HORIのコントローラー、ずっとお世話になっていますよね。
私自身もよく買っていてSwitch用など使っているんですが、今回スマホ用モデルをレビューして欲しいとのことで提供いただきました。
いわゆるいつものスマホコントローラーというより、汎用のコントローラーにスマホマウントが付いているタイプ。使用感や質感などしっかり見ていきます。
販売ストア
商品提供:HORI
Amazon
定価は7,980円、Amazon含め様々なサイトで購入可能なので色々チェックしてみてください。
公式HP
動画版
スペック&主な特徴
ワイヤレス ホリパッド for Mobile Gamingとは
ワイヤレス ホリパッド for Mobile Gamingは、ゲーム周辺機器を専門に出す日本の会社HORIによる製品で、SwitchプロコンやXBOXコントローラーのようなレイアウトのスタンダードなモデル。新しく出たものではなく、2022年12月に発売されたものらしい。
一般的なコントローラーに、付属のスマホマウントを外付けできるような仕様となっています。
接続はBluetooth接続、対応OSはAndroid9以降。iOS非対応、有線接続非対応、振動・モーションセンサー・ヘッドセット・連射機能 / 連射ホールド機能は非搭載です。
スティックはホールセンサーではなく通常のスティック?で、バックボタンも搭載、ボタン割り当て変更可能で、プロファイルは5つ保存可能です。5個も保存できるのは結構独自ポイントかも。
カラーはブラック、Eggy Partyコラボモデルなど出ています。ちなみにEggy Partyって知らなかったんですが、なんとかガイズみたいなゲームっぽいですね
開封&内容物
では早速開封していきます。今回はブラックとEggy Partyコラボモデル両方提供いただきました。
箱はこちら。どちらも素材はダンボール、全面プリントでしっかりしたデザインです。
内容物はこちら。説明書類、USB-Cケーブル、スマホマウント、本体です。説明書はもちろん日本語対応。
本体外観
まず思ったのが、まぁ普通にHORI性のコントローラーだなという感想。かなり軽めの感触で、実際重量としても公称値が180グラムと軽めです。ちなみに参考までに言うと、Switchのプロコンは246グラムです。最近のコントローラーって全体的に重い。
質感もHORIっぽく、スイッチ用のグリコンなど、他のホリコン共通の手触りだと感じます。正直に言うとプラスチッキーでチープな感触です。機能はさておき、価格を考慮するともうちょっと頑張って欲しいかなと思います。まぁそう感じるのも軽さが要因の一つだと思いますが・・・。
黒は素地感強め、サラッとした若干マットなテクスチャで、グリップ部分はアミアミ?なテクスチャになっています。
Eggy Partyコラボモデルはプリントの関係か若干質感が違い若干のツルッとした感触が足されたような、足されてないような・・・いや?気のせいか・・・?
しかし精度、ビルドクオリティ的には高めでそこに対しては不満ありません。
ボタンレイアウトはXBOXコントローラーを踏襲した形、というか形状・ボタン配置などはかなりSwitchのプロコンに近いですね。基本的にはワイヤレスホリパッドシリーズ共通のデザインのようです。
右側にXBOXコントローラー配置のABXYボタン、アナログスティック、左側にアナログスティック、十字キー。中央は上部にメニューボタン、バックボタン、その下にスタートセレクトボタンで、下部にペアリングボタン、プロファイルボタン、アサインボタンがあります。
ここで言うメニューボタンとバックボタンはいわゆるXBOXコントローラー仕様のものではなく、スマホ本体の操作のための機能ですね。スマホ専用コントローラーという仕様ならではのボタンで良いと思います。
スティックと十字キーの間にはインジケーターが集中していて、ペアリングLED、プロファイルLED、アサインLED、充電LEDとあります。
背面には背面ボタンがFR、FLと左右にあり、中央部分にはモード切替スイッチ、製品情報は直接プリントされています。
上側面にはLB、RB、LT、RTとあり、中央にUSB-Cがあります。
下側面にはなにもありません。
グリップ背面にはこのようにアミアミな滑り止めテクスチャが採用されています。珍しい。
そして最大の特徴がこちらのスマホマウント。このような、コントローラーにスマホをマウントさせるようなデザインのスマホマウントは他にもあり、大体は装着する場所があり合体させるようなつくりですが、このモデルではコントローラーに挟み込むようなデザイン。
コントローラーに装着せずとも、このように簡易的なスタンドとして使うことも想定されています。
装着するとこのような形、マウント部分は前後に動かすことができますが、どこに動かしても少し邪魔になるので、スマホを装着しない場合には外しておいたほうが良さそうです。
そしてスマホを装着してみたのがこちら。まんま、コントローラーにスマホがくっついているようなビジュアルになります。
他コントローラーとの比較
XBOXコントローラーと並べてみたのがこちら。XBOXコントローラーの方がハの字に大きく広がっていて、持ち心地としては若干異なります。あと質感はXBOXの方がプラスチックの硬度が高いような感じがします。
ちなみにXBOXコントローラーでは同様な使い勝手になるスマホマウントがサードパーティからたくさん出ています。
Switchプロコンと並べてみたのがこちらです。全体的に似たような雰囲気で、ボタンレイアウトから本体形状まで、そっくりとは言えないものの、参考にはしているんだろうなという印象です。
中央上部のボタン類が少し離れ気味など差異はありますが、実際に手に持ってみた感じも同等だと感じます。
操作感
グリップ感自体はプロコンのグリップ部分をしっかりと大きくして、より手のひら全体で覆えるようにしたバランス。握り比べてみるとプロコンともXBOXコンとも違うバランスです。
グリップ背面のアミアミテクスチャがどのくらい効いているのかは分かりませんが、しっかりと握れる感じの形状はよくできていると感じます。
それぞれのボタンが干渉することもなく、自然な指の動きで使える感じが良いです。あと良くも悪くも、軽いのが良いですね。
ただスマホを装着して使ってみた感想としては、正直しんどい。当たり前ですが、後ろに倒れるような重量バランスで、遊べないことは全くありませんが、疲れます。うでつよ、もしくは本当に挟み込みコントローラーは好きじゃない人であれば良いと思いますが、使うとした外して使いたいかな・・・と思ってしまいます。うでよわなので。
ABXY形状は割とフラットで、かなりカーブに沿った場所にBボタンが配置されていますが、XBOXコントローラーのようにカーブに添わせたデザインとなっていません。なのでBの押し心地は結構特殊な印象です。出っ張りが強いと言うか。
感触自体は一般的なメンブレンのラバーの感触。HORIってこれだよねって感じです。
戻りは普通、硬さや柔らかすぎる、音が大きすぎるなど思うこともなく、ごくごく標準的な印象です。
メニューボタンなどはボタン自体がラバーで、少し押し込みが深すぎて使いにくいと感じます。スタートセレクトボタンは特に。
下部のプロファイルボタンなどはカチカチとしたタクトスイッチ。シェルとツライチで、ちょっと硬すぎるような気もします。
十字キーもメンブレン。シーソー可能、こちらもごくごく標準的な印象。ちょっと硬めな気はします。
アナログスティックは結構珍しい形状のもので、形状自体はXBOXコントローラーのように中央凹み型ですが、凹みが結構浅めでフラットに近くスティックトップのサイズ自体は若干大きめ、中央部分は格子状に刻まれたテクスチャになっています。けっこう見たこと無い。
スティックの倒した時の当たりは結構滑らかで、ぬるっとしています。
ショルダーボタンもメンブレン、プロコンと似たような感触です。RTLTもトリガーではなくボタンなのでその点は良いなと思いますが、ちょっと硬いような気がします。多用するゲームを遊ぶ場合は疲れそうかも
背面もメンブレン、パコパコとした感触です。丁度中指が当たる位置にあり、程よいサイズのバックボタンだと思います。
使用感
装着方法
https://hori.jp/image/2023/02/jp_hmp-002_manual.pdf装着や設定方法等についてはかなり丁寧にガイドがあるので詳しく気になる方はそちらを見てほしいですが、簡単に説明すると
背面にロックがあるのでそれを外してコントローラーに装着、再度ロックといった手順です。最初ロックの存在を知らずに力ずくで無理やり付けてしまいました。危ない。説明書読んで。
角度調整はヒンジをぐるぐる回して行い、スマホの装着自体は挟み込む形です。
対応スマホやアプリなども確認することができます。が、まぁかなり古いので参考程度に。ちなみにスマホは電源ボタンが干渉しなければ何でも装着できると思います。
ペアリング
電源はスタートボタン長押し、あとは通常のAndroidデバイス通りにペアリングで完了です。最ペアリングはペアリングボタンを長押しです。
専用アプリについて
専用アプリ「HORI MOBILE GAMING」もありますが、所持しているスマホほぼPlaystoreからインストールできません。
なのでapkデータをダウンロードしてインストール。無事インストール完了、入っているバージョンは最新版でした。
ボタン割り当て
本コントローラーはボタン割り当てが可能です。アサインボタンを長押し、割当変更したいボタンを押し、割当したいボタンを押して設定完了。一つのボタン割当をデフォルトに戻す、すべてのボタン割当をデフォルトに戻すことも可能です。
・割り当て可能なボタン
Aボタン / Bボタン / Xボタン / Yボタン / 十字ボタン(上下左右) / LB ボタン /
RB ボタン / LT ボタン / RT ボタン / Lスティックボタン / Rスティックボタン /
FLボタン / FRボタン
・割り当て可能な機能
Aボタン / Bボタン / Xボタン / Yボタン / 十字ボタン(上下左右) / LB ボタン /
RB ボタン / LT ボタン / RT ボタン / Lスティックボタン / Rスティックボタン /
NC(ボタンが反応しなくなる)
そして設定した割当をプロファイルとして保存しておくことも可能で、プロファイルボタンを一回押すごとに切り替わり、LEDの色が消灯・緑・赤・青・白と変わるので判別できます。
感想
とりあえずコラボモデルとのことでEggy Partyをプレイしてみましたが、Eggy Partyはコントローラー対応していないとのことで、アプリモードでのみ使用可能とのこと。なのでアプリモードに切り替え、使ってみるとデフォルトでタッチパネルに割り当てられていて、すぐに遊べました。
本コントローラーはまず最初に気になったのは質感のイマイチさ。質感がいまいちというよりは、割高さを感じているのかもしれません。この価格帯だともっと質感の良い中華コントローラーはたくさんあるので・・・。
しかし本コントローラー独自のメリット、つまりスマホ専用なので戻る・メニューボタンが付いている、ボタン割り当てが5つ保存可能な点、HORIという日本ブランドの安心感、などもあるので、そこに価値を見いだせるのであれば検討してみてもよいかと。