これ知っていますか、iPod!
…ではなく、『Innioasis y1』
いわゆる中華DAPと呼ばれる端末で
限りなくiPodに近い見た目の、オーディオプレイヤー。
価格はなんと8000円くらいで購入。こういったものってこれまでもあって、大体これまではホイール部分がフェイクで、カチカチと押すボタンしか機能しないものだった印象が強いんですが、本機はホイール操作にも対応。
もちろん有線イヤホンに対応して、Bluetoothにも対応。スピーカーも内蔵と、なかなかの仕様で気になっていたので、いろいろと試していきます。
販売ストア
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価格はアリエクにて大体8000円くらいで購入しました。
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動画版
スペック&主な特徴
Innioasis Y1とは
Innioasis Y1は、クラシックなクリックホイール操作と2.4インチ画面を組み合わせた小型のオフライン音楽プレーヤーです。本体サイズは約98×61×8.9mm、重量は約64gで、Bluetooth 4.2とUSB-Cを備えた、割り切ったローカル再生特化モデル。
本機の狙いは、スマホのようにアプリを追加して使うことではなく、手元の音楽ファイルやオーディオブック、FMラジオ、簡易的な動画再生をコンパクトな専用機で楽しむことです。公式もSpotify、YouTube、Apple Music、Audibleなどの追加インストールは非対応と案内しており、ストリーミング機というより、音楽再生に集中するための単機能寄りプレーヤーとして位置づけられています。
ディスプレイは2.4インチで解像度は480×360。ストレージは64GB版と128GB版が確認でき、公式ストアでは64G・128G・1TBの選択肢が表示されています。なお1TB表記は公式ストア上の販売オプションで、従来のマニュアル類では64GBまたは128GB表記が中心なので、購入時は販売ページ側の構成を見たほうが安全です。
音楽再生はMP3、WAV、FLAC、APE、OGG、M4A、AAC、WMAなど21形式に対応し、アーティスト・アルバム・ジャンル別の分類、プレイリスト、シャッフル、ループ、カスタムEQ、検索に対応します。さらにオーディオブック向けのA-Bリピート、ブックマーク、再生速度変更、写真表示、FM録音も用意されていて、見た目以上に機能は多めです。
バッテリーは1250mAhで、公式ストアでは音楽35時間・動画8時間というラボ値が示されています。
接続面ではBluetooth 4.2でイヤホン、ヘッドホン、スピーカー、車載オーディオへの接続に対応します。FMラジオは本体スピーカーやBluetooth出力も使えますが、起動時には有線ヘッドセットをアンテナとして接続する必要があります。また、公式仕様では言語はEnglish表記です。
カラーは、公式ストアではBlack、Silver、Blue、Purple、Pink、Teal、Light Yellow、Orange、Yellowが案内されています。
開封&内容物
では早速開封していきます。

箱はこちら。かなりグラフィカルなパッケージです。

内容物はこちら。USB Type-Cケーブル、有線イヤホン、マニュアル、本体。保護フィルムなどはありません。
本体外観
ファーストインプレッション

正直テンションは上がりません。プラスチックシェルですし、ある意味普通の質感でかなりの軽量。見た目のようにiPod的なものを想定していると結構がっかりするかもしれません。
しかし、プラスチックシェルの質感自体は悪くないですし、シェルのかみ合いなどの精度も悪くありません。シェル自体は素地というよりはコーティングされたような感触でマットな手触り、ラメっとした反射感が若干のメタリック感を出していて、悪くないです。
ボタンのクリック感もやはり本家本元と比べると劣って感じますが、いわゆる安っぽいカチカチ感触ではないので悪くはないです。
あくまで本家本元が透けてくるデザインだからチープに感じてしまいますが、有象無象の中華安DAPと比べると良いほうなのではないでしょうか。
後述しますが特段気になる点でいえば、ディスプレイがラミネーション仕様じゃない点くらいでしょうか。
インターフェイス

フロント面は上にディスプレイ、下の操作系はクリックホイール中心で、上が戻る兼マルチファンクション、左が前の曲・巻き戻し、右が次の曲・早送り、下が再生/一時停止と停止、中央ボタンがOK兼電源操作です。中央は短押しで決定、3秒長押しで電源オン/オフ、5秒長押しで画面オフになっています。
ホイール操作は、時計回りで音量アップまたは下方向・右方向への移動、反時計回りで音量ダウンまたは上方向・左方向への移動という仕様です。つまり見た目通り、方向移動と音量調整を兼ねた操作系になっています。

左右側面には何もありません。

下側面には3.5mmオーディオ出力、リセットホール、USB-C端子、内蔵スピーカーを備えています。3.5mm端子は有線イヤホンや外部スピーカー接続用、USB-Cは充電とファイル転送用、リセット穴はフリーズ時の強制終了用です。
他端末と比較

では本家本元と並べてみましょう。サイズ感はほぼほぼ同様で、全体的にわずかに小さめ、そしてホイールも少し小さいです。重量も軽く、やはり比べてみるとチープ感は否めません。
画面・スピーカー
画面

ディスプレイは2.4インチの液晶で、解像度は480×360。サイズとしてはiPodよりも小さいものですが、音楽再生特化端末なので十分でしょう。解像度も低くはありますが、荒いなと感じることはありません。むしろiPod classic系は2.5インチ320×240なので、わずかではありますがより高い解像度です。明るさも十分。
しいて言うならディスプレイはラミネーション仕様ではなく、パネルもガラスではなくプラスチックなので、そこはラミネーションガラス仕様にしてほしかったなとは思います。
スピーカー
なんとこのモデルはiPodとは違って、音楽再生用にスピーカーも搭載されています。下部のみのシングルスピーカーで、音質には特別期待していなかったんですが、そこまで悪くなくて驚きました。
流石に外部スピーカーのように使うには厳しい音質ではありますが、ある程度ダイナミックで厚みがあるサウンドで音量も大きく出るので、軽く流しておいたりする分には悪くないと感じます。ただかなり音量の刻みが大きいので、もう少し細かく調整できればと思いました。
Bluetoothは4.2対応で、コーデックは公式未公表対応コーデックは確認できませんが、SBCのみらしいとか。
使用感
重量は軽い
重量は実測値で66g。iPodをよぎるというのもありますが、それにしてもめちゃくちゃに軽いです。
音質について
音質は評判的には価格相応、もしくはちょっと物足りないくらいの意見が多いようです。
聴いてみた感想としては、まぁ特段悪くはないかな、くらいの印象です。他社の中華DAPってそんなに使ったことが無く、あまり音質に拘っていない人の意見として聞いてください。
手元にあったものでいうと、iPod Classicなんですが、正直それとは同等、そこまで差は感じませんでした。普通に問題なく聴けるレベルだとは思います。また、有線イヤホンが使えるRedmagic 11Proと聴き比べてみると、明確に音の厚みに差があり、Redmagicの方がよく聴こえるように思います。
あくまで参考まで。
ホイールの操作感

OSはいわゆる独自OSで、Androidなどではありません。タッチ操作のいわゆるクイックホイール操作でメニュー画面を操作する、いわゆるiPodライクな操作感のものとなっています。
正直に言うと、ホイール自体はあまり良くないと言うか、iPodのようにヌルっと動く感じではなく、45度で1移動のような感じで、割とカクカクしているような動作感です。そういう意味ではちょっと残念ではあります。もう少し細かく移動できればとは思いますが、まぁ十分でしょう。
OSについて

メニュー画面自体は日本語には対応していませんが、ファイル・曲名の日本語表示は可能。壁紙やテーマを変更したり、も可能。
使い方自体は、アルバムやアーティストから音楽を選択して再生するもので、シンプルです。プレイリストの追加なども可能。音楽のほかにも動画や画像の表示にも対応しています。
ファイルの導入方法は、もちろんiTunesなどを使う必要はなく、PCと本体を接続して好きなフォルダにいい感じに音楽ファイルを入れるだけです。簡単ですね。もちろんYoutubeやSpotifyなどのアプリを入れることは不可能です。
ファームウェア

ファームフェアアップデートなども可能。Androidではない独自OSとは言ったものの、実はカスタムされたAndroidが動いているらしい。そしてなんと内部にはMicroSDが仕込まれていて大容量に換装可能で、なんとiPodなどでも使われてきたRockboxも導入することが可能。公式ページでやり方が公開されています。どういうことなんだってばよ。
大容量MicroSDを仕込みたいところではありますが、現状ちょっと空きのSDが無い上高いので、またそのうち試すことにします。
感想
期待しないで買うのであれば満足できるとは思いますが、iPodのようなものを期待して買うとがっかりするような、そういう感じのモデルです。
あくまでそこそこの価格で音質と品質がそこそこ。音質やコスパ目当てで買うものではなく、ホイール操作が可能であることに大メリットがあるようなDAP。実際ぐるぐるまわして曲を探す感覚はやはりこのホイール操作ならではだと思います。
あとカスタムできる楽しさみたいなのも、コミュニティが盛り上がっているこの端末ならではだと思うので、そういう風に楽しみたい人も是非。
