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コントローラー

【レビュー】タブレットが挟める有線コントローラー『abxylute S9』

コントローラー

スマホ用コントローラーがどんどん新しいものが出ていますね。

今回は新規参入…というか過去にリモートプレイ専用機でレビューしたabxyluteさんの新製品です。

まさかのところからの参入で、しかも流石というかなんというか、有線タイプの挟み込みコントローラーで、なんとタブレットまで対応していて、価格帯としてもスマホ用有線コントローラーの中では最安レベル。

中々結構理解ってる感じのポイントの抑え方をしています。

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現在クラファンが開催中。金額はクラファン価格で59ドルから。スマホ用有線コントローラーは結構高いので、相対的に安いと感じます。

動画版

スペック&主な特徴

abxylute S9とは

このコントローラーはリモートプレイ専用機abxyluteを出したメーカーによるスマートフォン用のコントローラーで、スマートフォンを挟み込む仕様、スマホとの接続は有線のUSB-Cです。有線なので本体の充電は不要で、更に装着したままスマホの充電が可能な仕様になっています。

対応機種はAndroidとiPhone15シリーズ、最新のスマートフォンには基本的に対応の上、8インチタブレットにも対応、ケース付きでの使用も可能など、より多くの用途に対応しようとしています。

遊べるゲームはコントローラー対応しているスマホゲームや、PS4、PS5、PCのリモートプレイ、クラウドゲームをストリーミングプレイ等など。

仕様としてはホールセンサーのスティックやトリガーを搭載、十字キーやスティックやフェイスプレートの交換が可能、ジャイロやバイブレーションの搭載、バックボタンの採用、専用アプリによる設定変更などが可能です。

開封&内容物

今回クラファンにあたって試作機をメーカーより提供いただいたので検証していきます。ちなみにあくまで試作機で、フィードバックしてくれよ~みたいな意気込みが書いてあったので仕様等は参考まで。

箱はこちら。デカすぎてビビりました。タブレットくらいのサイズ感。なんかデカいもん届く予定あったっけ・・・?ってなりました。

ちょっとデカすぎですが、気合が入ってるのはよくわかります。Analogue Pocketとかと同等のマットでしっとり上品な厚い箱です。

内容物はこちら。交換用の十字キー、アナログスティック、本体。説明書はレビュー用の仮っぽいものが入っていました。まだ完成していない感じでしょうかね。

本体外観

フォルムはありそうでない特徴的な形状で、しっかりグリップがあり大きめ、いわゆる外部コントローラーと同じような操作感を目指したスマホ用コントローラーといった感じです。サイズ感はGameSir G8と同等で、かなり大きめな部類。

質感はサラッとした素地のプラスチック。背面に滑り止め加工などされてはいるものの、若干のチープさを感じるのは否めません。実際安いので妥当といえば妥当ですが、もうちょっと頑張ってほしいところ。フェイスプレートの交換も可能なので、良い感じのプレートとか出てほしいですね。

ボタンレイアウトは右側にABXYボタン、アナログスティック、ホームボタン、◯ボタン
左側にアナログスティック、十字キー、スクリーンショットボタン、Mボタンがあります。

スマホが当たる面はラバーが貼られています。ここらへんの仕様もGameSir同等ですね。

背面にはバックボタンがあり、abxyluteのロゴが中央にあります。

左右側面には特に何もなし。造形精度の粗さ、かみ合わせの甘さなどは感じません。

上側面にはLBLT、RBRTとあり
下側面にはイヤホンジャックとスマホ充電用のUSB-C端子。使いながらの充電が可能です。

他コントローラーとの比較

Backbone Oneと比べるとかなり大きく感じます。というかグリップ感が大きく異なるので、サイズ感の違いと言うよりは完全に別物といった印象ですね。

GameSir G8とはほぼ同じサイズです。コントローラーレイアウトや本体仕様、両方ともフェイスプレート交換可能など、かなり似ています。

後述しますが、実際の使用感としては意外と異なります。

装着した寸法感

実際にスマホ『iPhone15Pro』を装着してみるとこう。6.1インチのiPhone15Proだとこのように、かなりゴツい感じになりますね。

6.8インチのスマホを装着してもそれでもかなり大きく感じます。とはいえ、ジョイント部分が窄むように小さくなっているので、どのくらいの画面サイズのスマホを装着しても変に見えないプロポーションで設計されているようにも感じます。

所持している中で一番幅が大きい8インチタブレットを装着してみました。バッチリ挟めて、PSPortalライクなビジュアルで大画面の携帯ゲーム機みたいな感じで使えて良いですね。

操作感

デカイので、握った感じは携帯ゲーム機のグリップ感というよりは一般的な外部コントローラーのような握り心地。大きい分手に負担になりにくいと感じはするものの、重量はコントローラーのみで246グラムくらいと、バッテリーレスな割に結構あるので長時間使っているとやはり疲れます。腕がよわよわです。鍛えましょう。ちなみにGameSir G8は250グラムです。ちょっと軽いですが、ほぼ同等ですね。

グリップ背面はツブツブテクスチャになっていて、滑りにくい仕様になっていて、バックボタンの位置も邪魔にならず使いやすくちょうど良いと感じます。

G8と比べてどうなのかと言われると、若干重量バランスが良い感じです。G8では一般的なコントローラーのように、後ろにカーブを描いた形状になっているので、後ろに倒れるというか、ディスプレイが仰向けになるような感覚があるんですよね。

それに対してS9はグリップが大きくは作られているものの、フラットな作りになっているのでディスプレイと正対できる感じがあり、握った感じではS9のほうが好みです。

ABXYボタンは少しイマイチで、柔らかさや戻りが悪かったりするわけではないですが、バコバコした感触でちょっとチープに感じます。もうちょっと滑らかで、鳴りが小さい感じのラバーになってくれればと思います。ボタンサイズはJoy-Conなどと比べると若干大きめ、G8と同等サイズです。

配置も良く、スティックなどにギリギリ干渉しないようなバランスになっています。

それ以外のボタン、ホームボタンやメニューボタンなどはすべてプチプチとしたタクトスイッチで、ちょうどよいように感じます。

アナログスティックは壊れにくいと話題のホールセンサー、大きめのスティックトップで、いわゆる外部コントローラーっぽい仕様。倒した際に当たる部分がメタルになっているのでぐるぐると回すと滑らかな感触、削れによるドリフトも心配無くて良さそうです。高いスティックに交換可能なのも良いですね。

ちなみにBackbone OneやRazerkishi V2はSwitchのJoy-Conライクなスティックなので全然違います。

十字キーもタクトでカチカチとしていて良い感触で、トップ面は交換可能。まるでXBOXコントローラーのような円形フォルムに変更できるのが個人的には嬉しいです。好きなので。円形十字キー。

ショルダーボタンはLBRBはカチカチのタクトスイッチ。LTRTはストロークの長いトリガーボタン。パタパタと倒れるタイプです。ここはめちゃくちゃXBOXコントローラー風のG8とは大きく違うので、好みが分かれそうですね。

使用感

装着・対応機種について

対応機種はiPhone 15とほとんどのAndroidデバイスとのこと。最大寸法は197×78.1×8.9mmで、iPad miniをはじめとした8インチタブレットを装着できるような設計となっています。

装着は簡単で、片側に押し当てて引き伸ばすだけ。簡単に着脱できて、しっかりと固定できます。

端子が長めに作られているのでスマホケース付きで使えるのもポイント。ただフィットしてはいるけど若干カメラ側が浮く感じ。があり、もうすこし端末の厚みが大きいものにも対応していると良いなと思いました。

ちなみに伸縮部分もG8と似たような仕様になっています。

AndroidからiOSに付け替えた際なぜか動作せずなんでだろうなと思っていると、どうやら切り替えが必要で、Mボタンとホームボタンを同時に長押しすることで認識しました。自動で切り替わってくれればいいのになとは思います。

地味にBluetoothにも対応してる

またより多くの端末に対応するために、Bluetooth接続にも対応しています。というのも古いスマホなど、一部のスマホでは有線ではコントローラーが使えないらしく、そのためにBluetooth接続できる機能になっているとのこと。

ただバッテリーを積んでいるわけではないので、スタンドアロンコントローラーとしては使えません。

専用アプリ

専用アプリではゲーム一覧が並び、いわゆるゲーム機のような使い方ができるほか、ボタン割り当てやアナログスティック感度調整など細かな調整が可能です。Androidではタッチパネルをボタンに割り当てることも可能らしいですが、試作機段階ではまだ未実装だったのか、確認できていません。

他社のコントローラーアプリでよくあるような接続時自動起動もまだ実装されていませんでした。

フェイスプレート・スティック・十字キー交換

フェイスプレートは磁石で張り付いているだけなので、簡単に取り外せます。

スティックを付属してきたものと交換して背が高いものにしたり、なんと十字キーをXBOXコントローラーライクに変更することも可能。

じゃあG8より良いじゃん!って思うかもしれませんが、BluetoothモデルのG8+ではABXYボタンも入れ替えが可能で、ニンテンドー配置とXBOX配置を選択できます。

バッテリードレインあり

有線なのでコントローラーの充電が必要ないものの、装着したまま放置していると端末のバッテリーがみるみるうちになくなっていきます。これはスマホ用コントローラーあるあるなんですが、G8では使わない状態になると自動でスリープになりドレインされない仕様となっているので、是非そこもパクってほしいなと思いました。

追記:製品版ではスリープモードが追加され、バッテリードレイン対策されるらしいです。

感想

感想としては、惜しい!もう少し、今後の製品版で改善すればかなりいいんじゃないか、といったバランスです。そもそも有線接続でタブレットを(非破壊で)装着できるのは本端末とRazer Kishi Ultraのみですが、Kishi Ultraはなんと25,980円。流石の私でも高すぎやしません?と思う価格帯です。

それに対して一般販売価格でも99ドルとかなり低価格に抑えられているのは、それだけで評価に値します。

なので、ボタンをもうちょっと良くしてもらって、質感を更にクオリティアップしてもらえれば最優秀候補まで上がります。質感に対してのこだわりが強すぎるだけかもしれませんが・・・。

まぁ何れにせよ、ユーザーの意向に沿ったコントローラーを目指していることは間違いないと思うので、推したいとは思いました。ABXYボタンもカチカチにしてくれないかな(ごく個人的な嗜好)

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