折りたたみスマホって憧れますよね。
大画面のスマホでありながらも昔のガラケーのようにコンパクトに持ち運べて、何よりフレキシブルディスプレイにより畳めるのが面白い・・・
と言うことで、今回はBlackviewさんからお手頃価格な折りたたみスマホのHero 10を提供いただいたのでレビューしていきます。あとこれをレビューするにあたって、折りたたみスマホ触ったこと無いと評価できないのでは?と思ったのでLibero Flipも買いました。
販売ストア
提供:Blackview
1. プロモーション期間:5月20日00:00から6月7日24:00まで、PST。
2. 価格:50%オフの割引後、$404ドル(最初の100名の購入者は無料でW50を受け取れます)
動画版
スペック&主な特徴
Blackview HERO 10とは
Blackview HERO 10はBlackview社による初の折りたたみ型のスマートフォンです。CPUスペックを抑えて、他社の折りたたみスマートフォンよりも低価格で購入できるようになっているのが大きな特徴です。
ディスプレイは6.9インチの2.5K AMOLEDディスプレイ、チップセットはMediaTek Helio G99という最近格安タブレットなどでよく採用されているものが搭載されていて、OSはAndroid13ベースのDokeOSで、独自のチューニングがされています。
カメラは8MP 120°超広角カメラ、108MP Samsung® ISOCELL HM6センサーのメインカメラを搭載、メモリは12GB、ストレージは256GB、バッテリーは4000mAhの45W高速充電対応。
閉じた状態・開いた状態両方で顔認証・指紋認証が可能です。Felicaは搭載されていません。
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱はこちら。一般的なスマホのパッケージといった感じでスマホに合わせた寸法となっています。
内容物はこちら。USB Type-Cケーブル、電源、SIMピン、専用ケース、説明書、本体です。電源が日本では使えない端子なのは多分レビューサンプルだからでしょう。ちなみにロシア版とのこと。
本体外観
最初手に取った時、なんかいい感じ!と思いました。コンパクト、側面は金属フレームでありながらヴィーガンレザーを採用。まぁ、いわゆるフェイクレザー、合皮です。
目の細かいテクスチャのぬめっとした触り心地で手触りがかなり良く、手に取りたくなるような質感です。ただ色味的に汚れが付きそうなのが少し気になります。
最初は開いた状態で箱に入っていて、閉じると
このようになります。6.9インチの大画面で、正直デカすぎるな〜とは思いますが、折り畳んだ時のこのサイズ感はかなり楽しい。このサイズのスマホ出て欲しい(暴論)
カメラ側はディスプレイとカメラ二つ、フラッシュが一体で作られていてそれ以外に装飾はありません。
折り畳んだ側面はBlackviewの文字がシルバーで印刷されていて、
上側面はスピーカー、マイク、
下側面はSIMスロット、マイク、USB Type-C、スピーカーと並んでいます。
左側面には何もなし、右側面にはボリュームボタンと電源ボタン兼指紋センサーがあります。
折りたたみの関係で、指紋センサーの位置は一般的なスマホよりも上側にあります。
専用ケース
専用ケースも付属しました。プラスチック製で、マットな質感、かなり薄めです。カメラ部分まで保護できて、カメラのレンズとディスプレイが一体型のデザインだったものが分離するようなビジュアルに変わって、これもまた新鮮です。
他折りたたみスマホとの比較
同じく安め、同じ画面サイズの折りたたみスマホ『Libero Flip』と比較してみたのがこちら。同じ円形の外部ディスプレイを採用していながら、Hero10が1.19インチなのに対して、1.43インチ。カメラと一体型のデザインは共通ですが、Hero10はもっとカメラがわかりやすく、Galaxy Flipっぽいデザイン。
質感はLibero Flipではザラザラとした擦りガラス、角張ったエッジのデザインなので高級感はLiberoの方があります。しかしHero10の方が小さく感じます。
おそらく重量が両方とも実測値でHero10では200グラム、Liberoでは213グラムだったので軽い、そして側面がHero10では丸くなっていて厚みを薄く感じるようなディテールになってるからでしょう。
画面・スピーカー
ディスプレイは6.9インチなので大きく綺麗です。明るさ自動調整機能をオンにすると必要以上に暗くなるのが気になりますが、まぁこれは好みの問題でもありますし、私は基本オフにするので問題ないでしょう。
ハイエンドスマホに比べるとベゼルは大きめですが、こちらもそこまで気になりません。
あと保護フィルムは初期状態から貼り付け済みで、タッチの質感的にも嫌な感じはありません。
スピーカー
スピーカーは横にした際左右両方から音が流れるタイプで、音の細さは感じますが、スマホで動画視聴する分には十分な音質だと感じます。
使用感
曲げて使えるディスプレイ
さて、このディスプレイは折りたたんで持ち運べるだけでなく、曲げた状態で使うこともでき、それをアピールされることが多い
・・・んですが、実際に使ってみるとそんないい感じではなく・・・なんというか、もう少し固定幅に調整が効くといいなと思いました。実際ハイエンドの折りたたみだともっと固定できるのかもしれませんが、ちょうど90度あたりしか安定せず、もうちょっと傾けたいけど開いちゃうな?ってことがあります。わかりやすく?言うと、DSの開き角度で固定できないって感じですね。
ちなみにこの点に関してはLibero Flipと同様です。
ちなみにヒンジ部分はこのように楕円?長方形?のパーツが使われています。
こういった折りたたみスマホにはディスプレイの中心部分にどうしても折り目ができてしまいますが、視覚的には気になることはないですが、触り心地的にはボコっとしているので多少気になります。が、まぁ使っているうちに慣れてきて気になりません。
耐久性は気になりますが、これに関しては長期使用してみないとなんとも言えません。
外部ディスプレイは可愛い
円形の外部ディスプレイは可愛いです。これは何に使うのかと言うと、時計やバッテリー残量の確認、通知が来た際の確認、音楽の再生、歩数計表示、天気表示、カメラの使用のみで、まぁ用途としては少ないです。
時計画面のカスタマイズはできますが、カスタマイズした時計もロック解除しないと表示されませんし、あくまで通知確認+αのスマートウォッチくらいの用途。
外部ディスプレイ自体はかなりユニークで面白いので、もう少しできることが増えてくれればとは思います。通知見るついでにSNS開いて〜みたいなことが少なくなるので、デジタルデトックスには良さそうですけど。
指紋センサーの位置
指紋認証・顔認証両対応していて、速度も問題ないんですが、下側にあってくれればな〜と思います。開いた状態だとスマホをかなり上に持った状態で指紋センサーをタッチしないといけないので、ちょっとこれまでのスマホとは違う感覚です。
閉じた状態で指紋認証して開いても再度認証しなければいけないので、この点に関してもちょっと一手間多いなと感じます。
ダイナミックアイランド!?
ユニークだなと思ったのが、音楽や動画を再生中、もしくは充電したりするとこのようにディスプレイのインカメラ部分が大きくなり、そこをタップすると現在再生中の動画の詳細などが表示されます。ダイナミックですね。音楽聴くことは多いので、これは結構使いやすいなと思いました。
ベンチマーク
この端末のチップセットはMediaTek Helio G99で、
AnTuTuベンチマークを測ってみると
総合スコア:414448
CPU:128837
GPU:66073
となりました。中華スマホ・タブレットによく採用されているG99なのでそこそこの性能で、原神など重いゲームを遊ぶのは厳しいと思いましたが、普段使い的に使う分には十分だと感じました。正直普段8+gen1のスマホを使っているので、スマホだとG99でも気になることもあるかな?と思っていましたが、全然快適です。
あとカジュアルに使う分には、Libero Flipよりもサクサクだと感じました。チップセット的にLiberoの方が性能が高いのにどうして・・・という感じです。Liberoはそれに加えて挙動がおかしいことが多かったり、何もしてないのに爆熱になったり・・・
カメラ
カメラに関しては暗めの場所に弱く、かなりノイズが乗ってしまったりしまいますが、明るい場所で撮る分には十分な画質、そして撮影がモッサリしていないのが良いなと思いました。性能の問題で、そもそもカメラが開くまで時間かかったり、シャッター切るのにモッサリしたりすることがあるので、サクッとスナップ的に撮る分には快適です。
感想
と言うことで使ってみた感想としては、おサイフケータイが要らなくて、とりあえず安くで折りたたみスマホを使ってみたい!という人には最適だと思います。
普段使いとして使っていて、SNSやブラウジング、動画視聴、写真撮影など問題なくできますし、独自OSもそこそこ面白い、何よりこのパカパカする感覚が楽しい、閉じた時のこのサイズ感が楽しい。
外部ディスプレイでもっと遊べればな〜とはめちゃくちゃ思いますが、まぁこのディスプレイサイズでできることといったらこれが限界なのでしょう。もうちょっとカスタムしたいですけどね。アプデ期待。
あとG99なので、もうちょっと安ければな〜とは思いますが、ここは円安を呪うしかありません。