ちょっと前に物理でABXYが回転するコントローラーが話題になっていましたね。
かなりユニークなギミックで、ロマン溢るる、面白い事考えるなぁってそこだけに目がいきがちなんですが、
それに加えてかなりおかしい仕様が盛りだくさんなんですよね。大興奮。
質感も上々、それでいてコスパも良い。誰が触っても絶対に楽しいコントローラーだと思います。こんなコントローラー、みたことない。
販売ストア
・Amazon 公式ストア
・Amazon ドック無し
https://amzn.to/3NpxVAo
・公式ストア
レビューサンプル品なので、実際の製品と異なる点があるかもしれませんのでご了承ください。
動画版
スペック&主な特徴
GameSir Tarantulaとは
GameSir Tarantulaはコスパ良いコントローラーを専門に出すGameSirによるコントローラーで、アナログスティックが両方下のPSライクなレイアウト、そしてABXYが入れ替わるギミックを搭載しているのが大きな特徴。
対応機種はPC、Switch、Android、iOS。2.4Gドングル、Bluetooth、有線接続に対応。バッテリーは1200mAh。置くだけで充電可能な充電ドックセットもあります。
有線接続ではポーリングレート1000Hz、スティックとトリガーはホールセンサー、そしてトリガーとマイクロスイッチで切り替え可能。どういう仕組み?
他にもバックボタン搭載の上、バックボタンは押されないようにロックすることも可能、マッピング可能なボタンは全部で9個らしい。多くない?
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱はこちら。コントローラー本体の画像がプリントされたデザインの箱です。家電量販店で吊るされて売ってそうな感じ。
内容物はこちら。USB Type-Cケーブル、説明書、いつもの合格証、いつものステッカー、あとレシーバーもあります。
本体外観
ビジュアルはよくあるXBOXスタイルのコントローラーではなく、珍しくPS、デュアルショック4型のデザイン。
写真で見る感じはあまり質感は高くなさそうですが、実際に触ってみるとずっしりとした密度感、背面は滑り止めテクスチャ、ボタン周りはツルッとした迷彩風デザイン(金属プレート?)になっていたり、プラスチックの質感の良さが際立っていて、かなりいい感じです。
テクスチャがいくつも切り替わっていて手に持った時の気持ちよさが結構ありますね
電源が付くと、ボタンとGameSirロゴ下部分が光ります。
ボタンレイアウトは右側にABXY、左側に十字キー、間にデュアルアナログスティック、間にホームボタン
ABXYの右下には透けている部分があり、内部の歯車、ギアが見えています。
そしてその上部には更にボタンがたくさんあり、C1C2、ビューボタン、シェアボタン、メニューボタン、C3C4、そしてその上部、Gamesirと書かれている部分はNFCタッチポイントで、しかも押せる。ボタン多すぎる。最高
ちなみにNFCを試すためにamiibo買いました。
背面には上部にトリガーギアスイッチ、背面ボタンのL4R4、背面ボタンラッチ、Mボタン。
ギアスイッチなどは後ほど紹介します
上側面にはLBLT、USB-C、RBRT
下側面にはペアリングボタン。基本的にはXBOXコントローラー準拠ですね
左右側面には特に何もありません
操作感
グリップの感じもデュアルショックっぽさがあります。XBOXコントローラーのように手全体で包み込む感じではなく、ハンドルを握るような感覚。
手前側はサラサラとしたテクスチャ、背面は粒々としたテクスチャになっていてグリップあります。
重量は260グラムで、Switchのプロコンも250グラムなので一般的な重量。
ABXYボタンはツルッとした光沢感のある質感で、しっかり大きいサイズ、丸みを帯びていて、いわゆるラバーの押し心地。遊びが少なくちょうど良い硬さ、戻りも良く、静音性も高くてかなり良いと思います。
十字キーは一般的な十字のデザインですが、感触がチャキチャキとしたメカニカルスイッチ。押した感触がダイレクトに伝わってくる感覚が気持ち良いです。
全体的にカーブがかって中央が窪んだ形状になっていて、シーソーも可能で上下左右ブレずに入るので使いやすいと感じます。が、レトロゲームを十字キーで遊んでみたところ、斜めに入りにくい&角が刺さる感じがありました。十字キーで遊ぶゲーム向けではないように感じます。
Cボタンもメカニカルのチャキチャキで、メニューボタンはカチカチとしたタクト。
GameSirと書かれた部分は左右がそれぞれ上側面側から下に押せて、正面からも押せる、3点がボタンになっています。ただのロゴに見えてボタン三つ分というかなり変わった仕様。押し心地はタクトですが、またちょっと違う感触です。
ホームボタンはボタン同様のラバー。
スティックは倒した際当たる部分が金属となっていて、ぐるぐる回すと滑らかな感触担っています。スティックトップはフチがザラザラとしていて、中央が僅かに膨らんでいる形状のもの。
ちなみにドリフトしにくいホールセンサーです。
ショルダーボタンはボタン形状的にはXBOXコントローラーライクなもので、LBRBがカチカチとしたタクトスイッチ、そしてLTRTはストロークの長いトリガーボタンなのですが、背面にトリガーギアスイッチがあり、これを切り替えることによってチャキチャキとしたメカニカルスイッチに切り替わります。
一般的にこういったギミックはトリガーストップで、トリガーを途中まで止まるようにしてボタン風に使えるようにするものがほとんどですが、本機では普通にボタンの感触で使えるようになるので、かなり良いです。すごい。
背面ボタンはちょうど中指が当たる位置にあり、感触はタクトスイッチ。範囲が広いので、強く握ると誤って押されてしまう可能性がありますが、その対策のためにボタンラッチがあり、入力されないように固定することが可能です。
使用感
ドックもあります
充電用ドックも用意されているようですが、今回は無いので未検証です。
ペアリング
接続状況は中央のインジケータで示されます。
・ホームボタンを押すと電源が付きます
・ゆっくり点滅が接続待機中
・ペアリングボタン長押しで高速点滅し、ペアリング待機中
・点灯で接続。5秒間長押しすると電源オフ
モード切り替えでABXYが入れ替わる
電源が付くとABXYボタンが点灯します。こちらはモードが切り替わると、ABとXYがスライドして入れ替わり、Switchの配列とXBOXの配列に物理で入れ替わります。これのおかげで、同じコントローラーで使った際に、右と下どっちが決定だっけ〜とか、XYってどっちだっけ〜ってなるのからはもうおさらばです。
ディスプレイが入っていて、入れ替わってるとかでもないです。完全に物理でスライドしています。力技すぎる
なのでABだとどこがどこって感じになるのでボタン左右上下で表すと、モード切り替え方法は
・ホーム+右ボタン DualShock 4(Windows 10以降・iOS13以降)
・ホーム+左ボタン XInput(Windows 10以降・Android8.0以降)
・ホーム+上ボタン Nintendo Switch
・ホーム+下ボタン HID(Android8.0以降)
Windowsでは有線接続・Bluetooth接続・レシーバー接続に対応しています。詳細は公式のマニュアルを参考にしてみてください。
Switchウェイクアップ
コントローラーからのウェイクアップ、スリープ解除にも対応していました。
Switchメインで使いたいユーザーなのでありがたいです。
ボタンの組み合わせによる機能
マクロ設定
マクロ割り当てして複数のボタン入力を一つのボタンに設定できます。Mボタンとマクロボタンを長押しし、ホームボタンが点滅したら10秒間の間に割り当てたいボタン入力、最後にマクロを再度入力。
ちなみに割り当て可能なマクロボタンはトップ面のCボタンが4つ、GameSirロゴ部分のTボタンが3つ、背面にR4L4と2つ、合計で9個です。多い。
ターボ設定
Mボタンを押しながら連射したいボタンを入力。低速、中速、高速と変わっていきます。すべての連射入力をクリアする場合にはMボタンをダブルクリック。
ヘアトリガー
M+LTまたはRTを2秒間長押しでヘアトリガー、いわゆる軽く押しただけで入力判定になるモードに切り替わります
振動増減
M+ビューボタン・メニューボタンで振動の増減をします
モード切り替え(レシーバー・有線用)
ビューボタン・メニューボタンを2秒間長押し
デッドゾーン有効無効切り替え
M+LS・RSを2秒間長押し
A-B・X-Yのレイアウト切り替え
M+下ボタン長押し
LED関連
モード変更 M+左スティック左右
速度変更 M+十字キー左右
明るさ変更 M+左スティック上下
色変更 M+右スティック回転
彩度変更 M+十字キー上下
他、スティックやトリガー、ジャイロの補正も本体のみで可能です。
専用アプリ
専用アプリが用意されていて、こちらをインストールすることで
ファームウェアアップグレード、スティックやトリガーの調整、ボタンとGameSirロゴ下部分のLED色変更、振動調整、ボタンの割り当て、ボタンテストなどが可能。
感想
ということで、このコントローラーの凄み、わかっていただけたでしょうか。まとめると、
物理で切り替わるABXYボタン、スイッチとトリガーを切り替えれる機能、背面ボタンロック機能、多すぎるマクロボタン。
機能に目を持っていかれがちですが、それ以外でも質感は文句なしに良いクオリティ、他にあまりないPSレイアウト、そしてここまで詰め込んで金額は1万円程度と、申し分のないくらいのコストパフォーマンスの良さもあります。
どう考えても1万円以上の価値はありますし、1万円以上に楽しめること間違いなしです。是非、おすすめです。