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【レビュー】これでもう豚鼻と言わせない『Nothing Phone (3a)』

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今個人的に一番注目しているメーカーがNothingなんですが、そのNothingが新しいスマホを出しました。

今回出たモデルは前回私も購入したNothing Phone (2a)の後継機で、使いやすさやデザインの良さ、価格の手頃さはそのままアップグレードされたモデル。

必需なおサイフケータイももちろん入っていて、オススメしやすい逸品。デザイン的にもカメラ周りが変わったので、これでもう豚鼻と言われない。

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Phone (3a)
Nothingはロンドンを拠点とするデジタル製品企業で、人と技術の間にある障壁を取り除き、シームレスなデジタルの未来を創造することを使命としています。新商品Nothing Phone (1) 、ノイズキャンセリング機能搭載のワイヤレスイヤホ...

一番安い8+128GBモデルが 54,800円
12+256GBモデルが 59,800円

動画版

スペック&主な特徴

Nothing Phone (3a)とは

Nothing Phone (3a)は、イギリス発のブランドNothingによるスマートフォンで、個性的なデザインと機能性を両立したモデルです。Phone (2a)の後継機です。

最大の特徴は「Glyphインターフェイス」を搭載した背面の光るデザインと、「Essential Key」と呼ばれる右側面のボタンで、AIベースのメモや情報整理が可能な独自の「Essential Space」機能へ即アクセスできます。

ディスプレイは6.77インチのAMOLEDで、解像度は1080×2392、リフレッシュレート最大120Hz、ピーク輝度は最大3,000ニト。

カメラはトリプル構成で、メイン50MP(OIS対応)、望遠50MP(最大30倍ズーム)、そして超広角8MP。望遠は光学2倍、マクロ対応で、35mm換算で50mm相当の自然な画角が魅力。さらにAIによる「TrueLens Engine 3.0」やGoogleと共同開発の「Ultra XDR」など、次世代のHDR処理も搭載されています。

プロセッサにはSnapdragon 7s Gen 3を採用し、8GB/128GBまたは12GB/256GB構成で展開。Nothing OS 3(Android 15ベース)が動作し、独自のドットUIやカスタマイズ性も健在です。IP64の防塵防滴、重さ201グラム。

バッテリーは5,000mAhと大容量で、50W急速充電に対応。20分で1日分の充電が可能で、最大2日間の連続使用も可能とされています。

カラーはホワイト、ブラック、ブルーの3色展開。Felica(おサイフケータイ)に対応。

全体的に、Phone (2a)の美点をそのままに、スペックを底上げしたモデルになっています。

開封&内容物

では早速開封していきます。

箱はこちら。カメラを全面に押し出したデザインとなっています。そして毎度お馴染みベリベリと剥がす箱ではあるんですが、ロックされた部分を剥がして、スリーブが動くようになる仕組みになっているので、箱をそのまま保管しやすい仕様となっています。

内容物はこちら。USB Type-Cケーブル、SIMピン、説明書、本体です。ケーブルやSIMピンは毎度お馴染みのデザインで、Nothingと印字がされています。

本体外観

今回レビューサンプルとしてお借りしたのがこちらのホワイト。新製品発表会に行った時にはブラックとブルーもあって実際に触ったのですが、個人的にはブルーがなかなか独特で可愛いなと思いました。ブラックはやはり背面デザイン的に指紋の目立ち方と、そもそも背面のスケルトンがわかりにくいので勿体無いように感じました。

ぱっと見た感じでは前回のモデル(2a)と同じ雰囲気に感じますが、少しだけリッチなテイストになっています。というのも、背面のスケルトンなパネルが樹脂からガラスに変わっていて、実際手に持ってみた感触としても硬い雰囲気になりました。

あと透明度も上がり、視覚的にもパキッとした見え方が良いですね。背面パネルは少し不満に感じていたので解消されて良かったと感じます。

前回の(2a)のデザインも個人的にはかなり好きだったんですが、独立した2つのレンズが豚鼻豚鼻と言われていて、本当に…という感じだったのですが今回は3眼カメラ、そして一体型になったので豚鼻感は無くなりました。メカメカしい雰囲気も強くなり、更に良いデザインになったかなと思います。

ちなみにこのNothingがよく採用しているスケルトンデザインはどうやら製造コストは結構高いらしい。透明にしたことによって、埃が一つでも入ってしまうと不良品になってしまうし、なるべく埃が入らないような専門の工場も用意したりしていて、この価格でこれを実現できているのはかなりすごいしなんなら現状利益が出ていないとのこと。めちゃくちゃ応援したくなってきた。

左側が広角レンズ、真ん中が超広角レンズ、右側が望遠レンズ。フラッシュはわかりにくいですが、カメラ上部の一点です。

カメラ部分は飛び出ているものの、隆起しているような独特なデザインとなっていて、カメラの厚みを感じにくいものとなっています。

右側面には電源ボタン、Essential Keyがあります。

左側面には音量ボタン。Essential Keyについては後述します。Nothing PhoneのEssential Key。間違えてEssential Phoneって打ってしまいそうだ。

上側面にはマイク、

下側面にはSIMスロット、マイク、USB-C、スピーカー。側面は樹脂で、金属ではありません。しかしかなり硬い感触なので、素材によるチープさは感じません。

Nothing Phone (2a)と比較

Nothing Phone (2a)と並べてみました。やはり素材の変更により透明度が上がっていて、(2a)では若干半透明くらいの感じだったのがくっきり透明になっています。カメラ部分も独立2眼から一体型の3眼に。

そして角のアールが小さくなって、角張り感が強くなりました。

アールが小さいのは現在のトレンドなんですかね。個人的にはよりスタイリッシュになったような雰囲気になり、好みです。

手に持った感じも大きく違います。(2a)では、背面パネルが勝っていて貼り付けられているようなディテールだったのに対して、(3a)では完全に側面勝ちになって背面パネルが見えなくなっています。

画面・スピーカー

画面

ディスプレイは6.7インチから6.77インチに若干拡大。体感としては、言われてみれば若干大きくなったかも、みたいな感じ。最新のハイエンドと比べると多少ベゼルの厚みは感じますが、上下左右均等な幅で綺麗なので特に不満は感じません。むしろ価格や性能を考えると十分。

明るさも十分、明るい日中の屋外でも問題なくディスプレイを見れます。解像度も高く、ディスプレイに関してはハイエンドと差は一切感じません。

ちなみにデフォルトで保護フィルムが貼り付け済み。取り出してそのまま使える仕様は非常に助かります。画面内指紋認証に支障はきたしませんし、傷付きやすいこともなく、タッチの感度も問題ありません。

iPhone15Pro(6.1インチ)と並べるとこのサイズ差。6.77インチはかなり大きく感じます。まぁとはいえ、iPhone のProMaxやPlusシリーズとほぼ同等ですね。

スピーカー

スピーカーは下部と通話口のスピーカーがあり、広がりがあるように聴こえます。

ハイエンドとも並ぶくらいにしっかりとしたダイナミックで良いスピーカーだと感じます。流石にiPhoneと比べると劣りますが、動画視聴に全く問題のないスピーカーだと思います。

イヤホンジャックは無いですが、Bluetoothの対応コーデックが多く、

・aptX Adaptive
・LDAC V5
・LHDC V3
・LDAC
・aptX HD
・aptX
・AAC
・SBC

と対応しています。

使用感

軽くて使いやすい

サイズの割に軽いと感じます。重量バランスもよく、電源ボタン位置も丁度いい、個人的にはもう少し小さいモデルが好きだな・・・とは思いますが、滑りにくくて軽くて大画面で使いやすいと感じます。

画面内指紋認証

指紋認証は電源ボタンではなく画面内指紋認証。タッチパネルに指を触れて認証されるもので、顔認証にも対応しています。認証系がすべて隠されていてかっこいいですね。ちなみに認証速度は指紋も顔も爆速です。ノーストレス。

常時表示にも対応していて、時計だけ表示しておくことも可能です。画面タップすると表示する機能があり、他にもロック画面を変えれたり、色々できます。私はあまり弄りませんが、独特なNothingらしいNdotフォントが好きなので、設定→特別機能→テスト機能からNdot日本語をオンにしています。

ベンチマーク

この端末のチップセットはSnapdragon 7s Gen 3で、
AnTuTuベンチマークを測ってみると

総合スコア:778104
CPU:261249
GPU:196823

総合が約78万、CPUが26万、GPUが20万となりました。

ベンチマークの数字的には2aでは総合約71万だったのでそこまで大きく変わってはいません。しかし、2aのチップはDimensityだったので、Snapdragonになったことによる動作の良さ、みたいなのはもしかしたらあるかもしれません。

動作感としてはゲームも普通に遊べますし、サクサクです。原神最高画質は厳しいかもしれませんが、カジュアルにプレイする分には何ら問題ないと思います。

バッテリー持ち

バッテリーは多いのでとても長持ち。余裕で一日持ちます。PCMarkで持続時間を測ってみたら約時間でした。あくまで参考まで。

さらに充電速度も50W充電対応なので比較的早めで快適です。

OS・動作感

ハイエンドチップではないですが、最新チップセットなのでキビキビ、引っかかりやラグを感じることは無く、リフレッシュレートは120Hz対応。せっかくヌルヌル感を味わえるので120で使っていますが、ダイナミック(可変)も選択可能です。

Nothing OSというAndroid15ベースのOSが搭載されていて、勿論プレイストア対応、通常のAndroid端末として使えますし、日本語にも対応しています。オリジナルホームランチャーをはじめとした独自の機能が色々入っているのが特徴ですね。

Essential Space

横にあるEssentialボタンを2回押すと、Essential Spaceというアプリが立ち上がります。

こちらはめちゃくちゃ簡単に言うといわゆるメモ帳のようなアプリで、ボタンワンクリックでスクショ&メモを追加、長押しでボイスメモが立ち上がり、自動的にSpaceに保存されます。そしてボイスメモは自動で文字起こしされたり、撮ったスクショのメモを簡単に確認できるよう検索機能があったりと、

AIを活用して「覚えておきたいこと」「あとで見たいこと」「記録したいインスピレーション」など、バラバラに散らばりがちな情報を管理してくれるソフトウェア、現代のメモ帳です。

漠然とスマホにAIが搭載!と発表されるのとは別に、もっと具体的に機能を作ったようなアプリですね。まだベータ版的なものではありますが、うまく活用できると確かに便利そうだなと思います。実際私は常にGoogle Keepを活用していて、そのような使い方をしてるんですよね。かなり実用的かも。

カメラ

カメラは確かに多少良くなったとは思いますが、正直まだ現在のハイエンドスマホと比較するとちょっと物足りないような感じがあります。

簡単にスナップショットを撮る分には満足ですが、わざわざこのスマホで撮りたい、とは思いにくいかなと思います。カメラアプリ自体の起動速度なども早くてシャッターを切る速度も早くて撮影体験に不満はほぼありませんが、若干カクツク感じもちょっとだけ気になります。

ズームの切り替え機能とか、フィルター機能の変更などはかなりしやすく、ソフト面のデザインは割と良いと感じます。

感想

本当に正直に言うと、まぁこれまでのシリーズ全体的にそうなんですが、割と無難なんですよね。ビジュアルはなんかLEDとかを仕込んでいてかなりトリッキーな端末に見えますが、中身は結構純正のAndroidに近くて、特殊な機能はそこまでないのがNothing Phoneのいいところでも悪いところでもあるなと思っていました。今回のモデルは(2a)をアップグレードさせたようなモデルなので、更に新鮮感は薄めです。

しかし今回Essential Spaceなどが追加されたり、じわじわと新しい機能が増えたりと、チャレンジングな姿勢がソフトウェア面にも少しずつ見えてきていて、もっと頑張ってほしいって純粋に思いました。期待。

あと単純にこのクオリティで普通に使えてこの価格おサイフケータイ有りというのは普通にデザインがどうのこうの言う前にコストパフォーマンス的にも良いのでおすすめです。比較として挙げるとGoogle Pixelの廉価モデル9aも約8万円ですし、かなり攻めているなと感じます。

あともっと個人的には今回のこの結構無難な(3a)よりも(3a)Proが日本発売して欲しかったなと思います。カメラがキモくてゾクゾクします。

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