結構疲れるように思います。

そういった事からおそらくSwitch Liteが出たと思うのですが、やはりテレビ出力できないせいか、通常のSwitchよりも人気が少なく、転売で全く買えなくなっていた時期もスイッチライトの方は比較的購入できる感じでした。

中古相場も結構安く、1万円程度で『ザシアン・ザマゼンタバージョン』を買ってみたんですけどかなり良く、あぁ、これが携帯ゲーム機だなぁ・・・といった形で気に入っておりまして、今回ゼルダのゴールドバージョンが出たので追加購入しました。

Switch2が出ると言われているこの時期に買うのはどうなんだという気がしないこともないですが、結論としてはかなり満足です。Switch Liteは、有機EL版よりもすごいバランスが良いように感じて、Switchシリーズの中では一番好きです。

今回は、最初に2022年夏にSwitch Liteを手にした時の所感も交えながら紹介していきます。言わば、Nintendo Switch全モデルの総括的なレビューといった意味合いもあります。

動画版

スペック&主な特徴

スイッチライトの特徴
・携帯モード専用(テレビ出力・ドック使用不可)
・寸法 91.1 × 208 × 13.9mm
・重量 約275g
・本体メモリ 32GB
・画面サイズ 5.5インチ
・バッテリー持ち 約3.0-7.0時間
・HD振動無し
・携帯モード対応のNintendo Switchソフトが遊べる

主な違いは公式HPを見てもらえれば分かるので簡単に説明すると、名前の通りライトなバージョンで、機能が省かれた廉価モデル的な立ち位置です。ニンテンドー2DSみたいな。

しかしただの廉価モデルではなく、通常のニンテンドースイッチを徹底的に軽くして携帯性を高めたバージョン。

基本的にはSWITCHのゲームがそのまま遊べるし、ソフトにも依りますがセーブデータも共有できるのでサブ機的な使い方をする人も多いみたいです。

¥25,600 (2022/09/16 00:50時点 | Amazon調べ)

本体外観

Switch Liteを手にいれる前までは、なんか丸っこいし、ベゼルも太めだし、基本カラーもパステル系で、なんかあんまりしっくりこないな〜と思っていたんですが、やはり手にしてみるまで分からないですね。

コントローラー部分と液晶とのバランスがかなり良いし、シェルの質感もサラサラで触り心地良いしで満足度高めです。

ザシアンザマゼンタバージョンは若干マットな艶消し感があり、結構チャレンジングな配色でありながら落ち着いた雰囲気があります。ポケモンソード・シールドをモチーフにしたカラーリングになっていて、本体がグレー、右側ボタンが赤(マゼンタ)、左側ボタンが青(シアン)という色になっています。

もっと子供っぽいかな~と思っていましたが、原色のシアンマゼンタでは無くトーンが落ちていて、絶妙な彩度でおもちゃっぽくも安っぽくも見えないよく出来たカラー。

ニンテンドーのカラーリングの攻め方って本当に凄い。他で見たことが無いカラーなので存在感があって最高です。

今回購入したハイラルエディションは金箔のようなザラっとした輝きがあり、ボタン類は艶消しの黒で落ち着かせている。非常にゴージャスなビジュアルでテンション上がります。他のスイッチシリーズと全く違う雰囲気!もう開封した瞬間に買ってよかったなって思ってます。

色だけでなく、ホームボタン脇にさりげなくトライフォースが刻み込まれている(プリントされてる)のもアクセントとして効いていてゼルダファンとしては堪らんビジュアルです。

ボタンレイアウトは従来通り、SwitchのJoy-Conとも同じで、右側にプラスボタン、ABXY、アナログスティック、ホームボタン。

左側にマイナスボタン、アナログスティック、十字キー、スクリーンショットボタンです。ちなみにJoy-Conには十字キーは無く独立ボタンなので、そこだけ異なりますね。

ハイラルエディションは背面もかなり特徴的。従来のモデルは中央にNintendo Switchのロゴが入っていたんですが、本モデルでは中央にドーンとハイラルの紋章が描かれていて、スイッチのロゴは左側に小さく載せられています。

紋章はベタ塗りで浮かせた感じで載せているのではなく、シェルに溶け込むように色が載っている感じなので、かなり大胆でありながら上品な装飾になっていて素晴らしい、激アツです。堪らん。

普段何にもカバー付けたくない裸族なんですけどなんか勿体無くて買いました。ツルッとしてよりラグジュアリーな雰囲気になったような、なってないような。

ちなみにザシアンザマゼンタバージョンは背面はロゴの左右にポキモンが描かれています。こちらもベタ塗りで入っているわけではなく、薄くかつ光沢で入っているので目立ちにくく、光に当たるとキラッと光るデザインで結構気に入っています。

上側面には左からL・L2ボタン、電源ボタン、ボリュームボタン、排熱口、イヤホンジャック、ゲームカードスロット、R・R2ボタンで、

下側面には左右にスピーカー、中央にUSB-C、右側にMicroSDスロット。

基本的にボタンはJoy-Conと同配列で、縦にL・L2ボタンとショルダーボタンが並んでいます。

厚みはかなり薄く見えますが実際薄く、約14mm。スマホなどと比べると厚いですが、かなり抑えた寸法になっているのもスイッチライトを好きなポイントのうちの一つです。

操作感

サイズ感がかなりツボで、丁度手に収まる感、丸まったエッジ、薄い本体、指に引っかかるLRボタンと、相当バランスが良く感じます。

LRボタン以外はフラットなので若干のグリップ感の足りなさを感じる事は有りますが、かなり軽めなので手にかかる負担は小さいように感じます。

スイッチライトとスイッチ有機EL版

重量が398グラムのSwitch液晶モデルで遊んでいると、最初のうちは平気ですが徐々に腕がしんどくなってくるんですよね。ましてや有機EL版ではさらに重量が上がり、420グラム。

単純に筋肉が無さすぎるだけなのでは?って思うかも知れませんが、まぁそれはそうなんですが、腱鞘炎もあるのでなるべく手に負担はかけたく無いんです。

スイッチライトとVita

しかしSwitch Liteは重量275グラム。持った感じは、もう完全にこれまでの携帯ゲーム機、なんですよね。所謂VitaとかPSPとか、GBAとか。それらを持っているときと同じくらいの重量感。ちなみにVitaは3Gモデルの1100が279グラム、Wifiモデルの1000が260グラム、後期モデルの2000が219グラムとのこと。

有機EL版を含めたSwitchでは、テレビゲームを携帯機として遊んでいるという感覚で、スイッチライトは完全に携帯ゲーム機、それくらいの違いを感じます。携帯ゲーム機最大サイズといった印象です。

それでもどうしてもグリップが欲しいというようであれば、専用のグリップカバーも色々販売されているのでそちらの購入も検討してみて良いかもしれません。有名なのでいうとSkull & Co社のものでしょうか。

Switch Liteで一番不満なのがボタンなんですよね。

Joy-ConもしくはPSVitaのようなプチプチとした押し心地のドームスイッチではなく、いわゆる普通のコントローラーのよりもちょっと軽めなラバーの押し心地で、Joy-Conのような押し心地が好きな人は注意が必要です。

意外と使っているうちに慣れて、これはこれで指の負担が少なくていいかな?と思ってきたものの、やはりドームスイッチが好きだなという気持ちには変わりは無いので、やはり不満点ではあります。

十字キーも同様で、柔らかめな押し心地。操作しにくい!と感じるほどではないですが、そもそもJoy-Conには十字キーが無いので、この点においてはメリットを感じる人もいるかもしれません。

ただ私はSwitchのゲームではほとんどアナログスティックで操作するので全然気になりません・・・。

アナログスティックはJoy-Conと同じ操作感で、倒れ角度小さめ、小ぶりのスティックです。

他のボタンはJoy-Conと変わりない印象です。プラスマイナスはカチカチとしたタクトスイッチ、スクショボタンとホームボタンはラバー感が強めなタクトスイッチ。

LRボタンは静音性の高めなチャキチャキとした感触、ZLZRはパコパコとしたタクトスイッチ。

色々使ってきて思ったことが、全体的に静音性が高いですね。

ちなみにSwitch Liteはテレビ出力は不可能ですが、プロコンのような外部コントローラーを接続して使うことは可能です。

画面・スピーカー

画面

画面は本体サイズに対して小さいかな?と手にするまでは思っていましたが、実際に手にしてみるとまぁ特に問題ない、というか良いです。本体の小ささの嬉しさの方が勝ります。このサイズでそれこそドラクエ11とか、ゼノブレイドとかを遊ぶと、うおおお~こんな小さいサイズで動いてる~~~ってぶち上がります。

ベゼルはそれこそ手にいれる前までは大きいかな?とか、ベゼル周りは黒の方がいいんじゃない?とか思っていましたが、実際に使ってみると不思議とそこまで悪くないと感じます。まぁ、ベゼル薄ければ薄いほど嬉しいですけど。

どうしても大画面で遊びたいよ~って方は有機EL版を買ったほうが良いと思いますが、有機EL版の大きな画面は、デメリットもあるように感じます。

有機EL版ディスプレイはたしかにものすごく発色が良く、コントラストが強い画面で、大体の人は「ものすごく綺麗・・・」と声を漏らすでしょう。しかし画面がきれいになったとは言ったものの、同じ解像度で画面が大きくなった分、ppi、画素密度は下がっています。

720Pの、アンチエイリアスがしっかりと効いたゲームを遊ぶ分には良いんですが、そもそもNintendo Switchはバッテリー持続時間を伸ばすため、携帯モードで遊ぶ際には意図的にゲームの解像度を下げています。どれくらい下がっているかというと、

ゼノブレイド DE:378~540p
Witcher 3 :540p
モンハンライズ:540p

などと言われていて、Switchの有機EL版では画面が大きくなった分ドット感が目立ち、よりジャギーを感じる様になりました。

逆に言うと、Switch Liteはそれらのゲームでも、同じディスプレイ解像度で画面が小さくなっているので、あまりジャギーが気にならず遊ぶことができます。

画素密度が上がり、そして通常のSwitchよりも小型なので、相対的に高性能なハードのように感じる点が、一番のお気に入りな点です。

スピーカー

スピーカーに関してはあまり良いとは感じません。

音のバランス自体は良く耳に刺さる感じも無いですが、こもった感じの音色で、クリア感は低め、低音も弱めなので、若干物足りなく感じます。SteamDeckに慣れてしまったからというのもあるのかもしれませんが・・・。

ただ有線イヤホンは使えますし、Bluetoothイヤホンにも対応したので、不満がある場合には外部出力に頼るといったことは可能ですね。

使用感

使用感はここまでも色々と述べてきましたが、やはり携帯性の高さ、軽さ、そしてSwitchならではのスリープ運用の強さが相互作用で働いて携帯ゲーム機としてかなり使い勝手は良いと感じます。

ゲームを途中でセーブしなくてもとりあえずスリープしておいて、かなり細かく刻みながらちまちまと遊ぶことができる。

もちろん集中して、熱中して長時間遊ぶこともあるにはありますが、コンテンツがあまりにも多すぎる現代社会においてはこのくらいカジュアルに遊べた方が快適だと感じますし、そもそもDS・PSP以降の携帯ゲーム機ではその仕様が標準なので必須とすら感じます。

基本的にSwitch用のゲームはほとんど遊べますし、同じアカウントであればセーブデータの共有もできるので、複数持ちのユーザーでも快適に使えるのは良いポイントです。

任天堂のゲームはSwitchでしか遊べないのでそれだけで持っておく価値はありますし、サブスクに入っていればレトロゲームも遊ぶことが可能です。いろんな側面から見ると、Switchって一番良いエミュ機なのでは!?みたいな気がしないこともないので、そのうちまとめようかなと思っています。

そしてSwitchはかなり多くのインディーゲームも配信されているので、インディーゲーマーにとってもかなり良いハードだと感じます。まぁSteamDeck買って以来、ほとんどSteamで買うようになっちゃったんですが・・・。

1点不満があるとすると、バッテリー持ちです。通常のSwitchよりもバッテリー容量が少なく、消費電力多めのゲームを遊ぶとやはりバッテリー持たないなと感じます。2Dの軽いゲームだと結構持つんですけどね。

感想

私は基本的には必要以上にコンパクトにしてる感有るゲーム機が好きなのもありますが、やはり長期的に使っていてもSwitchシリーズの中でも一番Liteが好きです。

携帯ゲーム機として違和感なく遊べる寸法・重量のバランスが絶妙で、ちょっとゲーム遊ぼうかな、で手に取りやすいサイズ感。ポータビリティの意味でもちろん良いですが、持ち運ばないとしてもそれによる『気軽さ』が強くあるように感じます。

あと単純に、最新ゲームを遊べておきながら2万円ってそもそも安すぎる。コスパという面においても圧倒的です。

不人気の理由はやはりシンプルに「テレビ出力できないから」が最大の理由だと推測できますが、そう考えるとやはり携帯ゲーム機って・・・もう時代的にそのものがニッチハードなのかもしれません。

しかしやはり携帯ゲーム機って本当にいいもんです。携帯ゲーム機、最高!

ヨシダ

より早く最新情報をお届けするTwitter『ヨシダ情報局』や、レビュー動画を公開しているYoutube『ヨシダ・ザ・ムービー』もやっています。レビュー依頼は問い合わせやツイッターDMからどうぞ。

ヨシダをフォローする
タイトルとURLをコピーしました