私が一番好きなタブレットのサイズって8インチなんですけど、8インチタブってそもそも全然無いんですよね。
唯一Alldocube社のiPlay50mini(Pro)がありますが、ありがたい事に他のメーカーからも出てきました!
それが今回レビューするHeadwolf FPad5で、スペック的にはほぼ同じなんですが細かく違いがあります。
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提供:Headwolf
金額は記事執筆時点ではクーポン利用で約21000円でした。
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スペック&主な特徴
Headwolf FPad5とは
Headwolf FPad5は中国のメーカーHeadwolf社から発売したAndroidタブレットです。
8.4インチディスプレイの比較的小さめなサイズ感なのが特徴で、搭載OSはAndroid14、チップセットにはMediaTek Helio G99プロセッサ、8GBのRAMと128GBの内部ストレージを備えています。
また、5500mAhのバッテリーを搭載し、4G LTE, Wi-Fi (2.4G/5G), Bluetooth 5.2に対応、Widevine L1でNetflixの高画質再生に対応しています。
Headwolf FPad5とAlldocube iPlay50mini Pro NFEのスペック
項目 | Headwolf FPad5 | Alldocube iPlay50mini Pro NFE |
---|---|---|
ディスプレイ | 8.4インチ FHD (1920×1200) | 8.4インチ FHD (1920×1200) |
プロセッサ | MediaTek Helio G99 | MediaTek Helio G99 |
RAM | 8GB LPDDR4X | 8GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB UFS2.1 | 128 / 256GB UFS |
OS | Android 14 | Android 13 |
カメラ | 前面8MP、背面13MP | 前面5MP、背面13MP |
スピーカー | デュアルスピーカー | シングルスピーカー |
バッテリー | 5500mAh | 5000mAh |
接続性 | 4G LTE, Wi-Fi (2.4G/5G), Bluetooth 5.2 | 4G LTE, Wi-Fi, Bluetooth 5.2 |
特徴 | Widevine L1, Netflix対応 | Widevine L1, Netflix対応 |
寸法 | 202 x 126 x 8 mm(実測値) | 202.7 x 126 x 7.5 mm |
重量 | 330 g(実測値) | 310 g(実測値) |
iPlay50mini Pro NFEと比較してみたのがこちら。仕様はほぼ完全に同等で、違いはインターフェイスやデザインまわり、OS、バッテリー容量や僅かな重量の差程度です。体感として一番大きな違いはスピーカーかなと思います。実際に使って確認してみます。
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱はこちら。ロゴがシルバーで印刷されただけのシンプルデザイン。
内容物はこちら。USB Type-CとSIMピン、電源、説明書類、本体です。
本体外観
やはり8インチタブレットのサイズ感は良いと感じます。
スマホより圧倒的に大きな画面なので動画鑑賞するのにも快適ででありながらもコンパクト。片手で手に持って電子書籍やブラウジングするのにもってこい。
そして何よりこのギュッと詰まった感じが、よりガジェットっぽさを感じて良いんですよね。表現が難しいですが、10インチ以上のタブレットはもっと板っぽく感じるというか、なんというか。
背面もサラッとしたブラスト仕上げな金属素材で良いです。単なるシルバーと言うより、黒っぽいガンメタリックな色味ですね。
真ん中にグレーでHeadwolfのロゴ、下部に文字が入っています。
カメラ部分は大きめに作られていて、フラッシュ、AI Cameraという文字が印字されています。出っ張りも大きめ。
横持ち基準で上下左右を見ていきます。
上側面にはボリュームボタン、電源ボタン、小さい穴はリセットボタンかマイクでしょうか。
下側面には角にイヤホンジャック、SIM/MicroSDスロットがあります。
角イヤホンジャックはiPlay50miniと共通ですね。
左側面には何もなし、右側面にはデュアルスピーカーとUSB Type-Cです。
他ハードとの比較
同じ8インチタブのiPlay50mini Pro NFEと並べてみたのがこちらです。寸法、画面サイズに関しては寸分の狂いもないレベルで同一。質感も同じく金属素材なので同一ですが、微妙に違いがあります。
まず色味の違い、iPlay50miniはもっとシンプルなシルバーですがFPad5は暗めのシルバー。
iPlay50miniは縦持ちの際上下にプラスチックのパーツが採用されていて、まぁこれ自体はiPadでもLTEモデルでは採用されているので仕方ないと言えば仕方ないのですが、FPad5では最小限に収まっているのが良いなと感じました。
それに加え、個体差かもしれませんがiPlay50miniは時折このパーツ部分を中心に軋む感じがあります。
iPlay50miniの方が、ロゴ無しでシンプル、カメラ単眼のみでスッキリしてて良いかなと。そしてもっと言うと、ディスプレイの納まり、側面のつくりに関しても綺麗です。
FPad5ではディスプレイ勝ちのかなり出っ張ったつくりになっていて、持った感触としてもディスプレイエッジのボコボコしている感じが刺さる事は無いにしろ、ちょっとだけ気になります。それに対してiPlay50miniは側面勝ちでかなりiPadに近いディテール。
また重量に関しては、FPad5がiPlay50mini Pro NFEよりも僅かに重く感じます。iPlayが310グラムでFPad5が330グラム。たった20グラム。この重量の違いはバッテリー容量が多いためであると考えられるので仕方がないとは思いますが、違いを感じるもんですね。
まぁとは言え、かなり軽い部類ではあると思うので、そこがデメリットか?と聞かれるとそんなことはありません。
ちなみに12インチのHPad6と並べたのがこちら。
画面・スピーカー
画面
ディスプレイは最初から保護フィルム貼り付け済みのありがたい状態で、画面側にインカメラあり、照度センサーは無いようです。なので自動明るさ調整は不可能です。
画面解像度は1920×1200と十分な解像度、ベゼルも小さめで画面占有率の高さも良いです。
ディスプレイは見慣れた…というかiPlay50miniと同じ8.4インチ。解像度的にも十分の綺麗さで、もしかして同じディスプレイなのか…???と思っていましたが、並べてみると違いました。
iPlay50miniは暖色系のディスプレイであるのに対してFPad5は寒色系の青っぽいディスプレイ。そして輝度はFPad5の方が高く見易いです。
実際メーカー公称値によるとiPlay50miniが320nit、Fpad5が400nitとのこと。iPlay50miniでも室内利用に十分な明るさですが、明るければ明るいほど最高!ってタイプの人はFPad5の方が良いでしょう。
スピーカー
スピーカーはデュアルスピーカーな分、iPlay50miniよりも良いです。が、特別高品質なわけではなく、体感としては、ちょっと良くなって、音の広がりが大きくなった!くらいの感覚です。
なぜその程度の評価かと言うと、デュアルスピーカーとは言え、片側だからです。結局動画鑑賞は横向きで行いますし、その際片側からしか聴こえないとなるので、やはりちょっと微妙なんですよね。
まぁとは言え、これなら普通にアニメとか観てもいいかな?くらいの音質にはなったので、iPlay50miniと比べ圧倒的差ではあると感じます。
ちなみに最初届いた際、位相ズレ起こしてたので、修理してもらいました。国内に提携してる?正規の修理対応支店?があるらしく、普通に日本国内に着払いで発送、しっかり直って届きました。
位相ズレは中華製品あるあるなので、最初にチェックしましょうね。
使用感
ボタンが押しやすい
使ってまず最初に思ったのが、電源ボタンと音量ボタンがかなり押しやすいです。
一般的なタブレットやスマホより出っ張りが大きく、どちらが音量で電源なのかも分かりやすいので地味に使いやすいなと思いました。
まぁしかし、逆を言うとカバンなどに入れた際押されやすいボタンでもあるので、音量には注意しましょう。ちなみに勿論指紋センサーはありません。
顔認証可能
指紋認証はできませんが、顔認証は可能です。iPlay50miniではできなかったので、ここもアドバンテージですね。
持ち運んで使いたい場合にはセキュリティ保護必須なので、認証方法が多いのは助かります。
Widevine L1 & Netflix対応
今回のモデルはWidevine L1で、Netflixの高画質再生にも対応しています。
ベンチマーク
様々ベンチマークを取ってみました。
まずAnTuTuベンチマークは
総合スコア 400622
CPU 127268
GPU 65786
ちなみにGeekbench6のスコアは
シングルコア 731
マルチコア 2025
GPU 1282
全体的にiPlay50mini Pro NFEよりも僅かに高い数値が出ています。
バッテリーの持続時間を測るためPCMarkで計測してみたところ、100%から20%までで5時間29分とのこと。やや少なめに感じますが、3Dゲームメインなどで遊ばない限りは平気でしょう。バッテリーに関しては、iPlay50mini Pro NFEよりも多いのに1時間少ない数値が出ました。
使い勝手
使い勝手としては、G99のおかげで特にストレスなく使えます。重い3Dゲームを遊ぼうと思うと少し厳しいですがライトなゲームや普段遣い、ブラウジングや動画鑑賞においては何の問題もありません。
心なしか、iPlay50miniよりも指の吸い付きが良いように感じます。ディスプレイの応答速度なのか何なのか分かりませんが、そのおかげで若干iPlay50mini Pro NFEよりもサクサク動くような気がします。気のせいかもしれませんが…。
端子の位置
イヤホンジャックはiPlay50mini同様、正直使いにくい角の変な位置に有るのですが、USB-Cはしっかりと下側、中央にあるので使いやすいです。馴染みがある場所というか。
このように、コントローラーを無理やり引き伸ばして装着しても良い感じのバランスになります。
ちなみに最近8インチタブ対応のRazerのコントローラーが出たのでそちらも欲しいですね。
感想
一通り触ってみた感想としては…iPlay50miniProをかなり意識しながら僅かに上回るように作ってある8インチタブだと感じました。
シェルの作りやミニマルさ、iPadっぽさで言うとiPlay50miniProに軍配が上がりますが、ディスプレイの明るさやスピーカー、顔認証など、普段遣いにおいてもメリットがある仕様になっているのでいい塩梅だなと思います。