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エミュレータ機

【レビュー】このDS、なんか妙にデカいな『AYANEO Pocket DS』

エミュレータ機

最近のトレンドと言うと、やはり2画面携帯ゲーム機、先陣切って出したAYANEOさんのモデルをお借りしたのでレビューします。

一見標準的?なDS仕様なようにみえるこの機種なんですが、結構トリッキーなディテールと、7インチのインパクトあるサイズ感で非常にパワフル。

蓄積されたAYANEOのソフト側の処理など、様々な点において面白いと感じます。

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価格は最安の8GB/128GBモデルが先行割引価格で84,075円、通常価格は88,500円。

動画版

スペック&主な特徴

AYANEO Pocket DSとは

AYANEO Pocket DSは、Androidを搭載した二画面クラムシェル型の携帯型ゲーム機。上下にディスプレイを備えた折りたたみ構造を採用し、ニンテンドーDS/3DSライクなゲーム体験を、より高性能なAndroidプラットフォーム上で実現することを目的としたモデルです。AYANEOとしては珍しい明確な「デュアルスクリーン特化」設計の端末となっています。

ディスプレイ構成は、上画面に高精細な有機ELパネル、下画面に4:3比率の液晶パネルを組み合わせた二画面仕様。上画面は大型・高解像度で、Androidゲームや映像表示、メイン画面としての利用を想定。下画面はタッチ操作に最適化されており、DS系エミュレーション時のサブ画面、マップ表示、仮想ボタン配置などに活用できます。二画面を活かしたUI切り替えや、上下それぞれに異なる情報を表示できる点が大きな特徴です。

チップセットにはQualcomm Snapdragon G3x Gen 2を搭載し、Androidハンドヘルドとしては最上位クラスの性能を確保。RAMは8GBから最大16GB、ストレージは128GBから最大1TBまでの構成が用意され、microSDカードによる拡張にも対応します。

操作系にはTMRジョイスティックとホールセンサートリガーを採用し、耐久性と精度を重視した構成。ABXYボタン、十字キー、L/Rトリガーを備え、デュアルリニアモーターによる振動にも対応します。折りたたみ機構には磁気センサーが組み込まれており、本体を閉じることで自動的にスリープへ移行する仕様です。

バッテリー容量は約8000mAhと大容量で、PD急速充電にも対応。高性能SoCと二画面構成ながら、実用的な駆動時間を確保しています。通信機能はWi-Fi、Bluetoothに対応し、Androidゲーム機としての基本機能も充実。冷却面ではアクティブファンを搭載し、長時間の高負荷プレイでも安定動作を狙った設計です。

デザインはAYANEOらしいメカニカルで高級感のある仕上がりで、カラーはシャドウブラック・スターリーイエロー・レトログレー。

開封&内容物

では開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱はこちら。グラフィカルでしっかりとした高級な箱です。

内容物はデモ機というのもあってなのか、USB-Cケーブルのみでした。なので製品版での具体的な内容物はわかりません。

本体外観

ファーストインプレッション

今回は紹介するのはレトログレー。これまでのAYANEOさんのレトログレーと言うと、いわゆるゲームボーイ的なカラーリングだったんですが、今回のモデルはそうではなくSNES風の配色。これはこれでシンプルな感じがあり、良いと感じます。

あと上部ディスプレイのバックパネルが金属製なので、薄いスマホが上部についているような感じがあり独特です。

あと驚いたのがヒンジ。ちょっとレビューを毎度見てもらっている人にとっては若干前後がおかしいと感じるかもしれませんが、一番最初に触った2画面モデルはこのAYANEOのモデルで、これまでの2画面を採用したハンドヘルドとは違っていて驚きました。というのも、いわゆる一定の角度でロックがされるものではなく、比較的硬めで、どんな角度でも固定できるフリーストップ式が採用されています。

全体的な質感やボタンの感触もよく、全体的には好印象です。

しかし良くも悪くも特徴的なのはそのサイズ感。かなり大きく重量感もあり、正直かなり驚きました。言ってしまえば7インチなので、いわゆる初代Switch(有機EL版)が2画面になったようなものです。

いわゆるDSi LLなど、LL系のサイズを遥かに凌ぐ、と言ったら言いすぎかもしれませんが、相当大きいサイズ感であることを留意しておく必要があると思います。

ボタンレイアウト・インターフェイス

上画面が7インチ16:9、下画面が5インチ4:3のサイズ。

ボタンレイアウトは
右側にニンテンドー配置のABXYボタン、アナログスティック、AYA Spaceボタン、=ボタン
左側にアナログスティック、方向ボタン、ビューボタンとメニューボタン
下部にデュアルスクリーンボタン、ホームボタン、パフォーマンス切り替えボタン、センサー兼電源ボタン、そしてボリュームボタンがあります。

アナログスティックの位置は互い違いの配置。

上ディスプレイパネル裏は金属で高級感があり、AYANEOの文字があるのみのシンプルなデザイン。

背面にはロゴ製品情報、ファンの吸気口があります。グリップが大きめに作られていて、ユニークなデザインとなっています。

上側面には左からLB/LT、LC、USB Type-C、RC、RB/RT
LCRCは割り当て可能なボタンです。
下側面にはMicroSDスロット。

イヤホンジャックはありません。

左右側面には何もありません。

開き角度はほぼ180度で、それ以外の角度であればどの角度でも自由に固定できます。閉じている時に開いたりすることもありません。これはかなり好印象です。

他ハードとの比較

AYN Thorもかなり大きめなダブルスクリーンハードなのですが、しかしそれと比べても圧倒的サイズ感です。Thorの上スクリーンは6インチ、AYANEOが7インチなのでその画面サイズの違いに加え、サイズ感の差もかなりあります。

操作感

重量は655グラム。正直重量的にはかなり重く、かなりの重量感だと感じます。仕方ないとは思いますが、まるでUMPCを持っているような感覚です。重量バランス的にも若干上が重いよう感じ、結構負担が大きいように感じます。まぁとはいえ、背面グリップや、そもそも全体のサイズの大きさによる重量分散によって、数字よりは重く感じないように思います。

操作感としては某2画面で慣れ親しんだバランス。方向ボタンで遊びたい場合には結構指が窮屈に感じますが、形状的に仕方ない上、そもそも左スティックを中心とした操作系を想定したものなので良いと思います。

ABXYボタンはフラットなボタンで、遊び少なめ、ストローク短めな、プチプチとしたジョイコンや3DSのような感触。気持ちの良い感触です。

スタートセレクト、ホームバックボタンも同様です。スタートセレクトに位置するビューボタンなどは左片側配置になっていて、それの好みも分かれそうですね。

十字キーもフラットな形状、ボタン同様プチプチとした押し心地。シーソーも可能で、しっかりと押した感触があり、入力は良好に感じます。

アナログスティックはかなり小さめで倒し角度は大きめなのですが、しかし大きく掘り込まれているので操作できるように工夫されています。気になる点としては掘り込みが大きすぎて、ぐるぐる回すと淵に当たる感覚があります。

ショルダーボタンはLBとLCがカチカチと大きめな音がするマウスクリック系の感触、LTがトリガーのストロークが長い感触。縦並びでいつも通りなAYANEOの仕様だなと思います。

ただ上ディスプレイの開角度の問題上、どうしても上ディスプレイが指に干渉する感じがあり、この点は気になります。

画面・スピーカー

画面

本モデルでの大きな特徴はディスプレイ。とにかくデカいです。7インチでデュアルスクリーンの画面の近さやさまざまな点において、めちゃくちゃデカく感じます。

左右のベゼルは若干ありますが、特に気にならないバランスになっています。

本機の良い特徴は下部ディスプレイは4:3のレトロゲームに適したディスプレイとなっていて使いやすいです。もちろんどちらも解像度も高いので、何を遊んでも十分綺麗で良い見え方だと感じます。

あとこれまでのダブルスクリーンとヒンジの構成が違うので、上下のディスプレイがかなりフラットになるのも独特ですね。

輝度はめちゃくちゃ明るく、十分な明るさに感じます。

スピーカー

スピーカーはコントローラーの下部分なので、手に被らず、ステレオのフロントスピーカーでダイレクトに耳に伝わる聞こえ方が良いです。

音質も比較的よく、広がりのあるダイナミックなサウンド。好みの問題もあるとは思いますが特別音質が良いとは感じませんので、過度な期待は禁物ですが、AYANEO Pocket S2同様に良いスピーカーだと思います。

使用感

では早速初回起動からの使い方を紹介していきます。

初回起動時

初めて起動する際にセットアップが開きますが、アプリ・エミュレータなどは自動でインストールされません。基本的にはAndroidなので細かい設定は全部自力でする必要があります。

PlayStoreは導入されているので、アプリをインストールしたい場合にはそちらからインストールが可能です。

メニュー画面

メニューランチャーはAYA Homeという独自のものが初期搭載されています。Switchのように横並びでアプリを並べられて、下に行くことでアプリ一覧を見れるシンプルなデザイン。コントローラー対応しているので使いやすいです。

気に入らなければ、もちろん通常のAndroid用ホームランチャーアプリを使うことも可能です。

Android用のAYA Spaceというアプリもプリインストールされています。こちらは設定することでいわゆるエミュ機のように使えるフロントエンドアプリです。

上下別の操作が可能

AYA Spaceボタンを押すことで、下にメニュー画面のようなものが現れ、パフォーマンスやファンの設定、コントローラ設定、明るさなどなど、さまざまな設定をすることができて便利です。

AYANEO Pocketシリーズと共通の仕様が、2画面仕様に落とし込まれていて面白いですね。よく使うのは画面明るさ、スクショ、パフォーマンスモードの変更でしょうか。

他にも、上下切り替えボタンを押すことで上下画面の設定を変更できたりと、2画面は2画面で、ゲームする以外にも活用できていて良いなと感じます。

AnTuTuベンチマーク結果

Snapdragon G3x Gen 2を採用していて、AnTuTuベンチマークは

総合スコア 1446765
CPU 410783
GPU 365652

となりました。

総合が約144万点くらい、CPUが41万点くらい、GPUが36万点くらい。スマホゲームを遊ぶのにしても十分な性能だと感じます。エミュレータも大体のゲームは動かせると考えて良いでしょう。

ちなみにスコアは全てパフォーマンスMaxモードのスコアです。通常モードではもう少し控えめになるかもしれません。

ゲームをプレイ

パワーもあるおかげでゼンゼロも鳴潮もコントローラー対応で動作にも問題なく遊べています。UI周りも文字が潰れることなどはなく見ることができて普通に快適です。

エミュレータで遊んでも快適で、どのようなハードも問わず携帯機で遊びたい人にとっては非常に良い選択肢だと思います。性能的にもPS2やGCなど、ヘヴィなハードを遊べるくらいのパワーはあります。

しかし上画面で鳴潮、下画面でゼンゼロを遊んだ場合には結構動作的に厳しいと感じました。

熱に関しては若干暖かくなりますがそこまで気になりません。

エミュレータで遊ぶには

エミュレータで遊ぶためには原則以下のものが必要となります。

吸い出し機(ダンパー)

エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら

ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Readerレビュー記事はこちら)をおすすめします。

Attention Required! | Cloudflare

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1、PS2等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。

PC(あると快適)

データを管理するのに必要となります。有ったほうが間違いなく便利ですが、Androidスマホと同じなので、無くても頑張れば使えます。

MicroSD

ゲームイメージ用に推奨。PS2とかを遊ぶ場合では512GBくらいあっても良いかと。

MicroSDリーダー

MicroSDをPCで読み込むために必要となります。

感想

このハンドヘルドで一番の特徴は、もちろん2画面仕様なのはもちろんですが、やはりこの大きさだと思います。LLサイズを大きく超えていく圧倒的サイズ感は良くも悪くもこれまでの2画面ゲーム機とは違った印象を感じます。

密度感のあるビジュアルやAYANEOの安定的な質感、ボタン感触やフリーストップなヒンジなど、本体の作りに関しては相変わらず高いレベルです。

個人的にはAYANEOの独自機能、AYA Spaceを下画面のファンクション機能に割り当てて使いやすくしている点はかなり良いなと感じました。まだまだ2画面Androidハンドヘルドは発展途上だと思うので、アプデに期待できる点も他者とは違うメリットだと感じます。

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