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エミュレータ機

【レビュー】GPD WIN3かと思ったら『XY-09』だった(?)

エミュレータ機

とうとうGPD WIN3を手に入れました。

嘘です。

GPD WIN3風シェルのXY-09という謎のゲーム機を手に入れました。

全く情報が無い。

謎に迫りたいと思います。

販売ストア

・Banggood

https://www.banggood.com/custlink/G3mET1FKC7

クーポンコード:BG13129e(クーポンリンクはこちら

・AliExpress

https://s.click.aliexpress.com/e/_DDyLTOn

金額は大体5000円〜6000円程度(記事執筆時点)。国内ストアでの販売は現時点では見かけませんでした。

スペック&主な特徴

■基本スペック■
システム:独自システム
画面:5.1インチ16:9 1280 *720PHD
CPU:ATM7059
RAM:?
ストレージ:8GB+外部MicroSD
バッテリー:3500mAh
寸法:200 x 60 x 10 mm
重量:330g
・HDMI出力・外部コントローラー対応
・電子書籍、音楽再生、ビデオ再生、写真、録音、その他の機能をサポート
・ゲームフォーマット:PS1、MAME、GBA、GBC、GB、NES、SFC、FC、SMD、MDおよびその他の10の主要エミュレーターをサポート

この商品は謎のCPU、ATM7059が採用されています。調べてみるとどうやらタブレットで採用されている事が多いらしい事は分かりますが、このゲーム機の情報は出てきません。

ネスさんのレビュー記事が出てくるだけで、日本語の記事はおろか英語の記事すら出てきません。

情報は販売ストアのスペック情報と写真のみ、この時点で所謂アウト寄り臭がプンプンしまくる端末です。

電子書籍や音楽再生と書かれているあたりから古の中華ゲーム機感があります。というのも、昔はスマホの普及もしておらず、まだiPod全盛期。なので中華ゲーム機ではメディアプレイヤー的なMP3プレイヤー的な使い方が推奨されていることも多いものでした。

開封&内容物

▲箱はこちら。実際に箱を手にしてみると、あれ?もしかして結構ちゃんとしてるのでは?と感じるかもしれませんが、表面にデカデカと印刷されているGame Playerの文字がちょっともう既に不穏です。

何故商品名XY-09の文字を使わないのか…。これも古の…まぁいいや。

▲内容物はこちら。説明書、イヤホン、充電用のUSB-C

本体外観

シェル自体は悪くないけど…

▲本体を手にしてみると、意外にもシェル自体は悪くないです。しっとりとした表面加工がされていて、若干反射感があるグレーって感じで落ち着いています。

ただ、冷静に考えて何故GPD Win3のデザインをパクったのか、疑問です。こういうパロディデザインというのは有名であればあるほど面白いので、vitaっぽいけど配色がNintendo Switchみたいな端末が、ネタとしても知名度を考えても面白いものでは?

みてみて!GPD Win3買ったよ〜!って言いながらXY-09を友達に自慢しても、え?なにそれって言われるのが目に見えています。まぁ…多分他の端末との差別化のためっていうのが大きいんでしょうけど。

▲前面には左側にアナログスティック十字キーボリュームのマイナスボタンがあり、右側には上からボリュームプラスボタンABXYボタンがXBox配置で並んでいてメニューボタンとして利用可能なESCボタンセレクト・スタートボタンがあります。

完全にSwitchなスタンド

▲背面には様々な装飾がされていて、なんとなく高級感のある雰囲気。縦に長い突起は広げるとスタンドとして機能します。

▲広げるとこう。完全にswitch

▲右側面、左側面には特に何もなく

▲上側面にインターフェイスが集中しています。LR、L2R2ボタンが縦配列で並んでいて、左からコントローラー用のUSB-A、電源ボタン、充電用のusb-c、miniHDMI端子

操作感

光るボタンは◎

▲ボタンに期待してはいけません。電源が付くと光るボタンが採用されていて、ビジュアル的には地味に凝っていますが、いわゆる昔の中華ゲーム機って感じで、押し心地が軽くて音も大きい。

ABXYボタンはまだいいものの、特にスタートボタン等はパチパチと大きな音がするタクトスイッチで、凄く安っぽく感じます。

十字キーはまともに遊べないレベル

▲アナログスティックは押し込みも可能でまぁ許容範囲内って感じですが、十字キーがとにかくひどい。画面側、つまり右側を押すと確実に引っ掛かり、まともに遊べません。

あくまでアナログスティックがメインで、十字キーをサブ的に使うようにしないと、ゲームに支障をきたしすぎる感じです。

LRボタンはパチパチ、L2R2はフニャフニャとした押し心地です。

▲グリップ感自体は悪くありません。コントローラー部分のカーブが割と良い感じに手にフィットして、持ちやすくなっています。

画面

何故かvita液晶を採用している

▲そして最大の謎なんですが、液晶が無駄に良いんですよね。本端末を分解した人が海外のDiscordで報告していたんですが、どうやら液晶にはvitaのものが採用されているとのこと。

勿論タッチパネルは搭載されていませんが、なので綺麗で高解像度な液晶…なのですが、このハードにある画面設定は明るさ調整ぐらいなので、どのハードもボヤボヤのフルスクリーン表示でしか楽しめません。スケーリング(画面サイズ変更)なども不可能でした。

使い方

とても快適とは言えないメニュー画面

▲この端末は独自OSで、メニュー画面でのラグもかなり大きく、とても快適とは言えません。エミュレータでのゲームプレイの他にも録音や電子書籍などにも対応していますが、実用的とは言えないレベルです。

この端末に搭載されているSoC(CPU)がタブレットで採用されていることが多いのもあり、

この最悪なインターフェイスをなんとか改善できないものかと海外のdiscordまで漁りましたが、どうやら厳しそうでした。

▲実際に録音したものを再生してみました。一応できるよ、という感じ。

PS1は動くけど遊べない

またエミュレータではFC〜PS1あたりにまで対応していますが、PS1は処理落ちが酷く遊べるとは言えないレベル。試しに2Dのアランドラをプレイしてみましたが、かなりスローなゲームになりました。

SFCあたりのゲームまでであればかろうじて遊べて、中断セーブにも対応しています。が、中断セーブは3つまでしか保存することができないのもマイナス。

ちなみに音楽を再生した状態でゲームをプレイすると、ゲーム音声がおかしくなり、ラグも発生してバグりました。音楽が止まっても改善されず、再起動することでその不具合はなくなりました。

HDMI出力に対応

▲またテレビ出力に対応していて、miniHDMI端子モニターに接続してから起動すると設定不要で出力されました。

しかし本体を起動後にHDMIを接続すると、音声が再生されない不具合?を確認しました。

最近はテレビ出力できる端末も増えてきているので、そこまでの有り難みは感じませんが…。

外部コントローラー使用可能

USB-A端子にレトロフリークのコントローラーを接続してみたところ、使うことができました。

しかしメニューボタン等一部のボタンが反映されない上、ボタンマッピングもできなさそうなので、あくまで補助的な機能だと思っておくのが良いかと。

感想:勿論おすすめしません

まぁレビューを見ての通り、買うのはおすすめしません。

vitaの液晶を使っているため良い画面だったり、シェル自体の質感は悪くなかったりしますが、あくまで古き良き(?)中華ゲーム機です。

海外の有志によるCFWに望みをかけれるか、もしくはこういったいかにもパチもん感モリモリな端末を好きな方は買ってみても良いかもしれません。

値段は高くありませんしね。

ヨシダ

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