まずこちらの動画をご覧ください。
どうしてそんな過酷なダメージを与えるのか不明ですが、なんかそういうめっちゃ頑丈で小さいMini PCを今回は紹介します。
小さくて頑丈なだけでなく、作業やゲームもそれなりに動くので、流石に耐久テストはできませんが、いくつかゲームを実際に試してみて、どのくらいに遊べるかを紹介していきます。同じプロセッサを採用しているモデルやそれ前後のモデルなどを使っている人も参考にしてみてください。
販売ストア
・公式ストア
金額は公式ストアにてUltra5-225H 32GB RAM+1TBモデルが109,900円、Ultra9-285H 32GB RAM+2TBモデルが149,800円です。
・Amazon
動画版
スペック&主な特徴
GEEKOM IT15とは
GEEKOM IT15は、ミニPC専門ブランド『GEEKOM』による最新の高性能モデル。AI処理やマルチメディア作業にも対応できるCore Ultraプロセッサ搭載のコンパクトPCです。
見た目はミニマルながら、内部には第15世代のIntel Core Ultraシリーズを搭載しており、最新のArc GPUとAI専用NPUを内蔵。高負荷な動画編集や画像生成などにも対応する“ミニPCのワークステーション”のような立ち位置です。
GEEKOM IT15には、Core Ultra 9 285H(32GB+2TB)モデルと、Core Ultra 5 225H(32GB+1TB)の2構成が用意されており、今回紹介するのは上位モデル。ストレージは2TBと大容量で、作業ファイルを大量に扱うユーザーでも安心です。
OSはWindows 11 Proを標準搭載。Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4に対応し、USB4×2ポートやHDMI×2など最新インターフェースも完備。小型ながら4K×4画面出力が可能で、映像編集や配信にも向いています。
特にユニークなのは、AI処理専用のIntel NPUを搭載している点。通常のPCではGPU依存になりがちな画像生成処理などを、独立したAIコアでスムーズに実行できるのが大きな特徴です。
本体は0.46Lのメタル筐体で、耐荷重200kgの堅牢性を備えつつ、VESAマウントにも対応。作業環境をすっきり構築できるのも魅力です。
インターフェイスやポート類の詳細は、実機を見ながら改めて紹介していきます。
開封&内容物
では早速開封していきます。

箱はこちら。シンプルなデザインで良いですね。

内容物はこちら。ACアダプター、HDMIケーブル、説明書等、VESAマウント用の金具、本体です。説明書は簡易的なもので、日本語もありますが基本的には絵で表記されています。ACアダプターのコンセントは3ピン仕様だったので、別途変換プラグが必要です。

本体外観

今回提供いただいたモデルはCore Ultra 9 285H(32GB+2TB)。
MiniPCとしては一般的なサイズ感でコンパクト。そしてこれまで見た中で一番高級感があります。というのも、大体は一部金属製のシェルで、見えてこない底面などはプラスチックだったりするんですが完全にフルボディ金属。安心感もありますし、高級感もしっかりです。排熱性にも期待できます。

寸法は135.5×115.5×34.5mm。
本体重量は実測値で約594グラム、ACアダプターが変換アダプター込で約1008グラムです。軽いですね。

黒で全体的に角張っているのでソリッドな雰囲気がクールです。底面も含めて金属でガッチリとしています。

左右側面はファンの吸気口で金属メッシュになっていて、左側面にはSDXCスロット、右側面にはケンジントンロック。SDスロットが付いているの地味に有り難い。かなりデカデカと空いているのも安心感がありますよね。
ちなみに差し込むと僅かに出っ張るので、拡張ストレージ的な使い方は想定してなさそう。

前面には左からUSB-A(USB 3.2)が2つ、3.5mmヘッドフォンジャック、電源ボタン
背面には電源、USB-C (USB 4.0 電源対応)、HDMI 2.0、2.5G RJ45、USB-A(USB 3.2)、USB-A(USB 2.0)、USB-C (USB 4.0)、HDMI 2.0。
充実したインターフェイスですね。なんと今回はUSB-Cによる給電に対応してそうな印字が。
上部がファンの排気口になっているので、背面に熱が籠もらないように注意したいですね。
使用感
ではここからは使用感について見ていきます。
セットアップ
初回セットアップは毎度の事なので省略しますが、とりあえずローカルアカウントでセットアップしたかったので、Wifi接続なしで進めるとすぐに終わります。
その後、Windows Updateを実行、Microsoft Storeでアプリをすべて更新して完了。
一応ライセンスも確認してみましたが、正規のOEM版ライセンスでした。
画面出力

勿論普通にHDMI出力が可能で、複数ディスプレイにも対応しています。
そして、USB-C端子一本で出力可能です。モバイルモニターだとケーブルが一本で済みますし、そうでなくてもかなりスッキリとしたデスク周りにできるので、これはありがたいですね。
持ち運びにも便利そう・・・ではありますが、やはり電源アダプターが大きいので、その点は注意です。
USB-Cでの給電に対応

USB-Cで動かせればよりスペースの省略になるのですが・・・。と思うことがよくありますが、今回はなんと可能。感激。これでやっとミニPCですよね。かなり大きいメリットだと個人的には思います。
しかし100Wのアダプター・ケーブルでないと使えないそうなので、持っていない方は別途用意する必要があります。しばらく、というかレビュー作成中はずっとUSB-Cで電源供給していましたが落ちたり不具合があることもなく、問題なく使えそうです。
SSD・RAM換装可能
説明書にも記載されているように、メモリやストレージは換装可能です。追加のSSDスロットはM.2 2242が一つあり、容量を増やしたい時も安心です。分解も底面の四点のネジを外すだけなのでめちゃくちゃ簡単です。

分解方法
・底面の滑り止めゴムを外し、4点ネジを外す
・引っ張ってバックプレートを外す。
・以上
ただメモリは16GB+16GBで32GB、ストレージも2TBあり結構快適なので換装する必要も無いかなと感じます。
CrystalDiskMarkでSSDの速度を測ってみたところ、リードが5000くらい、ライトが4700くらいで快適そうです。
ブラウジング・動画視聴快適

いわゆる事務作業レベルの用途、ブラウジングや動画視聴はかなり快適だと感じます。
起動も早く、読み込みに時間がかかったり、ラグ付いたりすることはほとんどなく、普段使用しているデスクトップのゲーミングPCと同じくらいに快適、ストレスを感じることはほぼありません。
ベンチマーク
とりあえずベンチマークを測ってみました。
FF14黄金のレガシー 1920×1080 標準品質(ノートPC) 6936 やや快適
FF15 1920×1080 軽量品質 5190 やや快適
結果はこのようになり、FF15の高品質でもやや重い評価だったので、まぁ画質設定を上げたりせず、1080Pであれば普通にどのようなゲームでも遊べるかな、という印象です。高画質設定にしたり、4Kでゲームを遊ぶのはあまり期待しないほうが良いバランス。
ファンの音はゲームを遊ぶとかなり大きくなりますが、その分しっかりと冷やされます。フルメタルボディでありながらアチアチになることもなく、安心感があります。
色々動かしてみる

ゲームをいくつか動かして試していきます。基本的にはFHDで動かして検証します。
・モンスターハンターワイルズ
モンハンはギリギリ遊べる感じです。最低画質・フレーム生成ありでなんとかといった性能感。
・サイバーパンク2077
重めのゲーム代表ということで、サイバーパンクオープンワールドRPG、レイトレーシング低設定でも平均FPS30出るのでかなり健闘していると感じます。ソロプレイゲームを画質に拘らず楽しむ分には何でも遊べそうです。
・No Man’s Sky
宇宙オープンワールド探索ゲームのノーマンズスカイでは大体60近く出ましたが、一瞬フレームが落ちる場面がちょいちょいあるような感じでした。遊ぶことはできそうです。
・PowerWash Simulator
高圧洗浄ゲーム。問題なく60FPSキープ。
他にも3Dの重そうなゲームを色々動かしてみましたが、基本的には大体FPS40前後くらい、設定によっては50以上出るかな、といった印象です。
感想
パフォーマンス・サイズ感的には、Ryzen搭載モデルの方がコスパ的にも動作的にも有利だという認識があったのですが最近のIntel Ultraモデルはかなり強くなっていますね。
今回のモデルはUSB-Cでの給電対応で問題なく使えますし、コンパクトなので携帯性も良し、そして耐久性も良し。耐久性を求めるシーンってどんな使い方なんだ…?という疑問はいまだにありますが、まぁ強い分には良いかぁ…?という気持ちです。
他にも色々モデルあるので検討してみてください。