スマホ一体型のコントローラーで最も代表的なもののうちの一つがこの
GameSir X2 ですよね。
今回はそのX2のBluetoothバージョンをレビューしたいと思います。何故今更これをレビューするのかというと、縦向きの8インチタブレットをこいつで挟んで使いたかったんですよね。
過去に所有していた有線版のGameSir X2では端子の位置的に使用不可能だったので、Bluetoothコントローラーを使う必要がありました。
そのために購入したのですが、どうせならX2 Bluetooth単体でレビューしたいと思います。あと地味にX2から変更となった点も有るのでご紹介します。
販売ストア
今回このコントローラーはAmazonにて6500円程度で購入しました。どんなストアでも販売されていると思うので、ご自由にどうぞ。
動画版
スペック&主な特徴
GameSir X2 Bluetoothとは
GameSir X2 Bluetoothは、iPhoneとAndroidの両方に対応したスマホ一体型のコントローラーです。
スマホを装着することで、まるでSwitchのようなビジュアルになり、スマホを携帯ゲーム機のように使うことが可能となります。
Bluetooth接続なのでペアリング設定や充電などは必要となりますが、スマホを外して通常のコントローラーのように使うことも可能ですし、専用アプリでボタンをタッチパネルに割り当てることも可能なので、コントローラー非対応なゲームでも遊べます。
GameSir X2 Bluetoothの主な特徴
対応デバイス: Android(Android 9.0以降)/ iOS(iOS12以上 – iOS13.4以下)
クラシックなストレッチデザイン: 最大173mmの長さのスマホをサポートし、10msの低レイテンシーでゲームを楽しむことができます。
クラウドゲームとAppleアーケードの互換性: MicrosoftのXbox Cloud Gamingなどの主要なクラウドゲームサービスと互換性があります。
500mAh充電式バッテリー: 約20時間の再生が可能で、ゲーム中のコントローラーの電力不足を心配することなく、自動的にシャットダウンします。
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱は馴染みの有るグレーとオレンジを基調としたカラーリング。そして相変わらず箱からも品質が高いです。
箱を開けると中には専用ケースが入っていて、コントローラー本体も最初からケースの中に入っていました。
内容物はこちら。
充電用のUSB-Cケーブル、スティックカバー、説明書類です。あと箱を漁っていたらおなじみのロゴステッカーが同封していました。
本体外観
落ち着いた色合い
相変わらずコントローラーの品質は高く、良い質感です。サラッとしたSwitchのJoy-Conに近い上品なプラスチックで、他の格安コントローラーとは一線を画します。
Bluetoothバージョンは通常の有線版とは違い、ボディがグレーとなっています。これによりかなり落ち着いた雰囲気になり、膨張色ではないというのもあって白のものよりもコンパクトに感じます。
ボタン配置は右側にABXYボタン、Sボタン、接続モードインジケーター、充電インジケーター、アナログスティック、ターボボタン
左側にはGボタン、アナログスティック、十字キー、スクリーンショットボタン。
X2ではホームボタンだった場所がターボボタンへと変更になっていて、更に私が所有していたのは旧モデルなので、十字キーではなくSwitch同様ボタンでした。
背面は中心に大きくGameSirのロゴがあり、グリップ部分がラバーに切り替わり、握りやすく工夫されています。
上側面には左側にL1L2ボタン、右側にR1R2ボタン。
下側面にはホームボタン、充電用のUSB-C。
グリップ部分はこのように軽めのカーブが付いています。
スマホが当たる部分はすべてラバーが貼り付けられていて、そのラバーも手の込んだテクスチャが入っていて、かなり良い感じです。
他の一体型コントローラーと比較
同じく一体型コントローラーであるBackbone Oneと並べてみました。Backbone Oneのほうが大きいと思っていましたが、ほぼ同じサイズ感です。
しかしBackbone Oneのほうがハの字型で横に広がっていて、背面部分が細く作られているので、よりシンプルでスマートだと感じました。
操作感
重量はほぼ変わらず
グリップ感は背面がラバーになっているおかげで握りやすいです。中指がグリップの膨らみにしっかりと引っかかる感覚で、よくできています。
重量的にも173gと、X2から6gほど重くなった程度なのでほぼ変わらず、装着するスマホの重量にもよりますが負担になりにくい設計かと。
ABXYボタンを始めとしたすべてのボタンは導電性ラバーではなくプチプチとしたドームスイッチ。それぞれボタン高さは違うものの、どれも同じような仕様です。私はドームスイッチ好きなのでこれに関してはバッチリです。
十字キーも同じくドームスイッチでちょっとボタンとしては低めですが、若干中心に向かってカーブを描いた形状をしているので斜め入力も問題なく可能です。ですが個人的にはもう少し高くしてほしかったような気もします。
ショルダーボタンはL1L2両方とも結構音が大きめのカチカチとしたタクトスイッチで、音的にはマウスのクリック音のようなものに近いです。ボタンの音が気になる人は、ショルダーボタンが一番気になるかもしれません。
アナログスティックはかなり小さめですが、スティックカバーが二種類ついていて、サイズアップすることが可能です。形状はXBOXコントローラー風の中心がくぼんだもの、Switch風の中心が膨らんだものの。
個人的には中心がくぼんだXBOX風のものを取り付けて使っています。指に引っかかりやすくなり、繊細な操作がしやすくなるような気がします。繊細な操作が必要となるようなゲームはやりませんけど。
使用感
装着可能な端末
装着可能な端末は最大長さ173mmまでのスマートフォンで、要事前確認ではありますが大体のスマホは装着できると思います。
ちなみに最小サイズは100mm程度なので、Rakuten Miniがギリギリってサイズ感です。プロポーションがおかしくてシュールなので推奨はしません。
正直フィット感は有線モデルより良いです。というのも、使う端末によりますがカメラの出っ張りなどがちょうどコントローラーを開いた部分でうまくかわせて、背面にピッタリとフィットさせることができます。
有線モデルではどうしても有線の端子に合わせて配置しなければいけないので、それによって隙間ができてコントローラーが歪む事が多いです。しかしこちらのモデルではそれが無いので一体感が素晴らしいと感じました。地味ですがこういった点は気になります。
タブレットも縦で
こちらがやりたくて購入しました。タブレットの短手の幅が173mm以内であれば装着可能で、この状態で縦長の画面で対応するゲームを無理やり遊んだり、縦シューを遊べます。
遊び心地としてはかなり新鮮で、新しいハードのようでした。
自動ボタンマッピングでコントローラー原神
また専用アプリのGameSirアプリをインストールすると、タッチパネルをボタンに割り当てることが可能となります。
これにより、コントローラー非対応の原神でもほぼほぼ問題なくコントローラーで遊べますし、何よりこのアプリは結構優秀で、人力で全部マッピングする必要はなく、アプリから原神を立ち上げると自動でマッピングされた状態で遊べるんですよね。非常にありがたい。
もちろんボタン配置が気に入らなかったら割り当て直せます。
キーコンボや連射機能
この機能は端末によって対応していない可能性もありますが、スクリーンショットボタンでスクショを撮ったり、Sキー+十字キー上下でボリューム調整が可能。
他にも連射したいボタンを押しながらターボボタンをおすことで連射機能が有効になったりと、付加的な操作も可能です。
感想
まずはこれ!といった感じの、スマホ一体型コントローラーの中でも代表的なコントローラーだと思います。
一体型のコントローラーはもっと格安、3000円台などでも販売されていますが、そのようなコントローラーは結構チープな質感、ボタンの押し心地だったりするので、
まぁ使えればなんでも良いよ!というスタンスであれば止めませんが、普段SwitchのJoy-Conなどに慣れている場合には気になるかと思います。
そういった意味で、このコントローラーは価格6000円程度で買えて、割となんでも接続できて、質感も操作感もフィット感も結構良くて、トータルのバランスは非常に優れていると思います。
接続の手軽さや充電不要な点で言うと圧倒的に有線モデルで、実際私も有線モデルのほうが良いだろと思っていましたが、汎用性が高いこちらも中々使い勝手が良いなと感じました。