みんな、ゲームボーイって好きですよね。とうとうAYANEOさんが、縦型の、ウルトラゴージャスな金属+前面ガラス+超高解像度ハイエンドAndroid端末を出しました。
どう考えてもロマンっぽいハードなんですが、これまでのAYANEO蓄積の詰め込みのようなハードで、非常に変態で超気持ち良いです。どうかしている。
販売ストア
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価格は12GB/256GBモデルが79,800円。
動画版
スペック&主な特徴
AYANEO POCKET VERTとは
AYANEO POCKET VERTは、AYANEOが展開する縦型(バーティカル)Android携帯ゲーム機で、最大の特徴は物理アナログスティックをあえて排除し、完全フラットな正面デザインと携帯性を両立させた点です。フルCNC削り出しユニボディを採用し、縦型レトロ機の文脈を現代のハイエンド仕様でやり直す、という方向性が明確なモデルになっています。
ディスプレイは3.5インチで、解像度は1440×1600の超高解像度、リフレッシュレートは60Hz。
SoCはSnapdragon 8+ Gen 1、GPUはAdreno 730。メモリはLPDDR5で8GBまたは12GB、ストレージはUFS 3.1で128GBまたは256GB構成が案内されています。microSDスロットもあり、容量拡張が可能です。
操作系は、物理スティック非搭載という割り切りに加え、タッチ入力をゲーム操作に寄せる仕組みとしてデュアルモードのタッチパッドやMagicSwitchが特徴として挙げられています。
バッテリーは6000mAh。小型筐体ながらアクティブ冷却を搭載し、高負荷時の安定動作を狙った設計です。
接続面ではUSB-Cを中心に、拡張や充電を担う構成で、電源ボタン一体型の指紋センサーも搭載とされています。OSはAndroid 14が案内されています。
カラーはミッドナイトブラック、ムーンホワイト、ラヴァレッドの3色。
開封&内容物
では開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱はこちら。シンプルで黒で攻めた高級感ある箱です。

内容物はマニュアルカードと交換用のショルダーボタン、USB-Cケーブルです。
本体外観
ファーストインプレッション

正直、ブチ上がりました。テンション爆アゲ、高らかに声を上げましたね。このメカメカしくもシンプルで美しいフォルム、オールメタルの手触りの良さ、そして全面ガラスの気持ちよさ、どれも群を抜いて優れています。
Analogue Pocketのメタルモデルとかも所有していますが、ここまで高級感を感じる縦型ゲームハードは他にありません。芸術品だこれは。
ラヴァレッドのカラーも濃い目の赤でかなり痺れますし、ボタンの印字なしなのもシンプルさに拍車をかけていて、イケてます。使って慣れれば確かにコントローラーの印字って必要ないですからね。実際私はキーボードですら印字無いですし。
ボタンレイアウト・インターフェイス

ボタンレイアウトは
右側にABXYボタン
左側に十字ボタン
中央の空いてる部分がなんとタッチセンサーでMagicTouch
下部に=ボタン、セレクトボタン、スタートボタン、AYAボタン。

背面にはL1/L2、R1/R2、上部にファンの給気口があり、それ以外は何もありません。

上側面にはファンの排気口
下側面には左右にスピーカー、USB-C(3.1 Gen2)、3.5mmヘッドフォンジャック

右側面にはRC、MagicTouch十字ボタン設定、電源ボタン、MicroSDスロット
左側面にはLC、ナビゲーションボタン、MagicSwitchスクロールホイール
他ハードとの比較

オリジナルのゲームボーイと比べてみるとなんというかボリューム感は同じでありながらスマートになったモデルのように感じて良いです。個人的にはゲームボーイカラーくらいのサイズ感が好きではありますが、これはこれで良いです。

Analogue Pocketと比べてみたのがこちら。正直Analogue Pocketにもとてつもない高級感を感じていましたが、それを圧倒する勢いです。
同じメタルモデルであっても凝縮されたコントローラーレイアウト、そして金属の質感、手触りが結構違うので、まったくもって別物といった印象です。AYANEOの金属は結構しっとりとしています。
操作感
重量は319グラム。正直かなりの重量感だと感じます。が、両手で操作するものですし、これはこれで高級感にも寄与しているので良いと感じます。
グリップはないものの、地味に手にフィットする形状になっていますし、厚みもそこそこあるのでしっかりと握れる印象です。

ABXYボタンはツルッとして丸みを帯びた、少し小さめなボタンで、遊び少なめ、ストローク短めな、プチプチとしたジョイコンや3DSのような感触。気持ちの良い感触です。
スタートセレクトボタン、ファンクションボタンのホームバックボタンRCLCなども同様です。スタートセレクトは一体ボタンではありますがしっかりと押し分けれますし、全てのボタンに印字もないのは、個人的にはこちらの方がよいと感じました。
というのも、ファンクション的なボタンはすべて割当可能で、それぞれ短押し、長押しも割り当てられるので、好みの位置に好みのボタンを割り当てて使うことが可能です。

十字キーはフラットな形状、ボタン同様プチプチとした押し心地。シーソーも可能で、しっかりと押した感触があり、入力は良好に感じます。
アナログスティックは無いですが、その代わりにタッチパッドとなっているのが本機の地味にデカイ特徴。正直使い慣れるまでにかなり時間がかかりそうではありますが、案外普通に操作できるのが面白いです。
特にスマホゲーであればもともとタッチ操作で動かしたりするので、あまり違和感はありません。
タッチパッドを使いたくない場合にはオフにもできるので、ゲームに応じて使ってみたりする感じでも良いかもしれません。

ショルダーボタンはカチカチと音がするタクトスイッチ系の感触。横並びではありますが、かなり独特な形状によって違和感無く操作できます。
また、ショルダーボタンはテクスチャのついたものに交換可能なので、好みに応じて換えるのも良さそうです。
画面・スピーカー
画面

本モデルでの大きな特徴はディスプレイ。異常に解像度が高いです。
一般的なPPIはスマホ程度だと300PPIあれば十分と言われていますが、本機は615PPI。どういうつもり?と思うかもしれませんが、多分これAnalogue Pocketのディスプレイと同じものが採用されています。
ゲームボーイの10倍の解像度のディスプレイで、絶対にピクセルが崩れない見え方で遊ぶことができます。実は私、Analogue Pocketのディスプレイを採用したエミュ機をずっと作ってくれって言ってたんですよね。神。
ベゼルは若干太めではありますが、Analogue Pocketも結構太いので、おそらくディスプレイの仕様上仕方ないのでしょうか。
輝度はちょっと控えめですが、十分な明るさに感じます。
スピーカー
スピーカーは下側面なので、手に被りませんが、フロントスピーカーでない点は少し残念です。が、まぁこれでどこに仕込むのかという感じもします。Analogue Pocketと同じ位置にはボタンがあるし、フロントの空いてる部分にはタッチパッドがあるし。
音質は若干こもり気味な音色ですが、低音高温のバランスが良く、悪くありません。過度な期待は禁物ですが十分な音質に感じます。個人的にはもうちょっとクリアなサウンドが好きかなと行った印象です。
使用感
では早速初回起動からの使い方を紹介していきます。
初回起動時
初めて起動する際にセットアップが開きますが、アプリ・エミュレータなどは自動でインストールされません。基本的にはAndroidなので細かい設定は全部自力でする必要があります。
PlayStoreは導入されているので、アプリをインストールしたい場合にはそちらからインストールが可能です。
メニュー画面

メニューランチャーはAYA Homeという独自のものが初期搭載されています。Switchのように横並びでアプリを並べられて、下に行くことでアプリ一覧を見れるシンプルなデザイン。コントローラー対応しているので使いやすいです。
気に入らなければ、もちろん通常のAndroid用ホームランチャーアプリを使うことも可能です。
Android用のAYA Spaceというアプリもプリインストールされています。こちらは設定することでいわゆるエミュ機のように使えるフロントエンドアプリです。
ボタンによる独自機能

AYAボタンを押すことで、横から簡易メニュー画面のようなものが現れ、パフォーマンスやファンの設定、コントローラ設定、明るさなどなど、さまざまな設定をすることができて便利です。
AYANEO Pocketシリーズ共通の仕様ですね。よく使うのは画面明るさ、スクショ、パフォーマンスモードの変更くらいでしょうか。
MagicSwitchは、ダイヤルで音量調整、長押しでモード切替。明るさや性能、振動、ファン設定まで素早く呼び出して変更できます。
MagicTouch設定ボタンは、十字キーやタッチパッドの挙動をカスタムするためのショートカットです。デュアルスティックにしたり、片方だけにしたりできます。
AnTuTuベンチマーク結果
Snapdragon 8+ Gen 1を採用していて、AnTuTuベンチマークは
総合スコア 1473726
CPU 556652
GPU 233355
総合が約147万点くらい、CPUが55万点くらい、GPUが23万点くらい。スマホゲームを遊ぶのにしても十分な性能だと感じます。エミュレータも大体のゲームは動かせると考えて良いでしょう。
ちなみにスコアは全てパフォーマンスMaxモードのスコアです。通常モードではもう少し控えめになるかもしれません。
ゲームをプレイ

パワーもあるおかげでゼンゼロも鳴潮もエンドフィールドもコントローラー対応で動作にも問題なく遊べています。しかし画面サイズが小さいのでUI周りが厳しく、遊びにくいと感じました。
やはり本番はエミュレータで、どのようなハードも問わず携帯機で遊べて、しかもピクセルが崩れない、コリが本当に最高だと思います。性能的にもPS2やGCなど、ヘヴィなハードを遊べるくらいのパワーはあります。
熱に関しては上部が若干暖かくなりますが、ファン設定次第と行った感じでしょうか。
エミュレータで遊ぶには
エミュレータで遊ぶためには原則以下のものが必要となります。
吸い出し機(ダンパー)
エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら)
ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Reader(レビュー記事はこちら)をおすすめします。
また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1、PS2等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。
PC(あると快適)
データを管理するのに必要となります。有ったほうが間違いなく便利ですが、Androidスマホと同じなので、無くても頑張れば使えます。
MicroSD
ゲームイメージ用に推奨。PS2とかを遊ぶ場合では512GBくらいあっても良いかと。
MicroSDリーダー
MicroSDをPCで読み込むために必要となります。
感想
一見するとメタル+ガラスのインパクトはかなり強く、あくまで高級な雰囲気にして、ハイスペックAndroidなゲームボーイを作りました!みたいなモデルに見えますが、地味に尖った仕様が豊富。
ディスプレイの解像度や広いタッチパッド、多ボタンなど、圧倒的に変態なハードなんですよね。使えば使うほど深く入り込めるモデル。
言ってしまえばぼくの考えた究極のゲームボーイみたいなモノなので、普通に普通のゲーム機が欲しい人にはオススメできませんが、
そもそもほかの高級モデルとは全然毛色が違う、ターゲットが違うモデルだなと感じました。わたしのために作ってくれたんだね、ありがとう。最高です。
